第3部

9月21日(土)、9月22日(日)に来日公演が決定したArea(アレア)とNew Trolls(ニュー・トロルス)。

New Trolls-Area2013

今回のFESTAではNewアルバム『Concerto Grosso n°3(コンチェルト・グロッソ・ヌメロ・トレ)』を発表したばかりのNew Trollsの来日記念特集を行いました。

New Trollsは1967年結成のイタリアの歴史的なバンド。ビートロックから始まり、カンタウトーレ作品、バロック音楽、プログレ、コーラスグループ、POPバンドなど、イタリア音楽のほとんどのジャンルを演奏して来ています。

その長い歴史の中では、メンバーチェンジ、分裂、バンド名継承権利の訴訟などなどあり、近年は中心メンバーがそれぞれ3つのNew Trollsを名乗るユニットが存在する状態となりましたが、2011年にオリジナルメンバー4人、Vittorio De Scalzi(ヴィットリオ・デ・スカルツィ)、Nico Di Palo(ニコ・ディ・パーロ)、Gianni Belleno(ジァンニ・ベッレーノ)、Giorgio D'Adamo(ジォルジォ・ダダモ)が40年ぶりに揃って、La leggenda New Trollsと名乗り、第1作〜第2作でもタッグを組んだ作曲家・編曲家・指揮者のLuis Bacalov(ルイス・バカロフ)と共に『Concerto Grosso n°3』を制作したのです。『Concerto Grosso n°2』から実に37年振りの続編です。

La leggenda New Trolls & Luis Bacalov - Concerto Grosso n°3

ところがこの『Concerto Grosso n°3』はなぜか寝かされることとなり、2013年になってようやく発売されましたが、この2年間にそのオリジナルメンバーが再び分裂してしまいました。2011年当時の4名が揃った姿の公式映像は、Renato Zeroの60周年記念DVD『Sei Zero』の中で拝むことが出来ます。

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NewTrolls-SeiZero-tutti

では、今回の来日公演で披露されるConcerto Grosso3部作をダイジェストで紹介。n°1〜n°2は、2007年時点のメンバー編成でのライヴ映像で。まずはn°1から「Cadenza -Andante con Moto」

同ライヴ映像からn°2「Secondo Tempo:Andante - Most dear lady」を。オーボエがリードする美しい楽曲です。

ではいよいよ、『Concerto Grosso n°3』からFESTAでは「The Magical City」を紹介しましたが、ここではよりシンフォニックな「The Mythical City」を。Luis Bacalov自身もタクトを振るっています。

Concerto Grossoは伝統的に英語詞の組曲形式を取っているものの、組曲以外のピース曲は比較的自由な枠で制作されており、今回のn°3ではイタリア語詞曲も多く収められました。その中で白眉なのは何と言っても「Per Nico(意:ニコへ)」でしょう。かつてNew Trollsの看板ギタリストであり、ハイトーンヴォーカルとしても中心人物だったNico Di Paloですが、1998年の交通事故で瀕死の重傷を負い、再起不能とまで噂されていた人物ですが、ギターは弾けなくなったものの、右手でキーボードを押さえて歌えるところまで回復したのです。もうひとりの中心人物Vittorio De Scalziは、オリジナルベーシストのGiorgio D'Adamoと共にこの楽曲を創り上げてこのアルバムに投入しました。

New Trolls - Nico Di Palo - Vittorio De Scalzi

『Concerto Grosso n°3』には、事故に遭遇する2年前の1996年にNico Di Paloによって書かれ、ギター演奏された楽曲も2曲挿入されています。

New Trollsの歩んで来た道のり、奏でて来た音楽は、イタリア音楽の集大成といっても過言ではありません。あらゆるイタリア音楽ファンに生で聴いていただく事をお薦めいたします。

なお、9月30日発売のMusicaVita Italia第3号は、New Trolls特集! 最新バイオグラフィ、来日直前インタビュー、公式ディスコグラフィ外のNew Trolls参加アルバム等についても紹介しています。

※当サイトでのNew Trollsの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/New_Trolls


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2013年に達する年齢で表記しています。