Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Silvia_Salemi

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。Festa情報→http://piccola-radio-italia.com/archives/cat_50003116.html

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Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第170回イタリアPOPSフェスタ(2019年11月)レポート(第2部:Marcella Bella)

Marcella Bella(マルチェッラ・ベッラ/マルチェラ/67歳/Sicilia州Catania出身)のデビュー50周年記念アルバム『50 anni di Bella musica(意:50年の美しい音楽/=ベッラの音楽50年)』(2019)。新曲2曲の他は2019年4月のライヴ音源集だ。
Marcella Bella - 50 anni di Bella musica_1

新曲「Ti Mangerei(意:あなたを食べちゃおうかな)」は、Marcellaの3人の兄のうち、Antonio(アントニオ)とRosario(ロザリオ)の2人が書き下ろしている。

「Aria latina(ラテンの雰囲気)」は「Nell'aria(意:空中に)」(1983)のリメイクヴァージョン。

ここからはMarcellaの絶頂期を遡って紹介しよう。「Tanti auguri(意:誕生日おめでとう)」 (1987)はサンレモ音楽祭1987第6位。作曲は実兄Gianni Bella(ジァンニ・ベッラ)で、作詞は実はベテラン・カンタウトーレGino Paoli(ジーノ・パオリ)だが、彼は名前を伏せるのを希望していたため、サンレモ音楽祭出場時にはGianni Bella単独で書いた曲と紹介されていた。

実兄Gianni BellaはMarcellaの最初期からずっと楽曲を書き下ろし、その非凡な才能を発揮し、妹のブレイクに貢献。のちに自身もカンタウトーレとしてソロデビュー。1980年ごろから次第にGianni Morandi(ジァンニ・モランディ)らにも楽曲を提供し始め、とうとう1999年に国民的な大スターAdriano Celentano(アドリァーノ・チェレンターノ)のブレーンに迎え入れられ、多くの名曲を提供し作曲家として大成した。

※当サイトでのGianni Bellaの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianni_Bella

「L'ultima poesia(意:最後の詩)」 (1985)は、その実兄Gianni Bellaと公式には最初のデュエット作品としてヒットした。GianniとRosarioのBella兄弟作曲、作詞は大御所Mogol(モゴール)。

「Canto straniero(意:外国の歌)」(1981)は、兄Antonioと当時の気鋭カンタウトーレDario Baldan Bembo(ダリオ・バルダン・ベンボ)との共作。Marcellaのオリジナル曲としては初めてGianni Bella以外が作曲した楽曲となった。

Marcellaは1970年代、Caterina Caselli(カテリーナ・カゼッリ)に始まった“ビートの女王”の称号を受け継ぎ、イタリアのディスコ・ミュージックの先駆けとなってブレイク。日本でも1970年代中頃から後半にかけて、本国とリアルタイムにヒットし、60年代カンツォーネと一線を画す新時代のイタリア音楽の旗手として君臨した。

Marcellaの1970年代の楽曲群は、イタリア音楽エッセンスの結晶ともいえる珠玉の作品が揃っている。時代はアナログからデジタルへの変遷期ゆえ、生のオーケストラに熟練のロックミュージシャンたちの演奏を掛け合わせ、そこに新時代の象徴たるシンセ音が載せられた、現代から考えると、とても贅沢なサウンドで構成されている。ストリングス・アレンジ&オーケストラ指揮は1960年代カンツォーネ黄金時代から活躍するマエストロFranco Monaldi(フランコ・モナルディ)で、ロック系ミュージシャンはLucio Battisti(ルーチョ・バッティスティ)を支え、のちにイタリアン・ロック最高のスーパーバンドと語り継がれるIl Volo(イル・ヴォーロ)の面々が主体なのだ。作詞は名匠Giancarlo Bigazzi(ジァンカルロ・ビガッツィ)とGianni Bellaの黄金コンビで書かれた作品がほどんどだ。

「Abbracciati(意:抱き合って)」 (1977)は、サンレモ音楽祭1977のゲスト出演時に披露されてスマッシュヒットとなった。同年2度目の来日(初の単独コンサート)ステージでも披露された。同曲の収録アルバムの先行シングルであったため、日本の観客には知られていない楽曲だったが、その美しい楽曲はすぐに観衆を魅了した。

「Nessuno mai(意:誰も決して/邦題;炎)」 (1974)は、今ではイタリアン・ディスコ・ミュージックの最初の作品のひとつと称されている。しかし単なるダンス・ミュージックには留まらず、高度な編曲とそれを再現する熟練の手腕の演奏家たちに紡がれたサウンドで、まるで豪華な万華鏡のようだ。煌めくシンセ音、めくるめく生ストリングス、縦横無尽なベースプレイなど、聴きどころ満載だ。50周年アルバムでは女性歌手Silvia Salemi(シルヴィア・サレミ)と共演している。

※当サイトでのSilvia Salemiの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Silvia_Salemi

「Io domani(意:私は明日.../邦題:燃える明日) (1973)フェスティヴァルバール1973で優勝し、Marcellaが一躍Topスターに躍り出たきっかけとなった楽曲。フェスティヴァルバールとは、バールに設置されたジュークボックスの再生回数で順位を競うこの時代ならではのコンクールだった。バラード調のこの楽曲が優勝という快挙を考えると、当時のMarcellaの勢いの凄さが想像できるかと思う。

「Montagne verdi(意:緑の山々/邦題:青い山脈) (1972)は、サンレモ音楽祭に初出場したMarcellaの出世作だ。自身がSiciliaの田舎から大都会Milanoに出てきた時のことが歌われている。列車に乗って出発すると、どんどん遠ざかっていく故郷の山々。大都会で思い出すのは故郷の太陽と山々と愛しい人。

Marcellaは1969年、17歳の時にデビューするが当時撮影された映像が見つかっている。「Il pagliaccio(意:道化師)」(1969)だ。これは彼女のアイドルだった初代ビートの女王にして後の大音楽プロデューサーCaterina Caselli(カテリーナ・カゼッリ)のドイツ語曲(ドイツ市場向け)「Si si signorina(意:はい、はい、お嬢さん)」(1969)の替え歌だ。映像の中の17歳のMarcellaはまだ垢抜けていない。

※当サイトでのMarcella Bellaの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Marcella_Bella


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2019年に達する年齢で表記。

第28回イタリアPOPSフェスタ(2007年7月)レポート (その1 / Dennis, Silvia Salemi, Gianpiero Artegiani, Gemelli DiVersi)

ACID2第28回Festaは「新宿CLUB ACID」にて7/15(日)に開催しました。
大型台風が接近&通過という時間帯にかかったものの、行きも帰りも傘すら差す必要がACIDなかった、という非常に幸運に恵まれました。

また、初めての新宿での開催となりましたが、さすが地の利が良いということもあり、過去最高記録を上回る、参加者数33名+Yoshio@主宰の34名、うち、新顔さん12名の参加を記録し、おかげさまで活気のあるFESTAとなりました。

34名の内訳は、男性12名 女性21名と、今回もまた男性が少なくなってしましまった・・・・というかダブルスコアに迫る開きが生じました。Forza!!!! uomini!!!!

 



第1部

 

2007年上半期にリリースされた若手アーティストの新作を3枚。

Dennis(31/イタリア東部Trieste出身)の新作アルバム「Buone Sensazioni(良い感覚)」(2007)から、シングル曲&アルバムタイトル曲である"Buone Sensazioni(良い感覚)"を。

ムーグ風の音色を使った印象的なイントロから始まり、淡々とした歌い出し。そしてサビは、彼の他のヒット曲同様、POPで歌いやすいメロディライン。

タイトル通り、恋人と過ごす時が、とても良い感じだ!という素直な気持ちが歌われています。

明日のスター発掘TV番組『Saranno famosi(彼らは有名になるだろう)』出身のDennisですが、ミュージカル業や俳優業の傍ら、歌手としても着実に成長を続けています。

2曲目もシングル曲"Come Bambi(バンビのように)"。こちらは一転して、恋人の冷酷な仕打ちに苦しむ男の苦悩の歌。その冷酷な態度と裏腹に、バンビのような純粋な大きな瞳の恋人という対比が印象的です。ビデオクリップの映像でお届けしました。


 

SilviaSalermi/IlMutevoleAbitante...イタリアの最北東端となるTrieste出身のDennisの次は、最南端となるSicilia州Siracusa出身の若手女性歌手Silvia Salemi(29)の最新アルバム「Il Mutevole Abitante Del Mio Solito Involucro(私のいつもの殻の不安定な住人)」(2007)。

18歳の時にサンレモ音楽祭の新人部門に出場していますので、若手とはいっても、もう10年選手になりました。

Michele Zarrillo(51/Roma出身)が在籍した幻のプログレバンドSemiramisのギタリストで、その後ソロ活動も行うものの、むしろ実力派作曲家として有名なGianpiero Artegiani(52/Roma出身)が、今回もプロデュース、作曲、アレンジを担当しています。Silvia自身も何曲か曲作りに参加し、1曲は彼女単独で作詞&作曲しています。

タイトル曲&シングルカット曲"Il mutevole abitante del mio solito involucro"。

その長くて哲学的なタイトルが示すとおり、自分の中に存在する未知の領域を自己探求している、観念的な詩で綴られた世界観が展開しています。

その存在に勇気を持って立ち向かうかのような、非常に力強くたくましいSilviaのヴォーカルに女性の強さを感じずにいられません。その力強さの中に垣間見える、繊細なフレーズとヴォーカルに女の色気も感じさせます。

このアルバムではベリーショートのヘアースタイルとなっているSilviaですが、以前はベリーショートどころか、柔道部の男子中学生のような五分刈りでした。目鼻立ちがはっきりした美人顔に五分刈りという不思議なミスマッチが体感できる、当時の映像を重ねてご紹介しました。

2曲目は彼女の出身地に捧げられた"Domenica siciliana(シチリアの日曜日)"
シチリアの日曜日には、シンプルなメロディがユニゾンで聞こえてくる。それが何世紀にも渡って受け継がれている・・・・という歌詞の合間に、シチリア方言で神に捧げる大衆の歌声が挿入されるという構成になっています。

Aメロは、非常に重苦しいエレジー調ですが、サビの部分でパッと明るくなり、子守唄のように心地よい曲です。



GemelliDiVersi/Boom第1部ラストは、今回の会場であるCLUB ACIDに相応しい、イタリアで大人気のMilano出身のHipHopグループ、Gemelli DiVersiの最新アルバム「Boom!」(2007)。

 

メロディを歌う歌手、ラッパー2名、スクラッチ&SE担当のDJから構成される4人組男性グループで、派手なタトゥーを入れ、鬚を蓄えたルックスはいかにもラッパー然とした彼らですが、歌心溢れる音楽的なセンスを感じさせてくれるところと、詩的な才能を感じさせる言葉使いが、他の単なるHipHopグループと異なる魅力を感じさせてくれます。

Gemelli DiVersiは、『異なる四つ子』という意味で、兄弟ではないものの、固い結束で結ばれた彼らを象徴していると考えられます。

一方明らかに、Gemelli di Versi(詩歌の四つ子)というダブルミーニングを持たせた綴り方になっていますね。

まずはシングル曲"Istruzioni per l'(ill)uso"。これまたダブルミーニングを持たせたタイトルで、"実用訓練"という意味と"夢想家の知識"という相反する意味を含ませています。

バリバリのラップが散りばめられた曲調ですが、どこかアラブ風の香りを漂わせたメロディラインとなっています。サビの歌メロとラップの掛け合いがイカシた楽曲です。

第1部ラスト曲は、Gemelli DiVersiが、他のラップグループと大きく一線を画している、美しいメロディラインの歌心溢れる楽曲"Ancora Un Po'(もう一度少しだけ)"。

ラップに導かれて始まる曲ですが、ラップながらもところどころメロディに乗って歌う部分も。そしてサビになると甘くトロケる美しいメロディになります。

イタリアで大ヒット中の青春映画『Notte prima degli esami』(試験前夜)の挿入歌に採用されたようで、ビデオクリップは映画のシーンが大半採用されています。

この映画は6月Festaでも紹介したAntonello Venditti(58/Roma出身)の大ヒット曲をタイトルに借りた、いわば『1980年代イタリアン・グラフィティ』。そのためか、最新楽曲でありながら、彼らの曲には1980年代を彷彿とさせるエッセンスがまぶされた仕上がりになっています。

Continua alla prossima puntata.(つづく)

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