第3部

イタリア音楽専門情報誌『ムジカヴィータ・イタリア』第7号で第2特集が組まれたGiorgia(ジォルジァ/ジョルジア/43歳/Roma出身)。

メジャー・デビュー曲は1994年のサンレモ音楽祭新人部門に出場して歌った「E poi(意:そしてそれから)」。7位入賞に留まったものの(優勝はアンドレア・ボチェッリ)、サンレモの長い歴史上、初めて本選でホワイト・ソウルの曲が披露された歴史的瞬間となった。また同曲は、1970年台にBottega dell'Arte(ボッテガ・デッラルテ)として活躍していたマッシモ・カラブレーゼが書き下ろしている事も特筆する点である。

翌1995年には再びサンレモ音楽祭(今回は大賞部門)に出場し、Eros Ramazzotti(エロス・ラマッツォッティ/エロス・ラマゾッティ)らと共作した「Come saprei(邦題:どうしたらいいの)」で見事優勝。昨年は新人部門の上位にも入らなかった彼女が、Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ)やSpagna(スパーニャ)といったベテランたちを押さえて首位に立つという大躍進を果たしたのだ。

同曲は大ヒットとなり、名実共にGiorgiaの代表曲となったものの、あまりにもその影響が強く残り、アルバム毎にスタイルを変えていくGiorgiaのスタイルの中で大きな制約にもなることとなった。

Giorgiaはさらに翌1996年もサンレモ音楽祭に「Strano il mio destino(意:奇妙ね、私の運命)」で3位。少し間を開けた2001年にZuccheroが書き下ろした「Di sole e d'azzurro(意:太陽と水色と)」を歌い2位となった。ちなみに優勝したのはElisa(エリーザ)で、この優勝曲を書いたのもZuccheroであった。

こうして順風満帆のキャリアを重ね、プライヴェート面でも1997年より交際していたカンタウトーレAlex Baroni(アレックス・バローニ/Giorgiano重要な楽曲提供者にもなっていた)Giorgiaに突然の悲劇が襲いかかった。2002年3月、Alex Baroniが交通事故に合い、約1ヶ月の昏睡状態を続けるも4月に他界したのだ。

突然、どん底に叩きこまれたGiorgiaは気丈にもその2ヶ月後の6月、ベスト・アルバム「Greatest hits - Le cose non vanno mai come credi(グレーテスト・ヒット - 物事は決して思うように行くことはない)」を発表。Alex Baroniに捧げられており、そのジャケットに採用された写真は喪服のように黒い衣装をまとい、透明感ある表情したGiorgiaだった。同アルバムは大ヒットとなり、年間チャートでも2位に入るベストセラー&ロングセラーとなった。

Giorgia - Greatest hits

特に新曲「Marzo(意:三月)」はAlex Baroniが交通事故に合った三月をタイトルに据え、その歌詞の一部がアルバムのサブタイトル"Le cose non vanno mai come credi(物事は決して思うように行くことはない)"に採用された重要な曲。2年後のライヴで歌った際、歌い終わってから2分にも及ぶ鳴りやまない拍手とGiorgiaの魂から絞り出されるメッセージが見ものだ。

2003年、再び自分のカラーを変え、エレクトロ・R&Bスタイルを打ち出したGiorgiaの「La gatta(雌猫)」。PVの冒頭には著名なサッカー審判員PierLuigi Collina(ピエール・ルイージ・コッリーナ)が出演している。

2003年、Ferzan Ozpetek(フェルザン・オズペテク)監督の映画『La finestra di fronte(邦題:向かいの窓)』の主題歌「Gocce di memoria(意:想い出のしずく)」を歌い、メガヒットとなり、Giorgiaの新たな代表曲のひとつとなる。

2004年、8歳年下のダンサー&振付師Emanuel Lo(エマヌエル・ロー)と新たな恋が始まり、彼のカンタウトーレとしてのデビューを手助けをする。現在はGiorgiaの重要な楽曲提供者でもあり、2人の間には、2010年に子供も生まれている。

2007年、ホワイト・レゲトン曲「La la song [non credo di essere al sicuro](意:ラ・ラ・ソング [確かとは思えない])」を発表。・・・・が、日本人の耳には、ゲゲゲの鬼太郎の主題歌のメロディにしか聞こえない・・・

2014年7月11日にシングル化された「Io fra tanti(意:大勢の中の私)」

※当サイトでのGiorgiaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Giorgia


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2014年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)