その3はコチラ

 


第3部

FESTA第3部は、サンレモ音楽祭2010の第3夜、別名『Serata Leggenda(伝説の夜)』にゲスト出演した豪華な実力派アーティストの中から、女性アーティストにスポットを当てて紹介しました。

『Serata Leggenda(伝説の夜)』とは、サンレモ音楽祭の60周年を祝うべく、サンレモの歴史に残った名曲を再現するというテーマを持たせたコーナーです。

今回の60周年記念事業の目玉企画のひとつとなったのは、1951年の第1回サンレモ音楽祭の初代優勝者Nilla Pizzi(ニッラ・ピッツィ/91歳/Bologna近郊出身)の生出演でした。

彼女より一世代若い層の歌手たちですら、多くが既にこの世を去ってしまっている中、90歳を超えてなお、お元気なその姿と、何よりも一度歌い出したら年齢を全く感じさせない、まさしくプロの歌手そのもののパフォーマンスで、まさしく『サンレモの女王』の風格を魅せ、大きな感銘を与えてくれました。

FESTAでは、Carmen ConsoliらにアテンドされてNilla Pizziが登場し、"Vola colomba(鳩よ 飛べ)"を歌い、サンレモ市の名誉市民に表彰されるまでの出演シーンをフルでご覧いただきました。ここではNews映像でダイジェストをご覧ください。


そして次はそのNilla PizziをエスコートしたCarmen Consoli(カルメン・コンソリ/36歳/Catania出身)が、60年前にNillaが歌って第1回サンレモ音楽祭の優勝曲に輝いた"Grazie dei fior(花をありがとう)"のカバーを披露してくれました。もちろんCarmenのCDやDVDに収録されていない貴重なパフォーマンスとなりました。

 

FESTAではもちろんフルコーラスを映像でご覧いただきましたが、ここではインタビュー映像で。

 


さて、Carmen Consoliはサンレモ2010のステージで、2009年10月に発売したアルバム「Elettra(エレクトラ)」からも、彼女のオリジナル曲を披露してくれました。

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"Mandaci una cartolina(私たちにハガキを送ってちょうだい)"は、アルバムから2曲目のシングルカット曲で、録音の数ヶ月前にこの世を去ったCarmenの父に捧げた楽曲とのことです。

 

Carmenは僅か4時間でこの楽曲を書きあげたそうで、『音楽が私にとって一番の薬だったから』と語っています。楽曲を作ること自体が、Carmenを父を亡くした悲しみから救ってくれたようです。

Festaでは続いてアルバム「Elettra」の発売前に先行発売されたシングル曲"Non molto lontano da qui(ここからそんなに遠くなく)"をPVでご覧いただきました。

アルバムタイトルとなった『エレクトラ』とはギリシャ伝承の悲劇の女性で、父を殺した母を憎み、やがて復讐するという、愛憎の葛藤に生きたようです。そのため、Carmen Consoliはルックスにも少々レトロな雰囲気を取り入れているようです。

またこのアルバム「Elettra」には、彼女の出身地であるシチリアを強く意識して作られており、シチリア方言の楽曲の他、アラビア語やフランス語のパートが混ざった楽曲などが収められ、まさに異文化の交流地点として歩んできたSicilia地方のアイデンティティを主張しているようにも感じられます。

そんな標準イタリア語以外の楽曲の中から、シチリア方言で歌われる"'A finestra(窓)"をTVライヴの映像でご覧いただきました。

※当サイトでのCarmen Consoliの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Carmen_Consoli


さて、『Serata Leggenda(伝説の夜)』出演の中から最後に紹介した女性歌手は、Elisa(エリーザ/33歳/Monfalcone出身)。

昨2009年10月に第一子を出産したElisaですから、サンレモの舞台でも昨年に第一子を出産したばかりの司会のAntonellaからその質問を受けていました。

サンレモの楽屋にも赤ちゃんを連れてきていると話したElisaは、同僚と言えるGiorgia(ジォルジァ)がサンレモ会期中の2月18日にやはり第一子を出産したという朗報が届いたことについても言及し、お祝いの言葉を述べるという、新米ママさんたちの出産報告会のようになったのも微笑ましいシーンとなりました。

『Serata Leggenda(伝説の夜)』のテーマに沿ってElisaが選んだのは故・Sergio Endrigo(セルジォ・エンドリゴ)の1968年サンレモ優勝曲"Canzone per te(君のための歌/邦題:君を歌う)"

そして、Elisaも自身のアルバムで正式にカバーしている故・Mia Martini(ミア・マルティーニ)が歌った名曲"Almeno tu nell'universo(宇宙の中であなただけには)"を、なんとFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)とのデュエットで披露してくれるという夢のような共演。

これはその夜限りのデュエットかと思うと、非常に惜しまれる程の名演で、間違いなく60周年のサンレモ音楽祭中での最大の見どころだったと言えるかと思います。

※当サイトでのFiorella Mannoiaの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Fiorella_Mannoia

 

さてElisaが出産直後の2009年11月にリリースしたアルバム「Heart」からも何曲か、サンレモ2010のステージ上で披露してくれましたが、惜しむらくはメドレーだったこと。

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そこでFESTAではサンレモの映像をバックにCDでシングルカット第2弾となった楽曲"Anche Se Non Trovi Le Parole(たとえあなたが言葉を見つけられなくても)"を聴いていいただきました。

 

ここではTV番組Che Tempo Che Fa出場時のTVライブ映像を貼っておきます。ちなみにバックでギターを弾いているのが、彼女の伴侶で、Elisaが出産した赤ちゃんの父親のAndrea Rigonatで、楽曲は彼とElisaの共作です。

Elisa最後の曲は、アルバム発売前の先行シングルとなった"Ti Vorrei Sollevare(君を安心させたい)"。共にCaterina Caselli(カテリーナ・カセッリ)の秘蔵っ子同士である、Negramaro(ネグラマーロ)のヴォーカルGiuliano Sangiorgi(ジゥリアーノ・サンジョルジ)とのデュエット。ただしGiulianoは曲作りには参加せず、Elisa単独で書かれたクレジットになっています。

見どころは、臨月状態のElisaの体型がはっきりと垣間見える後半部分。

※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa

※当サイトでのNegramaroの紹介記事はコチラ
https://piccola-radio-italia.com/tag/Negramaro


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)