その1はコチラ
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第2部

Maestro di Hit Paradeという異名を取ったイタリアPOPS界の巨匠、Lelio Luttazzi(レリォ・ルッタッツィ/Trieste出身)が、2010年7月8日にこの世を去りました。1923年生まれの87歳でした。

キリスト教の司祭からピアノの手ほどきを受けて育ったLelioは、第2次世界大戦中からプロとしての活動を始め、やがて訪れるテレビ放送の時代の最初期からテレビ番組の音楽ディレクターとして、またTeddy Reno(テディ・レーノ)やMina(ミーナ)などの人気歌手に多くの楽曲を提供して一世風靡した人物です。

7月FESTAでは、そんな在りし日のLelio Luttazziを忍んで、彼の黄金時代の映像集+解説本セットの「Il giovanotto matto(風変りな体格のいい若者)」(2008)のDVDからご紹介いたしました。

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フランスで活躍したブルガリア出身の大歌手Sylvie Vartan(シルヴィ・ヴァルタン)とイタリア語でデュエットした1969年の映像を最初に紹介しました。

続いてはイタリアの歌の女王Minaと1965年にデュエットした映像で、"Chi mai sei tu(あなたはいったい誰)"。

そして愛娘Donatellaに歌わせた"Papà fammi cantar con te(パパ、私に歌わせて)"

Lelio Luttazziの最後の曲は、晩年の演奏シーンとして亡くなる1年前のサンレモ音楽祭2009にArisa(アリーザ)のゲストを務めた映像を楽しんでいただきました。サンレモ後もこのコンビネーションで何度か共演を見せてくれていたようで、ここでは2009年9月のステージの映像を貼っておきます。曲はサンレモ音楽祭2009新人部門の優勝を勝ち取ったArisaの"Sincerità(誠実さ)"。




第2部2人目は、Enrico Nascimbeni(エンリコ・ナシンベーニ/51歳/Verona出身)。

20年間も音楽業界から遠ざかって記者をしていたというともかく異色の経歴を持つこのカンタウトーレは、じっくり聞かせる事に定評のある人物です。

ゴールドディスクを獲得した2008年の傑作アルバム「Uomini sbagliati」に続いて、1年後の2009年にもアルバム「Il serpente tonto(馬鹿な蛇)」(2009)を発表する精力的な活動を続けています。

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※当サイトでのEnrico Nascimbeniの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Enrico_Nascimbeni

アルバムタイトル曲"Il serpente tonto"は、コンチネンタルタンゴのリズムが心地良い秀作。PVで紹介しました。

"L'Ufficio in riva al mare(海岸沿いのオフィス)"は、故Bruno Lauzi(ブルーノ・ラウツィ)作品のカバー。爽やかなノリのある佳曲で、他の歌手によるカバー作品が多いことでも知られています。

そしてメランコリックな楽曲"Giulia(ジゥリア)"。FESTAでもお話した個人的なコメントですが、うんざりするほど混雑した朝の通勤電車の中で聴いていると、自分の周りだけが少しだけフレッシュになれる、そんな楽曲だと思います。

第2部最後の楽曲は、Enrico Nascimbeniが同郷の女性歌手Veronica Marchi(ヴェロニカ・マルキ/28歳/Verona出身)を迎えてデュエットした"Mare che fa rima con mare(海で韻を踏む海)"。Veronica Marchiのしっかりとしたヴォーカルに支えられて、やや音程が不安定なEnricoの歌でさえグッと引き立っており、このアルバムの看板曲のひとつと言って宜しいでしょう。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)