第32回Festaは東京・新宿CLUB ACIDにて11/10(土)に開催しました。

参加者21名+主宰1名の22名で、内訳は男性11名 女性11名(うち、新顔さん2名、イタリア人3名)という面々。
いつものFESTAとは少々異なり、カラオケ体験コーナーも設けて、聴く&歌うという両面で楽しんでいただきました。

前月に引き続き、イタリアでの秋の新作発売が例年よりも遅くなっている影響で、楽曲紹介の部では、再発モノを中心に紹介することにしました。

 


 

第1部

Gang/Fidenza2007年、突如ライブ映像がDVD「in TEATRO」として発売されたGang(Marche州Filottrano出身)は、ドラム、ベース、キーボード、ギター×2の5人編成ロックバンド。
1曲目に選んだ"Socialdemocrazia(社会民主主義)は、DVDの中でも最初の曲になっておりますが、プログレを予感させるキーボードワークのイントロが流れる中、Gangの面々がステージに登場し、演奏を始めます。途中からオールディーズっぽいロックンロールサウンドに代わり、アメリカっぽい香りが漂ってきます。そういえばリードボーカリストは、ジェームス・ディーンのようなリーゼントできめています!そのルックスといい、曲のタイトルといい、男臭い世界観を持つグループのようです。

その男臭さは、次の曲"Bandito senza tempo(時知らずの悪党)"でさらに匂い立ちます。アメリカ南西部ぽい雰囲気というか、これは映画でお馴染みの『マカロニ・ウエスタン』の世界観でしょう。

3曲目は"La lotta continua(格闘は続く)"も西部劇で言うならば、決闘シーンといったところでしょうか。ところがこの曲は少しイギリスっぽい。ブリティッシュのアンダーグランド系とか、パンクっぽい要素を漂わした世界観。

どこかB級っぽさが漂うバンドですが、きっと好きな人には堪らない魅力を感じさせるタイプのバンドだと思います。

 


 


Pupo/LiveInTheSupermarket第2部2人目は、2006年11月FESTAでも紹介したPupo(52/Toscana州Arezzo近郊出身)のライブDVD「Live in the supermerket」(2006)から。タイトルどおり、イタリアではお馴染みのCoop内に特設ステージを設けて行ったライブを収録したもの。

1980年代にイタリアを越えて広くソ連(現・ロシア)を含む北ヨーロッパから南米までに跨る大ヒットを放ったPupoですが、当時の愛らしい高音の声質は健在なものの、最近は低音域を駆使した芸術的な作品が多く、後者のタイプの楽曲のみでライブの前半を構成しています。

惜しむらくは、主婦や子連れ家族が食品の買出し目的で訪れる生活感漂う商業施設で、オールスタンディングのまま聴いてもらうには、少々無理があったかもしれません。落ち着きのない子供の姿などがちょっと目障り。この手の楽曲は、劇場のクッションの効いた座席で鑑賞に適していると思います。

Festaでは、ステージと観客が一体化してくるライブ後半部分から選曲。"Firenze Santa Maria Novella"は、Firenzeを代表する歴史ある教会に過ぎ行く想いを重ねたような、しっとりとした芸術性の高い曲調のヒット曲。特にスーパーの店員の女性たちが肩を組み合って揺れながら歌詞を口ずさんでいるシーンからも、この曲が広く愛されている事実を感じ取る事ができました。

2曲目はノリの良いヒット曲"Gelato al ciocolato(チョコレート・ジェラート)"。サビの部分がキャッチーなメロディーと単純な歌詞の繰り返しのため、初めて聴いた人でも口ずさめるところが良いところ。

Gelato al cioccolato
E' dolce ma un po' salato
Tu gelato al cioccolato

Un bacio al cioccolato
io te l'ho rubato
Tu gelato al cioccolato


最後は最近の作品"L'equilibrista(曲芸師)"(2004)をビデオクリップで。ギターを抱え、1本道を歩きながら弾き語りで歌い始めるPupo。そしてこのDVD内に収められた映像などが走馬灯のように画面に流れては消えていきます。まるでギターをヤジロベエにした綱渡り芸人のような演出で、『曲芸師』とはPipo自身の歌手生活を象徴しているのかもしれません。低音域を活かした芸術的な楽曲です。

Continua alla prossima puntata.(続く)