その3はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/archives/51937832.html
第4部
第4部を全部使ってイタリアの国民的人気を誇るバンドPooh(プー)のコーナーに充てました。
1966年のデビュー以来、少しも休むことなく精力的に活動を続けて来たPooh。そして1971年以来、メンバーの脱退やメンバーチェンジをすることなく継続して来たイタリアが誇る偉大なバンド。
しかし2009年、Ds.のStefano D'Orazio(ステーファノ・ドラツィオ/63歳/Roma出身)が60歳になったことを機に脱退を表明したことで、38年間に渡る固定メンバー4人での活動に終止符を打ち、残された3人のメンバーで活動を続けることを決意したPooh。
3人体勢後のPoohの構成メンバー:
Roby Facchinetti(ロビー・ファッキネッティ/67歳/Bergamo出身)
Dodi Battaglia(ドディ・バッタリァ/60歳/Bologna出身)
Red Canzian(レッド・カンツィアン/60歳/Treviso出身)
その残った3人の新体勢で初めてリリースしたアルバムが、2010年10月12日にリリースされた「Dove comincia il sole(太陽が始まる場所)」です。
新たな期を迎える決意の為か、長年使われて来たバンドのロゴのデザインに変更を加え、そのNewシンボルを前面にアピールしたアルバムデザインとなりました。
ノーマルバージョンでさえ、スリーブケース入り、観音開き仕様、24ページのカラーブックレット封入というデラックス仕様。Luxury Edition版に至っては、全幅35cmに及ぶNewロゴの形でくりぬかれた装丁で登場しました。

アルバムタイトル曲"Dove comincia il sole"は、歌入りのparte 1°と、インストゥルメンタルのparte 2°の2部構成、計11分30秒に渡る力作で、特にparte 2°は、Dodi Battagliaのギターワークがフィチャーされたツウ好みの作品に仕上がっています。
ここでは、TV番組『Ti lascio una canzone』出演時のTVライヴ映像を貼っておきます。
なお、アルバム、公式videoclipとも、日本のiTnesストアでダウンロード購入が可能です。
同アルバムから2曲目はシングル第2弾となった"Isabel(イザベル)"。Video-Italia出演時のライヴ映像で。
このライヴ映像では、アルバムレコーディング時のドラムを務めた国際的に有名なセッションマンSteve Ferrone(スティーヴ・フェッローン/61歳/イギリス出身)から、若いながらもメキメキと頭角を現してきたセッションドラマーPhil Mer(フィル・メール)に交代になっています。
このPhil Merは、PoohのベーシストRed Canzianの実子ですので、父子でバンドのリズム隊を構成する事となり、微笑ましくも頼もしい存在。必要以上にドラムとベースの間で目配せをしながら演奏するシーンが目立つのはご愛敬(笑)
さてここで、Poohが38年間不動だった4人のメンバーでの最後のコンサートを記録したDVD「Ancora una notte insieme-L'ultimo concerto(もう一晩を一緒に/最後のコンサート)」(2010)をとうとう紹介することにしました。
筆者は、Stefano D'Orazioがグループを去ることを発表した2009年4月から、あまりにもショックが大きくて、とても彼らのラストコンサートを直視する事ができずにいたため、FESTAでの紹介が遅れていたのがその理由です。
このDVDは、まさにStefanoが正式に脱退する最後の日、2009年9月30日、Milano近郊のAssagoで収録されたコンサートの記録で、Poohの数あるライブDVDの中で、最も見応えがある演奏、映像、楽曲構成ながらも、涙なくして観ることができない、とてもエネルギーを必要とするDVDで、1枚目のDVDに3時間に及ぶコンサートを収録し、2枚目のDVDには取材形式のバックステージ映像や新曲となる"Ancora una notte insieme"の公式videoclipなどが収録されています。
また装丁も秀逸で、全体の構成としては、写真アルバムを模した作りで、メンバーのステージ写真はもちろんのこと、観客の手製垂れ幕などをひとつひとつ愛おしむように撮影して収録し、メンバーと家族の集合写真などもあり、まさに『卒業アルバム』のような構成になっており、中には、このDVDを手にしたファンがメンバーのサインを貰うスペース、その時にメンバーと一緒に撮った写真を貼るスペースも用意されていて、まさに自分だけの『卒業アルバム』が出来上がるような仕組みになっています。
そしてシリアルナンバー入りでコレクターの心理をさらに煽ってくれています。ちなみに筆者の手元にあるもののシリアルナンバーは『3936』です。
40年超に渡るバンドの歴史の中の膨大な楽曲の中から選りすぐられて演奏される楽曲なので、名曲揃いかつ名演シーンがずーっと続くので、限られた時間の中で紹介するための選曲が非常に難航したのですが、やはり4人のメンバーのヴォーカルが楽しめる楽曲、Stefanoがリードヴォーカル取る楽曲、そして新曲という観点から、
"Capita quando capita(チャンスを逃すな/2004)"
"Dimmi di si(はい、と言ってくれ/1999)"
"Ancora una notte insieme(もう一晩を一緒に/2009)"
の3曲を連続して演奏されるシーンを取り出してご覧いただきました。コンサートの終盤に近い、最高に盛り上がって来たタイミングで演奏されている名シーンで、この3曲終了後の各メンバーのMCまでたっぷりと紹介しました。StefanoがMCで声を詰まらせるシーンが痛々しく、他の3人のメンバーの目にも光るものが・・・
このDVDの内容は、イタリアでは全パート3時間分がTV放映されたというのですから、彼らの国民的人気ぶりが充分に理解できますね。
1分55秒から"Capita quando capita"が始まります。
6分からStefanoのMC
5分55秒当たりで、Stefanoがドラムから立ち上がって会場に向かって手振りをし、観客もそれに応えて同じ動作をするシーンがあるのですが、東京のFESTAの会場でも同じ手振りをして臨場感を体感して楽しみました。


そして最後の楽曲は、実際にコンサートのオオトリに演奏され、DVDでも最後の楽曲として収録された"Chi fermera la musica(誰が音楽を止められるのか/1981)"
ひとつの時代が終わるけれど、"Chi fermera la musica(誰が音楽を止められるのか→誰にも止められやしない!)"という、今後も精力的に活動して行くことを誓った彼らのメッセージとなっているんですね。
楽曲の途中から始まります・・・

そしてコンサートが終わって、泣き崩れる観客たち。女性たちはもちろんのこと、男性たちも、分別ある年頃の紳士たちもその涙を隠すことなく茫然としているシーンがとても印象的です。



※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh
注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。
次回7月FESTAは、7月9日(土)の開催予定です。




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