前回の来日(2008年4月)からわずか2年で実現したAndreaBocelli(アンドレア・ボチェッリ/52歳/Pisa近郊出身)の来日公演を見て参りました。(20010年4月28日@日本武道館)

※当サイトでのAndrea Bocelliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Andrea_Bocelli

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2008年の会場の東京国際フォーラムとは異なり、日本武道館はステージのほぼ180度周りを取り囲むような座席構成となったため、ステージがより身近に感じられることと、何よりも『日本武道館』という神聖な舞台をAndreaに踏んでもらったことは、剣道家の筆者としましてもとても嬉しく感じました。音響効果は、お世辞にも良いとは言えませんが、末席ともなると、東京国際フォーラムでの音響と大差はありませんでしたし。

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2008年は2日間の公演だったのに対し、今回は1日限りの公演。そのせいか客入りは非常に良好で、用意された座席はほぼ満席状態でした。また座席の料金設定や配分も今回はうまく言ったように感じました。キョードー横浜さんには、前回のコンサートでの観衆の不満をうまく解決してくれてとても感謝の気持ちを持ちました。これなら日本武道館の座席が固いことなどもそんなに不満に感じないのですから、押さえるツボさえ間違えなければ観客は大きな不満は持たないものなんだなぁと身をもって実感しました。

前回の来日時同様、演奏は東京ニューシティ管弦楽団、コーラスは東京合唱協会、指揮はユージン・コーンという体勢

UCCS-1118第1部はクラシック編で、今回のゲストはソプラノ歌手Sabina Cvilak(スロベニア出身)、そして世界的フルート奏者Andrea Griminelli(アンドレア・グリミネッリ/51歳/Correggio出身)を招いて、いつものように3人が交代しながら、時には共演しながら有名な歌劇の中から9曲ほどピックアップして紹介してくれました。

20分の休憩を挟み、第2部は民謡〜セミクラシック〜POPS編。ステージに出てきたのはなんとヴァイオリニストの葉加瀬太郎。今回、直前になって急きょゲスト出演が決定したそうです。彼の出世作となるクライスラー作の楽曲も堪能させてくれました。

そして今回のPOPS編の歌姫は、Delta Goodrem(デルタ・グッドレム/オーストラリア出身/26歳)。2009年のクリスマスコンサートでAndreaと共演を果たしたところ大好評だったそうで、それをこの日本の舞台でも再現してくれたというところでしょうか。

それにしてもDeltaの声は暖かく、ヒーリング効果も充分な癒しの歌声。そしてそのルックスは若く美しく、まるで女神様の様。今回の来日ステージで最も大きなインパクトをオーディエンスに植え付けたのはDelta Goodremに間違いありません。

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彼女は歌を作る才能をも持つシンガーソングライターで、ローティーンの時にデビューを果たしているそうですが、大人の歌手へのステップを登り始めるはずの時期に悪性リンパ腫を患って闘病生活に入り、放射線治療のため頭髪が抜け落ちるなど、女性アーティスト生命を脅かすような経験の後に、カムバックして業界を総なめにする活躍を続けているそうです。

それにしても前回の来日時にも疑問に感じた事なのですが、正規の録音物としては、日本人アーティストとしてAndrea Bocelliと唯一の共演を果たしていることとなる夏川りみは、なぜ来日ステージには呼ばれないのでしょうか。

Andrea Bocelliは5月1日から始まる上海万博のオープニングセレモニーに出演し、中国公演も行うとか。なるほど、そのついでに急きょ日本でも一夜限りの公演を行うことになったんですね。納得。

コンサートが終わり日本武道館の外に出ると、係員が演奏曲目リストを手配りで配っていました。

しかしながら、はるかに観客の方が圧倒的な多勢。係員を取り囲み、手を伸ばす観客。係員は一枚ずつ配ろうとするものの、その手つきはまだるっこしくてイライラさせる。

ついには、取り付け騒ぎのようになり、リストの掴み合いが始まり、頭上で1枚の紙を3〜4本の手が掴み、互いにひっぱり合って、せっかくのリストが頭上で破れ、紙屑に化していくというパニック現象が起こり始めました。

筆者は諦めて、後ろを振り返り帰ろうとしたところ、もう一人の係員が整然と落ち着いて同じリストを配っているではありませんか!

群集心理とは周りが見えなくなるものだと、少々ゾッとする体験となりました。

こちらがそうしてゲットした曲目リストです。
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