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Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Claudio_Baglioni

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTAにご参加ください。Festa情報→https://piccola-radio-italia.com/archives/cat_50003116.html

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Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第202回イタリアPOPSフェスタ(2022年9月)レポート(日本盤CD・対訳の世界)

イタリアPOPS日本盤の歌詞対訳や原文翻訳、解説などの実績を持つ当フェスタ主宰のYoshioAntonio。その経験の中から、特に心に残った歌やその歌詞のポイント、知っておきたいアーティストのエピソードやこぼれ話を紹介するスペシャル企画となった9月Festa。楽曲が表現している世界観を説明するだけでなく、一聴しただけでは聞き漏らしてしまうような細部にもスポットを当て、公共の場所では発言したり書けないことにも言及した内容となり、参加者の満足度がかなり高い回となった。
YoshioAntonio CD

このWebレポートでは、(閉ざされた空間ではない故)要点だけを簡単に触れるだけに留めておく。


まずは2022年8月に待望の初来日を果たしたManeskin(マネスキン)の『テアトロ・ディーラ Vol.I(Teatro d'ira Vol.I)』(2021)から。日本盤ではアルバムタイトルも収録曲も原曲をカタカナ表記するだけに留める方針でリリースされたので、何を歌っているか?は日本盤を入手しないと判らないはず。
Maneskin - Teatro d'ira(2021.2022Japan tour edition)

「イン・ノーメ・デル・パードレ(In nome del Padre)」は、アルバム収録曲中、最も激しいロック調の楽曲で、直訳すると“父の名において”だが、“父”に値する“Padre”が大文字で始まっているところに注目。これは肉親の父のことではなく、キリスト教における“創造主たる神”を意味している。

そしてカトリック教会の教義の根幹となっている《三位一体説》では、父なる創造主、その子たるイエス・キリスト、そして聖霊が三者でひとつであるという教義となっており、それを象徴する祈りの締めのフレーズが“in nome del Padre del Figlio Spirito Santo(意:父と子と精霊の御名において)”であり、このフレーズの直後に“アーメン”で締めくくられる定番フレーズだ。

マネスキンは敬虔なクリスチャンが毎日クチにするこのフレーズを歌の中で繰り返し叫んでいるが、その他の部分は放送禁止用語や隠語を多用して他者を口汚く罵っている、という対比を味わうのがポイント。なぜならばこのアルバムのタイトル『テアトロ・ディーラ(Teatro d'ira)』の“ira”とは“怒り”を意味し、キリスト教における“七つの大罪”のひとつ“憤怒”でもあり、アルバムのテーマは彼らが味わってきた“憤怒”の感情を歌に変えて収めているというコンセプトアルバムでもあるのだ。

では、弱冠20歳ちょっとのマネスキンの面々が抱く“憤怒”とは何なのだろうか?主には、自分たちを見くびっていた周囲の大人たちへの怒りだ。マネスキンの面々がそういう大人たちが作った壁にぶち当たっては打ち破ってきたことが、自分たちの人生にどのように影響したのか?をこの楽曲に描き出している。

余談ではあるが、この楽曲タイトルの“In nome di...(〜の名において)”という言い回しのうち、有名なもののひとつを紹介したい。

Sono venuta fin qui per punirti in nome della Luna(ソノ・ヴェヌータ・フィン・クイ・ペル・プニルティ・イン・ノーメ・デッラ・ルーナ/意:私はここまで来た オマエを罰するために 月の御名において)

そう、これは日本産の漫画&アニメの金字塔的作品のひとつ『美少女戦士セーラームーン』の決め台詞“月に代わってお仕置きよ!”のイタリア語版での言い回しだ。
Sailor Moon


次にPFMことPremiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)の『電気羊の夢を見た(Ho sognato pecore elettriche)』(2021)から。
PFM - Ho sognao pecore elettriche (2021)

SFファンならタイトルからピンとくる通り、SF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968)の世界観を踏襲したコンセプト・アルバムで、同小説を題材にした作品で他に有名なのには映画『ブレードランナー』(1982)シリーズもある。
ブレードランナー

原作小説&映画も、リアルの人間とアンドロイド(映画ではレプリカント)の区別や交流によって何が生まれるのか?をテーマにしているが、PFMはそれらへのアンサーソングのようなタイトルで“僕は電気羊の夢を見た(Ho sognato le pecore elettriche)”としている。

Festaではアルバム中でもっともpopで聴き易い「ミスター“それは知らない”(Mr. Non Lo So)」を紹介。アンドロイドの根幹となるAIの視点で、何も知らない状態から少しずつ学習していく様が歌われている。


BS日テレの人気番組『小さな村の物語 イタリア』のオープニングで必ずかかるテーマソングで、Ornella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)が歌う「逢いびき(L'appuntamento)」(1970)。イタリア語の楽曲のうち、日本の公共放送で流れる回数はおそらくこの10年超でNo.1を続けているという存在だ。Festaではなぜこの曲が“不倫の歌”と呼ばれるのか?について、歌詞のあちこちに散りばめられたキーワードを指摘して解説をした。そして番組の生みの親のプロデューサーにインタビューをした時のエピソードもこぼれ話として紹介した。


同番組で流された楽曲のコンピレーションアルバムが何タイトルかリリースされていて、どれもがベストセラーとなっているが、その中から『小さな村の物語 イタリア 音楽集 II (ライフスタイル編) 』(2018)に収められたAnnalisa(アンナリーザ)のサンレモ音楽祭出場曲「星降る窓に (Una finestra tra le stelle)」(2015)。
小さな村の物語 イタリア 音楽集供淵薀ぅ侫好織ぅ詈圈

イタリアで大きな人気を獲得しているバンドModa`(モダー)のヴォーカリストKekko(ケッコ)が書き下ろした楽曲で、彼が紡ぎ出すメロディと詩の世界がイタリア人の若い世代のハートを捉えて離さないのが人気の秘密だ。それが歌詞のどういう部分に現れているのか?を解説。

また、MVのロケ現場となった建物の美しさと、タイトルに表されているように“窓”から見える景色の移り変わりを表現したアナログな演出も見どころ。

まるで美術館のようなクラシカルな様式美を持つ建物は、Veneto州Veronaにあるワイナリー“ヴィラ モスコーニ ベルターニ (ヴィラ ノヴァーレとしても知られる)”で、18 世紀の新古典主義様式で建てられている。


番組名こそ冠しなかったものの、そのジャケットデザインが『小さな村の物語 イタリア』のオープニング映像を思い起こさせるコンピレーションアルバム『瞳はるかに~魅惑のイタリアン・ポップス』(2018)。
瞳はるかに~魅惑のイタリアン・ポップス0

収録されたGianni Nazzaro(ジャンニ・ナッザーロ)のサンレモ音楽祭出場曲「道はひとすじ(A modo mio)」(1970)は、まだ駆け出しだった(後の大御所)カンタウトーレClaudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)が、当時のスター歌手Nazzaroに書き下ろした楽曲で、現在もなおサンレモ音楽祭出場歴を持たないBaglioniが作曲者として初めてサンレモ音楽祭と接点を持った楽曲でもある。

タイトルに据えた成句“A modo mio(意:僕のやり方で)”の使い方が学べる楽曲であり、1番の歌詞は今までどんなことも自己流のやり方で乗り越えてきた主人公の生き様が描かれていて、2番の歌詞ではそんな主人公の人生観をガラッと変えた女性との出会いを歌っており、その対比の妙を味わえるところがミソ。

今ではBaglioniのセルフカヴァー版の方が有名な楽曲であるが、ナポリ出身のNazzaroの発音の違いを味わうのも一興だ。Nazzaroは“ア・モード・ミオ”ではなく、“あんもーど・みお〜”と“ん”が入る発音なのも聴きどころ。


BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」の公式音楽集の市販版第1作となったアルバム『逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編』(2011)。
逢いびき_J写

日本のプログレファンにも人気と知名度を持つNew Trolls(ニュー・トロルス)の最初期の楽曲「鉱山(Una miniera)」(1969)。石炭鉱山で労働の過酷さと、家族との愛の結びつきを歌い上げた傑作で、New Trollsならでの演奏力と美しい高音コーラスも聴きどころ。サビ部分がイタリア語の半過去で歌われているという解釈について解説。また前半の“scava scava(スカーヴァ・スカーヴァ/意:掘れ、掘れ)”の部分で鉱山をシャベルで掘る擬音を金属を打ち付ける音が重ねているところも聴きどころ。


60年代に沸き起こった世界的なカンツォーネ・ブームを牽引して、世界の歌姫に登り詰めたGigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクェッティ)の日本盤シリーズの中から、サンレモ音楽祭&ユーロヴィジョンのW優勝(イタリア人初)を果たした「夢みる想い (Non ho l'eta`)」(1964)。
Gigliola Cinquetti - Single Collection#0

易しいイタリア語で歌われている楽曲であるものの、サビの部分には接続法という高度な文法で綴らている点について着目し、なぜ接続法が使われているのか?についてを探求した。


『ビバ サンレモ!〜カンツォーネ・コレクション』(2010)は、私YoshioAntonioが初めて歌詞対訳を手掛けた記念すべき作品集。
Viva Sanremo

収録曲の中から第2回サンレモ音楽祭優勝曲「飛べよ小鳩 (Vola colomba)」(1952)をピックアップ。Festaでは当時の映像で紹介したが、70年前のモノクロ映像ながら、綺麗に残されているのが驚異的だ。そして何と言っても、コーラス隊を起用せず、アンジェリーニ楽団の楽器演奏者たちがコーラスも担当しているのが素晴らしい。

一聴すると、切ない恋心を歌っているように聴こえる楽曲だが、歌詞のところどころに様々な違和感を感じる伏線があることから、別の意味が込められた楽曲であることを、その伏線をひとつひとつ回収して説明。そうこれはイタリア最北東の街トリエステに捧げられた歌である、というのが事実だ。

1952年という時代は、第二次世界大戦後の復興期であり、敗戦国であるイタリアはまだ“未回収のイタリア”と呼ばれる、イタリアに復帰できていない地域を抱えていたのだ。その代表的な街が国境の街トリエステ。東欧との接点となる位置の街ゆえに、東西冷戦の熾烈な対立が深まるという状況下を配慮し、国連管理下に置かれていたのだ。

“復帰していない”トリエステの街に捧げて、“生き別れになった愛しのひと、戻ってきて”と歌っているのだ。その願いが通じたのか、2年後の1954年にトリエステの半分がイタリアに戻るものの、全てがイタリアに復帰するのは1975年まで待たなければならない、というイタリアの近代史を学べる教材としても重要だ。


Festa最後の紹介曲となったのは、前出のPFMのアルバム『アンドレの詩(PFM canta De Andre')』(2008/日本盤は2014年発売)から。
PFM - Canta De Andre'

60年代から活動を開始し、次第にイタリア人の心を打つ偉大なカンタウトーレとなったFabrizio De Andre’(ファブリツィオ・デ・アンドレ)の作品をPFMがカヴァーしたライヴアルバムだが、単なるカヴァーアルバムという位置付けではなく、元々デ・アンドレのオリジナル録音のバック演奏を務めていたのがPFMという密接な関係性であるのが重要なポイント。

まるでラップのように早口で歌い綴られるタイプの楽曲が多いデ・アンドレの作品世界は、言語の壁がある異国人には容易に理解することはできないので、PFMによるカヴァーとはいえ、デ・アンドレ作品の日本盤が出て、その日本語対訳が正式に発表されたということが非常に大きな功績となったのだ。

Festaで取り上げたのは名作「薔薇の口(Bocca di rosa)」(1967)。タイトルはある娼婦の源氏名だ。デ・アンドレが歌った娼婦に捧げた楽曲のうち、有名な作品のひとつでもある。

“薔薇の口”が小さな町にやって来た。仕事モードではなく、情熱を込めて彼女の天職を務めるタイプの娼婦なので、すぐに町中の男たちを骨抜きにしてしまう。すると当然、町の奥様たちの反感を買い、薔薇の口は誹謗中傷され、在らぬ咎で警察に訴えられてしまう。結果、町を追放されることになった薔薇の口だが・・・という物語がシニカルな視点とコミカルな視点を織り交ぜて綴られていくという、デ・アンドレが得意とする物語的作品の代表作のひとつだ。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2022年に達する年齢で表記。



CD『瞳はるかに 〜魅惑のイタリアン・ポップス〜』

第197回イタリアPOPSフェスタ(2022年4月)レポート(その1:Lucio Battisti, Claudio Baglioni)

近年映像が発掘されたアーカイヴ映像(日本からは視聴不可)のひとつ『Incontro con Lucio Battisti(意:ルーチォ・バッティスティとの出会い)』(1969)から。本レポートでは日本からでも見られる映像のリンクを一部貼っておくが、非公式アカウントがアップしているものなので、いつまで見られるかの保障はない。

Lucio Battisti - Incontro con Lucio Battisti 1969

1969年といえば、Lucio Battisti(1943-1998/Lazio州Poggio Bustone出身)が同年のサンレモ音楽祭に初出場して、イタリア中に名前と顔が知れ渡り始めるきっかけとなった記念すべき年ではあるものの、まだ世間の大人たちに充分な評価を得られずにいた頃。一方、若い世代やバッティスティの新鮮な感覚に呼応する人々の間では、急速に時代の寵児として大きな求心力を発揮し始めた頃でもある。

70年ごろを境目にイタリア音楽はガラッと様相が異なる音楽に変わるのだが、それは全て、このバッティスティを起点に始まったムーヴメントであり、以降、現代まで続く長いカンタウトーレ・ブームがイタリア音楽界全体を牽引していくという大変革をもたらしたことからも、バッティスティはイタリア音楽界の歴史に大きな偉業を残した、後世にまで語り継がれていく存在であることは間違いないだろう。

30年ほどの音楽キャリアの初期中の初期ともいえる1969年の映像なので、もちろん後に発表される大ヒット曲は登場しないものの、この時点で既に、イタリア人なら今でも&誰でも知っているような名曲がいくつも披露されているのは驚きをもって感じ取れるはず。

まずは「Acqua azzurra, acqua chiara(意:碧い水、澄んだ水)」(1969)。同年夏の大ヒット曲となり、その勢いのままFestivalbar優勝を遂げた初期の代表曲中の代表曲。漫画『ONE PIECE』のイタリア語版では、主人公たちが樽から水を飲むシーンで、この楽曲が引用されているほどの名曲。バッティスティは当時26歳。
https://youtu.be/EznFtq9m9Nk

Camaleonti(カマレオンティ)が登場し、Battisti-Mogolのコンビが書き下ろした「Mamma mia(意:僕のママ/わぁ、なんと)」(1969)を披露する。
https://youtu.be/de_96yZpZyQ

バッティスティのステージに戻り、「Non e` Francesca(意:それはフランチェスカじゃない)」(1969)。この曲は実は1967年にNomadi(ノーマディ)に提案されたものの、彼らはFrancesco Guccini(フランチェスコ・グッチーニ)とのコラボにとりかかっていたために却下となり、最終的にビートバンドBalordi(バロルディ)への提供に決まり、レコーディング。しかしこれが全く売れなかったので、69年になってGian Piero Reverberi(ジャン・ピエロ・レヴェルベリ)がアレンジし直してバッティスティのセルフカヴァーでリリースしたらようやくスマッシュヒットしたという遍歴がある楽曲。

主人公の男に友達が言う「君のフランチェスカは他の男とイチャイチャしてたぜ」と。しかし彼は信じようとせず、友達を非難する「(お前が見たのは)フランチェスカじゃない。間違ってるのはお前だ。僕のフランチェスカは家で大人しく僕を待っててくれるいるはずだ。だって彼女の生きがいは僕なのだから・・・」。そう、彼の反論にはむなしい響きしか感じられない・・・
https://youtu.be/Toc6rswn3V4

Patty Pravo(パッティ・プラヴォ/当時21歳)が登場し、Battisti-Mogolコンビが書いた「Paradiso(意:天国)」(1969)を披露。この曲にも紆余曲折があり、まずは1968年にLa Ragazza 77という女性歌手のために書き下ろしたものの、これが全くヒットせず。Amen Corner(アーメン・コーナー)による英語カヴァー版がイギリスでスマッシュヒットし、それを欧州ツアー中のPatty Pravoが耳にして気に入り、「イタリア語詞を付けて歌ってみたいわ」となり、音楽出版社に許可申請を出す段階になって、もともとイタリア語詞のイタリア語曲であることが発覚。元のヴァージョンのまま歌ったら大ヒットして、Pattyの持ち歌となったという曰く付き。

※当サイトでのPatty Pravoの紹介記事
https://piccola-radio-italia.com/tag/Patty_Pravo

「Mi ritorni in mente(意:君が僕の心に戻ってくる)」(1969)。チャート1位に君臨し、後にMina(ミーナ)らにもカヴァーされたり、同名のTV番組が作られたりと、永遠の名曲となった楽曲。1965年には曲はできていたものの別の詞だったものをMogolが新たに詞を付けたもの。恋人と別れた後のほろ苦い気持ちを歌っている。
https://youtu.be/-JeJn3RSycY

再びPatty Pravoが登場して「Ballerina ballerina(バレリーナ、バレリーナ)」(1969)を。50年代から60年代にかけて多くのヒット曲を書いたFranco Migliacci(フランコ・ミリアッチ)やRicky Gianco(リッキー・ジャンコ)の作品。当時Patty21歳。
https://youtu.be/bIA8pAzkBLc

Lucio Battistiに戻って、「7 e 40(意:7時40分)」(1969)。軽快なリズムの曲だが、これも別れ歌。恋人が別れて、女性は7:40の電車に乗ってこの街を離れてしまった。その直後に焦燥感に襲われた男性は彼女の目的地に先回りするために8:50の飛行機に乗るというお話。さて2人は元の鞘に戻れるのだろうか・・・・?
https://youtu.be/qHjE8oi-PTs

※当サイトでのLucio Battistiの紹介記事
https://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Battisti


さてここからは、1974年に放映された『Ritratto di un giovane qualsiasi(意:どこにでもいる若者の肖像)』。これはClaudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ/当時23歳/Roma出身)にスポットを当てたTV番組。後に国民的な人気を持つカンタウトーレに成長し、今では大御所となった彼が、“どこにでもいる若者”と銘打たれていることがポイント。
Claudio Baglioni - Ritratto di un giovane qualsiasi - S1974

本レポートでは日本からでも見られる映像のリンクを一部貼っておくが、非公式アカウントがアップしているものなので、いつまで見られるかの保障はない。
https://youtu.be/MwrekMwxdak(←抜粋版)

70年代初頭を振り返るという話題で口火を切った番組でBaglioniがすぐに口にしたのは前出のLucio Battisti。そうBaglioniもBattistiの背中を追って、雨後の筍のように台頭したカンタウトーレのひとりであったのだ。Battistiの「Pensieri e parole(意:想いと言葉)」(1971)の映像が流れる

そしてBaglioniの最初期のヒット曲「Signora Lia(意:リア夫人)」(1969)をOvationギターを抱えて弾き語る。

そして次の2曲はレアな映像で、当時のBaglioniの持ち歌でありながらアルバム収録もシングル化もされなかった2曲「C'e` un vecchio bar nella mia citta (意:僕の街にとある古いバールがある)」(1974)〜「Valentina(ヴァレンティーナ)」(1974)が演奏されるのだ。両曲ともカンタウトーレのStefano Rosso(ステーファノ・ロッソ)が書き下ろした楽曲で、公式音源はロッソのセルフカヴァーや他の歌手がカヴァーしたものしかないという状態のまま。

老ヴァイオリニストを歌った楽曲「Vecchio Samuel(意:老サムエル)」 (1971)

そして70年代前半に台頭したBaglioniの同輩と言えるアーティストたちをBaglioniがピックアップして映像で紹介するコーナーが始まる。それが意外なラインナップなのが驚き。Osanna(オザンナ)「Introduzione(意:イントロダクション/導入部)」(1971)〜Adriano Pappalardo(アドリアーノ・パッパラルド)「Il bosco no(意:森は違う) (1972)〜Francesco Guccini(フランチェスコ・グッチーニ)「Il vecchio e il bambino(老人と少年)」(1972)〜Formula 3(フォルムラ・トレ)「Nessuno nessuno(意:誰も・誰も)(1971/ Battisti - Mogol作品)〜そしてClaudio Baglioni自身の「Io, una ragazza e la gente(意:僕、ある女のコと人々)」(1971)と続く

そして後の大ヒットアルバムの主題となる歌詞(♪Gira che ti rigira amore bello♪)から始まる「Cincinnato(意:世捨て人)」(1971)

番組で唯一の生出演ゲストBruno Lauzi(ブルーノ・ラウツィ/当時37歳)が登場して「Molecole(意:分子)」 (1974)を歌う。これはMario Lavezzi(マリオ・ラヴェッツィ)&Mogolのコンビで書かれた楽曲。

※当サイトでのBruno Lauziの紹介記事
https://piccola-radio-italia.com/tag/Bruno_Lauzi

Baglioniに戻って3月Festa(https://piccola-radio-italia.com/archives/52361610.html)で紹介した1972年放映のTV番組『Tutto e` POP』からBaglioni出演シーンの一部の映像が流される。「Che begli amici(意:なんと素晴らしい友だち)」(1972)〜「Cartolina Rosa(意:ピンクのはがき/=赤紙)」(1972)そして、生で「Questo piccolo grande amore(意:このありふれた大きな愛)」(1972)が歌われる。

1973年の4thアルバムから「W l'Inghilterra(意:イギリス万歳)」〜「Ragazza di campagna(意:田舎の女のコ)」(1973)が当時のMV映像を背景に歌われる。当時Baglioniが購入したシトロエン2CV(愛称はカミッラ)がアルバムジャケットにも使われ、MVにもメインで使用されている。しかし、6人以上乗るは(定員オーヴァー)、女子の着替えを除くは、で現在ならコンプライアンス違反で作成できない内容なのも見どころ。

同アルバムから一番のヒット曲となった「Amore bello(意:美しい恋)」(1973)。

最後にまさに1974年にリリースされる5thアルバムのタイトル曲となる「E tu…(意:そして君…)」(1974)でこの番組は終了する。

※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事
https://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2022年に達する年齢で表記。

第197回イタリアPOPSフェスタ(2022年4月/公開オンライン)のお知らせ

Claudio Baglioni e Lucio Battisti

内容:
★『Claudio Baglioni - Ritratto di un giovane qualsiasi』(1974)
★『Incontro con Lucio Battisti』(1969)
後にイタリアの国民的カンタウトーレとなる2人のレジェンドの若き日の映像作品から。
クラウディオ・バリォーニは、『QPGA』が大ヒットしてブレイクし、続くアルバムも順調にヒットして人気を決定づけた頃の映像。何よりも若くてロン毛&イケメン時代のバリォーニの映像は貴重。
ルーチォ・バッティスティは、サンレモ音楽祭に初出場したものの、まだ大人たちの理解が充分に得られずいた一方、若者たちの間では時代の寵児としての求心力を集め始めた貴重な時期の映像。
どちらも日本からは視聴不可コンテンツ。

日時:2022年4月16日(土) 20:00〜23:00

使用ツール:ZOOM(要・予約
※セキュリティ保護のためID&PWは非公開とします。事前予約いただいた方に折り返し詳細お知らせいたします。
※カメラ&マイクOFFで参加OK。

参加申し込みはコチラからお願いします。

  • 会期1週間前の参加希望者が最少催行人数10名に満たない場合は開催延期となります。
  • 開催決定の場合でも、会期前日までにご予約願います。(会期当日や直前のご予約には、ID&PWのお知らせができない場合があります)

会費は設定なしですが、この活動を長く続けていくために、別途 "投げ銭・寄付金” を賜れれば幸甚です(目安として1,000円ぐらい)。投げ銭を頂いた方にはFESTA終了後、もれなく秘密のプレゼントをemail経由で送付いたします。(注:携帯メールアドレスではプレゼントが受け取れない場合があります)

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Banco - Orlando -Le Forme dell’Amore バンコ『オルランド〜愛のかたち』(2022)
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Opus Avantra Loucos (2021) オパス・アヴァントラ『ロウコス - 魔法の場所(ヴェネツィアの幻影)』(2021)
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PFM - Ho sognao pecore elettriche (2021) PFM『電気羊の夢を見た』(2021)
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Maneskin - Teatro d'ira (2021-Japan) マネスキン『テアトロ・ディーラ Vol.I』(2021)
イタリア語歌詞対訳担当しました。

ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri)『愛おしき記憶(Tratto Da Una Storia Vera)』(2021/日本盤)ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri)『愛おしき記憶(Tratto Da Una Storia Vera)』(2021/日本盤)ライナーノーツを担当

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Banco - Transiberiana(J)-s バンコ『トランシベリアーナ〜シベリア横断、人生の旅路』(2019)
歌詞対訳担当しました。

小さな村の物語 イタリア 音楽選集-s『小さな村の物語 イタリア 音楽選集』(5CD/2019)
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記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、記事を書いた年度に達する年齢で表記しています。

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PFM - Ho sognao pecore elettriche (2021) PFM『電気羊の夢を見た』(2021)
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Maneskin - Teatro d'ira (2021-Japan) マネスキン『テアトロ・ディーラ Vol.I』(2021)
歌詞対訳担当しました。

ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri)『愛おしき記憶(Tratto Da Una Storia Vera)』(2021/日本盤)ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri)『愛おしき記憶(Tratto Da Una Storia Vera)』(2021/日本盤)ライナーノーツを担当

イタリア音楽専門情報誌『ムジカヴィータ・イタリア(MusicaVita Italia)』イタリア音楽専門情報誌『ムジカヴィータ・イタリア(Musicavita Italia)』

Banco - Transiberiana(J)-s バンコ『トランシベリアーナ〜シベリア横断、人生の旅路』(2019)
歌詞対訳担当しました。

小さな村の物語 イタリア 音楽選集-s『小さな村の物語 イタリア 音楽選集』(5CD/2019)
制作協力しました。

CD『小さな村の物語 イタリア 音楽集(ライフスタイル編)』(2018)
【2018年12月19日発売】CD『小さな村の物語 イタリア 音楽集(ライフスタイル編)』(2018)
歌詞対訳を監修いたしました!

CD『瞳はるかに~魅惑のイタリアン・ポップス』(2013)
【2018年10月10日発売】CD『瞳はるかに~魅惑のイタリアン・ポップス』
歌詞対訳協力を行いました

『Viva!イタリア Vol.4』『Viva!イタリア Vol.4』【映画の音楽ネタ】

cronaca日伊協会・年刊学術誌『日伊文化研究』第56号(2018年)
「1960年代のイタリア音楽(ポップス)について」掲載

Bell'Italiaイタリア音楽セミナー@ベリタリア

ジリオラ・チンクェッティ2017年来日公演ジリオラ・チンクェッティ2017年来日公演

ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri) / 折り紙(Origami)(2017/日本盤)ジョー・バルビエリ(Joe Barbieri) / 折り紙(Origami)(2017/日本盤)ライナーノーツを担当

『Viva!公務員(Quo vado?)』(2015)『Viva!公務員(Quo vado?)』(2015)【映画の音楽ネタ】

Camillo Pace - Credo nei raccontiCamillo Pace『Credo nei racconti』(2017)

Max Gazze` a Tokyo 2016Max Gazze`,Zephiro来日公演

NegritaNegrita, Zephiro来日公演

Gianluca Paganelli - DestinoGianluca Paganelli『Destino』(2016/日本盤)

集まれ、イタリア好き!@湘南T-SITE集まれ、イタリア好き!@湘南T-SITE
5/7&5/22映像ライヴ敢行!

Gigi D'Alessio(ジジ・ダレッシオ)初来日公演Gigi D'Alessio(ジジ・ダレッシオ)初来日公演!

第3回「イタリアン・ポップス・セミナー 」@日伊協会
2015/7/25開催 第3回『イタリアン・ポップス・セミナー 』@日伊協会

Ligabue a Tokyo2015/2/3 Ligabue来日公演

決定盤!永遠のシャンソンコレクション『決定盤!永遠のシャンソンコレクション』(CD5枚組/日本盤)

第2回「イタリアン・ポップス・セミナー 」@日伊協会
2014/7/26開催 第2回『イタリアン・ポップス・セミナー 』@日伊協会

『紀元2010年 - PFMとアンドレの新たな旅(A.D.2010 - La Buona Novella)』
【2014年5月14日発売】『紀元2010年 - PFMとアンドレの新たな旅(A.D.2010 - La Buona Novella)』(CD)
歌詞対訳協力を行いました

PFM/『アンドレの詩(PFM canta De Andre')』
【2014年5月14日発売】PFM/『アンドレの詩(PFM canta De Andre')』(CD)
歌詞対訳協力を行いました

PFM/『イン・クラシック〜モーツアルトからの祭典(PFM in classic | Da Mozart a Celebration)』
【2014年2月19日発売】PFM/『イン・クラシック〜モーツアルトからの祭典(PFM in classic | Da Mozart a Celebration)』(2CD)
歌詞対訳協力を行いました

シーライトパブリッシング
月例コラム『イタリアPOPSのススメ』

ミュージックラウンドアバウトFM戸塚『ミュージックラウンドアバウト』
雑誌『MusicaVita Italia』特集2013/10/31放送

文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
講師を務めました。

公益財団法人 日伊協会会報クロナカ138号
公益財団法人 日伊協会会報クロナカ138号
巻頭特集『豊穣なるイタリアン・ポップスの世界』執筆

CD『永遠のイタリア音楽全集』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『ジリオラ・チンクェッティ/パーフェクト・ベスト』
歌詞対訳協力を行いました

CD『永遠のイタリア音楽全集』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『永遠のイタリア音楽全集』
歌詞対訳協力を行いました

CD『サンレモ音楽祭ベスト!〜素晴らしきカンツォーネの世界』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『サンレモ音楽祭ベスト!〜素晴らしきカンツォーネの世界』
歌詞対訳協力を行いました

「小さな村の物語イタリア 音楽集」(市販版/別選曲)
【2013年5月22日発売】「小さな村の物語イタリア 音楽集」(市販版/別選曲)
歌詞対訳協力を行いました

ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX第2弾
【2013年2月末発売予定】ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX第2弾
歌詞対訳協力を行いました

2012/6/29開催 - Attico 初夏の『イタリアン・パーティー』
2012/6/29開催 - Attico 初夏の『イタリアン・パーティー』でDJ&VJを務めました!

2012/6/24開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)
2012/6/24開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)でナヴィゲーターを務めました!

ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション
【2012年7月5日発売】ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション
歌詞対訳協力を行いました

2012/5/27開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)
2012/5/27開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)で講師を務めました!

『イタリアブックフェア2012』@イタリア文化会館
『イタリアブックフェア2012』@イタリア文化会館でイベント『イタリアPOPSスペシャル』を担当しました!

★秋のイタリア収穫祭★東京ガス
★秋のイタリア収穫祭★東京ガスで音楽コーナーを務めました!

逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編(通販限定)
【2011年10月1日発売】逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編(通販限定)
歌詞対訳協力を行いました

シーライト パブリッシング
『イタリアPOPSのススメ』連載コラム@シーライト パブリッシング

『イタリアブックフェア2011』@イタリア文化会館
『イタリアブックフェア2011』@イタリア文化会館でイベント『イタリアPOPSスペシャル』を担当しました!

NHK-BShi『Amazing Voice 驚異の歌声』Mina特集
NHK-BShi『Amazing Voice 驚異の歌声』Mina特集で資料映像協力しました

ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
【通販限定】ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
歌詞対訳協力を行いました

世界の音楽情報誌Latina
Claudio Baglioniインタビュー
取材協力いたしました!


【通販限定】VIVA SANREMO! Canzone Collection ビバ サンレモ!〜カンツォーネ・コレクション(CD4枚組/日本盤)
歌詞対訳協力を行いました

user_p
「イタリアン・ポップ・ミュージック 50年の変遷」@PolyCultureClubTokyo

header_logo
シカゴピザ公式サイトでのイタリア音楽コラム執筆(分社化により現在は該当サイト消滅)

Tra te e mare(海のように)/Laura pausini
Tra te e mare(海のように)/Laura pausini(ラウラ・パウジーニ)
ライナーノーツを担当いたしました!

Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
シングル盤リリース時に歌詞注釈を担当いたしました!

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Opera prima(オペラ・プリマ)/Pooh(プー)
日本盤初リリース時にコラム記事を執筆いたしました!

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