第2部

2016年10月21日の来日公演が決定したNegrita(ネグリータ/1991年Arezzoで結成/1994年アルバムデビュー)特集。

Negrita a Tokyo 2016N

4年振り9枚目のスタジオ録音アルバム『9』(2015)はチャート1位に輝くヒット作となり、そのアルバムを掲げたツアーの中から2015年4月18日にMilanoのMediolanum Forum di Assago公演を収録したライヴアルバム『9 Live&Live』(2016)から、今回のFestaでは、『9』収録の新曲をピックアップして紹介。

Negrita - 9 Live&Live

まずはアルバム収録のスタジオ録音の2つ新曲のうち「I tempi cambiano(意:時代が変わる)」は、Ligabue(リガブーエ)が詞を書いた話題作。公式ヴィデオクリップには、Ligabueもカメオ出演している。

Negritaは既にLigabueの1997年のツアーに帯同していた経緯もあるが、最大の繋がりは何と言っても、Negritaのデビュー前から現在まで彼らを支え続けているマネージャー&プロデューサー、そして共作者でもあるFabrizio Barbacci(ファブリツィオ・バルバッチ/53歳/Arezzo出身)が、2000年代初頭のLigabueのプロデューサー&ギタリストを務めていたことだ。

Fabrizio Barbacciは、1980年代後半のニューウエイヴ・バンドModa(モーダ)のギタリストとして活動していた経歴の持ち主で、このバンドのヴォーカリストとして、後のソロ・カンタウトーレとして活動を始めるAndrea Chimenti(アンドレア・キメンティ/現57歳/Reggio nell'Emilia出身)が在籍していた事も注目点だ。

そんなModaの当時の映像から「Hey mama」(1989)を。

さて、本題のNegritaのライヴDVDのハイライトシーンはこちら。

Festaで紹介した楽曲は:「Mondo politico」、「Poser」、「Baby I'm in love」、「Se sei l'amore」、「1989」、「Il gioco」の6曲。このページでは公式ヴィデオクリップの映像を(公式ヴィデオクリップが存在する楽曲のみ)。

「Mondo politico(意:政治の世界)」

「Poser(意:気取り屋)」

「Se sei l'amore(意:もし君が愛なら)」

「1989」

「Il gioco(意:ゲーム)」

Negritaの結成当時から不動のオリジナルメンバーは、ステージでもフロントに立つ3人で、リード・ヴォーカルのPau(パウ)、リードギターのDrigo(ドリゴ/向かって右側)、そしてサイドギターのMac(マック/向かって左側)だ。

Drigoはロックギタリストとしては珍しく、ピックを使わずフィンガーピッキングのみでリードギターを弾くため、独特のサウンドを醸し出す。反面Macはロックギタリストらしいタイプ(風貌も)。それにPauのミドル音域の強力なヴォーカルが乗る。この3人が共作して楽曲のメインコンポーザーを務めている。

そして、2005年加入のCris(クリス/ドラム)と2014年加入のGiacomino(ジァコミーノ/ベース)のリズム隊は、Negritaが得意とする後ノリのグルーヴを生み出し、2013年加入のGhando(ガンド)はNegrita初のキーボーディストで、彼らのサウンドに新しい要素を付け加える役割を果たし、何曲かにも共作参加している。

2014年公演のイタリア版『ジーザス・クライスト・スーパースター(Jesus Christ Superstar) 』のピラト総督役としてヴォーカルのPauが出演し、このロックオペラの全編に渡ってNegritaが生演奏するという実力を見せつけていたことも特筆しておく。ちなみにマグダラのマリア役はSimona Molinari(シモーナ・モリナーリ)、カヤパ役はShel Shapiro(シェル・シャピロ/元Rokes)が務めている。

※当サイトでのSimona Molinariの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Simona_Molinari

※当サイトでのNegritaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Negrita

さて、Negritaの前作アルバム『Dannato vivere』(2011)より、楽曲を共作するようになったIl Cile(イル・チーレ/35歳/Arezzo出身)が、今回の『9』でも5曲を共作しており、しかも前出の「Poser」「Se sei l'amore」「1989」「Il gioco」と、公式ヴィデオクリップが製作されるほど、核となる楽曲を手掛けているのがポイント。

Il Cileは、Fabrizio Barbacciに発掘され、2012年デビュー(つまりデビュー前からNegritaと共作開始)。サンレモ音楽祭2013新人部門に楽曲「Le parole non servono piu`(意:言葉はもう役に立たない)」で出場。残念ながら予選で敗退して5位に留まるものの、Sergio Bardotti賞(最優秀作詞賞)を受賞する栄誉に輝いた。

※当サイトでのIl Cileの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Il_Cile


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2016年に達する年齢で表記。