その1はコチラ


FESTA第1部では、イタリアで大流行中のオーディション番組X Factorから躍り出たアーティストたちを紹介した流れを受け、より歴史の長いオーディション番組『Amici di Maria De Filippi(マリア・デ・フィリッピのアミーチ/友)』にスポットを当てました。

2001年に『Saranno Famosi(彼らは有名になるだろう)』というタイトルで始まったこの番組は、歌、演技、ダンスなどの各ジャンルでの成功を目指す若者同士で選抜を勝ち抜くという、芸能界の異種格闘技のようなスタイルのタレント・ショー番組。初代チャンピオンに歌手部門からDennis(デンニス)を生み出しています。

Alessandra Amoroso/Stupida2008年10月〜2009年3月の『Amici第8フェーズ』(通称Amici 8)にて、この長寿番組が第8代チャンピオンに選出したのがAlessandra Amoroso(アレッサンドラ・アモローゾ/23歳/Puglia州Lecce郊外出身)。

名匠Mario Lavezzi(マリォ・ラヴェッツィ)がプロデュースを務め、4月10日にリリースされた彼女のデビューアルバム「Stupida(愚かな女)」(2009)は、発売初日にアルバムチャートの1位に輝き、ゴールドディスクを獲得。その1ヶ月半後には、ダブル・プラティナ・ディスクに輝くという大成功を納めています。

また7曲入りのミニアルバムからなんと5曲をシングルチャートに送り込むという大躍進も果たしています。

FESTAではまずアルバムタイトル曲であり、シングルチャートでも1位を記録した"Stupida(愚かな女)"を、オフィシャルPVで紹介しました。ここでは6月にVeronaのArenaで開催された野外ビッグイベントWind Music Award出演時の映像を貼っておきます。


2曲目は、セカンドシングル曲であり、これまたシングルチャートで1位を記録した"Immobile(不動の)"を。Amici出場時の映像で紹介しました。

3曲目はシングル第3弾の"Stella incantevole(魅惑の星)"。聴いていると思わず一緒に歌ってしまう美しいバラード曲。Amici出場時の映像で紹介しました。


Marco Carta/La forza miaさて、Amici出場者で現在のところ最も偉大な快挙を成し遂げたのが、昨2008年のAmici 7優勝者のMarco Carta(マルコ・カルタ/24歳/Sardegna州Cagliari出身)。なんと翌2009年のサンレモ音楽祭で総合優勝をさらってしまうという偉業を達成したのです。

FESTAでは、その後リリースされたアルバム「La Forza mia(僕の力)」(2009)にスポットを当てて紹介しました。

ちなみのこのアルバムは全曲とも日本のiTunesストアでダウンロード購入が可能です。Marco Carta - La forza mia

サンレモ出場時の映像は2009年3月FESTAで紹介していますので、今回は優勝曲"La forza mia(僕の力)"をオフィシャルPVで紹介しました。

そして第2弾シングル曲となった"Dentro ad ogni brivido(身震いの度に心の中では)"。こちらもオフィシャルPVで紹介しました。


ここでオーディション番組の流れは打ち切りとし、インディーズ系のアーティストをひとり、第2部のトリとして紹介しました。

Agnese Manganaro/Mille Petaliインディーズ・レーベルIrma Records所属のカンタウトリーチェAgnese Manganaro(アニェーゼ・マンガナーロ/Puglia州Lecce出身)のアルバム「Mille Petali(たくさんの花びら)」(2009)です。

Bolognaに本社を置くIrma Recordsですが、何と日本支社があるという条件が功を奏し、輸入盤取扱店を中心に日本市場に流通網が存在するようで、筆者は秋葉原ヨドバシカメラ上階のTower Recordsに、このAgnese Manganaroのアルバム「Mille Petali」が数枚並んでいるのを確認しました。

多くのイタリアの有名歌手や大物歌手は、SonyやWarnerといった世界的なメジャーレーベル所属ですが、却って日本市場への流通が乏しく、むしろインディーズの方が直接日本市場に流通するハードルが低い・・・・という現在の音楽流通の矛盾点をマジマジと体感させられるような事実ではないでしょうか。

アルバムタイトル曲"Mille Petali(たくさんの花びら)"は、インディーズながらしっかりとしたオフィシャルPVが制作されています。

2曲目は2008年のミニアルバム「Un'onda(波)」に収録されていた"Corri(走れ)"を、Radio versionとして少し短く編集されてアルバムに再収録された"Corri (Radio version)"。タイトル通り走るようなアップテンポのリズムに乗せて、軽快なAgneseのヴォーカルが弾けています。

さて、実はこのFESTAのために、Agnese Manganaro本人からメッセージをもらいましたので、紹介いたしました。

Agnese Manganarosono felice che la musica Italiana
sia apprezzata anche in Giappone,
questo significa che, la nostra,
è una lontananza solo fisica,
ma che col cuore siamo invece molto più vicini
di quello che immaginiamo.
Un grazie a te
e a tutti coloro che nella musica sorridono.

un saluto color rubino

Agnese Manganaro


(和訳)
イタリア音楽が 日本でも評価されていることを嬉しく思うわ
ということは 私たちって 身体は離れているけれど
心では想像以上に とっても近いってことよね
微笑んで音楽に浸ってくれる あらゆる人たちに 感謝するわ

ルビー色の挨拶を

アニェーゼ・マンガナーロ

Agneseとはこのメッセージを貰うに当たって、何度かメールでやり取りをしたのですが、上記の『un saluto color rubino(ルビー色の挨拶を)』のように、Agneseの締めの言葉がいつもイカシているのです。

『un sorriso(微笑みを)』、『un sorriso al miele(ハチミツ風の微笑みを)』、『un sorriso di fiori bianchi(白い花の微笑みを)』といった具合。南部出身者らしい人懐こい温かみのある人柄もよく伝わって来ました。

イタリア語では、清楚で飾り気のない女性を表現する際に『Acqua e sapone(水と石鹸)』という表現を使うのですが、まさにAgneseは『Acqua e sapone』のような女性だと感じます。

第2部の最後を飾る楽曲は、Agnese Manganaroの"E vai via(そしてあなたは行ってしまう)"を選曲。
前出のミニアルバム「Un'onda(波)」にJazzアレンジの同曲のオリジナルデモバージョンと、Radio versionが収められ、今回のフルアルバム「Mille Petali」では、同曲のacoustic versionで始まり、同曲のRadio versionで終わるというほど、Agneseにはとても重要な楽曲のようです。

ちなみにアルバム「Mille Petali」も、ミニアルバム「Un'onda(波)」も、日本のiTunesストアでダウンロード購入が可能です。Agnese Manganaro


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2009年に達する年齢で表記しています。

 

Continua alla prossima puntata.(続く)