101_1521第68回Festaは、28名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて11/28(日)に開催されました。参加者の内訳は男性8名 女性20名(うち、初参加者1名)。

何と言っても今回のFESTAの目玉は、イタリアからGatto Panceri(ガット・パンチェーリ/48歳/Monza出身)ご本人が参加するという夢のような企画となりました。

2005年に来日公演を行ったGatto Panceriが、当時、真のイタリアPOPSの実力者の公演に飢えていた日本のファンをすっかり魅了してしまった余波で、このFESTAが生まれるきっかけを作ったという記念すべきアーティスト。

※当サイトでのGatto Panceriの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Gatto_Panceri

そのGatto Panceriが我々のFESTAに登場するというのですから、FESTA参加者募集から僅か2日にして満席となり、改めて彼が日本のイタリアPOPSファンに残した功績の高さを垣間見ることができました。

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しかしながら、今回はドッキリ企画が仕込まれていて、Gattoは単に『筆者の家でのホームパーティ』と聞かされてやって来たところ、扉を開けたらたくさんのファンが!っていう企み。そう、Gatto以外は全員仕掛人という悪だくみだったのです。

約束の時間を少し過ぎたころ、Gattoはいつものように陽気にやって来ました。階下まで迎えに行く間、部屋の電気を消し、Festa参加者には暗闇に隠れていて貰いました。

ロビーで5年ぶりの再会を喜び合い、それじゃあ、バンケットルームへ行こうと誘い、会場へ。

玄関の扉を開ける前に、予め全員で打ち合わせしておいた通り、「Gattoが来たぞ」っていう合図となるチャイムを鳴らしました。これを合図に、暗がりで息をひそめていた参加者は、一層、気配を消し、波を打ったように静まり返るという算段だったのです。

筆者は何食わぬ顔で玄関の電気を点けて、「あぁここでは靴を脱いでねぇ」なんて案内しながら、メインの会場の扉を開き、電気のスイッチを探すふりをしつつ、Gattoが暗い会場に入ってくるタイミングを伺いました。

Gattoがメイン会場に一歩入ったところで、照明が一斉に点灯、するとたくさんのファンが立ちあがり拍手の嵐!!

一瞬、何が起こったかのかと混同したGattoは、ただ茫然と立ち尽くしていました!

「皆、君のファンなんだよ〜!」って説明したら、

いやー、こんな予定じゃなかったから、髪もとかさずに来ちゃったよー

とGatto。筆者の家に遊びに来るつもりだったら、髪もとかさなくていいやってわけ? ってちょっと疑問符は漂いましたがねぇ(笑)

会場には、2005年の東京ドームでのコンサートの映像も流され、CDショップTACTOさんのCD販売コーナーも設けられており、Gattoが前回の来日で気に行った日本のソウルフード『焼きそば』をメインにした飲食物もいっぱい。

Gattoは『Yakiso-ba!』って叫ぶと、赤ワインを片手に味わったり、自分の東京ドームの映像に見入ったり、かなりのハイテンション!

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やがて誰かがサインをねだると、自然と長蛇の列が! CDに名前入りのサインをして一緒に写真を撮り、Gattoは自分の一眼レフでも一人一人とのツーショットを収めるという上機嫌ぶり。

GattoがCDの話を始めたので、筆者がコンプリートしているGattoの全CDを持っていくと、これまたいたく感動して、テーブルに全部並べて記念撮影していました。

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Gattoがメインで使用しているギターで、現在は製造中止になっているGodin A6のサンバーストをさり気なく部屋に立てかけておいたので、これまた上機嫌でギターをいじったりし始めたものの、なかなかじらしてくれて、演奏したりしてくれません。。。

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プライベート来日だから、無理強いはできないし。。。とタイミングを待ちつつ、筆者がチュー―ニングを兼ねてギター漫才を。

『Io sono vero Gatto Panceri〜♪(俺が本当のGatto Panceriだぜ〜♪)』

なんてやったら、Gattoが近づいてきたので、

『Tocca a te!(君の番だよ!)』って、ギターを手渡して、会場の全員で拍手!

すると、演ってくれましたとも。

最初は "E' solo musica(それは音楽だけ)"

終わると、『こんなの初めてだよ。靴を履かないで歌ったのは』ってギャグまで言ってくれて(笑)

2曲目は名曲"Vivo per lei(彼女のために生きる)"

3曲目は"Di te(君の)"

これが終わると、何故かGattoの口からは、

ウッララ〜、ウッララ〜

と、山本リンダの『どうにも止まらない』が飛び出すしまつ。

それから

"I like Pachinko"っていうパチンコの歌を作ってみたい

とか口走ったりと、東京に着く前に観光旅行していた京都で、いったい何をしていたのでしょうか(笑)?

4曲目は会場からのリクエストで"Mia"。すると筆者はGattoに呼ばれ、一緒に歌おうと催促されます。

突然の事なので、サビ以外はしどろもどろのお粗末な展開になっちまいました。するとGattoからは『もっと勉強しておくように』とお叱りの言葉を貰っちゃいました。

5曲目は、New YorkでLaura Pausiniと一緒に歌ったことがある、という楽曲を特別に披露してくれました。

来年発売になるアルバムに収めらるそうですが、契約等の関係が残っているということで、その演奏内容はもちろんのこと、タイトルさえも口外しないようにと、固く禁じられましたので、Festa参加者だけの秘密となりました。

FESTAに参加できなかった方は、Newアルバム発売までお楽しみに。またこのアルバムには日本語の曲も入る予定です。

『何かリクエストは?』とGattoが会場に訊いてきたので、筆者から"Madre mia(僕の母)"をリクエスト。

すると、『皆、この曲の背景を知ってるの?』とGatto。『全員が知ってる訳じゃないよ』と筆者。するとGattoは自身の口から説明してくれました。


僕の実の父は、母が妊娠した時、逃げてしまったんだ。
そしてシングルマザーとして苦労して僕を育ててくれて、
やがて現在の父と結婚したんだ。
母への感謝を込めて書いた曲だよ。
そして自身の音楽家としてのキャリアを
クラシックギターから始めた事にインスピレーションを受けて
作った曲でもあるんだ。


日本語訳は、2009年7月FESTAで紹介しました。


そして演奏し終わると、

本当のことを歌わないと、他人には伝わらないんだよ。

と悟りの境地に達したような達人的なお言葉。

さらには

このGodin A6というギターに、010ゲージの絃を張ると僕のサウンドになるぜ

と、ありがたいコンサルティングもいただきました。

当日は確かにひとつ細い09ゲージのExtra Lightゲージを張っていたので、すぐに見破ったGattoは、さすがです。

さらには『皆で日本の歌を歌ってくれないか』とGattoからのリクエストがあり、皆で歌える曲ってなんだろ?ってしばらく参加者でブレインストーミング。

"桜"、"君が代"、から "サザエさん"、"ちびまるこちゃん"、"○○音頭"までいろいろ出ましたが、結局、筆者のiPod内に収められていた "涙そうそう" by夏川りみ を流して、皆で口ずさみました。

すると部屋の使用期限時刻が迫ってきてしまったので、一旦お開きにしましたが、Gattoはまだまだ元気が有り余っているようだったので、二次会に誘ったら、2つ返事でOK!

10名ぐらいの有志で近所に出来たサンマルクカフェに繰り出し、23時の閉店までワイワイとおしゃべりを楽しみました。
いつしかインタビューコーナーみたいになり、参加者のらむちゃんからは、『恐いものってありますか?』っていう質問が。

するとGattoは:

平和に暮らしていても、
戦争とか、災害とか、テロなどで、
一瞬にしてその平和が終わってしまうという世界が恐い

と述べ、そういうことを例の新曲の歌詞に込めた、と話していました。

また年齢を重ねることには、ワクワクする感情があって、年を取ることに恐れを抱いていない。自分は5年毎に生まれ変わっており、そうして革新していくのが好きだ、という発言もありました。

20歳の頃は、貧しさのせいか、
怒りっぽい性格で、
いつも周囲に当たり散らしていたんだよねぇ。

なんてプライベートな発言もまたひとしおでした。

こうして、夢のようなGatto Panceriを迎えてのFESTAは終了いたしました。

しかしながらGattoは、筆者がGattoに憧れて買い求めたギターGodin A6が用意されていたことがよほど気に入ったようで、翌日に開催されるAlmaz社の15周年記念パーティでもそのギターで弾きたい、と言いだしましたので、急遽筆者は、翌日ギターをパーティ会場に持っていくという、ローディー役を務める事になりました。

そして、そこで本格的なGattoの演奏を聴ける機会に恵まれることになるのですが、この話はまた、別の記事で書くことにいたします。

このFestaにGatto Panceriを連れてくることをご提案してくださった、Almazの湯峰さんに大きな感謝を捧げます。