第3部
『1月FESTAではイタポ王子を2人紹介するよ』とFESTA参加者限定のコミュニティで発表したところ、主に女性メンバーの反応が良好だったので、第3部という美味しいポジションをイタポ王子コーナーに据えました。
『〜王子』と呼ぶからには、若さだけでなく、ベテランをも凌駕するような実力や可能性を秘めていなければなりません。
FESTA参加歴のある方々の間では、20代や30前後のアーティストの名前が憶測で飛び交っていましたが、いえいえ、『〜王子』ですから、未成年じゃなきゃ。なんと1990年生まれという、2010年にやっと20歳を迎える2人の美少年をラインナップしました。
1人目はFilippo Perbellini(フィリッポ・ペルベッリーニ/20歳/Verona出身)。
2009年2月に開催されたサンレモ音楽祭の新人部門に、唯一の男性歌手として出場していたFilippo。
しかし、ほとんどのサンレモ出場者がサンレモ開催中〜直後に出場曲を含むCDを発表する中、2009年9月になってやっとデビューアルバム「meta & meta」をリリースする運びになりました。

Filippoはキーボードもギターも弾きこなし、年齢に似合わない渋い声で歌う早熟の天才少年として、16歳ぐらいからPhilという名前でユーロビートの世界で活動していたそうです。
Laura Pausini(ラウラ・パウズィーニ)の父である音楽家Fabrizio Pausini(ファブリツィオ・パウズィーニ)が主催するSolaroro音楽祭で優勝したのが、プロになるきっかけとなったというエピソードもあります。
サンレモ音楽祭出場曲"Cuore senza cuore(心無い心)"は、売れっ子作詞家Cheope(ケオペ)と巨匠カンタウトーレRiccardo Cocciante(リッカルド・コッチャンテ)がFilippoのために書き下ろした、緊張感のある楽曲。
FestaではPVに続いて、サンレモ音楽祭でRiccardo Coccianteと共演した時のステージも映像で楽しんでいただきました。
サンレモ関係の映像は、ネット上での公開をRAIが厳しく制限していますので、ここではPVの映像だけ貼っておきます。
Filippo Perbelliniの2曲目は、アルバムタイトルとなった"meta & meta(半分と半分)"をPVでご覧いただきました。年齢に似合わず、彼の音楽スタイルの基本はファンクなんだ!と感じさせてくれる楽曲ですね。ギターもフルアコ! という渋い選定も、年齢に似つかわしくありませんね。
2人目のイタポ王子は、Valerio Scanu(ヴァレリオ・スカーヌ/20歳/Sardegna州La Maddalena出身)。大人気のタレントオーディション番組Amici第8シーズン(2008〜2009)に出演して注目を集めるようになり、総合2位の戦績を残しました。
ちなみに総合1位は、Alessandra Amoroso(アレッサンドラ・アモローゾ)、総合3位はLuca Napolitano(ルカ・ナポリターノ)という、上位3人とも2009年のヒットチャートを大いに沸かせた面々であり、Amici第7シーズンの優勝者Marco Carta(マルコ・カルタ)が2009年のサンレモ音楽祭の優勝を勝ち取ったことも加味して考えると、AmiciというTV番組はまさに2009年のイタリア歌謡界の台風の目となったこととなります。
2009年4月3日にシングル曲"Sentimento(感情)"を発売すると、大した宣伝もなしにいきなりヒットチャートの1位に輝くこととなった、まさにValerio Scanuの出世作。FestaではAmiciの準決勝戦の時の映像でご覧いただきました。女性に見まごうその端正な顔立ちのルックスに加え、低音部から高音部まできちんと発声された、歌手としての素養を感じさせるVocalが見事。
シングル"Sentimento"の発売の1週間後となる2009年4月10日には、6曲入りのデビューミニアルバム「Sentimento」を発表。アルバムチャートの3位に入り、発売1週間でゴールドディスクを獲得。1か月後にはプラチナディスクに輝く大ヒットとなりました。

同アルバムから2曲目のシングルカットとなったのは、サンレモ音楽祭2009の新人部門に出場して注目を集めたMalika Ayane(マリカ・アヤン/マリカ・アヤネ)が書き下ろした楽曲であることも大きな話題を集め、シングルチャートの9位を記録しました。
同年の10月16日には、初めてのフルアルバム「Valerio Scanu」を発表。発売日当日、予約販売分だけでプラチナディスクを獲得するという快挙を成し遂げました。

アルバム発売に先行して同年9月18日から、シングル曲"Ricordati di noi(僕らのことを覚えていてくれ)"をダウンロードで限定販売を始めていたのも特筆するところ。この楽曲はカンタウトーレのBungaro(ブンガロ)らが書いた作品。
同アルバムに計4曲(2曲のボーナストラックと2曲の未発表曲)を追加し、5つのmpeg映像(2曲のPVとバックステージ等を3トラック)をCD1枚に詰め込んだクリスマスエディションが同年12月4日に発売されましたので、1年間に3枚のアルバムがリリースされるという大躍進を果たした大注目株となったValerio Scanuです。

注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。


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