その3はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/archives/51976296.html


第4部

11月FESTAの最終楽章は2人の南部出身カンタウトリーチェを。

Teresa De Sio(テレーザ・デ・スィオ/56歳/Napoli出身)のアルバム「Tutto cambia(全てが変わる)」(2011)は、前作から4年ぶりにリリースするアルバムで、全12曲中、純粋なTeresaのオリジナル曲は6曲。他は5曲がカヴァー曲、1曲がDon Galloによる朗読です。

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※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。
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1曲目はアルバムタイトル曲"Tutto cambia(全てが変わる)"。これはアルゼンチンの故Mercedes Sosa(メルセデス・ソーサ)の"Todo cambia"のイタリア語カヴァーで、イタリア語詞はTeresa自身が手掛けています。

2011/6/17にBolognaで開催された大型イヴェント『Tutti In Piedi(みんな立って)』でのライヴ映像で。

2曲目はLuca Carboni(ルカ・カルボーニ)のカヴァーで、"Inno Nazionale(国民賛歌/国歌)"。Macerataで開催されたMusicultura 2011(ムズィックルトゥーラ)でのライヴ映像で。

ヴァイオリンを大きくフューチャーした楽曲で、ステージ上でのヴァイオリニストはアルバムの録音にも参加したカンタウトリーチェのHer(ヘール)が担当し、曲の途中で本当のイタリア国歌"Mamelli(マメッリ)"のワンフレーズを歌っています。

3曲目は"Na Strada Miezzo O Mare(海の半ばの道)"。この曲もカヴァー曲なのですが、オリジナルは有名な楽曲なので、FESTA会場では種明かしをせずにまず聴いていただきました。

そう、故Fabrizio De Andre(ファブリツィオ・デ・アンドレ)とMauro Pagani(マウロ・パガーニ)が共作した"Creuza de ma(海に続く道)"のカヴァーです。オリジナルがGenova語であるのに対し、Teresa自身がNapoli語に歌詞を変えて歌っています。

ここではオリジナルのFabrizio De Andreヴァージョンのライヴ映像を貼っておきます。

※当サイトでのTeresa De Sioの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Teresa_De_Sio 

※当サイトでのFabrizio De Andreの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Fabrizio_De_Andre'


amalia-grc3a811月FESTAのオオトリは、12月5日に来日公演が決定したAmalia Gre(アマリア・グレ/47歳/Lecce近郊出身)。

【来日情報】
日時:12月5日(月)19時より
場所:ANAインターコンチネンタルホテル東京
東京メトロ「溜池山王駅」13番出口より徒歩1分
東京メトロ「六本木一丁目駅」3番出口より徒歩2分
主催:在日イタリア商工会議所
参加費:22,000円 (フルコースディナー込)
詳細:https://iccjgala.com/#unique-identifier

※翌12月6日(火)には、南青山のリストランテでディナーショーを行うそうです。
詳細情報:https://www.bellavita.co.jp/blog/community_news.php?ba=b10818a30529

※翌々12月7日(水)には、在日イタリア商工会議所主催のパーティでコンサートを行うそうです。
詳細情報:https://piccola-radio-italia.com/archives/51979784.html

なお、当Piccola RADIO-ITALIAは、インタビューする機会に恵まれました。

Amalia Greへのインタビュー記事はこちら
https://piccola-radio-italia.com/archives/51982554.html

Amalia Greは、自ら楽曲を創り歌うカンタウトリーチェであると同時に、デザイナーや彫刻家、デジタル・アーティストとしての顔も持っています。

Perugiaのアカデミーで美術を学んだ後、米に渡りNew YorkでJazz系の音楽を6年間学んだそうです。

2001年に格調高い楽曲"Io cammino di notte da sola(私は夜独りで歩く)"(2001)を音楽祭で歌い、メジャーデビューを果たします。37歳という超遅咲きのデビューでした。

2003年にようやくデビューアルバム「Amalia Gre」(2003)をリリース。アルバムジャケットはAmalia自身がデザインを手掛けています。

Amalia Gre

また、Amaliaが当時から積極的に日本人ミュージシャンを起用している点も注目点です。

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丹羽剛(Tsuyoshi Niwa):Soprano Sax

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三浦良樹(Yoshiki Miura):Guitar

の2名をステージでもレコーディングでも多用しています。

この2人は、どちらもNew Yorkを起点に活動しているそうですので、AmaliaがNew YorkでJazzの勉強をしている時に知り合った仲の模様です。残念ながら、今回の来日公演のメンバーには、彼ら日本人ミュージシャンはラインナップされていません。

では、デビューアルバム「Amalia Gre」(2003)に収録されていた楽曲"Cuore pallido(青白い心)"をTVライブの映像でご紹介しましょう。日本人ミュージシャンのお二人も映っている事が確認できます。

2007年には、サンレモ音楽祭2007に出場し、"Amami per sempre(永遠に私を愛してね)"を歌います。ゲストを迎えるステージでは、同じJazz畑で活躍するMario Biondi(マリォ・ビォンディ)とのデュエットを披露してくれました。

※当サイトでのMario Biondiの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Mario_Biondi

このサンレモ音楽祭出場前にリリースしたセカンドアルバムが「Per te(あなたに)」(2007)で、アルバムジャケットには、アルバムタイトル「Per te」を10カ国語(伊・英・仏・日・葡・露・西・韓・独・亜)で表示をしていました。もちろん今回のジャケットデザインもAmalia自身が手掛けています。

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サンレモ出場曲"Amami per sempre(永遠に私を愛してね)"を追加した同アルバムのサンレモ・エディションでは、10ヶ国表示は消えていました。

Per Te

さて、こうした格調高い楽曲と歌唱のイメージが強いAmaliaですが、2008年公開のディズニー映画「ティンカー・ベル」のイタリア版「Trilli」のサントラとして"Volerai - Trilli fly to your heart(あなたは飛べるわ - ティンカー・ベルはあなたの心へと飛んでいく)を手掛けます。

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ティンカー・ベルの妖精の粉を浴びて、信じる心を持てば、誰でも空を飛ぶことができる、という作品の主題を込めた作品となっています。 


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

11月19日(土)には、東京ガス・新宿ショールームに於いて開催されるイベント「秋のイタリア収穫祭」内で、イタリアンPOPS講座を担当いたします。
https://piccola-radio-italia.com/archives/51969994.html

次回の通常のFESTAは、12月10日(土)の開催予定です。