102_13162005年4月より、毎月開催して来たFESTAも、ついに5周年の60回目を迎えたイタリアPOPSフェスタ。これで回数だけならサンレモ音楽祭に追いついた事になりますね♪

そんな記念すべき第60回Festaは、15名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて3/20(土)に開催されました。参加者の内訳は男性7名 女性8名(うち、初参加者1名、イタリア人1名)。

まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を同時に楽しめる、至福のひと時となったかと思います。


第1部

まずは最近の話題作から。

Vasco Rossi (ヴァスコ・ロッスィ/58歳/Modena近郊Zocca出身)が2009年11月27日にリリースしたライブアルバム「Tracks 2 [inediti & rarita](トラックス2[未発表曲とレアもの])」(2009)。

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そのタイトル通り、彼が2002年に発表した初の公式ベストアルバム「Tracks」の続編となるものであり、サブタイトルが示す通り、3曲の未発表曲の他、10曲のレア音源が収められたCDと、1996年のライヴ映像とPVを収録したDVDの2枚をセットにした企画作品ですが、これが売れに売れて、発売数カ月でプラチナディスクを4回を勝ち取っています。

レア音源の中には、今までライブ会場では演奏されるものの、録音物として発表されたことが無かった作品を中心に収録されています。意外なのは、故・Lucio Battisti(ルチォ・バッティスティ)の"Il tempo di morire(死の時)"や故・Fabrizio De Andre(ファブリツィオ・デ・アンドレ)の"Amico fragile(虚弱な友だち)"をカバーしていること。確かにファンならば必携の企画アルバムですから、売れ行き好調なのも納得できますね。

DVDに収められた1996年のライブ映像には、44歳当時のVascoの若々しい姿が拝めるだけでなく、当時のVascoにとって、楽曲の共作仲間でもあり、自身のバックバンドのギタリストとして中心的な役割を果たしていた在りし日のMassimo Riva (マッスィモ・リーヴァ)のパフォーマンスを楽しむことができます。

Massimo Rivaは当時Vascoとの活動だけでなく、Steve Rogers Band (スティーヴ・ロジャーズ・バンド)のヴォーカリストとしても活躍していたロックスターでもありましたが、1999年にヘロイン接種時の呼吸困難により死去してしまいますので、今回のVascoのライヴに収められた公式映像は、とても貴重な存在となる訳です。

さて、3月Festaではそんな1996年当時のライヴ映像のオープニングに設定されている楽曲"Un gran bel film(ある偉大な名作映画)"(1996)を選曲してお届けしました。ミドルテンポの軽快なロックナンバーで、Massimo Rivaのギターワークも楽しめるという、まさにオープニングに相応しい楽曲です。

2曲目は未発表曲から、"Sto Pensando A Te(俺はお前の事を想っている)"を。一転してバラード調の楽曲。バラードにも定評があるVascoの作曲能力を堪能することができます。

※当サイトでのVasco Rossiの紹介記事はコチラ
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さてイタリアロック王と呼ばれるVascoの次に紹介したのは、イタリア女性ロッカーの先駆者の位置付けにあるGianna Nannini (ジァンナ・ナンニーニ/54歳/Siena出身)。

2009年11月9日に発表されたシングル"Salvami (私を救って)は、Gianna自身とカンタウトーレのPacifico (パチフィコ)が共作した楽曲で、Giorgia (ジォルジァ/39歳/Roma出身)とのデュエットという話題も強力な後押しとなり、見事シングルチャートの首位を勝ち取り、PVが11月23日に発表されると、ますます注目を集めることになりました。


2009年3月にリリースしたアルバム「Giannadream - Solo i sogni sono veri(ジァンナドリーム-夢だけが現実)」にこの"Salvami"を含む5曲入りCDを追加してパッケージされたエディション「Giannadream + Extradream(Dream Deluxe edition)」が同年11月27日に再発売されると、アルバムチャート2位にランクインし、ダブルプラチナディスクを勝ち取るセールスを収めました。

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もうひとつの話題は、当時Giorgiaが妊娠7ヶ月だったこと。
※2010年2月18日に男児を出産:1月FESTAレポート を参照ください

PVでは顔面のアップがほとんどなので判りませんが、TV番組「Domenica In」出演時の映像では、妊婦なんだぁ・・と判りますねぇ。

※当サイトでのGianna Nanniniの紹介記事はコチラ
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さてここからは、サンレモ音楽祭2010出演アーティストたちを紹介しました。

2008年サンレモ音楽祭の新人部門の優勝を勝ち取ったSonohra (ソノーラ)は、その後イタリア国内はもちろん、中南米でも人気が爆発。スペイン語盤、ポルトガル語盤(ブラジル盤)も発売され、とうとう日本盤も発売される快挙を成し遂げました。

※当サイトでのSonohraの紹介記事はコチラ
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待望の2ndアルバム「Metà(半分)」(2010)は、サンレモ音楽祭2010の出場に合わせて2010年2月19日に発売になりました。

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アルバム発売に2ヶ月先行して2009年12月21日に発売されたシングル曲"Seguimi o uccidimi(僕に付い来い、そうじゃなきゃ僕を殺せ)"。兄Luca(28歳)、弟Diego(24歳)の兄弟デュオSonohra、ことFainello兄弟がエレクトリックギターを手にしてパフォーマンスを魅せるロックチューンの楽曲。故郷Veronaで撮影された映像のPVも発表されました。

そしてサンレモ音楽祭2010出場曲"Baby"。惜しくも予選落ちしてしまいファイナリストに残れなかったものの抒情あふれる美しい楽曲。おそらく"Baby"という、センスないタイトルがダメだったんでしょうね。

今回も、予選落ち者を対象にした敗者復活戦が設けられたため、近年のサンレモ音楽祭恒例のゲストを迎えてのステージを披露してくれたSonohra。彼らが選んだゲストアーティストは、なんとPooh (プー)のDodi Battaglia(ドディ・バッタリァ/59歳/Bologna出身)。

頭脳的でテクニカルなギターテクニックを歌心のエッセンスを加えて華麗にプレイしながら、魅惑のヴォーカルをも聴かせるというDodi Battagliaを選んだのは、ギター小僧でもあるSonohra兄弟ならではの人選だったと思います。


FESTA第1部最後のアーティストは、やはりサンレモ音楽祭2010のアーティスト部門に出場したPovia (ポーヴィア/38歳/Milano出身)。

2006年にサンレモ音楽祭での総合優勝を勝ち取ったPoviaは、昨2009年には問題作"Luca era gay(ルカはゲイだった)"で出場。総合2位となったものの、賛否両論を巻き起こす話題作りには成功を収めました。

2009年はサンレモ出場曲を収めたアルバム「Centravanti di mestiere(職業センターフォワード)」を2月にリリースしていますが、同年11月27日にも年内2枚目となるアルバム「Non basta un sorriso(微笑みは充分ではない)」を発表します。

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アルバムタイトル曲"Non basta un sorriso"は、歴史ある少年少女合唱団・Piccolo Coro "Mariele Ventre" dell'Antonianoを従えての微笑ましいパフォーマンスで楽しませてくれました。

Piccolo Coro "Mariele Ventre" dell'Antonianoは、1963年にBolognaで結成されたコーラス活動で、主にZecchino d'Oro(ゼッキーノ・ドーロ/子供向けの歌のコンテスト)を活躍の舞台とした活動で有名です。

さて、2010年のサンレモ音楽祭では、再び社会的な話題を題材にした楽曲"La verità(事実)"でPoviaは出場することになります。

今回のテーマはEluana Englaro(エルアーナ・エングラーロ/1970-2009)という実在した女性をテーマにしており、彼女は21歳の時の交通事故の後、なんと17年も植物状態の末に亡くなった女性。

死の定義、生と死の境目、安楽死・・・などなど難しい問題が絡んで大きな社会的な関心が集まった彼女の人生を、彼女の視点で両親に感謝を述べる楽曲に仕立て上げたPovia。

昨年の問題作"Luca era gay"の時とは異なり、今回はどちらかというと賛同の声を大きく集めることに成功したようです。

この美しいサンレモ出場曲"La verità(事実)"を含むアルバム「Scacco matto(王手)」は、前作から僅か4ヶ月足らずの2010年2月20日に発売されました。

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また、サンレモ第3夜の恒例のゲストを迎えたステージでは、先輩カンタウトーレのMarco Masini (マルコ・マズィーニ/46歳/Firenze出身)]を招いて、彼ら自身が奏でるギターとピアノだけの引き算の演出で、デュエットを楽しませてくれました。

※当サイトでのPoviaの紹介記事はコチラ
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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)