2012年2月14日(火)から2月18日(土)にかけての5日間、イタリアの国民的音楽イヴェント『62°Festival della Canzone Italiana di Sanremo / 第62回サンレモ・イタリアの歌フェスティヴァル(通称:サンレモ音楽祭)』が開催されました。ここでは上位入賞曲と副賞の結果をお伝えします。(本来は歌手ではなく、楽曲を評価するコンテストです。)

優勝
"Non e l'inferno (地獄ではない)" / Emma (エンマ/28歳/Firenze生まれPuglia州Lecce近郊育ち)
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2位
"La notte (夜)" / Arisa (アリーザ/30歳/Genova生まれBasilicata州Pignola育ち)
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※Premio Golden Share della Sala Stampa Radio e Tv/ゴールデンシェア賞(ラジオ・TV報道局賞)も受賞
3位
"Sono solo parole (それは単なる言葉)" / Noemi (ノエミ/30歳/Roma出身)
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[4位以下のランキング]
4位 "Respirare(息をする)" / Gigi D'Alessio e Loredana Berte(ジジ・ダレッスィオ & ロレダーナ・ベルテ)
5位 "Nani(ナニー)" / Pierdavide Carone e Lucio Dalla(ピエールダヴィデ・カローネ & ルチォ・ダッラ)
6位 "Ci vediamo a casa(家で逢いましょう)" / Dolcenera(ドルチェネーラ)
入賞 "Un pallone(ボールがひとつ)" / Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ)
入賞 "E tu lo chiami Dio(そして君は彼を神と呼ぶ)" / Eugenio Finardi(エウジェニオ・フィナルディ)
入賞 "La tua bellezza(君の美しさ)" / Francesco Renga(フランチェスコ・レンガ)
入賞 "Per sempre(いつまでも)" / Nina Zilli(ニーナ・ズィッリ)
落選 "Al posto del mondo(世界の場所で)" / Chiara Civello(キァーラ・チヴェッロ/日本語表記:キァラ・シヴェロ)
落選 "Sei tu(それは君)" / Matia Bazar(マティア・バザール)
落選 "Grande mistero(偉大な神秘)" / Irene Fornaciari(イレーネ・フォルナチァーリ)
落選 "Canzone per un figlio(息子への歌)" / Marlene Kuntz(マルレーネ・クンツ)
[Sanremo Social / 新人部門]
優勝
"E vero (それは本当)" / Alessandro Casillo (アレッサンドロ・カズィッロ / 16歳 / Assago出身)
※Premio Golden share Facebook / ゴールデン・シェア・フェイスブック賞も受賞
2位
"Nella vasca da bagno del tempo(時のバスタブの中で)" / Erica Mou(エリカ・ムー / 23歳 / Puglia州Bisceglie出身)
※Premio Mia Martini della Critica sezione Giovani/新人部門ミア・マルティーニ賞(批評家賞)、Premio Golden share Sala Stampa sezione Giovani/新人部門ラジオ・TV報道局ゴールデンシェア賞も受賞
3位
"Incredibile(信じられない)" / Iohosemprevoglia(イオオセンプレヴォッリァ / 意:僕はいつも望む / Puglia州Monopoli出身)
4位
"Guasto(ダメージ)" / Marco Guazzone(マルコ・グァッツォーネ / 24歳 / Roma出身)
[Sanremo Social(新人部門)予選落ち]
"La mail che non ti ho scritto(君に書かなかったメール)" / Giulia Anania(ジゥリァ・アナニァ)
"Incognita poesia(未知の詩)" / Giordana Angi(ジォルダーナ・アンジ)
"Sono un errore(僕は間違い)" / Bidiel(ビディエル)
"Carlo(カルロ)" / Celeste Gaia(チェレステ・ガイア)
[Premio Mia Martini della Critica / ミア・マルティーニ賞(批評家賞)]
"Un parone(ボールがひとつ)"/ Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ/42歳/Rimini出身)
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[Eurovision Song Contest出場権]
Nina Zilli(ニーナ・ズィッリ/32歳/Piacenza出身)
サンレモ音楽祭2012出場曲"Per sempre(永遠に)"
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[Sala Stampa Premio "Viva l'Italia nel Mondo" / 世界の中でイタリア万歳・報道局賞]
"Impressioni di Settembre(9月の印象/PFMの楽曲)" / Marlene Kuntz feat. Patti Smith(マルレーネ・クンツ feat. パッティ・スミス)
[Viva l'Italia nel mondo! 披露曲]
Io che non vivo (Pino Donaggio) / Chiara Civello e Shaggy
Romagna mia (Secondo Casadei) / Samuele Bersani e Goran Bregović
Grande, grande, grande (Mina) / Nina Zilli e Skye
Parla piu piano (ゴッドファーザー愛のテーマ) / Matia Bazar e Al Jarreau
Il paradiso (Patty Pravo) / Emma e Gary Go
Che sara (Ricchi & Poveri, Jose Feliciano) / Arisa e Jose Feliciano
Il mondo (Jimmy Fontana) / Francesco Renga e Sergio Dalma
Anema e core (Tito Schipa) / Pierdavide Carone con Lucio Dalla e Mads Langer
Uno dei tanti (Joe Sentieri) / Irene Fornaciari, Brian May e Kerry Ellis
Impressioni di settembre (Premiata Forneria Marconi) / Marlene Kuntz e Patti Smith
Almeno tu nell'universo (Mia Martini) / Gigi D'Alessio con Loredana Berte e Macy Gray
Torna a Surriento (Mario Massa) / Eugenio Finardi e Noa
Vita spericolata (Vasco Rossi) / Dolcenera e Professor Green
Amarsi un po' (Lucio Battisti) / Noemi e Sarah Jane Morris
[総評]
昨2011年のサンレモ音楽祭では68歳を迎える大ベテラン・カンタウトーレのRoberto Vecchioniが優勝したものの、2012年は一転して28歳の若手の旗手Emmaが優勝を勝ち取りました。
サンレモ音楽祭では、2009年に初めてAmici(人気TVタレントオーディション番組)出身歌手Marco Cartaが優勝、翌2010年もAmici出身歌手Valerio Scanuが優勝。2011年は同じくAmici出身のEmmaがModa(モダー)とコンビを組んで挑戦しましたが2位に留まり、2012年はEmmaが単独で優勝と、この4年間はすっかりAmici出身者の活躍の舞台と化しています。
また2010年の優勝者Valerio Scanuは予選で落選したものの敗者復活戦で返り咲き、最終的に優勝するという大下克上を演じた訳ですが、その重要な下剋上の開始となったのが、同じAmici出身のAlessandra Amoroso(アレッサンドラ・アモローゾ)との共演でした。
そして2012年の優勝を勝ち取ったEmmaが共演相手に呼び寄せたのが、やはりAlessandra Amoroso。
Alessandra Amoroso自身には、まだサンレモ出場経験が無いものの、すっかりサンレモ優勝請負人の風格が漂い始めています。
そしてソロ女性歌手がサンレモ音楽祭で優勝するのは、2003年のAlexia(アレクスィア)以来、実に8年ぶり。
さらにソロ女性歌手が上位3位を独占するのは、1999年(Anna Oxa, Antonella Ruggiero, Mariella Nava)以来13年ぶりの出来事となりました。
一方、Mia Martini賞(批評家賞)は、Samuele BaersaniとEugenio Finardi(エウジェニォ・フィナルディ)が競い合い、たった1票差でSamuele Bersaniの手に渡り、男性歌手の面目を保つことが出来ました。
新人部門は、若干15歳(6月で16歳)のAlessandro Casilloが射止めましたが、発表日時が第四夜の深夜帯となったため、規則により18歳未満の少年はステージに立てず、翌5夜目の最終日に改めて表彰を受けました。
新人部門2位となったErica Mouは、最終審査一歩手前では3位だったものの、ゴールデンシェア賞獲得により、順位がひとつ繰り上がり、2位に浮上しました。さらにPremio Mia Martini della Critica sezione Giovani/新人部門ミア・マルティーニ賞(批評家賞)も受賞することとなりました。
昨2011年には14年ぶりにイタリアが復帰するEurovision Song Contest(ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト)のイタリア代表者も選出されることなり、新人部門優勝者Raphael Gualazzi(ラファエル・グァラッツィ)がその大役を担いましたが、2012年の新人部門優勝者Alessandro CasilloはEurovision出場の最低年齢に達しておらず、どうなることか・・・・となりかかりましたが、Artisti部門からNina Zilliがその座を射止めました。
今回のサンレモ音楽祭2012は、近年の通例となっている第四夜のゲストを招いての共演ステージに加え、第三夜に『VIVA L’ITALIA nel mondo』と題した世界的に著名なイタリアの楽曲を外国から著名なアーティストを招いて共演するという一大企画となり、この企画限定での賞はMarlene KuntzのPatti Smithを招いてのパフォーマンスに贈られました。
Irene Fornaciari(イレーネ・フォルナチァーリ)が招いたのは偉大なBrian May(ブライアン・メイ)とKerry Ellis(ケリー・エリス)で、そのパフォーマンス後は、スタンディングオヴェーションが止まなかったのも印象的でした。
また、イタリア国内での話題は、大御所Adriano Celentano(アドリアーノ・チェレンターノ/74歳/Milano出身)がスペシャルゲストとして第1夜と最終夜に出場したことでしょう。
最終夜には、最新アルバムにして意欲作「Facciamo finta che sia vero(我々はあたかも本当であるかのようなフリをする)」(2011)からの楽曲を披露してくれました。
※2011年2月FESTAレポートをご参照ください。
https://piccola-radio-italia.com/archives/51995668.html
そのうちの1曲は、サンレモ音楽祭の司会を務めたGianni Morandi(ジァンニ・モランディ)との共演となりました。"Ti penso e il Mondo cambia(僕が君を想うと世界が変わる)"
※当サイトでのAdriano Celentanoの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Adriano_Celentano
最高視聴率は最終日の57.72%。最低視聴率は2日目の39.27%。5日間の平均で47.30%と、サンレモ音楽祭はまだまだイタリアでは国民的な人気番組であり続けています。
さて、近年のサンレモ音楽祭では、優勝とセールス結果が必ずしも一致しないのが通例。真の成功レースは、サンレモ開催を待って一斉にCDが発売となった今後となります。さあ、2012年の年間アルバムチャートの上位に入るのは誰??
他の参加曲や各晩のパフォーマンスは、当Piccola RADIO-ITALIAのfacebookページに動画を集めましたので、ぜひご覧ください。
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