その3はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/archives/51945273.html


第4部

7月FESTA最後のパートとなる第4部は、ベテラン女性歌手Fiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア/57歳/Roma出身)のライヴCD+DVD「Il tempo e l'armonia(テンポとハーモニー/=時と調和)」(2010)から。

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2010年5月24日と翌25日にVeronaにある主要オペラハウスTeatro Filarmonico(フィラルモニコ劇場/意:クラシック愛好家劇場/1716年建立)でシューティングされ、同年9月14日リリースされました。

Teatro-Filarmonico-di-Verona

CD+DVDのノーマル版とCD2枚+DVDのデラックス版の2種類があり、22ページに及ぶ豪華なブックレットが付属しています。

基本的にはライブアルバムではありますが、近年のイタリアでのセオリーに則り、スタジオ録音の新曲"Se veramente dio esisti(もし本当に神が存在するのなら)"を1曲収録していますので、まずはそちらを聴いていただきました。Avion TravelがFiorella Mannoiaのために書き下ろしたことでも注目を集めました。

公式videoclipは、残念な事にイタリア国外での閲覧をブロックされていて、いつまで閲覧出来るか判りませんので、もうひとつ動画なしの音声トラックを貼っておきます。

7月FESTでは、ライブのBackstage映像を重ねてお届けいたしましたが、リハーサルの合間に様々な腕立て伏せをして体を鍛え上げるFiorellaの姿が。スタントマンの父親の後を追い、スタントウーマンとして芸能界に足を踏み入れたという来歴を垣間見ることができます。Monica Vitti(モニカ・ヴィッティ/80歳/Roma出身)のアクションシーンの代役を務めていたとか。

※当サイトでのFiorella Mannoiaの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Fiorella_Mannoia

さていよいよライブ映像へ。このライヴアルバムは、前年にリリースしたスタジオ録音アルバム「Ho imparato a sognare(私は夢みることを教わった)」(2009)のライヴツアーという位置付けになるので、主としてカヴァー曲が収められています。

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ライヴのオープニングに選ばれたのは、Cesare Cremonini(チェーザレ・クレモニーニ)のカヴァー"Le tue parole fanno male(君の言葉は気分を害する)"

2曲目はゲストのNoemi(ノエミ)を迎えて、前年に互いのアルバムに収録されたデュエット曲"L'amore si odia(愛は嫌われる)"。ここでは、Wind Music Awards2010の映像を貼っておきます。

さてここで、約24年前のFiorella Mannoiaの歌手デビュー当時に遡り、サンレモ音楽祭1987の映像で、"Quello che le donne non dicono(女たちが言わない事がら)"を。当時33歳にして、既に落ち着いたマダムの雰囲気を持っていたFiorella Mannoia。逆に24年経っても。実力&容姿とも全く衰えないどころか、むしろ進化している事を感じ取ることができるでしょう。

Rock系カンタウトーレEnrico Ruggeri(エンリコ・ルッジェーリ)が、初めて女言葉で書いた楽曲で、この楽曲の大成功は、作者のEnrico Ruggeriにとっても、歌い手のFiorella Mannoiaにとっても名刺代わりとなる代表作となりました。

さてその歌手人生の中で大事に育んで来た代表曲"Quello che le donne non dicono"を、現在のFiorellaがどのように歌い、観客はどのように応えるのかを確認すべく、再びライヴDVDに戻り、アンコールパートでのパフォーマンスをご覧いただきました。

ライヴDVDの中では、フェイクを入れて歌おうとするFiorellaを差し置いて、観客が先に歌ってしまう箇所があちこち発生し、そんな齟齬でさえ、互いに楽しもうとする素晴らしいステージが。ここでは、DVD収録と異なるものの、同ツアーの異なるシュートを貼っておきます。

そしてライヴのエンディングは"Il cielo d'Irlanda(アイルランドの空)"。カンタウトーレ&音楽プロデューサーのMassimo Bubola(マッスィモ・ブボラ)が書き下ろしたケルト調の1992年リリース作品。

ライヴDVDの中では、ステージから降りて観客の傍で歌い、観客と楽しくフォークダンスを踊るFiorella。エンディングのフェイクでは、観客が先走らないようにとアドリブで『aspetta(待って)』と入れる楽しい小技を見せてくれました。ここでは映像ナシ音源だけ貼っておきます。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

次回8月FESTAは、8月6日(土)の開催予定です。