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Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Roberto_Vecchioni

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTAにご参加ください。Festa情報→https://piccola-radio-italia.com/archives/cat_50003116.html

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Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第185回イタリアPOPSフェスタ(2021年4月)レポート(第2部:Ricchi e Poveri)

実に40年ぶりにオリジナルメンバー4人が揃った姿をサンレモ音楽祭2020のスーパーゲストとして魅せてくれたRicchi e Poveri(リッキ・エ・ポーヴェリ/意:金持ち組と貧乏組)は、1970年代から1980年代にかけて国境を越えてヨーロッパ中で大フィーバーを博し、スウェーデンのABBA(アバ)がお手本としたグループ。世界中で2千万枚のセールス実績を持っていると言われている。

前身バンドJetsには後にNew Trolls(ニュー・トロルス)のドラマーになるGianni Belleno(ジァンニ・ベッレーノ)が在籍していたことも特筆するところ。男女2組のヴォーカル・グループながら、男性陣2人は様々な楽器を演奏するマルチプレイヤーでもある。そして彼らを最初に見出したのは、あのイタリアを代表するカンタウトーレFabrizio De Andre'(ファブリティオ・デ・アンドレ)。その後、名作詞家でもあるカンタウトーレ&プロデューサーのFranco Califano(フランコ・カリファーノ)が育て上げたグループでもある。

1980年に“Bionda(金髪女性)”ことMarina(マリーナ/71歳)が脱退して40年、“Baffo(口髭)”こと最年長のFranco(フランコ/79歳)が健康上の理由で脱退して4年。直近まで“Biondo(金髪男性)”ことAngelo(アンジェロ/75歳)と“Brunetta(黒髪女性)”のAngela(アンジェラ/74歳)の2人組になってしまっていたのだから、このオリジナルメンバー4人が揃ったことはイタリア中で大歓迎されたのは言うまでもない。

再結成を記念したアルバム『Reunion(再結成)』(2021)も満を持して発売され、TV特番『Che sara` sara`(意:どうにかなるさ)』が2021年2月23日に放映された。オーケストラ指揮&音楽監督はPFMでも活動するマルチプレイヤーにして名プロデューサーのLucio Fabbri(ルチォ・ファッブリ)。
Ricchi e Poveri - ReuniON(2021)

オープニングは彼らのデビュー曲でカンタジーロ参加曲「L'ultimo amore(意:最後の恋)」(1968)。これは英語曲「Everlasting Love」(1967)のイタリア語カヴァーで、イタリア語詞はMogol(モゴール)が書いている。原曲はRobert Knight(ロバート・ナイト)がオリジナルだが、Love Affaire(ラヴ・アフェア)のヴァージョンの方が知られているかも。
https://www.youtube.com/embed/UcYnR7fcDyE

「La prima cosa bella(意:初めての美しいもの/邦題:愛の贈り物)」は、サンレモ音楽祭1970で2位となった美しい楽曲で、当時のサンレモ音楽祭は同じ楽曲をもう1人の歌手が歌う“パートナー制”を取っていたため、もう一人のオリジナル歌手は、同曲の作詞者でもあるNicola Di Bari(ニコラ・ディ・バリ)で、両者の歌詞は微妙に異なっている。

2010年には同名の映画『初めての大切なもの』が製作され、作中で母と子供たちが様々なシーンで口ずさむ重要なテーマ曲となっていたのが印象的だった。この映画を見た人なら、この曲を聴くと胸が締め付けられるような想いがするはずだ。
https://www.youtube.com/embed/7b_KQ0196bU

この時代のイタリア音楽界の中で重要な役割を担っていたReverberi(レベルベリ)兄弟のひとりGian Franco Reverberi(ジァン・フランコ・レヴェルベリ)が作曲・編曲・アートディレクションを行っている。ちなみに当初は、作者のNicola Di BariとGianni Morandi(ジァンニ・モランディ)の2人で歌い分けられる予定だったとか。

そして翌1971年のサンレモ音楽祭でまたしても惜しくも2位となったのは「Che sara`(意:どうにかなるさ/邦題:ケ・サラ)」。パートナー歌手はプエルトリコ出身の歌手Jose' Feliciano(ホセ・フェリシアーノ)。アルバム『Reunion』には、同曲の50周年を記念してホセ・フェリシアーノとの共演ヴァージョンが収録された。

「Coriandoli su di noi(意:私たちの上のコリアンダー)」(1975)はTV番組『Di nuovo tante scuse(意:もう一度たくさんの許しを)』のテーマ曲。
https://www.youtube.com/embed/f1RWDyQ2wJo

「Come vorrei(意:いかに私が欲しがっているか)」はTV番組『Portobello(意:美しいものの入れもの)』のテーマ曲。Gian Piero Reverberi(ジァン・ピエロ・レヴェルベリ)が編曲&アートディレクションを手掛けている。彼はFabrizio De Andre'、New Trolls、Rondo’Veneziano(ロンド・ヴェネツィアーノ)などを手掛けていた辣腕音楽家。
https://www.youtube.com/watch?v=dA9urztPExU

そして1981年、金髪のMarinaが脱退し3人編成となった彼らは、サンレモ音楽祭で「Sara` perche' ti amo(意:それはあなたを愛しているからだろうね/邦題:サラ・ペルケ・ティ・アモ)」を歌い、5位に留まるものの、国境を越えてヨーロッパ中で大ヒットを記録。国内チャートではその後10年間に渡ってチャートインを続ける驚異のロングセラーも記録し、間違いなく彼らの代表曲中の代表曲となり、80年代を代表するイタリアのヒット曲にもなった。

同曲はカンタウトーレのPupo(プーポ)と売れっ子作詞作曲家Daniele Pace(ダニエレ・パーチェ)が判り易くキャッチ―な歌詞を書き、名匠Dario Farina(ダリオ・ファリーナ)が作曲。そして編曲&アートディレクターにはまたしてもGian Piero Reverberiが担当。作家陣の顔ぶれを見れば、売れるべくして売れた楽曲とも言えるだろう。

※当サイトでのPupoの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pupo

番組にはゲストにAl Bano(アル・バーノ)が登場。同じく1980年代に国境を越えて大ヒット曲を連発してヨーロッパ中でスターとなった者同士によるAl Bano & Romina Power(ロミナ・パワー)のヒット曲メドレー「Ci sara`(意:あるだろう)」(サンレモ音楽祭1984優勝曲)〜「Felicita`(意:幸福)」(サンレモ音楽祭1982準優勝曲)。
https://www.youtube.com/embed/AabatzarTMM

※当サイトでのAl Banoの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Al_Bano

「M'innamoro di te(意:私はあなたに恋をする)」(フェスティヴァルバール1981・3位)。編曲&アートディレクターはすっかりお馴染みとなったGian Piero Reverberiが担当。
https://www.youtube.com/watch?v=YNDGVtLNnDA

スウェーデンのABBAは母国語ではなく主に英語で歌ったことで世界中で大ヒットしたのだが、先に述べた通り彼らはRicchi e Poveriをお手本にしていたことが判るのは、彼らの1975年のヒット曲「マンマ・ミーア(Mamma Mia)」。もろにイタリア語をタイトルに、楽曲内のキーワードにも多用しているのだ。番組内では面白い試みが成され、ABBAの「マンマ・ミーア」とRicchi e Poveriの「Mamma Maria(意:聖母マリア)」(1982)をマッシュアップして披露して魅せた。アレンジの辣腕をふるったのはもちろんアートディレクターを務めるLucio Fabbriだ。

改めてRicchi e Poveriのオリジナルヒット曲「Mamma Maria」をフルで。編曲&アートディレクターはGian Piero Reverberi。
https://www.youtube.com/embed/9TwriKvZR2A

そしてこの「Mamma Maria」を結婚式の儀式に取り入れている神父さまも登場!
https://www.youtube.com/embed/0-N00C2wB6w

「Voulez-vous danser(意:あなたは踊りたいの?)」(1983)これも編曲&アートディレクターはGian Piero Reverberi。
https://www.youtube.com/embed/1cyruv5CvsU

そして1985年。「Se m'innamoro(意:もし私が恋をするなら)」で彼らは遂にサンレモ音楽祭の優勝を勝ち取る。編曲&アートディレクターはFio Zanotti(フィオ・ザノッティ)に代わる。FioはPooh(プー)のアレンジャーとしても活動していた人物。

「Canzone d'amore(意:愛の歌)」はサンレモ音楽祭1987で7位に入った楽曲で、カンタウトーレのToto Cutugno(トト・クトゥーニョ)が提供した楽曲。実は同年のサンレモには彼が書いた楽曲が実に4曲もエントリーされ、自身が歌った「Figli(意:子供たち)」が2位となった以下、4位にはFausto Leali(ファウスト・レアーリ)が歌った「Io amo(意:僕は愛する)」、5位にPeppino Di Capri(ペッピーノ・ディ・カプリ)が歌った「Il sognatore(意:夢を見る者)」と24組も出場した中で7位以内に全4曲が入ったという、長きに渡るサンレモ史にも残る快挙を実現した。
https://www.youtube.com/embed/WV7SmF2C5oI

※当サイトでのToto Cutugnoの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Toto_Cutugno

そして最後のゲストに大御所カンタウトーレRoberto Vecchioni(ロベルト・ヴェッキォーニ)が登場。彼の初期の代表曲「Samarcanda(意:サマルカンド/ウズベキスタンの首都名)」をRicchie Poveriと共演。Ricchi e Poveriが1985年に同曲をカヴァーした、という関係だ。中東の雰囲気を醸し出す特徴的なヴァイオリンはもちろん、この番組を仕切るLucio Fabbriが演奏している。
https://www.youtube.com/embed/cBe14lvXu-w

※当サイトでのRoberto Vecchioniの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Roberto_Vecchioni

番組のフィナーレはRicchi e Poveriだけで改めて歌う「Che sara`」だ。
https://www.youtube.com/embed/v_KsmxvXcp8

※当サイトでのRicchi e Poveriの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Ricchi_e_Poveri


第185回イタリアPOPSフェスタ(2021年4月)紹介曲PlayList(カヴァー曲はオリジナルヴァージョンも収録)


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2021年に達する年齢で表記。

第110回イタリアPOPSフェスタ(2014年7月)レポート(その1/Zibba e Almalibre,Roberto Vecchioni,Roby Facchinetti)

第110回Festaは、20名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて7/12(土)に開催。参加者の内訳は男性5名 女性15名、うち初参加者4名。1年以上のブランクを経てのリピート参加者3名というヴァラエティに富んだ顔ぶれ。

まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となった。FESTA2014-07

集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏

第1部

サンレモ音楽祭2014新人部門に「Senza di te(意:君なしで)」を歌い第3位、そしてミア・マルティーニ(批評家賞)とルーチョ・ダッラ賞(記者クラブ賞)をも獲得したZibba(ズィッバ/36歳/Liguria州Varazze出身)。新人部門の上限である36歳で、通常はAlmalibreを率いたバンド形式で活動。既に普段15年の活動歴があり、アルバムも既に5枚リリースしている。

スキンヘッドにフルビアードというルックスながら、古き良きフランスの香りが漂うサウンドのギャップが魅力。Liguria州はやはり地理的にもフランスの影響が強いことが判る。

Zibba e Almalibre - Senza pensare all'estate

6枚目のアルバム『Senza pensare all'estate(意:夏に想いを寄せずに)』(2014)からのシングル第2弾はアルバムタイトル曲。


Roberto Vecchioni(ロベルト・ヴェッキォーニ/71歳/Lombardia州Carate Brianza出身)は、1970年代頃から頭角を現したカンタウトーレで、1983年テンコ賞、1992年フェスティヴァルバール優勝、2011年サンレモ音楽祭優勝&ミア・マルティーニ賞、2013年ルネツィア賞と、イタリア音楽界で重要視される4つの賞を全て獲得しており、2013年には作家として、ノーベル文学賞受賞者候補に名前がリストアップされていた事実が報道された人物で、高校教師を続けながら音楽活動を行って来た異色派としても知られていた。

6年振りに全部新曲のアルバム『Io non appartengo piu`(意:僕にはもう関わり合いが無い)』(2013)をリリースし、全曲を自身で書き、3曲のみ他者との共作というカンタウトーレとしての腕力を見せ、いぶし銀の魅力を展開している。プロデュースとアレンジはLucio Fabbri(ルーチョ・ファッブリ)。

Roberto Vecchioni - Io non appartengo piu

アルバムタイトル曲をTVライヴの映像で。

「Due madri(意:2人の母)」

※当サイトでのRoberto Vecchioniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Roberto_Vecchioni


結成50周年事業のため、バンド活動を小休止したPooh(プー)の最古参メンバーであり、主力のコンポーザーでもあるRoby Facchinetti(ロビー・ファッキネッティ/70歳/Bergamo出身)が21年振りにリリースしたソロアルバム『Ma che vita la mia(なんという僕の人生)』(2014)。

Roby Facchinetti - Ma che vita la mia

全曲の作曲をRoby自身が手掛け、インスト2曲を除き、全曲の作詞はValerio Negrini(ヴァレリオ・ネグリーニ/1946-2013)が書いたもの。ValerioはPoohの元・初代リーダーだった人物で、作詞家に専念するためにステージを降りたものの、その後もPoohのほとんどの曲の作詞を手掛けていた。2013年の1月3日に逝去したため、本アルバムに収められた歌詞は2012年以前に書かれていたものと言う事になる。

前出のように結成50周年事業に向けて一時的にバンド活動休止中という事になっているが、このValerio Negriniを失い、今後の作詞担当者をどうするのか?という具体的な問題に答えを見つけるための活動休止でもあると考えられるであろう。

最初に紹介するのは、「Poeta(意:詩人)」。歌詞のないインスト曲なのは、Valerioを失った後にRobyがValerioに捧げて作曲したからなのだろう。Valerioが創作してきたものが壮大なものであることだと称えているようなサウンドとイメージが見事だ。

「Un mondo che non c'e`(意:存在しない世界)」はシングル曲。

アルバムタイトル曲「Ma che vita la mia」は、アップテンポの楽曲。

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh

※当サイトでのRoby Facchinettiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Roby_Facchinetti


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2014年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)

第79回イタリアPOPSフェスタ(2011年12月)レポート (その2 / レアもの編 - クリスマス編)

その1はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/archives/51982123.html


第2部

Natale Festa第2部は、『レアもの編/クリスマス編』と題して、ちょっと珍しいイタリアPOPS作品関連と、クリスマス関連作品について取り上げました。

まずはClaudio Villa(クラウディオ・ヴィルラ/1926-1987/61歳没/Roma出身)から。

1950年代から1960年代にかけて、イタリアを世界のヒット曲の発信地にすることに大きな役割を果たしたトップスターClaudio Villa。

日本においても、数度の来日コンサートを行っただけでなく、プライヴェートでも何度も来日し、多くの日本人ファンを魅了し、いわゆる『カンツォーネとは、美声で朗々と歌い上げるもの』という、ステレオタイプなイメージを日本人に植え付けることにもなった逸材とも言えるでしょう。

取り分け、1950年にVillaが放った空前の大ヒット曲"Luna rossa(赤い月)"は、敗戦国イタリアの経済復興の強さを如実に物語った重要なターニングポイントとなった楽曲として歴史に刻まれる事となりました。

Una voce 1

この職人歌手的なイメージのClaudio Villaが1974年(48歳時)に発表したアルバム「dallo spettacolo televisivo - UNA VOCE(TVスペクタクル/ひとつの声)」が2011年にCD化されたのですが、そこに収められていたのは意外なカバー曲だったのです。

"Grande grande grande(偉大な・偉大な・偉大な)"

オリジナルはMina(ミーナ)

※当サイトでのMinaの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Mina

"Mi ritorni in mente (君が僕の心に戻る)"

オリジナルはLucio Battisti(ルチォ・バッティスティ)

※当サイトでのLucio Battistiの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Battisti

"Questo piccolo grande amore(この果敢なく大きな愛)"

オリジナルはClaudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)

※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni

"Perche ti amo(君を愛しているから)"

オリジナルはCamaleonti(カマレオンティ)

※当サイトでのCamaleontiの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Camaleonti

筆者は何も意識せずにこのアルバムを聴き始めたので、このカバー曲のメドレーに度肝を抜かれたのは言うまでもありません。Minaのカヴァーや、MinaがカヴァーしたBattistiの曲をVillaがカヴァーしたのには、まだ平静を保っていられたのですが、後半の2曲には大きな驚きを禁じ得ませんでした。

なぜなら、当時まだデビューして数年のカンタウトーレに過ぎなかったClaudio Baglioniやビートバンド(和風でいうとグループサウンズ)的要素が漂っていたCamaleontiの楽曲に、既にスーパースターの名声を手中に収めていたClaudio Villaがチャレンジしていたのですから。

その後のイタリアPOPS界ではバンドが席巻したり、カンタウトーレブームが現代までに長く続いている事実から考えると、Claudio Villaは自身の成功に安泰することなく、冷静に時代を捉えて果敢に挑戦していたことを感じ取ることができました。

※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。
Claudio Villa / Una voce icon

※当サイトでのClaudio Villaの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Villa


2曲目のレア曲は日本のPOPSから、カルメン・マキの"時には母のない子のように"(1969)

20100920_660974

イタリアPOPSフェスタなのに往年の日本のヒット曲をかけたのには、もちろん理由があってのこと。
実はこの曲にはカルメン・マキ本人が歌うイタリア語版が存在していたのです。

1998年にリリースされたアルバム「カルメン・マキ ベスト&カルト」に収録されています。

Best & Cult

イタリア語版では、失恋の歌に替えられています。

Per chi vivro
chitarra, dimmelo per chi vivro
senza di lui,
senza di lui sto morendo

私は誰のために生きていくのでしょう
ギターよ 私に教えて
彼なしで
彼なしでは死にそうなの

最近知り合った日本の昭和歌謡ファンのイタリア人(彼の最高のアイドルは美空ひばり!)に、このカルメン・マキのイタリア語版の存在を教えて貰いました。


Enzo_Iachetti_-_La_vesa_storia_di_babbo_Natale_-_frontさて、いよいよクリスマスものコーナーへ。

まずは1996年にEnzo Iachetti(エンツォ・イァケッティ/現59歳/当時44歳/Cremona近郊出身)がリリースしたクリスマスソング"Buon Natale(メリー・クリスマス)"から。

Enzo Iachettiは歌手活動よりもむしろ、俳優・コメディアン・TV司会者としての方が有名な人物で、1996年に出版された書籍『La vera storia di Babbo Natale(サンタクロースの本当のお話)』に封入される形でリリースされた楽曲が、この"Buon Natale”だそうです。当時の公式videoclipから。

Enzo Iachettiは15年後となる2011年に、この楽曲の再録音を中心にしたクリスマスアルバム「Acqua di Natale(クリスマスの水)」をリリースしました。

Acqua di Natale 3

深刻な水不足に苦しむアフリカの支援プロジェクトに貢献するために制作されたアルバムなのですが、前出の曲を単なる再録音にせず、子供たちのコーラスに替えて、イタリアの超大物アーティスト5人に参加して貰ったヴァージョンを発表したのです。

Mina(ミーナ)、Lucio Dalla(ルーチォ・ダッラ)、Claudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)、Enrico Ruggeri(エンリコ・ルッジェーリ)、Roberto Vecchioni(ロベルト・ヴェッキォーニ)が、歌い継いでいくという、何とも贅沢なテイクとなり、2011年の締めくくりに大きなプレゼントを我々イタリアPOPSファンに与えてくれる事となりました。

惜しむらくは、制作された公式videoclipには、この5人の大物歌手の映像出演が無いこと。イタリア本国でもここ35年来、映像出演が皆無に近いMinaがラインナップされているので、納得せざるを得ないのではありますが・・・・

超大物スターたちの歌声なので、もちろんイタリアではわざわざ解説する必要はないのですが、外国人ファンの為に筆者が公式videoclipに字幕を入れてみました。


さて、『レアもの編/クリスマス編』の最後は、Amedeo Minghi(アメデオ・ミンギ/64歳/Milano出身)の"Un uomo venuto da lontano(遠くからやって来た男)"。

img167

この『遠くからやって来た男』とは、Papa Giovanni Paolo II(第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世/1920-2005/84歳没/ポーランド国出身)のことで、1998年にAmedeoがこの歴史に残る偉大なローマ教皇に捧げた楽曲ですが、2011年にDVDとしてリリースされる事となりました。

※当サイトでのAmedeo Minghiの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Amedeo_Minghi


2011-12-10さて音楽紹介コーナーが終わると、恒例のプレゼント交換会の始まり!

各参加者が趣向を凝らして持ち寄ったプレゼントが、抽選で他の参加者の手に渡ると、贈った人も贈られた人も満足感と親近感が湧いて楽しみが倍増することになりましたね。

そしてFESTA終了後には、有志で二次会へ・・・・二次会が終了した11時頃はまさに、皆既月食開始の5分前!

寒空の夜更けとはいえ、せっかくの貴重な機会なので、有志メンバーで楽しむことができたのも、FESTAの歴史に印象深いページとして刻まれたかと思います。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

次回のFESTAは、1月14日(土)の開催予定です。

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FESTA会場で流した音楽や映像には、Webサイト上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、記事を書いた年度に達する年齢で表記しています。

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ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri)『愛おしき記憶(Tratto Da Una Storia Vera)』(2021/日本盤)ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri)『愛おしき記憶(Tratto Da Una Storia Vera)』(2021/日本盤)ライナーノーツを担当

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【2018年10月10日発売】CD『瞳はるかに~魅惑のイタリアン・ポップス』
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第2回「イタリアン・ポップス・セミナー 」@日伊協会
2014/7/26開催 第2回『イタリアン・ポップス・セミナー 』@日伊協会

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PFM/『アンドレの詩(PFM canta De Andre')』
【2014年5月14日発売】PFM/『アンドレの詩(PFM canta De Andre')』(CD)
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PFM/『イン・クラシック〜モーツアルトからの祭典(PFM in classic | Da Mozart a Celebration)』
【2014年2月19日発売】PFM/『イン・クラシック〜モーツアルトからの祭典(PFM in classic | Da Mozart a Celebration)』(2CD)
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シーライトパブリッシング
月例コラム『イタリアPOPSのススメ』

ミュージックラウンドアバウトFM戸塚『ミュージックラウンドアバウト』
雑誌『MusicaVita Italia』特集2013/10/31放送

文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
講師を務めました。

公益財団法人 日伊協会会報クロナカ138号
公益財団法人 日伊協会会報クロナカ138号
巻頭特集『豊穣なるイタリアン・ポップスの世界』執筆

CD『永遠のイタリア音楽全集』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『ジリオラ・チンクェッティ/パーフェクト・ベスト』
歌詞対訳協力を行いました

CD『永遠のイタリア音楽全集』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『永遠のイタリア音楽全集』
歌詞対訳協力を行いました

CD『サンレモ音楽祭ベスト!〜素晴らしきカンツォーネの世界』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『サンレモ音楽祭ベスト!〜素晴らしきカンツォーネの世界』
歌詞対訳協力を行いました

「小さな村の物語イタリア 音楽集」(市販版/別選曲)
【2013年5月22日発売】「小さな村の物語イタリア 音楽集」(市販版/別選曲)
歌詞対訳協力を行いました

ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX第2弾
【2013年2月末発売予定】ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX第2弾
歌詞対訳協力を行いました

2012/6/29開催 - Attico 初夏の『イタリアン・パーティー』
2012/6/29開催 - Attico 初夏の『イタリアン・パーティー』でDJ&VJを務めました!

2012/6/24開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)
2012/6/24開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)でナヴィゲーターを務めました!

ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション
【2012年7月5日発売】ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション
歌詞対訳協力を行いました

2012/5/27開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)
2012/5/27開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)で講師を務めました!

『イタリアブックフェア2012』@イタリア文化会館
『イタリアブックフェア2012』@イタリア文化会館でイベント『イタリアPOPSスペシャル』を担当しました!

★秋のイタリア収穫祭★東京ガス
★秋のイタリア収穫祭★東京ガスで音楽コーナーを務めました!

逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編(通販限定)
【2011年10月1日発売】逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編(通販限定)
歌詞対訳協力を行いました

シーライト パブリッシング
『イタリアPOPSのススメ』連載コラム@シーライト パブリッシング

『イタリアブックフェア2011』@イタリア文化会館
『イタリアブックフェア2011』@イタリア文化会館でイベント『イタリアPOPSスペシャル』を担当しました!

NHK-BShi『Amazing Voice 驚異の歌声』Mina特集
NHK-BShi『Amazing Voice 驚異の歌声』Mina特集で資料映像協力しました

ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
【通販限定】ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
歌詞対訳協力を行いました

世界の音楽情報誌Latina
Claudio Baglioniインタビュー
取材協力いたしました!


【通販限定】VIVA SANREMO! Canzone Collection ビバ サンレモ!〜カンツォーネ・コレクション(CD4枚組/日本盤)
歌詞対訳協力を行いました

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「イタリアン・ポップ・ミュージック 50年の変遷」@PolyCultureClubTokyo

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シカゴピザ公式サイトでのイタリア音楽コラム執筆(分社化により現在は該当サイト消滅)

Tra te e mare(海のように)/Laura pausini
Tra te e mare(海のように)/Laura pausini(ラウラ・パウジーニ)
ライナーノーツを担当いたしました!

Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
シングル盤リリース時に歌詞注釈を担当いたしました!

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Opera prima(オペラ・プリマ)/Pooh(プー)
日本盤初リリース時にコラム記事を執筆いたしました!

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