第4部
第4部は恒例のライヴDVDコーナー。2013年イタリア年間アルバムチャート21位にも入った、Fiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア/59歳/Roma出身)の2CD+DVD=3枚組ライヴアルバム「Sud - il tour(意:南 - ツアー)」(2012)から。
同年1月に発売したスタジオ録音盤アルバム「Sud(意:南)」を掲げて行われた28ヶ所(イタリア国内27ヶ所+スイス1ヶ所)の大規模なツアーを収録しています。
同アルバムも楽曲もツアーも、アフリカの革命家・政治家のThomas Sankara(トーマス・サンカラ/1949-1987/37歳没)に捧げられています。Thomas Sankaraは、アフリカのフランス領だった小国オートボルタで絶大なカリスマ性を発揮し、第5代大統領に僅か33歳で就任し、クーデターによりフランスから独立し、国名をブルキナファソに変えた英雄。
社会主義政策を取ったものの、その思想と政策は暗黒の大地と呼ばれたアフリカにおいて、貧困と腐敗の一掃、教育と社会保障制度の改善、砂漠の緑化事業などを進め、発展途上国から脱却する事を意図した活動であり、何よりも一夫多妻制など男尊女卑の風習が根深いアフリカで、政府の中枢に多くの女性を起用し、女性の地位向上にも政策の重点が置かれた事でも知られています。ギタリストとしても活動していたThomas Sankaraは、自ら国歌も作曲しています。37歳で暗殺されて、太くも短い生涯を終えています。
Fiorella Mannoiaは、彼のことは知らなかったものの、アフリカの友人から話を聞いて、その崇高な思想と使命感に燃えた活動に心を打たれたと語っています。
スタジオ録音盤アルバム「Sud(意:南)」には、以下のようなFiorellaの一文が添えられています。
Questo disco e dedicato a Thomas Sankara.
Perche le idee non muoiono.
このアルバムはトーマス・サンカラに捧げます。
なぜならその理念は死なないから
Fiorellaはそのライヴでも、多くのアフリカ系ミュージシャンや舞踏家を多数配置したステージ構成を施しています。
またスタジオ録音盤「Sud」でFiorellaが初めてラップにチャレンジした楽曲の指南役で共演者、作者を務めたFrankie Hi-NRG(フランキー・ハイエナジー/44歳/Torino出身)がこのライブにも出演しています。
近年ライブ作品のリリースが多いFiorella Mannoiaですが、毎回、『これぞ彼女の最高傑作ライブ!』と思える作品が続き、今回も全くその期待を裏切らない仕上がりとなっています。
Festaでは、ライヴのオープニングとなった1992年のヒット曲"I treni a vapore(意:蒸気機関車/Ivano Fossati作)"から紹介したあと、アルバム「Sud」に収められた楽曲をオンパレードで紹介しました。
"Io non ho paura(意:私は怖くない/Cesare Chiodo - Bunngaro作品)"、Fiorellaが初めて作詞にチャレンジした"Dal tuo sentire al mio pensare(意:あなたの感じることから私の考えることへ)"、"Se solo mi guardassi(もし私だけを見つめてくれていたら)"、アフリカ系ミュージシャンやダンサーが本領を発揮し、ライブの最大の見せ場となった"Quando l'angelo vola(意:天使が飛ぶ時)"、Frankie Hi-NRGとの共演の"Non e un film(それは映画じゃない)"の5曲。
そしてライブのエンディングとなった1992年のヒット曲"Il cielo d'Irlanda(意:アイルランドの空/Massimo Bubola作)"で、観客とFiorellaの掛け合いの妙を満喫して貰いました。
またDVDのエキストラトラックに収められた"Auguri fiorella!(おめでとう、フィオレッラ!)"は、ツアー中に誕生日を迎えたFiorellaに内緒で、Frankie Hi-NRGが中心となってミュージシャンやスタッフ総動員で、Fiorellaをドッキリに嵌めた時の映像。
Frankie Hi-NRGがFiorellaのことを紹介する内容をラップで始め、やがて誕生日を祝うお馴染みのメロディへ変化し、ミュージシャンもスタッフも観客も全員で大合唱。何も知らなかったFiorellaがステージ上で感極まって涙を流すシーンが感動的。Fiorella曰く『曲が間違っているわ、どうしましょう』とハラハラしていたそうです。
※当サイトでのFiorella Mannoiaの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Fiorella_Mannoia
※当サイトでのFrankie Hi-NRGの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Frankie_Hi-NRG_MC
注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2013年に達する年齢で表記しています。
次回FESTAは: 5月11日(土)に通常のFESTA形態で開催予定です。





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