その1はコチラ
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第2部

カンタウトリーチェ(女性シンガーソングライター)を3人連続で紹介。

1人目はCristina Dona(クリスティーナ・ドナー/44歳/Milano近郊Rho出身)が、2011年1月25日にリリースしたアルバム「Torno a casa a piedi(私は歩いて家に帰る)」(2011)から。

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オリジナルアルバムとしては、前作「La quinta stagione(第5の季節)」(2007)から4年ぶりのアルバムとなります。(実際はその間、過去の作品をアコースティックアレンジで再録したアルバムを2008年にリリースしています)

※当サイトでのCristina Donaの紹介記事はコチラ
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前作が穏やかな作品集だったのに対し、今回のアルバム「Torno a casa a piedi(私は歩いて家に帰る)」は、本来の彼女らしい、Rockテイストの作品集に仕上がっていると言えるでしょう。

アルバムに先行して2010年12月17日より公開されたのが、第1弾シングル"Miracoli(奇跡)"。マーチングバンドの賑やかなリズムに乗せて、サーカスのパレードのような、賑やかな中に郷愁感を誘う楽曲。

上記の秀逸な公式videoclipは、残念な事にイタリア国外での閲覧をブロックされていて、いつまで閲覧出来るか判りませんので、もうひとつTVライヴでの映像を貼っておきます。

公式videoclipの内容を踏襲し、シンバル奏者の存在がポイントとなっていて、シンバルを響かせる瞬間を指揮者に(TVライブ中ではBass奏者に)阻止され続け、やっと最後に一発だけ許可されるというオチ。

2曲目は、"Giapponese [L'arte Di Arrivare A Fine Mese](日本人[月末にやって来る芸術])"。Cristina自身の弁によると、日本を大変リスペクトしているとのこと。日常的な事を綴った歌詞の中で、『わたし、日本人になった気がするわ』と繰り返し歌っています。

【2011/7/14追記】
Cristina Donaさんご本人から日本のファンのみなさんへメッセージをいただきました。

Ai mie fan giapponesi...davvero ho dei fan giapponesi?
Ne avevo uno anni fa che mi scriveva lettere bellissime con origami e preziosi ritagli in carta...
beh, a loro va il mio abbraccio piu grande e la mia stima per la forza, tenacia e la dignita con la quale stanno affrontando la catastrofe subita.
Felice di aver letto stamane la notizia che vuole il premier Naoto Kan deciso ad abbandonare l'utilizzo dell'energia nucleare.
Oltre all'abbraccio aggiungerei...:
"io mi sento giapponese, giapponese, giapponese",
a giudicare dal mio amore incondizionato per il riso in bianco il pesce crudo (ma non solo) direi che in una vita passata devo essere stata per forza un'abitante di quella terra meravigliosa e tormentata.

日本の私のファンの皆さんへ・・・本当に日本に私のファンが居るのかしら?
そういえば何年か前、素敵な紙の折り紙を添えた美しい手紙をくれた日本人ファンがひとり居たわね。
え〜っと、では早速
日本のファンの皆さんに私の強い抱擁を
そして突然の大災害に直面している皆さんの強さ、粘り強さ、気高さを私は尊重しています。
菅直人首相が原子力エネルギーの使用を放棄したいと決断したというニュースを今朝読んで、嬉しくなったわ。
抱擁以外にも付けくわえたいことがあるわ・・・:
♪io mi sento giapponese, giapponese, giapponese♪
(私は日本人みたいに感じるわ 日本人みたいに 日本人みたいに)
私が白米や生魚(だけじゃなく)を無条件で愛していることから考えると、
私の前世はきっと、素晴らしいながらも苦難にさいなまれている"かの地"の住人だったんだわ。


2人目のカンタウトリーチェは、Susanna Parigi(スザンナ・パリージ/Firenze出身)。

かつて、Fiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)やRiccardo Cocciante(リッカルド・コッチァンテ)、Claudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)、Raf(ラフ)といった、イタリア音楽界を代表する超大物歌手たちのコンサートでキーボーディストやヴォーカリスト、コーラスなどを務めていたことでも知られる実力派カンタウトリーチェ。

1995年にソロデビューしたものの、約5年毎に新作アルバム発表というゆったりとしたインターヴァルを取るペースで活動をしてきていましたが、今回紹介するアルバム「La lingua segreta delle donne(女たちの秘められた言語)」(2011)は、前作「L'insulto delle parole(言葉の侮辱)」(2009)から、2年弱のリリースとなり、彼女にしては、異様に早いインターヴァルでのリリースとなりました。

日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。

※当サイトでのSusanna Parigiの紹介記事はコチラ
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アルバム「La lingua segreta delle donne(女たちの秘められた言語)」(2011)は、女書(にょしょ/中国語発音:ヌーシュ)をテーマに制作されました。女書とは、かつての中国で女性だけが使っていたという言語。

アルバムジャケットの扉には、以下のように書かれています。

 

かつて中国には女の為の秘密の言語が存在していて、女たちだけが読み方や伝承の仕方を知っていました。その言語は女書(Nushu)と言います。そこはおそらく愛のない場所で、秘密が育まれていたようです。ある種の女たちは自身の日常生活を、蝶の正確な重さや共感の法則を知る同類の女たちに委ねています。このCDの主人公はまさに彼女たち。"Citta senza porte(門のない町)"の女住人たちです。

 

近年まで中国南部の湖南省江永県では、女性が漢字を学ぶことを阻んでいており、その制約から生まれたのが女書で、男性が学ぶことも厳禁化されていたために、いつしか女性たちだけの間で暗号文書のように使われる文字となり、デザイン的に非常に刺繍に適したものになっていたこともあり、娘の嫁入りの際に母から女書の刺繍が施された衣服を贈られることにも使われていたそうです。

文化大革命後、女性の文化水準の向上により、わざわざ女書を使って通信する必要がなくなったこともあって、女書の使い手が激減し、2004年に最後の自然伝承者が死去したことにより、現在、絶滅言語の危機に瀕しているそうです。

Susanna Parigiは、この女書に創作意欲を掻き立てられて、短い期間でアルバム制作を制作したのでしょう。

アルバムはCD1枚構成ではありますが、映像トラックが仕込まれていて、代表曲"Liquida(澄みきった女性)"のvideoclipと、同videoclipにも登場する女性たちのインタビューが収録されています。

"Liquida"には、女優Lella Costa(レッラ・コスタ)の朗読がフィーチュアーされ、videoclipの登場人物の中には、カンタウトリーチェでは、Teresa De Sio(テレーザ・デ・スィオ)やH.E.R.(ヘール)、女優では、Ottavia Piccolo(オッタヴィア・ピッコロ)、Pamela Villoresi(パメラ・ヴィッロレーズィ)、作家&ジャーナリストのGianna Schelotto(ジァンナ・スケロット)らが居ます。

短いライヴ映像も少々紹介いたしましょう。

2曲目は、アルバムジャケットの扉にも引用されていた"La Citta Senza Porte(門のない町)"。


3人目のカンタウトリーチェはGianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ/57歳/Siena出身)が2011年1月11日にリリースしたアルバム「Io e te(私とあなた)」(2011)から。

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既にマルチプラティナディスクに輝く大ヒット記録更新中のアルバムで、第1弾シングル"Ogni tanto"は、4月にイタリア文化会館で開催された『イタリアPOPSスペシャル』で、紹介していますので、今回は第2弾シングル"Ti voglio tanto bene(あなたが大好き)"。もちろんこの『あなた』とは、2010年に生まれたばかりの愛娘Penelopeちゃんのこと。56歳にて初出産という大役を果たしたGianna Nanniniです。

※当サイトでのGianna Nanniniの紹介記事はコチラ
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カンタウトリーチェを3人連続で紹介した後は、ひとりのカンタウトーレ(男性シンガーソングライター)でFESTA第2部を締めくくる事にしました。

通称Jovanotti(ジォヴァノッティ)で親しまれているLorenzo Jovanotti Cherubini(ロレンツォ・ジォヴァノッティ・ケルビーニ/45歳/Roma出身)が2011年1月25日にリリースしたアルバム「Ora(今)」から。

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プラティナディスクに輝くヒット記録更新中のアルバムで、第2弾シングル"Le tasche piene di sassi(小石でいっぱいのポケット)"は、4月にイタリア文化会館で開催された『イタリアPOPSスペシャル』で、紹介していますので、今回は第3弾シングル"Tutto l'amore che ho(僕の愛の全て)"をスリリングな映像演出の公式videoclipで。

第4弾シングルとなったのは、ゴキゲンナRockナンバー"Il piu grande spettacolo dopo il Bing Bang(ビッグバンの後で一番大きなスペクタクル)"。長めのタイトルですが、何度も繰り返して歌われるフレーズなので、口ずさみ易さはピカイチです。

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)