日本でも人気の高いOpus Avantra(オプス・アヴァントラ / 日本での呼称:オパス・アヴァントラ)が結成50周年を見据えた26年ぶりの新作アルバム『ロウコス - 魔法の場所(ヴェネツィアの幻影)[Loucos - Nel Luogo Magico]』(2021)をリリースすることとなりました。日本盤もイタリア本国とリアルタイムに2021年12月22日発売予定です。

OpusAvantra-Loucos

日本ではプログレ・ファンに絶大な知名度を誇るグループですが、かつて世界を一世風靡した名テノール歌手マリオ・デル・モナコの姪にあたるDonella Del Monaco(ドネッラ・デル・モナコ)がヴォーカルを務めていますので、クラシックファンやカンツォーネ・ファンにもお勧め。もちろん作曲やピアノを担当するアルフレード・ティゾッコらが、クラシカルでありながらも、充分に現代音楽や実験音楽の要素を取り入れるとこらが、プログレ・ファンの心をくすぐる訳です。

さらにはサポートゲストには、ヴァイオリンやフルートなどのクラシック畑のソリストが集い、名のあるオーケストラもバックを支えた上に、トニー・エスポジトなど、イタリア音楽界の重鎮も参加した豪華な顔ぶれ。


先行リリースされていたインスト版

彼らの1stアルバム『イントロスペツィオーネ (内省)』(1974)収録の名曲「孔雀(Il pavone)」を2014年にリミックスして披露したラッパーClaver Gold(クラヴェル・ゴールド)が正式に参加した新曲も聴きどころ。

Opus Avantraには、パフォーマーでもコンポーザーでもなく、フィロソフィー担当のジョルジョ・ビゾットというメンバーがいたことも特異でしたが、残念ながら、彼は亡くなってしまったそうです。しかし10年ほど前にレコーディングした彼の体験をモチーフに制作された未発表曲が収録され、ナレーションを担当しているのも聴きどころ。

今回の新譜のジャケットにはオリジナルメンバーの2人自身、そして彼らを育てたプロデューサー、レナート・マレンゴによる3人3様の解説文が挿入され、新譜の説明だけにとどまらず、彼らのデビュー前の逸話や、当時の時代背景の中でなぜこのグループの発足に繋がったなどの、知らなかったエピソードが満載。ビートルズ、フランク・ザッパ、フランコ・バッティアートらの名前も上げているのも興味深いところ。意外にもドネッラが一番哲学的な内容だったのも驚き。当サイトのYoshioAntonioがその和訳を担当し、日本盤にはもちろん日本語文が掲載されていますので、ぜひお楽しみに。

収録曲の中には、オマージュ曲が2つ。ひとつはチェーザレ・アンドレア・ビクシオへ、もう1曲はリズ・オルトラーニという、イタリア音楽界の巨匠作曲家へ捧げられています。日本盤限定ボーナストラック付き。

彼らは2008年に奇跡の初来日公演を果たしています。

※当サイトでのOpus Avantraの紹介記事
https://piccola-radio-italia.com/tag/Opus_Avantra