第2部

サンレモ音楽祭2012の一般部門(Artisti部門)に出場したものの、残念ながらファイナリストに残れなかったChiara Civello(キァーラ・チヴェッロ/37歳/Roma出身)。しかしながらJazz畑で長年修行したことを充分に感じさせるセンスの良さで多くのツウを唸らせたといっても過言ではないでしょう。

Chaiara Civelloは外科医の父と心理学者の母の間にRomaで生まれたものの2歳の時に両親は離婚。父・母・祖母の家を行き来する生活の中で、いつしかピアノに夢中になり、自己流の作曲や歌唱をすることが日常的になったそうです。

こうして音楽の道を志したChiaraは、オペラの勉強を続けていたものの12歳ごろには、自分にはもっと自由なスタイルの音楽が向いていると考えるようになり、JAZZやブラジル音楽に惹かれるようになり、Romaのセント・ルイス・ミュージック・アカデミーでJAZZを学ぶ高校生活を送ります。

そして18歳で米・ボストンに渡り、名門バークリー音楽院で学びますが、その留学中に縁あって、トニー・ベネットのアルバムに参加し、デュエットする幸運をつかみます。

卒業後はNew Yorkに移り住み、現地のJazzやブラジル音楽シーンを活躍の舞台として修行を重ねました。ジェイムス・テイラーのアルバムにバッキング・ヴォーカルで参加するチャンスや、バート・バカラックと共作する幸運を得て、実力を付けていくことになり、とうとう2005年に30歳でアルバム「Last Quarter Moon」でソロデビュー。同アルバムは日本盤もリアルタイムに発売されました。(日本盤での表記は英語読みに準じた『キアラ・シヴェロ』)

来日公演も何度かあり、直近は2008年のCotton Club 東京での公演。

ChiaraCivello-1st

こうして、どちらかというと国外で修行して実力を付けたChiara Civelloが。今回は母国イタリアへ凱旋するかのようにサンレモ音楽祭2012に出場した形になりました。出場曲はカンタウトリーチェのDiana Tejera(ディアナ・テイェラ)との共作曲"Al posto del mondo(世界の場所で)"。

近年のサンレモ音楽祭恒例のゲストを迎えてのステージでは、人気タレントショー番組X Factorで優勝したばかりの若手カンタウトリーチェFrancesca Michielin(フランチェスカ・ミキエリン/17歳)を迎えて、2台のピアノでの弾き語りを楽しませてくれました。

このサンレモ2012出場曲を含む彼女の4thアルバムが「Al posto del mondo」(2012)。前出のデビューアルバムではイタリア語曲は数えるほどだったChiaraですが、この4thアルバムでは7割程度がイタリア語曲となっています。1971年のイタリアのヒット曲"Il cuore e uno zingaro(心はジプシー/邦題:恋のジプシー)"など意外な楽曲も収められています。

ChiaraCivello-Al Posto Del Mondo

さて、当サイトで初めてChiara Civello紹介する機会ですので、過去のヒット曲を2曲ほど。3rdアルバム「7752」(2010/2011年にDX版追加発売)から"Resta(留まって)"をMilanoのBlue Noteでのライヴ映像で。

ChiaraCivello-7752

同アルバムから"Tre(3)"を同じMilanoのBlue Note会場でのライヴ映像で。

このMilanoのBlue Noteでのライヴでは、Fiorella Mannoiaの近年のライヴステージのサポートやアルバムのアレンジャーとしても大活躍しているNicola Costa(ニコラ・コスタ)がChiaraのギタリストを務めていることも特筆するところ。


さて、前出のサンレモ音楽祭2012でChiara Civelloのゲストを務めた17歳のカンタウトリーチェFrancesca Michielin(フランチェスカ・ミキエリン/17歳/Vicenza近郊出身)は、タレントショー番組X Factorの第5シーズン(2011-2012)で優勝して一躍注目を集めた才媛。

14歳の時にゴスペルのコーラスとして音楽活動を始め、やがてエレクトリック・ベースを地元の音楽院で学び始めた経歴を持っています。

デビュー曲"Distratto(上の空の男)"は、Elisa(エリーザ)が書き下ろした楽曲で、ダウンロードチャートで1位を記録し、Wind Music Awards 2012でPremio Digital Songs Multiplatino(マルチプラティナダウンロード賞)を受賞。すなわちイタリアで過去1年間に最も多くダウンロードされた楽曲のベスト4となる栄誉を得ます。

※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa

デビュー盤となった6曲入りのミニアルバム「Distratto」は、日本のプログレファンにも知名度の高いLucio Fabri(ルーチョ・ファブリ)がプロデュースを担当する力の入れよう。

FrancescaMichielin-distratto

同アルバムからCarmen Consoliのカヴァー曲"Confusa e felice(困惑した幸せな女)。TV番組のライヴ映像で。

Festa会場では、オリジナルのCarmen Consoli(カルメン・コンソリ/38歳/Catania出身)のライヴ映像も紹介したのですが、ここではサンレモ音楽祭1997出場時の映像で。当時23歳のCarmen Consoliが自作した楽曲。

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6月FESTAで何度かネタとして言及したWind Music Awards 2012で、Premio CD Multiplatino(マルチプラティナディスク賞)を受賞した、言わば過去1年間のイタリアで最も売れたアルバムのベスト3のうち、Laura Pausini(ラウラ・パウズィーニ/38歳/Faenza出身)のアルバム「Inedito(未発表曲=新曲)」(2011)をピックアップ。

LauraPausini-Inedito

ちょうどFirenzeで行われたLaura Pausiniのライヴを見る機会に恵まれたというFesta参加者の安部氏のエピソードを添えて紹介いたしました。

同アルバムの代表曲"Benvenuto(ようこそ)"。ここでは公式ヴィデオクリップを貼っておきます。

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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)