第30回Festaは東京・新宿CLUB ACIDにて9/15(土)に開催しました。
三連休の初日という日取りでしたが、参加者数32名+Yoshio@主宰の33名が集まり、大盛況となりました。
33名の内訳は、男性14名 女性19名、うち、新顔さん9名、イタリア人4名と、楽しい顔ぶれが揃い、賑やかな会となりました。
第1部
第一部からいきなり、あらゆるジャンルのてんこ盛りの企画がスタート!
まずは、Paolo Benvegnu`, Monica Demuru, Petra Magoni, Ares Tavolazziという4名のアーティストの連名による企画アルバム「Cime domestiche(国内最高峰の山々=国内最高のアーティストたち)」(2007)。オーストリア寄りのアルプス山麓の町、Trentoのトラッドソングをベースにしたアルバムの仕上がりになっています。

Paolo Benvegnu`は、1993年にオルタナバンドSismaを結成したギタリスト&カンタウトーレ。数々のコンテストで優秀な成績を収めた後、ソリストに転向します。Monica Demuruは舞台女優として活動する女性。そしてPetra Magoni(35/Pisa出身)は、ご存知、Petra Magoni e Ferruccio Spinettiとして2006年に大ブレイクした女性歌手。(2006年11月FESTAレポート参照)
そしてAres Tavolazzi(Ferrara出身)は、1970年代にイタリアのジャズ=ロックの金字塔を打ち立てたスーパーグループAreaのベース奏者だった人で、Areaの解散後は、多くのイタリア人アーティストのレコーディングやJazzバンドに参加し、イタリアを代表する名コントラバス奏者となっている人物。
1曲目は"Serenata trentina(トレントのセレナーデ)"。Aresの奏でるコントラバスのみの伴奏に併せて、4人がハーモニーを聴かせます。男性2名の低い声に乗せて、女性2名が自由に歌声を合わせるその心地よさにうっとり。Aresの弾く年季の入ったコントラバスの音色は、Ferruccio Spinettiとはまた違った、ベテランらしい落ち着いた中にも正確さのあるプレイ。
彼らの2曲目は"Tuti i me dis"。方言のため意味不明ですが、どうやら『Tutti mi dicono(みんなが私に言う)』という意味らしいです。こちらは夢の中にいるような気持ちにさせてくれる穏やかな曲。男性2名の弾くギターとベースに合わせて、女性2名が絶妙のハーモニーを聴かせる子守唄風の楽曲。
この企画ユニットは、今回のアルバム限りの限定ユニットなんでしょうか?それとも今後も活動するのでしょうか?
2人目はDaniele Battaglia(26/Bologna出身)。5月FESTAにて紹介した通り、PoohのギタリストDodi Battagliaの息子。デビューシングルはデュエット作品だったものの、その路線は止めて、どうやらこのシングル"Fresco(涼気)"からソロ路線で進めるようです。
そのためか、父Dodiがプロデューサー役を務め、曲作りにも参加、当然ギタリストとして演奏にも参加しています。
ビデオクリップでDanieleの爽やかな雰囲気と長身のルックスを楽しんでもらいました。ミドルテンポながら、少しスペインやラテンっぽい感じがある曲調ですね。間もなくリリースされるであろうファーストアルバムが待ち遠しいところ。
3人目のアーティストは2006年にアルバム「Quadri d'Autore(巨匠の絵画)」デビューした新人Seba(Sicilia州Catania出身)。バイオグラフィや写真が公開されていない(アルバムジャケットはイラストのみ)謎が多いカンタウトーレですが、そのサウンドは、バイオリンやアコースティックギターを多用したアコーステックサウンドで、どことなくジプシーっぽさも漂う、新人ながらどこか懐かしさのある温もりサウンド。
日伊協会の今年の夏期講習で教材に採用されたというDomenica d'estate(夏の日曜日)。実に生き生きとした躍動感のあるアコースティックサウンドです。
2曲目は"Minigonna blu(青いミニスカート)"。カントリーミュージックぽい曲調ですが、アメリカのとはまた異なるヨーロッパの香りがあるサウンドとなっています。
Sebaのデビューと同時にアルバムを入手し、アルバムレビューを書いていたPoohlover.netのSiriusさんから紹介してもらいました。
第1部の最後のアーティストはAfterhours。1986年の結成ですから、いつの間にか活動歴が20年を超えた長命のオルタナ・バンド。ドラム、ベース、管楽器、バイオリン、ギター&キーボード弾きx2名の6名編成のバンドで、それなりにメンバーチェンジを重ねていますが、リーダーとボーカルは一貫してManuel Agnelli(41/Milano出身)が務めています。
この度、彼らの活動の記録として、2枚組DVDが2タイトルもリリースされました。ビデオクリップを中心にした「Non Usate Precauzioni/Fatevi Infettare(予防措置はしないで/染してあげるよ)」(2007)と、ライブテイクを中心にした「IO NON TREMO(僕は怯えない)」(2007)。
1曲目は彼らの最大のヒット曲"Non e per sempre(永遠ではない)"(1999)をビデオクリップで。特徴的なサウンドとメロディで、一度聴いたら耳について離れない不思議な魅力のある楽曲。オルタナ色のない、ポップなチューン。
2曲目はオルタナらしいハードなサウンドの"Dentro Marilyn(マリリンの中に)"。こちらはライブ映像で。彼らのサウンドの特徴のひとつであるバイオリンの絡み付きが心地よい楽曲。


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「Cime domestiche(国内の天気)」ですが、cimaは頂上の意味なので、この場合は「トップ」を表すのではないかと思います。
「Tuti i me dis」は、どこの方言かわかれば、その土地の出身者に聞けるかも。このあたりにそこの出身者がいればですが。