その1はコチラ
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第2部

第1部で紹介したサンレモ2010優勝に輝いたValerio Scanu(ヴァレリオ・スカーヌ/20歳/Sardegna州La Maddalena出身)が歌った"Per tutte le volte che..."を作曲したカンタウトーレがPierdavide Carone(ピエールダヴィデ・カローネ/22歳/Roma生まれ/Taranto近郊育ち)です。

楽曲の善し悪しを評価するサンレモ音楽祭の総合優勝曲に選ばれたということは、楽曲の作り手にとっては勲章の様なもの。その栄誉を勝ち取ったPierdavideは、当時はまだValerio Scanuを生んだ人気オーディション番組Amici(アミーチ)に出場中の一人に過ぎない修行中のカンタウトーレでしたから、とんでもないシンデレラボーイとなったのは言うまでもありません。

その後3月28日に行われたAmici第9シーズンのフィナーレでは、カンタウトーレ部門を制し、結果は総合3位に留まったものの、3人の入賞者の中で最も注目を集め、先行して3月20日にリリースされたデビューアルバム「Una canzone pop」(2010)は、早くもトリプルプラチナディスクに輝くという快挙を成し遂げています。

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アルバムでは作詞作曲はもちろんのこと、編曲も手掛けるという多才さを早くも魅せつけてくれているPierdavideですが、シングルカットされた"Di notte(夜の)"は、大物のCelso Valli(チェルソ・ヴァッリ)が編曲&プロデュースを手掛けています。

Amici出場時の映像で。




Amici第9シーズンで2位に選らばれたのは、歌手部門でエントリーしたLoredana Errore(ロレダーナ・エッローレ/26歳/ルーマニアのブカレスト生まれSicilia州Agrigento育ち)。2008年には音楽祭Cantagiro2008に出場してフィナーレまで勝ち進んだことで初めて注目されるようになったという経歴を持っています。

デビューアルバム「Ragazza Occhi Cielo(少女・瞳・空)」(2010)をプロデュースすることになったのは、人気カンタウトーレBiagio Antonacci(ビァージォ・アントナッチ/47歳/Milano出身)。シングルカットされたアルバムタイトル曲"Ragazza occhi cielo(少女・瞳・空)"もBiagioの書き下ろしとなっています。

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なるほど、確かにメロディがところどころAntonacci節とも言えるものになっているのが感じられますが、Loredanaの声質と歌い方は、1980年代から活躍する女性ヴォーカリストFiordaliso(フィオルダリーゾ)を彷彿とさせるものがありますね。

Loredana Erroreのアルバムもプラチナディスクに輝きました。


そしてAmici第9シーズンの優勝を勝ち取ったのはEmma(エンマ)ことEmma Marrone(エンマ・マッローネ/26歳/Firenze出身)。

デビューアルバム「Oltre(もっと先へ)」では、Amici出場時と同様、ファーストネームだけのEmma名義でリリースされました。ちなみに3月16日に発売された途端、チャートの首位を制した勢いのあるセールスを記録しています。

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シングルカットされた"Calore(熱意)"はカンタウトーレRoberto Angelini(ロベルト・アンジェリーニ/35歳/Roma出身)が書き下ろしたもの。

ここではPV映像を貼っておきます。

2010年5月現在のアルバムチャートベスト10には、伝統あるサンレモ出場者のアルバムは残っておらず、このAmiciファイナリストの3名のアルバムが大きく陣取るという事態となっております。


第2部最後のアーティストは、ベテランカンタウトーレの領域に入りつつあるGianluca Grignani(ジァンルカ・グリニャーニ/38歳/Milano出身)のアルバム「Romantico rock show」(2010)をご紹介。

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1月に発売になったこのアルバムは、2月のサンレモ音楽祭、3月のAmiciという2つの大波の後でもアルバムチャートの20位台前半に留まり続けるロングセラーアルバムとなっています。3月にはゴールドディスクを獲得しています。

そしてこのアルバムには、iTunes限定で発表された映像の楽曲"Allo stesso tempo(同じ時に)"があります。スタジオライヴの映像で、ナカナカ美しい楽曲です。

ご存知のようにiTunesは、展開国と一致するクレジットカードでしか購買できないという縛りがあるため、日本人にはほぼ購買できない状態なのが残念です。

このアルバムのシングル第1弾となったのは"Sei Sempre Stata Mia(君は僕の物だった)"。PVでご紹介しました。

アルバムの発売時期にはTVライヴも実施しており、Grignaniのイカしたギター弾き語りで、彼の代表作をメドレーで披露してくれたあと、前出の最新曲"Sei Sempre Stata Mia"を聴かせてくれるという豪華な映像もご覧いただきましょう。

Gianluca Grignaniの最後の楽曲はシングル第2弾となった"Il più fragile(最も壊れやすいもの)"。

※当サイトでのGianluca Grignaniの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Gianluca_Grignani


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)