近年作のイタリア映画の中から珠玉の作品を厳選して日本上映する企画『Viva!イタリア』が2018年にVol.4として帰って来る!2018年6月23日よりロードショー決定!

今回は『結婚演出家(Il regista di matrimoni)』(2006/イタリア映画祭2017上映作品)、『あのバスを止めろ(Notturno bus)』(2007)、『いつだってやめられる〜7人の危ない教授たち(Smetto quando voglio)』(2014/イタリア映画祭2015上映作品)の3本。
Vivaイタリア4_本チラシ(表)
vivaイタリア4_本チラシ(裏)


『結婚演出家(Il regista di matrimoni)』(2006)は、巨匠Marco Bellocchio(マルコ・ベロッキオ)監督が手掛け、本国でGlobo d'oro(ゴールデン・グローブ)賞・最優秀作品賞、最優秀新人女優賞、最優秀撮影賞、Nastro d'argento(銀のリボン)賞・最優秀シナリオ賞、Ciak d'oro(金のカチンコ)賞・最優秀撮影賞などを獲得。

映画の中で使われた音楽で特筆するのは前出の公式予告編でもフィーチャーされている「In cerca di te(意:あなたを探して)」で、歌っているのは大女優Mariangela Melato(マリアンジェラ・メラート/1941-2013/Milano生まれ・オーストリア人とのハーフ)で、映画の中ではエンディングのシーンからエンドロールにかけて流れ、その歌詞が主人公の心境を表す重要なファクターとして使われているため、セリフ同様、日本語の字幕でしっかりフォローされている(字幕翻訳:関口英子さん)。同曲のヴァージョンは2005年、Renzo Arbore(レンツォ・アルボレ)のTV番組『Speciale per me』で企画・録音されたものだ。

この曲のオリジナルはNella Colombo(ネッラ・コロンボ/1927-1999/Milano近郊出身)が1945年に「Perduto amore [in cerca di te](意:失われた愛[あなたを探して])」のタイトルで録音したもので、その後もNatalino Otto(ナタリーノ・オット)やJula de Palma(ユーラ・デ・パルマ)らにカヴァーされ(Jula De Palmaは歌い出しの歌詞「Sola me ne vo per la citta`(意:私は独りで街を歩く)」をタイトルに据えている)、さらにはGabriella Ferri(ガブリエッラ・フェッリ)、Johnny Dorelli(ジョニー・ドレッリ)、Don Backy(ドン・バッキー)、Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ)らが愛唱し、2011年になってSimona Molinari(シモーナ・モリナリ)がエレクトロスウイングのアレンジでカヴァー、さらに往年の大歌手Iva Zanicchi(イヴァ・ザニッキ)も2013年にリリースしたアルバムのタイトル曲に据えてカヴァーするなど、その発表後70年以上経過してもなお新旧の歌手に歌い継がれている楽曲だ。


『あのバスを止めろ(Notturno bus)』(2007)は、クライム・サスペンス作品で、イタリア最高峰のDavid di Donatello賞・最優秀オリジナル楽曲賞を受賞していることからもイタリア音楽ファンには大注目の映画作品でもある。

その楽曲とは、Daniele Silvestri(ダニエレ・シルヴェストリ)がサンレモ音楽祭2007で披露して4位になった楽曲「La paranza(意:小型漁船)」、そして「Mi persi(意:僕は迷った)」だ。前者は上記の公式予告編でも後半に流れている。

※当サイトでのDaniele Silvestriの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Daniele_Silvestri


『いつだってやめられる〜7人の危ない教授たち(Smetto quando voglio)』(2014)はGlobo d'oro(ゴールデン・グローブ)賞・最優秀コメディー賞、Nastro d'argento(銀のリボン)賞・最優秀プロデューサー賞、Ciak d'oro(金のカチンコ)賞・年間新星賞などに輝いた。

イタリア音楽ファンとして注目すべき点はエンドロールで流れる映画タイトルと同名の主題歌で、自作して歌っているのは若手カンタウトーレのScarda(スカルダ)ことNico Scardamaglio(ニコ・スカルダマーリオ)だ。2014年に1stアルバムをリリースしているがまだまだ一般的には無名に近い存在だ。同映画のSydney Sibilia(シドニー・シビリア)監督からのオーダーは“映画のストーリーと関係ない歌詞にして欲しい”とのことで、素朴なラヴソングに仕上がっている。