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Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Alan_Sorrenti

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTAにご参加ください。Festa情報→https://piccola-radio-italia.com/archives/cat_50003116.html

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Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第191回イタリアPOPSフェスタ(2021年10月)レポート:『Arena SUZUKI '60 '70 '80』Parte 1

ローマ時代の遺跡Arena di Verona(アレーナ・ディ・ヴェローナ)で開催された『Arena SUZUKI '60 '70 '80(アレーナ・スズキ・セッサンタ・セッタンタ・オッタンタ)』。タイトル通り、60年代から80年代にヒットした楽曲をオリジナル歌手が登場して生でパフォーマンスするショウで、“SUZUKI”はスポンサーを務めているスズキ自動車イタリアのこと。2日に分けてTV放映されたうち、今回は第1回目の2021/9/26放映分のイタリア人アーティスト出演シーンを紹介。(同フェスティヴァルには国外アーテイストも出演)
Arena Suzuki 60 70 80 Amadeus

まずはLoredana Berte`(ロレダーナ・ベルテ/71歳)が「Non sono una signora(意:私は夫人ではない)」(1982)〜「Dedicato(意:捧げられた)」(1978)〜「E la luna busso`(意:そして月がノックをした)」(1979)の3曲を披露。最初の2曲はIvano Fossati(イヴァーノ・フォッサーティ)作で、最後の曲はMario Lavezzi(マリオ・ラヴェッツィ)作。

※当サイトでのLoredana Berte`の紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Loredana_Berte`

※当サイトでのIvano Fossatiの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Ivano_Fossati

※当サイトでのMario Lavezziの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Mario_Lavezzi

そしてUmberto Tozzi(ウンベルト・トッツィ/69歳)が登場して、「Tu(意;君)」(1978)〜「Ti amo(意:僕は君を愛している)」(1977)と、世界的なヒットとなった2曲を続けて披露。

※当サイトでのUmberto Tozziの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Umberto_Tozzi

Alan Sorrenti(アラン・ソッレンンティ/71歳)がイタリアのディスコブーム時代の代表曲ともいえる「Figli delle stelle(意:星の子供たち) 」(1977)を歌う。ソフィスティケイトされた伴奏は、当時アメリカの凄腕ミュージシャンたちで結成されたバンドToto(トト)が務めていたため、その印象的なエレキギターはスティーヴ・ルカサーが弾いていたのだ。

※当サイトでのAlan Sorrentiの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Alan_Sorrenti

そして2021年に他界したRaffaella Carra`(ラファエッラ・カッラ/1943-2021/78歳没)追悼コーナー。60年代にシーン登場すると、ダンサー、司会者、歌手と多彩な才能を発揮させて活躍。イタリアのTVで初めてへそ出し衣装を着たと言われるものの、お色気路線だけに留まらず、イタリア人にとっては“永遠の歌のお姉さん”のイメージで老若男女の幅広い世代に愛され続けたまさにスター。もし黒柳徹子が歌って踊るなら、と例えたら判り易いかも。
https://youtu.be/fE5uLstijNM

※当サイトでのRaffaella Carra`の紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Raffaella_Carra`

60年代にシーンに登場したOrietta Berti(オリエッタ・ベルティ/78歳)。イタリアでは70年代に専業歌手の時代が終わったため、彼女のような曲を書かない歌手の多くは活躍の場を失ったものの、サンレモ音楽祭2021に再出場を果たし、それがきっかけとなって、若いラッパーたちに担ぎ出されて、ヒップホップ曲のヴォーカルパートを歌うという奇跡のコラボも大きな話題となった。カンタウトーレのMemo Remigi(メモ・レミージ)が書き下ろしたサンレモ音楽祭1966出場曲「Io ti daro` di piu`(意:私はあなたにもっと与えることでしょう/邦題:生命をかけて)」〜サンレモ音楽祭1970出場曲「Tipitipiti`(邦題:ティピティピティ)」のメドレー。
https://youtu.be/xwMtiu5dX8w

※当サイトでのOrietta Bertiの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Orietta_Berti

男性2人組デュオだったRigheira(リゲイラ)のひとりJohnson Righeira(ジョンソン・リゲイラ/61歳)が登場し、80年代に彼らが放った能天気なダンスナンバーをメドレーで。「L'estate sta finendo(意:夏が終わってゆく)」(1985)〜「No tengo dinero(意:僕にはカネがない)」(1983)〜「Vamos a la playa(意:ビーチに行こう)」(1983)。途中からリゲイラのもう一人のメンバーに扮した司会者Amadeus(アマデウス)も登場する。
https://youtu.be/VjEMWziyw58

※当サイトでのRigheiraの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Righeira

Umberto Tozziが再び登壇し、彼の放った世界的ヒット曲の頂点に位置する「Gloria(グロリア)」 (1979)を披露。当時、米歌手ローラ・ブラニガンが英語でカヴァーしたのがそのヒットの源流となった。
https://youtu.be/VZrlhioQamU

Loredana Berte`も再登場して最初期のヒット曲「Sei bellissima(意:君は最高にきれいだ/邦題:あの人の想い出)」 (1975)を歌う。今では女性歌手の卵たちがこぞってカヴァーする定番曲だ。
https://youtu.be/Jzsv72AcRsA

そしてこの日の出演者中の最長老となるEdoardo Vianello(エドアルド・ヴィアネッロ/83歳)が登場。60年代初頭にシーンに登場した最初期カンタウトーレのひとりで、今も歌い継がれるエヴァーグリーンなヒット曲をいくつも持つレジェンド。「Abbronzatissima(意:すごく日焼けした女性)」(1963)〜「Sul cucuzzolo(意:頂上で)」(1964)〜「Guarda come dondolo(意:ごらん、ゆらゆらしてるよ)」(1962)〜「I watussi(意:ツチ族)」 (1963)の4曲も元気にメドレーで魅せる。1曲目は今も夏の定番曲で、2曲目はRita Pavone(リタ・パヴォーネ)に書いた楽曲のセルフカヴァー。3曲目は当時一世を風靡したダンススタイルであるツィストを描写した楽曲。最後の曲は長身で有名なアフリカの民族を歌っている。

※当サイトでのEdoardo Vianelloの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Edoardo_Vianello

再びAlan Sorrentiが登場し、これもFestivalbar(フェスティヴァルバール)で優勝するほどの大ヒットとなった「Tu sei l'unica donna per me(意:君は僕にとって唯一の女性)」 (1979)。この軽快なギターサウンドは後にAirplay(エアプレイ)を結成する米プロデューサー、ジェイ・グレイドンのテイク。
https://youtu.be/ib5-c_ppyKQ

Ivana Spagna(イヴァーナ・スパーニャ/67歳)が登場し、英語で歌うディスコクイーン時代のヒット曲を披露。「Easy lady」(1986)〜「Call me」(1987)。後者は全欧1位、英チャートでも2位につける大ヒットとなった。
https://youtu.be/lSKaIf1A_ko

※当サイトでのIvana Spagnaの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Ivana_Spagna

渋くジャズィーなスタイルでディスコミュージック全盛時代に特異な存在感を示したSergio Caputo(セルジョ・カプート/67歳)まで登壇し、「Un sabato italiano(意:イタリア的土曜日)」 (1983)〜「Bimba se sapessi(かわいい子、もし知ってたなら)」(1983)の2曲を披露。エピフォンのレスポールを指弾きするというパフォーマンスまで渋い。

※当サイトでのSergio Caputoの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Sergio_Caputo

人気ビートバンドEquipe 84(エクィップ・オッタンタクァットロ)の“Il Principe(意:王子さま)”の異名をとったMaurizio Vandelli(マウリツィオ・ヴァンデッリ/77歳)が登壇して「Tutta mia la citta(意:街はすべて僕のもの)」(1969)〜「Io ho in mente te(意:僕の心の中に君がいる)」(1966)〜「29 Settembre(意:9月29日)」(1967)を演奏。1曲目は「Blackberry Way」のイタリア語カヴァー。2曲目はIan & Sylviaの「You Were on My Mind」のイタリア語カヴァー。3曲目はLucio Batisti(ルーチォ・バッティスティ)の書き下ろし。 Equipe 84は、当時の数あるビートバンドの中で別格の存在だったようで、彼らに憧れて楽器を手にした若者たちが、やがてプログレバンドを結成するようになったとか。
https://youtu.be/jqor9FOQ7w8

※当サイトでのEquipe 84の紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Equipe_84


第191回イタリアPOPSフェスタ(2021年10月)のPlayList(カヴァー曲はオリジナルヴァージョンも含む)


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2021年に達する年齢で表記。

第191回イタリアPOPSフェスタ(2021年10月/公開オンライン)のお知らせ

Arena Suzuki 60 70 80 Amadeus

紹介予定:
『Arena SUZUKI '60 '70 '80』第1回9/26放映分
 ローマ時代の遺跡にして由緒正しい野外音楽劇場アレーナ・ディ・ヴェローナで行われた’60年代〜80年代のヒット曲をオリジナル歌手が登場して披露する一大イヴェント。全2回放送分のうち、9/26に放映された第1回分を日本語解説を添えて紹介します。イベントスポンサーは、ヨーロッパでも普及しているスズキ自動車というのも、日本人としては押さえておきたいところ。
出演:Loredana Berte`(ロレダーナ・ベルテ)、Umberto Tozzi(ウンベルト・トッツィ)、Alan Sorrenti(アラン・ソッレンティ)、Orietta Berti(オリエッタ・ベルティ)、Righeira(リゲイラ)、Edoardo Vianello(エドアルド・ヴィアネッロ)、Ivana Spagna(イヴァーナ・スパーニャ)、Sergio Caputo(セルジォ・カプート)、Maurizio Vandelli [Equipe 84](マウリツィオ・ヴァンデッリ [エクィップ・オッタンタクァットロ])

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日時:2021年10月30日(土) 20:00〜23:00

使用ツール:ZOOM(要・予約
※セキュリティ保護のためID&PWは非公開とします。事前予約いただいた方に折り返し詳細お知らせいたします。
※カメラ&マイクOFFでご参加ください。TVを付ける/YouTubeを見る感覚でご参加OK!

参加申し込みはコチラからお願いします。

  • 会期1週間前の参加希望者が最少催行人数10名に満たない場合は開催延期となります。
  • 開催決定の場合でも、会期前日までにご予約願います。(会期当日や直前のご予約には、ID&PWのお知らせができない場合があります)

会費は設定なしですが、この活動を長く続けていくために、別途 "投げ銭・寄付金” を賜れれば幸甚です(目安として1,000円ぐらい)。投げ銭を頂いた方にはFESTA終了後、もれなく秘密のプレゼントをemail経由で送付いたします。(注:携帯メールアドレスではプレゼントが受け取れない場合があります)

第72回イタリアPOPSフェスタ(2011年5月)レポート (その2 / Nicola Di Bari, Malika Ayane, Camaleonti, Alan Sorrenti, Irene Grandi, Claudio Baglioni, Luigi Tenco, Eugenio Finardi)

https://piccola-radio-italia.com/archives/51929662.html
その1はコチラ


第2部


第2部は『イタリア映画祭2011』に関連するコーナー。

すっかり毎年のゴールデンウイーク恒例となっているイタリア映画祭ですが、2011年は特にイタリアPOPネタの映画作品が多かったのも傾向の一つと言えるでしょう。

イタリアPOPSのヒット曲を映画のタイトルに据えただけでなく、映画の主人公たちがそのヒット曲を口ずさむなど、登場人物の心象風景の描写や時代検証、映画のストーリーなどとも綿密な関連を持つ作品が数本あったことを、イタリアPOPSファンの方なら気付かれた方も多い事でしょう。

まずは、映画『La Prima cosa bella(はじめての大切なもの)』(2010)。『David di Donatello賞(イタリアのアカデミー賞に相当)』の2010年度の作品賞・他複数部門賞を総なめにした映画作品。


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映画は1971年の夏のヴァカンスでMicaela Ramazzotti(ミカエラ・ラマツォッティ)が演じる若い母親が美人ママコンテストに優勝するところから始まりますが、家族の中の男たち・・・夫と幼い息子・・・は複雑な心境で、無邪気に喜ぶのは娘だけ。

嫉妬に駆られた暴力亭主のもとから逃げ出し、2人の子どもを抱えてたくましく生きて行く母ですが、そのあまりにも『女の生き様』に息子の心は捻じれ、そのまま中年になった現在2010年、母の死期に直面して、ようやく長年のワダカマリを解いていく息子という映画です。


上記の映画のトレーラーの後半に流れるのが、1970年イタリアPOPSの同名ヒット曲"La prima cosa bella(はじめての大切なもの/邦題:愛の贈り物)"。サンレモ音楽祭1970年で2位となった楽曲で、作曲&歌ったのが当時30歳のカンタウトーレNicola Di Bari(ニコラ・ディ・バリ/71歳/Foggia近郊出身)。作詞はイタリア随一の作詞家Mogol(モゴール)。


そして映画のエンディングロールでは、若手カンタウトリーチェMalika Ayane(マリカ・アヤーヌ/27歳/Milano出身)の2010年カヴァーヴァージョンで幕を閉じます。こちらのPVは、映画のシーンを盛り込んだ素敵な仕上がりになっています。

※当サイトでのMalika Ayaneの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Malika_Ayane

上記の楽曲は、日本のiTunesストアで購入可能です。
[楽曲]

[videoclip]

ギターを手に取って
あなたに弾いて聴かせよう
習う時間がなかったから
弾けやしないけれど
あなたに聴かせよう

この声が聴こえるよね
歌っているのは私の心
アモーレ アモーレ アモーレ
それが私が言えること
あなたには判るでしょう?

人生で初めての大切なものは
若々しいあなたの微笑み まさにあなたそのもの
木々の間には 星が
夜は明けて
恋心は いつもより一層
いつもより一層

と歌われるこの歌は、劇中の母から子供たちに向けて歌われ、子供たちが母親を想って歌うというシーンに活かされており、後半の死期が迫った母のベッドでも母子の3人で歌われるという見事な演出で、隣の部屋で待機する親戚や友人たちからは『stupendo!(素敵だわ!)』と感嘆も漏れてきます。

さて、この映画『La prima cosa bella(はじめての大切なもの)』には、他にも往年のイタリアPOPSが盛りだくさんに劇中に挿入されています。冒頭の美人ママコンテストでは、審査委員長が"L'immensita(無限/邦題:涙に咲く花)"を歌うシーンが。

これは1967年のヒット曲で、『モザイクカンツォーネ』という異名を取った曲作りで一世を風靡したカンタウトーレDon Backy(ドン・バッキー)が作曲し、前出の偉大な作詞家Mogol(モゴール)が作詞した楽曲で、Don Backy自身とJohnny Dorelli(ジョニー・ドレッリ/日本語表記:ジョニードレルリ)によって歌われました。2005年には人気ロックバンドNegramaro(ネグラマーロ)がカヴァーしてヒットさせました。


さらには劇中では、表題曲の"La prima cosa bella"よりも重要な役割を果たしている曲がありました。それはサンレモ音楽祭1970で4位に入賞したCamaleonti(カマレオンティ)の"Eternita(永遠)"でした。日本ではサンレモ音楽祭でパートナーを務めたOrnella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)ヴァージョンの方が有名ですが、イタリアでは断然Camaleonntiの持ち歌として認識されていますし、実際にCamaleonti版の方が凝ったオーケストラアレンジが施されていてツウ好みに仕上がっています。

Camaleontiは1963年から活動を開始し、途中メンバーの死去などの危機を乗り越えて、現在もなお活動を続けている人気バンドで、あと数年で結成50周年を迎えることになります。

映画の中では夫から逃げ出し、2人の子どもを抱えた母が、泣き出してしまいそうな自分の気持ちを抑えながら子供たちに歌ってきかせ、子供たちも一緒に歌うというシーンで、暖かくフィーチャーされておりました。

そして映画のラストシーンでも、母の死後、あの頃のように海辺を楽しもうとする息子。そのバックにこの"Eternita"があらゆる想いを暖かく包み込んでいくという、まさに主題歌級の役割を果たしているのです。

ここに居ると
永遠の味わいがする
あなたを愛した後で
私のそばに眠る あなたを見つめる

あなたを起こさないようにするよ 絶対に
何故ってあなたは微笑んでいるから
きっと素敵な夢を見てるんだろう
閉じた睫毛の奥で

永遠 さあ両腕を広げてごらん
私がここに居るよ 眠ってる幸福の傍に
そのために生きるよ 必要な時には
私がそこに居るよ その涙を拭うために

この歌詞の意味が劇中のシチュエーションとかぶって涙を誘うではありませんか。

Camaleontiの曲では、他にも"L'ora dell'amore(愛の時)"という1968年のヒット曲が流れるシーンもありました。これはイギリスのProcol Harum(プロコル・ハルム)の"Homburg(ホンバーグ/フェルト帽)"のイタリア語カバー。

さて、こうして映画『La Prima cosa bella(はじめての大切なもの)』に大きくフィーチャーされたCamaleontiの中心人物であり、上記2曲のヴォーカルを務めているTonino Cripezzi(トニーノ・クリペッツィ/65歳/Milano出身)から、日本の皆さんへスペシャルメッセージが届いていましたので、FESTA会場でご紹介しました。

a te e a tutti gli amici giapponesi invio un affettuoso abbraccio
e spero di incontrarvi tutti molto presto
...auguri e buona fortuna.....Tonino

あなたと日本の友人たちへ愛おしさを込めた抱擁を贈ります。
そして皆さんと早くお会いできることを願っています。
では皆さんに幸多かれと祈ります。…トニーノ

長年、Toninoのヴォーカルに憧れ続けていた筆者は、もう感無類の境地に達したのは言うまでもありません!



そして、映画『Figli delle stelle(星の子どもたち)』(2010)。

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港湾作業で発生した事故死に対し、社会保障に前向きに取り組まない政府に憤りを感じ、担当大臣を誘拐して懲らしめようと企む、事故死者の同僚の男。

社会からはみ出しかかっているヤサグレ男たちが意気投合して誘拐を実行するのだが、誘拐すべき人物を取り違え、誘拐事件は迷走して行く・・・が、行く先々で、社会に不満を持つ人々から応援され、事件に加担する仲間が現れて・・・といったコメディタッチながらも裏に現代のイタリア社会が抱える負の部分を浮き彫りにした作品。

    
この映画のタイトルにも使われ、劇中でも非常に重要なテーマ曲として使われているのが、1977年にイタリア中で大ヒットした楽曲"Figli delle stelle(星の子どもたち)"。作者&歌っているのはAlan Sorrenti(アラン・ソッレンティ/日本語表記:アラン・ソレンティ/当時27歳/現61歳/Napoli出身)

日本のiTunesストアでも購入可能です。

Alan Sorrentiは、イタリア人の父とイギリス人の母の間に生まれたハーフで、1970年代初頭に当時トレンドだったプログレッシヴ・ロックのスタイルでデビューしますが、この1977年よりPOPSテイストに転身を遂げて、大成功を果たします。

当時の世界的なディスコブームを背景に、イタリア人には広く『ディスコの帝王』のイメージで定着している人物です。

この"Figli delle stelle"を含むアルバム以降、アメリカの売れっ子スタジオミュージシャンによるバンドToto(トト)が演奏に加わり、Airplay(エアプレイ)でも活躍した売れっ子プロデューサーJay Graydon(ジェイ・グレイドン)がプロデュースして大ヒットを連発していました。

バイリンガルのAlanは、英語ヴァージョンも華麗にこなし、日本では1981年に英語盤のコンピアルバムが発売されています。

1980年に仏教に改宗し、1987年にはアルバム「煩悩即菩提(邦題:永遠(とわ)の星)」を発売しています。


映画『Figli delle stelle(星の子どもたち)』では、誘拐犯たちが人質を連れて最終的に立て篭もるのが、スイス国境に隣接するスキー場のロッジ。手に取れるような星空の下で、運命に導かれるように集まった誘拐犯たちが、このAlan Sorrentiの"Figli delle stelle"の歌詞に自分たちの数奇な運命を重ね合わせてみるのです。

僕らは星の子どもたち
辺りを廻る夜の子どもたち

僕らは星の子どもたち
世界を前にして 決して立ち止まることはないさ

僕らは星の子どもたち
歴史もなく 時代もない 夢のヒーロー達

僕らは今夜 星の子どもたち
時の中で迷うために 僕らは出会うのだ

この曲がヒットしていた1977年当時にリアルタイムでディスコで踊って楽しんでいた世代は、推定すると現在の50代となります。

誘拐犯の中心人物5人の中で唯一の50代は、Paolo Sassanelli(パオロ・サッサネッリ/53歳)が演じるRamon(ラモン)。

他の誘拐犯たちはアラフォー世代ぐらいなので、1977年当初はまだ小さかったため、踊りに関してはリアル世代ではない、という登場人物の年齢設定が絶妙なシーンがこちら。

バンドで同曲をコピーしていたという主人公格のPierfrancesco Favino(ピエールフランチェスコ・ファヴィーノ/42歳)が演じるPepe(ペペ)が、特徴的なイントロをエアギターで奏でて、自己流に踊りだすと、50代のRamonが『なんじゃ、それ!』と突っ込みを入れて、『こうだよ、こう!』とリアルタイム世代の踊りのこだわりを見せます。

さらには間違われて誘拐された事務次官のStella(ステッラ)は、演じたGiorgio Tirabassi(ジォルジォ・ティラバッスィ/51歳)が、やはりリアルタイム世代なので、人質とはいえ、この曲を聴いたらじっとしていることなんてできない。という時代考証も演出されていて見事でした。

つまりイタリアでは、この"Figli delle stelle"が、世代を超えて愛聴され続けている楽曲であることが感じ取れるところが見どころの映画作品だったと思います。

そして映画のエンディングで流れた同曲は、Irene Grandi(イレーネ・グランディ/42歳/Firenze出身)によるカヴァー。

figli-delle-stelle

※当サイトでのIrene Grandiの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Irene_Grandi

この"Figli delle stelle"は、巨匠Claudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ/60歳/Roma出身)も、1997年にAlan Sorrenti本人とのデュエットでカヴァーしております。

Baglioni46歳、Sorrenti47歳時の映像がこちら。
Baglioni先生とあろうものが、間奏が入るところで間違えて2番の歌詞を歌い出してしまうところはご愛敬。

※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni
 
さて、この映画『Figli delle stelle(星の子どもたち)』は、ヒット曲をタイトルに据えた作品だけあって、他にもイタリアPOPSネタが多々あり、人質となった事務次官Stella氏が息子に託した遺書めいた手紙には、故Luigi Tenco(ルイジ・テンコ/1938-1967/27歳没/Alessandria近郊出身)の"Ragazzo mio(息子よ)"(1965)から引用されていました。

息子よ 
いつか父のことを誰かから聞くことだろう
父は頭にいくつも大志を抱いていたと 
でも結局は・・・ 何もやり遂げなかったと

※当サイトでのLuigi Tencoの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Luigi_Tenco


他には、Eugenio Finardi(エウジェニオ・フィナルディ/59歳/Milano出身)の"Le ragazze di Osaka(大阪の女の子たち)"(1983)が流れるシーンも。

映画監督を務めたLucio Pellegrini(ルーチォ・ペッレグリーニ)はインタビューに『あの曲は日本へのオマージュさ』と答えてくれています。

※当サイトでのEugenio Finardiの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Eugenio_Finardi

前出のAlan Sorrentiも日本女性の名前を冠した曲をリリースしていますので、5月FESTA第2部のラストはその楽曲"Kyoko mon amour(キョーコ・モナムール)"(1997)で。

イタリアで『キョーコ』という日本女性名から連想されるのは、コミック『めぞん一刻』のヒロイン・響子さん。作者の高橋留美子さんは、イタリアでもマンガ界の巨匠として非常に有名です。

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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

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記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、記事を書いた年度に達する年齢で表記しています。

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PFM - Ho sognao pecore elettriche (2021) PFM『電気羊の夢を見た』(2021)
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小さな村の物語 イタリア 音楽選集-s『小さな村の物語 イタリア 音楽選集』(5CD/2019)
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CD『小さな村の物語 イタリア 音楽集(ライフスタイル編)』(2018)
【2018年12月19日発売】CD『小さな村の物語 イタリア 音楽集(ライフスタイル編)』(2018)
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CD『瞳はるかに~魅惑のイタリアン・ポップス』(2013)
【2018年10月10日発売】CD『瞳はるかに~魅惑のイタリアン・ポップス』
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Max Gazze` a Tokyo 2016Max Gazze`,Zephiro来日公演

NegritaNegrita, Zephiro来日公演

Gianluca Paganelli - DestinoGianluca Paganelli『Destino』(2016/日本盤)

集まれ、イタリア好き!@湘南T-SITE集まれ、イタリア好き!@湘南T-SITE
5/7&5/22映像ライヴ敢行!

Gigi D'Alessio(ジジ・ダレッシオ)初来日公演Gigi D'Alessio(ジジ・ダレッシオ)初来日公演!

第3回「イタリアン・ポップス・セミナー 」@日伊協会
2015/7/25開催 第3回『イタリアン・ポップス・セミナー 』@日伊協会

Ligabue a Tokyo2015/2/3 Ligabue来日公演

決定盤!永遠のシャンソンコレクション『決定盤!永遠のシャンソンコレクション』(CD5枚組/日本盤)

第2回「イタリアン・ポップス・セミナー 」@日伊協会
2014/7/26開催 第2回『イタリアン・ポップス・セミナー 』@日伊協会

『紀元2010年 - PFMとアンドレの新たな旅(A.D.2010 - La Buona Novella)』
【2014年5月14日発売】『紀元2010年 - PFMとアンドレの新たな旅(A.D.2010 - La Buona Novella)』(CD)
歌詞対訳協力を行いました

PFM/『アンドレの詩(PFM canta De Andre')』
【2014年5月14日発売】PFM/『アンドレの詩(PFM canta De Andre')』(CD)
歌詞対訳協力を行いました

PFM/『イン・クラシック〜モーツアルトからの祭典(PFM in classic | Da Mozart a Celebration)』
【2014年2月19日発売】PFM/『イン・クラシック〜モーツアルトからの祭典(PFM in classic | Da Mozart a Celebration)』(2CD)
歌詞対訳協力を行いました

シーライトパブリッシング
月例コラム『イタリアPOPSのススメ』

ミュージックラウンドアバウトFM戸塚『ミュージックラウンドアバウト』
雑誌『MusicaVita Italia』特集2013/10/31放送

文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
講師を務めました。

公益財団法人 日伊協会会報クロナカ138号
公益財団法人 日伊協会会報クロナカ138号
巻頭特集『豊穣なるイタリアン・ポップスの世界』執筆

CD『永遠のイタリア音楽全集』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『ジリオラ・チンクェッティ/パーフェクト・ベスト』
歌詞対訳協力を行いました

CD『永遠のイタリア音楽全集』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『永遠のイタリア音楽全集』
歌詞対訳協力を行いました

CD『サンレモ音楽祭ベスト!〜素晴らしきカンツォーネの世界』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『サンレモ音楽祭ベスト!〜素晴らしきカンツォーネの世界』
歌詞対訳協力を行いました

「小さな村の物語イタリア 音楽集」(市販版/別選曲)
【2013年5月22日発売】「小さな村の物語イタリア 音楽集」(市販版/別選曲)
歌詞対訳協力を行いました

ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX第2弾
【2013年2月末発売予定】ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX第2弾
歌詞対訳協力を行いました

2012/6/29開催 - Attico 初夏の『イタリアン・パーティー』
2012/6/29開催 - Attico 初夏の『イタリアン・パーティー』でDJ&VJを務めました!

2012/6/24開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)
2012/6/24開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)でナヴィゲーターを務めました!

ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション
【2012年7月5日発売】ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション
歌詞対訳協力を行いました

2012/5/27開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)
2012/5/27開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)で講師を務めました!

『イタリアブックフェア2012』@イタリア文化会館
『イタリアブックフェア2012』@イタリア文化会館でイベント『イタリアPOPSスペシャル』を担当しました!

★秋のイタリア収穫祭★東京ガス
★秋のイタリア収穫祭★東京ガスで音楽コーナーを務めました!

逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編(通販限定)
【2011年10月1日発売】逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編(通販限定)
歌詞対訳協力を行いました

シーライト パブリッシング
『イタリアPOPSのススメ』連載コラム@シーライト パブリッシング

『イタリアブックフェア2011』@イタリア文化会館
『イタリアブックフェア2011』@イタリア文化会館でイベント『イタリアPOPSスペシャル』を担当しました!

NHK-BShi『Amazing Voice 驚異の歌声』Mina特集
NHK-BShi『Amazing Voice 驚異の歌声』Mina特集で資料映像協力しました

ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
【通販限定】ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
歌詞対訳協力を行いました

世界の音楽情報誌Latina
Claudio Baglioniインタビュー
取材協力いたしました!


【通販限定】VIVA SANREMO! Canzone Collection ビバ サンレモ!〜カンツォーネ・コレクション(CD4枚組/日本盤)
歌詞対訳協力を行いました

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「イタリアン・ポップ・ミュージック 50年の変遷」@PolyCultureClubTokyo

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シカゴピザ公式サイトでのイタリア音楽コラム執筆(分社化により現在は該当サイト消滅)

Tra te e mare(海のように)/Laura pausini
Tra te e mare(海のように)/Laura pausini(ラウラ・パウジーニ)
ライナーノーツを担当いたしました!

Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
シングル盤リリース時に歌詞注釈を担当いたしました!

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Opera prima(オペラ・プリマ)/Pooh(プー)
日本盤初リリース時にコラム記事を執筆いたしました!

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