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第2部

第2部は、Francesco Renga(フランチェスコ・レンガ)特集。彼の新作アルバムとTimoria(ティモリーア)時代のライブ映像がDVDとして発売された次期が重なりましたので、こちらも期せずしてビフォー&アフター編でお届けすることになりました。

Timoria/1985-1995Francesco Rengaが在籍したロックバンドTimoriaのDVD「1985-1995」は1996年にVHSでリリースされた作品のDVD化作品。該当の10年間のTimoriaの活動の記録であると同時に、初期からのオリジナルメンバーによる作品集といってもよいかもしれません。

メンバーの平均年齢が20代半ばぐらいの時の映像で、ヴォーカルのFrancesco Rengaをはじめ、リーダーのギタリストOmar Pedrini(オマール・ペドリーニ/Brescia出身)も、ほぼ全員がロン毛のカーリーヘアのロック兄ちゃんバリバリのルックス。サウンドもヘビーで、ヘビメタ一歩手前の重たいロックを聞かせてくれます。"Senza vento(風がない)"(1993)は、当時のTimoria最大のヒット曲のひとつで、重たいベース、歪んだギター、エネルギッシュなドラムと、ヘビメタ要素たっぷりのロックサウンド。Francescoもところどころ声を潰して歌っています。

Timoria2曲目はバラード曲"Sangue impazzito(狂った血潮)"(1993)。Omarが爪弾くギターのアルペジオに乗せて、Francescoが切なさを込めて歌いだします。間奏のOmarのギターソロは凄まじく、FESTA会場の面々は思わず見入り&聴き入ってしまい、大きな拍手まで飛び交いました。

 


 

そしていよいよFrancesco Rengaコーナー。Timoriaを1998年に脱退し、ソロとしてのキャリアを始めたFrancesco Renga(40/Udine出身)は、地道な活動を重ねながらボーカリストとしての腕を磨き、ついに2005年のサンレモ音楽祭で優勝の栄冠を勝ち取りました。熱狂的なファンに支えられたロックバンドのボーカリストだったFrancescoが、イタリア全国区のボーカリストとして幅広い層に認められた瞬間でした。

サンレモ優勝後2年間を費やして作られた4作目のソロアルバムが2007年暮れにリリースした最新アルバム「Ferro e Cartone(鉄とボール紙)」(2007)は、また一段と素晴らしいアルバムに仕上がっており、多くのイタリアPOPSファンをうならせることになりました。プロデュースとアレンジはCorrado Rusticiが担当しています。

早速、タイトル曲"Ferro e cartone"をビデオクリップで。Francesco自身のアコースティックピアノの弾き語りで歌い出され、次第に楽器が増えてクレッシェンドして行く壮大な展開の曲。映像も最初は狭い部屋の中でピアノを爪弾くところから始まるものの、バスに乗って次第に大自然の中にロケーションが移っていき、やがて地平線しか見えない広大で荒涼とした湿地帯に降り立つFrancesco。そこには湿地帯の中にカーペットが敷かれたリビングでくつろぐFrancesco。そして象徴的に映し出される小鳥は、Francescoの心も大自然の中に解き放たれていくのを表しているようです。

2曲目はシングル曲"Cambio direzione(方向を変える)"。これはTimoria時代を彷彿とさせるハードなサウンドでシングルらしい曲。ビデオクリップでは車が燃えていたりピアノが燃えて落下したりと、ややアクション映画っぽいシーンが登場します。

3曲目は"Dimmi(僕に言ってごらん)"。これはライヴ映像を重ねて紹介しました。一転してミドルテンポのしっとりとした曲。ギターのリフが心地良い曲で、サビの盛り上がりでFrancescoの高音にビブラートがかかるのが美しい。

4曲目は"Coralli(珊瑚)"。目を閉じて海に向かうシーンを思い浮かべながら、情熱的な恋を思い描いて欲しいと、Francescoからアドバイスのある曲ですが、なるほど、このアルバムの中で一番サビが美しい曲で、リラクゼーション効果抜群の曲に仕上がっています。

なお、このアルバム「Ferro e Cartone」は2種類がリリースされており、通常版と初回限定版ですが、初回限定版にはもう1枚のCDが付属しています。これは正式なレコーディング前の2006年に作られたデモトラック集。ピアノ1本で全曲が歌われているのもナカナカ聞き応えがありますね。

そしてジャケットに採用された昆虫メカのパース図には、ところどころ日本語が。アルバムには"Ikebana"という曲も収録されているので、ひょっとするとFrancesco Rengaは日本びいきなのかもしれませんね。

 

 


 

注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2008年に達する年齢で表記しています。

 

Continua alla prossima puntata.(続く)