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第2部

 

引き続きサンレモ音楽祭2009からですが、第2部はベテラン部門(Artisti)に出場したDolcenera(ドルチェネーラ/32/Lecce近郊出身)を。

2006年のサンレモ音楽祭出場&アルバム発売後、3年ほど音沙汰がなかったDolceneraですが、2007年はドイツでCDをリリースし、ドイツツアーも成功を収め、イタリアでは映画の世界で女優として活躍したりしていました。2008年になると、ZuccheroやVasco Rossiのヨーロッパツアーに同行するなど、自身の音楽やイタリアを超えた活動に精を出していたようです。

そしてサンレモ音楽祭2009で、久々にイタリアの音楽ファンの前に姿を現したのですが、多くのイタリア人をびっくりさせました。かつてはパンクロック風のルックスを好み、黒々としたアイメイクや真っ赤なルージュにTシャツにジーンズといったラフスタイルのイメージが強かったDolceneraが、一転してお嬢様風のメイクにフリルのワンピースといった外見に変わっていたから。『うゎ〜。Dolcenera、かわいくなったなぁ』とか『Doceneraの脚線美を始めて見たゾ!』といった声が上がったのです。Dolcenera/nel paese delle meraviglie

サンレモ出場に合わせて発売されたアルバムタイトルは「nel paese delle meraviglie(素晴らしさの国の中で)」(2009)。そしてその1曲目に収められた"La Più Bella Canzone D'Amore Che C'è(存在する最も美しい愛の歌)"は、文字通りとても美しいラブソング。FESTAでもこの楽曲から紹介を始めました。

2曲目はもちろん、サンレモ音楽祭出場曲の"Il mio amore unico(私の唯一の男友達)"をサンレモ後のTV出演時の映像で。

サンレモ音楽祭のゲストを招いてのステージでは、Syria(スィリア)とのデュエットを楽しませてくれました。

残念ながらサンレモ音楽祭では予選落ちしてしまい、最終日まで出場できませんでした。アップテンポながらとても聞き応えのある楽曲なのですが、明らかにサンレモに不向きの楽曲でしたね。

Dolcenera/Dolceneraさて、Dolceneraはまだアルバムを4枚しか発売していないアーティストなのですが、早くもベストアルバム「Dolcenera」(2009)が発売されました。CD2枚&DVD1枚の3枚組で、DVDは2ndアルバム「Un mondo perfetto(完璧な世界)」(2005)のSpecialエディションに付いていたDVDと全く同じものなので、彼女の作品をコンプリートで集めている方には無用の長物になってしまいますが、これからDolceneraに触れる方にはもちろん、文字通りベストな作品だと思います。

せっかくなので付属のDVDから、Dolceneraの作品の中で、最も美しい曲といえる"Mai più noi due(もう決して私たち二人では)"。Dolcenera28歳の時の傑作です。


 

Nek/Un'altra direzioneここでSanremoの流れを断ち切って、現在のイタリアで大ヒット中のアルバムを紹介いたしました。Nek(ネック/37歳/Modena近郊出身)が2009年1月30日にリリースしたアルバム「Un'altra direzione(もうひとつの方向)」(2009)。初登場でアルバムチャート2位にランクインし、翌週には1位に輝き、ゴールドディスクを取得しています。

シングル第1弾として先行発売されたのが"La voglia che non vorrei(僕が望まない望み)"。アラフォーとなったNekですが、相変わらず爽やかな魅力と渋さが同居したような作風の楽曲に仕上がっています。

シングル第2弾は"Se non ami(もし君が愛さないなら)"。これはまだPVができていないようですので、音だけで聴いていただきました。落ち着いた雰囲気の内省的な楽曲。

Nekのラストは話題曲"Walking away" イギリスのシングルR&BシンガーCraig Davidが2001年に放ったヒット曲のNekがカバーしたのですが、Craig David本人がゲスト参加しているのです。英語曲ですが、Nekのパートはイタリア語で歌われる部分が多く挿入されています。



注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2009年に達する年齢で表記しています。

 

Continua alla prossima puntata.(続く)