第2部

Cristina D'Avena(クリスティーナ・ダヴェーナ/50歳/Bologna出身)は、子供の歌のコンテストとして著名なZecchino D'oro(ゼッキーノ・ドーロ)に4歳で出場しており、17歳の時、民放局Mediasetの子供番組に抜擢され、日本のアニメ『Bambino Pinocchio(邦題:ピノキオより ピコリーノの冒険)』(1976年放映/イタリアでは1982年放映)の主題歌を歌う。以降、イタリアのアニソンの女王&女優として、現在まで数多くのアニソンを歌い、自らも数多くのドラマに出演している。2012年にデビュー30周年記念アルバム『30 e poi... parte prima(意:30年そして…第1部)』(3CD)をリリース。2013年には第2弾『30 e poi... parte seconda』(CD+DVD)を発表している。

Cristina D'Avena - 30 e poi parte 1

Cristina D'Avena - 30 e poi parte 2

FESTAでは第2弾アルバムに付属のDVDから、日本のアニメ『Laura(邦題:草原の少女ローラ)』(1975年放映/イタリアでは1982年放映)の主題歌を歌う当時のCristinaを紹介。続いて同じく日本のアニメ『愛してナイト』(1983年放映)をイタリアは世界で初めて1985年に実写ドラマ化し、主演女優にCristinaを抜擢。同ドラマは空前の大ヒットとなり、続編や映画版など、5シリーズが1988年まで制作されている。

まずは日本のオープニングテーマ。

続いてイタリアの実写ドラマの主題歌「Love me Licia」。

主人公の少女のボーイフレンドはBee Hive(ビー・ハイヴ)というロックバンドのヴォーカルという設定だったが、イタリアのドラマでBee Hiveを演じたメンバーは、実際に同名のBee Hiveとしてバンドデビューも果たしている。

FESTA会場では、Cristinaが歌った数多の日本産アニメの主題歌のレパートリーの中から曲当てクイズを実施。最近のイタリアでは、日本で放映されたアニメのテーマ曲をオリジナルのまま放映したり、イタリア語詞に変えたりして放送する事も多いが、当時のイタリアでは、イタリア側で新たに作詞&作曲された別の曲をテーマ曲に採用するのが通常だったので、日本のアニメを見ていてもすぐには気付かない。歌詞を良く聴けば気付ける、といったテーマ曲が多いのだ。

もっとも判り易いこの曲から。

そう、「ドラえもん」だ。

これは連呼される“Lady Osar”がキーワード。原作とタイトルが異なるものの、オスカルと言えば、そう、「ベルサイユのばら」。男装の麗人オスカルという設定を知っていれば、“Lady Osar”というタイトルにも納得がいくだろう。

既に絵が出ているので言及する必要はないが、「美少女戦士セーラームーン」だ。日本語化した“セーラー”部分の発音がイタリア式の発音なので、音だけでは判り難いところ。

これは少々難問。ポイントはサビのイタリア語詞“Occhi di gatto”を聴き取り、その意味を理解すること。“Occhi di gatto”すなわち“猫の目”、つまり「キャッツ♥アイ」である。

Cristinaは子供向け番組の顔としてもシンボル的な存在で、2013年には新シリーズとして『Radio Crock'n Dolls』という15分番組を手掛けている。Dollsと呼ばれるキャラクターたちと番組進行を務めるCristinaだが、毎回、Dollsたちだけでパフォーマンスを務めるコーナーでは、イタリアPopsの新旧の名曲、Adriano Celentano、Edoardo Bennato、Alex Britti、Samuele Bersani、Jovanottiなどの作品を取り上げて紹介している。イタリアPOPSには世代を超えて歌い継がれる曲が多いのは、Cristinaのこうした活動もその役割の一部を果たしているに違いない。


では、イタリアでカルト的な人気を誇るNegrita(ネグリータ/Arezzoで結成)を紹介しよう。最新ニュースは、2014年4月に公演されたミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』のピラト提督の訳をNegritaのリードヴォーカリストPauが務め、オーケストラを率いた楽曲の演奏はNegritaが演奏するという素晴らしいものだ。ちなみに主演のキリスト役はShel Shapiro(シェル・シャピロ)、マグダラのマリア役はSimona Molinari(スィモーナ・モリナリ/シモーナ・モリナーリ)と、こちらも実力派アーティストたちが務めている。

彼らのアルバム『De'ja` vu(デジャブ―)』(2013)は、彼らの代表曲を“セミ・アコースティック”サウンドにリメイクしてCD2枚に収めたデビュー20周年記念作品。アルバムチャート首位を収めている。レゲエサウンドが特徴的なバンドだが、アンプラグド化すると、カントリー音楽のような雰囲気となり、また異なる側面を感じさせる。

Negrita - Deja vu

新曲「La tua canzone(意:君の歌)」は、シングル第1弾。

もうひとつの新曲「Anima lieve(意:取るに足らない魂)」。

収録された彼らの代表曲の中から「Dannato vivere(意:ひどい生き方)」は、ギタリストのDrigoがメインヴォーカルを務め、ツィンヴォーカルの妙が楽しめる。RADIO-ITALIAのライヴ映像から。

※当サイトでのNegritaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Negrita


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2014年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)