『Concerto del Primo Maggio 2022(意:5月1日のコンサート2022)』の昼の部から。毎年メイデー(5月1日)に開催される、世界最大級の無料コンサート。昼から夜にかけて長時間開催され、まだ無名のアーティストから赤丸急上昇の気鋭の存在、そしてベテラン勢まで大勢出演するところが見もの。
primomaggio2022

労働者の権利を主張するという、メイデー本来の趣旨があちこちで紹介されるのもイタリアならではの風習だが、今年は特に“Al lavoro per la pace(意:平和のために働こう)”というスローガンが掲げられ、ロシアとウクライナ間の紛争に大きくフィーチャーすることとなった。ステージはもちろん客席も、すっかり“コロナ前のプリモマッジョ”に戻り、観客は密の状態&ノーマスク、声援&一緒に歌うという状態だ。

45組ものアーティストたちが出場し、既に著名なアーティストは2〜4曲披露しているので、フェスタではある程度の知名度があるアーティストをそれぞれ1曲ずつに絞って紹介。

1:13:20から、人気ラッパーClaver Gold(クラヴェル・ゴールド/36歳/Marche州Ascoli Piceno出身)「Il tanco dei pareri(意:意見の貯蔵庫)」(2020)は、バリバリのラップ。

1:20:50から、2022年サンレモ音楽祭にHighsnob(アイズノブ)とタッグを組んで出場した女性ラッパーHu(ウー/28歳/Marche州Fermo出身)「Avec moi(意:私と一緒に)」 (2022)

1:40:25から、人気ラッパーMr.Rain(ミスター・レイン/31歳/Lombardia州Brescia県出身)「Fiori di Chernobyl(意:チョルノービリの花)」 (2020)。1986年に原子力発電所の事故でゴーストタウン化したことで知られている街(ロシア語の“チェルノブィリ”という呼称の方が定着している)が歌われている。ロシアのウクライナ侵攻の2年も前にリリースされていた楽曲、といことが驚き。

イタリアはもともと歌うラップ曲、歌えるラッパーが多く、世界情勢も今では“歌うラッパー”に人気がシフトしてきているので、イタリアは歌うラップ曲の先進国といってもいいかもしれない。この後も歌うラッパーが次々とパフォーマンスを繰り広げていく。

1:50:15から、サンレモ音楽祭出場歴を持つFasma(ファズマ/26歳/Roma出身)の「Ma non erano te(意:でも(彼らは)君ではなかった)」 (2022)

2:12:15から、年間アルバムチャート上位の常連ラッパーMecna(メクナ/35歳/Puglia州Foggia県出身)「La piu` bella(意:すごく美しい女性)」 (2021)は人気カンタウトーレRaf(ラフ)のカヴァー曲。

2:33:05からはサンレモ音楽祭出場歴を持つラッパーRancore(ランコーレ)「Questa cosa che io ho scritto mi piace(意:僕が書いたあの事が好きだ)」 (2022)

3:00:55から、男女デュオComa_Cose(コマ_コーゼ/Milanoで結成)「Fiamme negli occhi(意:瞳の中の炎)」(2021)はサンレモ音楽祭出場曲。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2022年に達する年齢で表記。