Banco(バンコ)ことBanco del Mutuo Soccorso(バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ)のデビュー50周年記念の新作スタジオ録音アルバムの日本盤が発売に!

Banco del Mutuo Soccorso - Orlando-Le forme dell'amore(2022)-0

邦題:『オルランド〜愛のかたち』
原題:『Orlando:Le Forme dell’Amore』
発売日:2022.09.23
価格:¥2,500+税
品番:SICP-31554

イタリアのロックバンドの中で世界中でトップクラスの知名度と活動歴を誇るバンコ。衝撃的にして永遠の名作として知られる1972年発表の1stアルバム(通称:貯金箱)から50年後の発売となる記念すべき節目となる本作は、奇しくも1stアルバムの冒頭の曲のモチーフを受け継ぎ、深堀した完全新作オリジナルアルバムとなり、リアルタイムで日本発売となった。

そのモチーフとは、イタリア・ルネサンス期を代表する叙事詩『狂えるオルランド』。日本での知名度は今ひとつな作品だが、イタリア本国では、文学を学ぶものなら知らぬ者はいない、というほどの有名作品。原作は異教徒(イスラム教徒)との争いなどを通して、男女の恋愛・失恋、人間愛などを描き出し、全編を通して“普遍的な愛”を語っていることで知られている。

この叙事詩が生まれた500年後の現代でも西洋と中東が対立・衝突をしているという事実に際し、現代における様々な “暴力” に立ち向かうための重要な使命をバンコの面々は感じ、音楽を平和創造の道として現代人に提示することが、常に平和主義・半軍国主義を掲げてきたバンコの50周年を祝う作品として相応しいと思い、実に9年もの歳月を費やして作品の完成とリリースを成し遂げたそうだ。

※実は前作『トランシベリアーナ〜シベリア横断、人生の旅路』(2019)の方が、本作より後から着手したものの、先にリリースした作品となっている。

ただしバンコの本作は、ルネサンス時代の叙事詩『狂えるオルランド』の単なる音楽版ではない。原作と設定を変え、 “架空の時代”、“海水が干上がった地中海” としているところが、作品を鑑賞する際のキモとなっているところに注意されたい。

海水が干上がった地中海に残ったのは淡水の泉がひとつだけ。当然、水の支配・利権を巡って、争いが起きることになる・・・・この前提を頭に入れた上で作品を鑑賞し、日本盤にのみ掲載される対訳を読めば、その世界観がよく判ると思う。

【収録曲】

  1. プロローグ (Proemio)
  2. 赤い平原 (La pianura rossa)
  3. 今、オルランドが求められている (Serve Orlando adesso)
  4. もう愛を恐れない (Non mi spaventa piu` l'amore)
  5. 震える必要はない (Non serve tremare)
  6. 世界中の見捨てられた旗 (Le anime deserte del mondo)
  7. 幸福な島 (L'isola felice)
  8. 陰口 (La maldicenza)
  9. 落つべきか、飛ぶべきか (Cadere o volare)
  10. 騎士(パラディン)(Il paradino)
  11. 愛は自ら訪れるもの (L'amore accade)
  12. 月を信じるな (Non credere alla luna)
  13. 組曲<月> (Moon suite)
  14. なぜ君がここに (Come e` successo che sei qui)
  15. 永遠とは何か (Cosa vuol dire per sempre)

【メンバー構成】
Vittorio Nocenzi(ヴィットリオ・ノチェンツィ/P, Key, Vo/1968年〜)
Filippo Marcheggiani(フィリッポ・マルケッジァーニ/Gt/1994年〜)
Tony D’Alessio(トニー・ダレッシオ/Vo/2016年〜)
Nicola Di Gia`(ニコラ・ディ・ジァ/Gt/2012年〜)
Marco Capozi(マルコ・カポズィ/Bs/2016年〜)
Fabio Moresco(ファビオ・モレスコ/Ds/2016年〜)

バンド創始者&リーダーのヴィットリオ・ノチェンツィによるセルフ解説(翻訳担当:本サイトのYoshioAntonioこと磐佐良雄)と全曲の歌詞・対訳付き。

Banco del Mutuo Soccorso - Orlando-Le forme dell'amore(2022)-02


イタリア本国ではB.M.S.の略称でも呼ばれる1972年デビューのロックバンド。デビュー当時はブームまっただ中のプログレッシヴ・ロックのサウンドで傑作を数々残し、その後も時代の流れに則してサウンドを変化させて活動し続けた長寿バンド。イタリアでは無名に近いプログレバンドが多いが、Bancoは本国でも広い知名度を誇る点で、イタリアを代表するロックバンドのひとつと言っても良いだろう。

2014年に看板ヴォーカリストFrancesco Di Giacomo(フランチェスコ・ディ・ジャコモ)が交通事故で急逝し、長い活動歴の中で最も大きなバンド存続の危機に陥ったが、前作から実力派の新メンバーを迎えた6人体制で活動している。

※当サイトでのBancoの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Banco