Joe Barbieri(ジョー・バルビエリ/48歳/Napoli出身)が満を持してリリースした傑作アルバム『Tratto da una storia vera(意:真の物語の一説)』(2021)は、日本盤も『愛おしき記憶』のタイトルでリリースされたばかり。コロナ禍の中で自身の人生を見つめ直し、愛する故郷ナポリへの敬愛、新妻への想い、自身の過去の想い出などを、交響曲への造詣を活かしたサウンドに乗せた、自叙伝的なアルバム。
Joe Barbieri - Tratto da una storia vera(2021)

先行シングル「君・僕・明日(Tu, io e domani)」は、2020年初春、イタリアで最初のパンデミックとなった数日でジョー自身が書き上げた楽曲。公式MVが4万ユーロ以上(約500万円)も稼ぎあげた収益はイタリアの市民保護活動団体に寄付された。冒頭、ピアノを弾きながら歌い始めるのはジャズ系カンタウトーレSergio Cammariere(セルジョ・カンマリエーレ)。途中で入る女性スキャットはサンレモ音楽祭優勝歴も持つ実力派女性歌手Tosca(トスカ)。間奏で大きくフィーチャリングされているのは、日本でもお馴染みのFabrizio Bosso(ファブリツィ・ボッソ)のトランペット。コントラバスのLuca Bulgarelli(ルカ・ブルガレッリ)はボッソやカンマリエーレのツァーメンバーとして起用される彼らの盟友だ。

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「覚え書き(Promemoria)」は、ジョー曰く《歩いている時に浮かび、ギターも紙も持っていなかったので、頭の中で一気に書き上げた曲》とのこと。フィーチャリングされているトロンボーンは作曲・編曲・指揮などをこなす多才な音楽家マウロ・オットリーニ。
https://youtu.be/zVKFqP2CPLs

「大したことじゃない(Niente di grave)」は、ノーベル文学賞受賞者Eugenio Montale(エウジェニオ・モンターレ/1896-1981)の詩の世界にインスパイア―され、ジョーが大好きなオーケストラのエッセンスを取り入れて書いた楽曲。坂本龍一やカエターノ・ヴェローゾ、スティングらと共演するブラジルのジャキス・モレレンバウムのチェロをフィーチャーした作品。イタリア人トリオでのスタジオライヴ映像が公開された。
https://youtu.be/7uCVqR-acWc

「正しい方向(La giusta distanza)」は、まさにコロナ禍の時代に書かれた楽曲で“適切な距離”を意味している。ファブリツィオ・ボッソのトランペットをフィーチャーしているのも聞きどころ。

「僕らは幸福なナポリの下層民(Lazzari felici)」は、アルバム内唯一のカヴァー曲。原曲はPino Daniele(ピーノ・ダニエレ/1955-2015)の1984年作品。ジョーはナポリ語で書かれたこの楽曲をピーノへの感謝を込めてカヴァーしている。
https://youtu.be/gh1QA7K_tag

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第186回イタリアPOPSフェスタ(2021年5月)紹介曲PlayList(カヴァー曲はオリジナルヴァージョンを収録)


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2021年に達する年齢で表記。