Gino Paoli(ジーノ・パオリ/87歳/Friuli-Venezia Giulia州Monfalcone出身)『appunti di un lungo viaggio(意:長い旅路の備忘録)』(2019)。
Gino Paoli - Appunti di un lungo viaggio-special edition(2019)

存命の最古参カンタウトーレにして、生きるイタリア音楽界のレジェンド、ジーノ・パオリ。2019年にリリースした本アルバムに収録された新曲は、四季を表現した組曲。なんといっても、この年齢でまだまだ創作意欲は尽きず、瑞々しい感性の楽曲が生まれているのが脅威的。

全編に渡ってバックはピアノが主体で、オーケストラが効果的にかぶさって来る美しいアレンジ。ピアノ演奏とアレンジ、プロデュースは来日歴もある名匠Danilo Rea(ダニーロ・レア)が手掛けている。Gino Paoliとの付き合いも長く、大御所Mina(ミーナ)らにも信頼を寄せられているイタリアが誇る一流の音楽家だ。

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同アルバムは2枚組で、Special Editionには新曲の組曲をイメージ映像と共に収録したDVDが付属。

新曲の四季の組曲のうち、「Estate(夏)」の最後に組み入れられた「Io ti amo di piu`(意:僕はもっと君を愛する)」のみ、Gino Paoli自身やDanilo Reaの姿がチラリと映し出されている。(その他の四季の組曲の映像はひたすら寄せては帰す波打ち際の映像)

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同アルバムのDisc2は自身の過去のベストヒット曲がラインナップされているが、Disc1の組曲の雰囲気に合わせて、ピアノ+オーケストラの編曲による新録音ヴァージョン。Danilo Reaは演奏に参加していないが、こちらも凄い面々。

ピアノはジャズや映画音楽で活躍するRita Marcotulli(リタ・マルコトゥッリ)。Rocco Papaleo(ロッコ・パパレオ)作品『Basilicata Coast to Coast(バジリカータ・コースト・トゥ・コースト)』(2010)の音楽で、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞、ナストロ・ダルジェント賞などの最優秀楽曲賞を受賞している。

ドラムはAlfredo Golino(アルフレード・ゴリーノ)。彼もMinaに信頼を寄せられている左利きの名ドラマー。Gigi D'Alessio(ジジ・ダレッシオ)のドラマーとして来日も果たしている。元Onde Radio Ovest(オンデ・ラディオ・オヴェスト/通称O.R.O.)のドラマーでもあった。

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そしてコントラバスにはAres Tavolazzi(アレス・タヴォラッツィ)。プログレファンにはArea(アレア)のベーシストとして特に有名だが、ジャズ畑に軸足を置きつつ、アニメの主題歌なども手掛ける幅広い活動範囲を持つ人物

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ジャズのエッセンスを持つこの3人の新アレンジを聴くと、60年前にヒットして、多くの歌手にもカヴァーされてきた楽曲の新たな魅力を再発見させてくれるのが凄い。


第185回イタリアPOPSフェスタ(2021年4月)紹介曲PlayList(カヴァー曲はオリジナルヴァージョンも収録)


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2021年に達する年齢で表記。