Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Raphael_Gualazzi

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第82回イタリアPOPSフェスタ(2012年3月)レポート (その3 / Quartetto Cetra, Morgan, Pooh)

その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52001543.html


第3部

2012年3月7日、Quartetto Cetra(クアルテット・チェトラ)の4人のメンバーのうち、紅一点であり、唯一の生存者だったLucia Mannucci(ルチーア・マンヌッチ/1920-2012/91歳没/Bologna出身)が亡くなりました。

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これで戦中〜戦後時代のイタリア歌謡史を支えた伝説的なコーラスグループの4人のメンバー全員が他界し、その長い歴史に幕を下ろす事となりました。

Luciaは同じQuartetto CetraのメンバーだったVirgilio Savona(ヴィルジリォ・サヴォーナ/1920-2009/89歳没/Palermo出身)の未亡人でもありましたので、最愛の伴侶の死後2年半で後を追うように他界したことなります。

※2009年9月FESTAレポートをご参照ください。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51728548.html

3月FESTAでは、Luciaがリードヴォーカルを務める子供向けの楽曲"Sei piccolo per i blue jeans(ブルージーンズはくには君は小さい)"を選曲しました。1960年の映像ですから、当時Lucia40歳。


ManualeD'amore3

※上記フライヤーのPDFはコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ManualeD-amore3.pdf

ただいま、絶賛放映中のイタリア映画『ローマ、昼下がりの恋』(2011年/イタリア)。 映画ファンにはその原題『Manuale d'amore 3(恋愛マニュアル3)』と言った方が判り易いかもしれません。邦題『イタリア的、恋愛マニュアル』の3作目となる映画です。

日本の予告編や公式サイトには一切触れられていませんが、その主題歌はMorgan(モルガン)が歌う"Altrove(別のところに)"(2003年)です。

また、サンレモ音楽祭2011で新人部門を射止めたRaphael Gualazzi(ラファエル・グァラッツィ)が歌った"Follia d'amore(愛の狂喜)"も採用されています。

※当サイトでのRaphael Gualazziの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Raphael_Gualazzi

今回の3作目は、アメリカの映画スターRobert De Niro(ロバート・デ・ニーロ)を迎え、イタリアの宝石Monica Bellucci(モニカ・ベッルッチ/日本語表記:モニカ・ベルッチ)を2枚看板に据えています。上記のRaphael Gualazziが出場したサンレモ音楽祭2011では、この2人をゲストに招いて、制作発表を兼ねたインタビューが行われていました。

イタリア系アメリカ人のRobert De Niroが片言のイタリア語で喋るシーンも見ものでした。

さて、2003年の作品"Altrove"がこの新しい映画に使われたことを記念して、Morgan(モルガン/40歳/Milano出身)の新譜アルバムも紹介しておきましょう。「Italian songbook vol.2」(2012)です。

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2009年にvol.1をリリースしたItalian songbookシリーズの第2弾で、イタリアが世界に誇る楽曲をイタリア語または英語で歌って、イタリア音楽の良さを再認識してもらうためのプロジェクトです。

※vol.1は、2009年6月FESTAで紹介しております。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51678859.html

※当サイトでのMorganの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Morgan

ピックアップした楽曲は、"Marianne(マリアン)"。

このオリジナルは、故Sergio Endrigo(セルジォ・エンドリゴ/1933-2005/72歳没/現Croazia国Pola生まれ)で、1968年のEurovision Song Contestのイタリア代表として出場し披露した楽曲です。

※当サイトでのSergio Endrigoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Sergio_Endrigo


2012年4月27日〜29日の3日間に渡り、5バンドがステージを楽しませてくれるという怒涛の企画『イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル 春の陣2012』@川崎クラブチッタ。

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その全3日間のステージに立つのが、イタリアRockバンドの最高峰のPooh(プー)。

※詳しくは1月FESTAレポートをご参照ください。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51990374.html

そのライヴを盛り上げるため、2月FESTAに引き続き『一緒に歌う/予習コーナー』第2弾を3月FESTAでも設けました。1971年に初めてメジャーレーベルに移籍したPoohが放った、ファンにはお馴染みの大ヒット曲2曲です。

1曲目は"Pensiero(想い/邦題:ペンシエロ)"

2曲目は"Tanta voglia di lei(彼女がすごく欲しい/邦題:君をこの胸に)"

そして、この2曲が長年ライヴで歌われてきたパターンがこちら。かなりの部分を観客に歌わせるのが定例となってます。しっかり覚えて日本のライヴに臨みましょう!

[Tanta voglia di lei(邦題:君をこの胸に)]

(2コーラス目から)
e non dici una parola (エ・ノン・ディーチ・ウナ・パろーラ)
sei più piccola che mai (セイ・ピゥ・ピッコラ・ケ・マイ)
in silenzio (イン・スィレンツォ)
morderai le lenzuola (モデらイ・レ・レンツォーラ)
so che non perdonerai (ソ・ケ・ノン・ペるドネらイ)

mi dispiace devo andare (ミ・ディスピアーチェ・デヴォ・アンダーれ)
il mio posto è là (イル・ミオ・ポスト・エ・ラ)
il mio amore (イル・ミオ・アモーれ)
si potrebbe svegliare (スィ・ポトれッベ・ズヴェッリァーれ)
chi la scalderà (キ・ラ・スカルデら)

strana amica di una sera (ストらーな・アミーカ・ディ・ウナ・セーら)
io ringrazierò (イオ・りングらツィエろ)
la tua pelle (ラ・トゥア・ペッレ)
sconosciuta e sincera (スコノシゥータ・エ・スィンチェら)
ma nella mente (マ・ネッラ・メンテ)
c‘è tanta tanta voglia di lei (チェ・タンタ・タンタ・ヴォッリァ・ディ・レイ)


[Pensiero(邦題:ペンシエロ)]

non restare chiuso qui
pensiero (ペンスィエーろ)
riempiti di sole e vai
nel cielo (ネル・チェーロ)

cerca la sua casa e poi
sul muro (スル・ムーろ)
scrivi tutto ciò che sai
che è vero (ケ・ヴェーろ)
che è vero (ケ・ヴェーろ)

sono un uomo strano ma
sincero (スィンチェ−ろ)
cerca di spiegarlo a lei
pensiero (ペンスィエーろ)

quella notte giù in città
non c'ero (ノン・チェーろ)
male non le ho fatto mai
davvero (ダッヴェーろ)
davvero (ダッヴェーろ)

solo lei nell'anima (ソロ・レイ・ネッラニマ)
è rimasta lo sai (エ・りマスタ・ロ・サイ)
questo uomo inutile (クェスト・ウォーモ・イヌーティレ)
troppo stanco ormai (トろッポ・スタンコ・オーるマイ)

solo tu pensiero (ソロ・トゥ・ペンスィエーろ)
puoi fuggire se vuoi (プォイ・フッジーれ・セ・ヴォイ)
la sua pelle morbida (ラ・スア・ペッレ・モーるビダ)
accarezzerai (アッカレッツェらイ)

non restare chiuso qui (ノン・れスターれ・キゥーゾ・クイ)
pensiero (ペンスィエーろ)

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

第73回イタリアPOPSフェスタ(2011年6月)レポート (その2 /Paola & Chiara, Raphael Gualazzi, Ludovico Einaudi, PFM)

その1はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51937267.html


第2部

第2部は、女性デュオPaola & Chiara(パオラ・エ・キァーラ) から。

人気グループ883のコーラスガールに抜擢されてキャリアをスタートし、やがてデュオとして独立、1997年のサンレモ音楽祭の新人部門で優勝してキャリアを切り開いた美人姉妹で、姉はブルネットのPaola Iezzi(パオラ・イエッツィ/38歳/Milano出身)、そして妹はブロンドのChiara Iezzi(キァーラ・イエッツィ/37歳/Milano出身)。共に曲作りを行うカンタウトリーチェのコンビで、最近はそれぞれソロ活動を行う事も増えています。

2000年のアルバム「Television」からは、積極的にスペイン語でも歌うようになり、2002年のアルバム「Festival」からは、セクシーなビジュアルを前面に押し出したイメージチェンジを図り、2007年のアルバム「Win the Game」では、主に英語で歌うスタイルを取りました。

そんなPaola & Chiaraが2010年11月9日にリリースしたのが、アルバム「Milleluci(千の光)」。再びイタリア語曲をメインにしたアルバムに仕上がりました。同時発売されたデラックスヴァージョンでは、ボーナストラック1曲と2つの映像作品が追加収録され、さらに3D加工されたジャケ写とミニポスター、3Dメガネが封入されています。Paol & Chiaraのセクシーな肢体を3Dで楽しむこともできるという仕掛けになっています。

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このアルバムは、日本のiTunesストアでもダウンロード購入が可能です。

そのDX版アルバムに収録された公式videoclipは、なぜか"Pioggia d'estate(夏の雨)"のスペイン語版・・・・ですが、もちろんイタリア語版のvideoclipもリリースされており、そちらは日本のiTunesストアで購入が可能です。

2曲目は、アルバムタイトル曲"Milleluci"。公式videoclipで。

さて、とてもアラフォーには見えない魅力的なルックスを誇るこの美人姉妹が、デュエットとして独立するきっかけとなったサンレモ音楽祭1997年出場時のDVDで"Amici come prima(最初に出逢った頃のような友だち)"を楽しむ事にしました。その初々しさは必見です!時にPaola24歳、Chiara23歳。ケルト風の音楽スタイルだったことを垣間見ることができます。

※当サイトでのPaola & Chiaraの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Paola_e_Chiara
 



さて、そのサンレモ音楽祭で本年2011年の新人部門優勝を勝ち取ったのは、JazzピアノマンスタイルのRaphael Gualazzi(ラファエル・グァラッツィ/30歳/Urbino出身)。

同サンレモ音楽祭では、さらにMia Martini賞などの数々の副賞も独り占めしたうえ、イタリアが13年ぶりに出場する事となったEurovision Song Contestにもイタリア代表として出場する事となりました。

ドイツのデュッセルドルフで開かれた、このEurovision Song Contest 2011のファイナルは2011年5月14日に実施され、Raphael Gualazziは準優勝を勝ち取る快挙を成し遂げました!

審査を有利に通過するために英語詩の出場曲が多い中、Raphaelはサンレモ音楽祭2011の新人部門優勝曲"Follia d'amore(愛の狂気)"のイタリア語詩を基に、若干の英語詩を追加した形に留めた楽曲で、このポジションを勝ち取ったのですから、優秀な成績を収めたと言ってよろしいでしょう。(優勝は西アジアのアゼルバイジャン国ですが、英語詩でした)

このEurovison Song Contest版のRaphael Gualazziの楽曲名は"Madness Of Love"。原曲の"Follia d'amore"を直訳した英語タイトルですね。

Madness Of Love - Raphael Gualazzi single


※当サイトでのRaphael Gualazziの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Raphael_Gualazzi
 



ここで来日公演が発表されたアーティストの特集に移りました。

まずは2011年10月23日(日)の来日公演が決定したLudovico Einaudi(ルドヴィコ・エイナウディ/56歳/Torino出身)。

※来日公演情報はこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51930992.html

本来5月に来日公演が予定されていたのですが、震災の影響で延期しての開催が決定されました。

Ludovico Einaudiは、自身のオリジナル曲を演奏するピアニストで、クラシック音楽と現代音楽やアンビエント音楽が融合した、独自のスタイルを持つ音楽家。

イタリアでは、報道番組などで彼の音楽が流れている事が多く、映画音楽のサウンドトラックにも多く採用されており、偉大なMaestroと称賛されながらも、日常生活と密接した音楽を奏でるアーティストとして人気を誇っています。

クラシックチャートの1位を獲得したり、イギリスのチャートの上位にも楽曲が入るように、イタリアを超えてヨーロッパ全土で評価されています。

2008年に初来日し、日本でのデビューアルバム「光、溢れる日々(現代:La Scala -  Concert 03.03.03 )」(2003)をリリース。翌2009年には、「希望の扉(原題:Divernire)」(2006)をリリースと、日本でも着実に評価を得てきています。

2008年の来日コンサートに行かれた方々にも非常に満足度が高かったようで、『演奏者についてもその音楽についても何の予備知識なくコンサートに足を運んだが、心が洗われて、自然に涙が溢れて来た』というような声が!

6月FESTAでは、近作「The Royal Albert Hall Concert -
London, 2nd March 2010」(2010)から、"Divenire(分岐する/邦題:希望の扉)"を紹介いたしました。
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そして2011年8月28日(日)のProgressive Rock Fes 2011への参加が決定したPFMこと、Premiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリーア・マルコーニ)。

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イタリア初のインターナショナルなRockバンドで、日本にも1975年の初来日、2002年の2回目の来日、2006年に現3人のオリジナルメンバー編成での来日を果たしています。

※当サイトでのPFMの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/PFM

Progressive Rock Fes 2011では、既に出演が決定していた米のKansas、英のWishborn Ashに続き、PFMが3番目の枠を獲得したと発表されたのがFESTA直前の6/6。

そこで急遽、PFM特集を組むことにいたしました。まずは、2002年の来日公演の映像から、短めの歌モノで"Il banchetto(饗宴)"

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ここでは、2010年のイタリアTaorminaでのライヴ映像を貼っておきます。

そして、イタリアの音楽シーンを切り開いた3大カンタウトーレのひとり、Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ)が、Sardegnaで隠遁生活を送っていたのを、1979年に再びシーンに引っ張り出すという、歴史的に偉大な貢献を果たしたPFM。

そして、De André没後10周年を機に、現在のPFMが精力的に行っている活動が、『PFM canta De André(PFM、デ・アンドレを歌う)』。

※時代を切り開いた3大カンタウトーレについての記事はこちら
http://www.c-light.co.jp/modules/column/index.php/Iwasa_10/iwasa_10_02.html

その最近のPFMの活動をお伝えするために選んだのは、CD+DVD+CDspecialの3枚組「Amico Faber(友人ファーベル)」(2011/訳注:Faberとは、Fabrizio De Andréの愛称)から、DVD映像で"Il pescatore(漁師)"(1970年のDe André作品)。
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ここではTV放映された時の映像を貼っておきます。

 



注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

「イタリアPOPSスペシャル」@イタリア文化会館レポート(その3/2011年04月のイタリアヒットチャート/12位〜6位)

その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51921025.html


第2部(前半)/13:15-14:30 イタリア最新ヒット曲コーナー 

第1部が『カンツォーネ黄金時代のヒットパレード』と題した1960年代を中心とした時代にスポットを当てましたが、第2部は、まさに現在のイタリアのミュージックシーンを紹介するコーナー。

イタリアPOPSは、1970年代半ばぐらいから次第に日本に情報が届かなくなり、やがて日本盤レコードやCDもほとんど発売されなくなったため、すっかり日本社会から封印されてしまいました。
これは世界規模でアメリカナイズしていく過程で避けれらなかった部分も大きいですが、日本ほど極端に英語以外の言語のPOPSを断絶した国は珍しい状態です。(同じ英語でも今ではイギリスのPOPSすらも流通し難くなりました)

1970年代以降もイタリア発の世界的なヒット曲やビッグスターが登場して来ているものの、そのほとんどが日本では紹介されないというガラパゴス化現象が日本社会に起きているのです。

イタリアのPOPSは今もなお、中東を含むヨーロッパ圏や中南米では絶大な人気を誇っていますし、北米やオーストラリアでも一定のニーズはずっとキープしている状態です。アジアでも韓国や香港で公演するアーティストはいますが、日本では本当に数えるほど・・・という始末です。

これほどイタリアブームが長く続いている日本社会で、なぜイタリア文化の重要な要素の一つであるはずの『歌』だけが、いつまで経ってもオペラやナポリ民謡、1960年代カンツォーネ、1970年代プログレだけで留まってしまうのでしょうか。

古語や方言を多用するオペラや映画などよりも、標準語で歌われることの多いイタリアPOPSは、外国人に取って遥かに適切なイタリア語教材であるとイタリア人も認めるところですし、1970年代以降のイタリアPOPSの中核を担うカンタウトーレ(シンガーソングライター)達の歌詞には、今のイタリアを知る手掛かりとなる要素がたくさん詰まっているところも文化教材としても適切です。

イタリアが好きな人なら、イタリア語を真剣に学びたい人には、ぜひイタリアPOPSを、それも出来るだけ新しいものを聴いて頂きたいと思っています。

これらの観点から、今回の「イタリアPOPSスペシャル」の第2部は、イタリアの最新アルバムチャート(2011年4月初頭付け)を基にしたヒット曲をずらりと揃えたラインナップとしました。

また『イタリアPOPS』には実に多彩なタイプの音楽が存在していて、一概に『イタリアPOPSとはこういうタイプの音楽ジャンル』と言い切る事が出来ないことと、若くても20代後半、Around40ぐらいの年齢からやっと一人前、という超実力主義の世界だという事がご理解いただけるかと想います。


2011年4月初頭付けのイタリアアルバムチャート第12位にランクしたのはRoberto Vecchioni(ロベルト・ヴェッキォーニ/68歳/Monza出身)の「Chiamami ancora amore(僕を愛しい人と呼んでくれ)」(2011)。

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2011年のサンレモ音楽祭で総合優勝を勝ち取ったアルバムと同名の楽曲を収録したオリジナルアルバムです。


Roberto Vecchioniは1970年代ごろから頭角を現してきたカンタウトーレで、本職の高校教師をしながら音楽活動を続けて来た異色の経歴を持つ人物です。

このサンレモ優勝曲"Chiamami ancora amore(僕を愛しい人と呼んでくれ)"は、単なる男女間の愛の歌に留まらず、愛情に育まれたイタリア国民の事を称えるために作ったとVecchioni自身が語っています。イタリア統一150周年に捧げられた楽曲と言って良いでしょう。

※当サイトでのRoberto Vecchioniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Roberto_Vecchioni


アルバムチャート第11位は、Emma(エンマ/27歳/Firenze出身)の「A me piace così(私はこんなのが好き)」(2010)。

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このアルバムは2010年の年間アルバムチャートの2位に輝いたもので、2011年になってもまだ11位に位置するという、大ヒット&ロングセラーアルバムとなっています。

昨2010年、大人気のタレント発掘TV番組『Amici』第9シーズンで優勝を果たしてシンデレラストーリーを歩み始めたEmmaですが、これほどの大セールスを収めるのはまさに予想外でした。

今回ピックアップした楽曲は、第1弾シングルとなった"Con le nuvole(雲と共に)"

※当サイトでのEmmaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Emma


アルバムチャート第10位は、Raphael Gualazzi(ラファエル・グァラッツィ/30歳/Urbino出身)の「Reality and Fantasy」(2011)。

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Jazz畑で活躍するカンタウトーレで、2011年のサンレモ音楽祭で新人部門の優勝を勝ち取った楽曲"Follia d'amore(愛の狂気)"を収録しています。

Raphael Gualazziはサンレモ音楽祭の新人賞を射止めただけでなく、Mia Martini賞(批評家賞)・Golden Share賞(TVラジオ報道局賞)、Liguria州賞と、なんと4つの副賞をも独り占めし、さらには2011年にイタリアが14年ぶりに出場することになったEuroFestival(ユーロフェスティヴァル/ユーロヴィジョン)にイタリア代表として出場する大役を任命されることにもなるという、まさに台風の目となりました。

※当サイトでのRaphael Gualazziの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Raphael_Gualazzi


アルバムチャート9位は、Virginio(ヴィルジーニォ/26歳/Latina近郊出身)の「Finalmente(ついに)」(2011)

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前出のEmmaが優勝したタレント発掘TV番組『Amici』の第10シーズンで総合優勝したばかりのVirginioは、自分で楽曲を書くカンタウトーレ。

今回は第1弾シングル曲"A Maggio cambio(5月には変わるよ)"を紹介しました。




アルバムチャート第8位は、CapaRezza(カパレッツァ)の「Il sogno eretico(馬鹿げた夢)」(2011)

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今世紀に入った辺りから頭角を現してきたCapaRezzaですが、今ではすっかり存在感のあるラッパーとして君臨し、相変わらずのラップ音楽スタイルのまま、こうして堂々ヒットチャートの上位に食い込んでくるという実績を重ねています。

収録された楽曲の中での注目曲は、イギリスのバンドSpandau Ballet(スパンダーバレエ)のヴォーカルTony Hadley(トニー・ハドリー)とデュエットした"Goodbye Malinconia(憂鬱よさようなら)"

※当サイトでのCapaRezzaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/CapaRezza


アルバムチャート第7位は、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ/57歳/Siena出身)の「Io e te(私とあなた)」(2011)。

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アルバムジャケットの写真通り、57歳にて妊娠&初産を経験したGianna Nanniniが生まれた娘Penelopeちゃんに捧げたアルバムで、第1弾シングル"Ogni tanto(時々)"をここではTVライヴの映像で。

Gianna NanniniはSienaのお菓子屋さんの娘で、元F1ドライバーの弟Alessandro Nannini(アレッサンドロ・ナンニーニ/日本語表記:アレッサンドロ・ナニーニ)が経営するカフェ『Nannini Cafè』の経営陣としても名前を連ねております。日本にも汐留やお台場にお店がありますよね。

※当サイトでのGianna Nanniniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianna_Nannini


アルバムチャートの第6位は、Davide Van De Sfroos(ダヴィデ・ヴァン・デ・スフルース/46歳/Monza出身)の「Yanez」(2011)。

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2011年のサンレモ音楽祭で総合第4位となったアルバムと同名の楽曲を収録したオリジナルアルバムです。

Yanezとは、小説家Emilio Salgari(エミリォ・サルガリ)が書いた冒険小説に登場するポルトガル海賊のYanez de Gomeraを題材にしているそうです。
マカロニウェスタン調の楽曲の雰囲気がキマッタ作品に仕上がっていますね。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

第71回イタリアPOPSフェスタ(2011年2月)レポート (その3 / Sanremo2011-#1, Cristel)

その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51909556.html


第3部

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2011年のサンレモ音楽祭は、2011/2/15から2/19の5日間に渡って開催されました。今年のコンダクター (総合司会者)に抜擢されたのは、永遠の青年スターGianni Morandi (ジァンニ・モランディ/67歳) 。当初は自分は歌手であって司会者ではないと困惑していたものの、イタリア建国150周年の節目という事もあってその大役を買うことにしたようです。

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そのサンレモ音楽祭2011のFinaleからちょうど1週間後に開催となって2月FESTAでは、第3部・第4部を使ってサンレモ音楽祭2011の受賞作品を中心に、サンレモ音楽祭2011本番当時の映像で紹介しました。

まずはGiovani部門(新人部門)の第4位となったのは、Serena Abrami (セレーナ・アブラミ/26歳/Civitanova Marche出身) が歌った"Lontano da tutto(全てから遠く) "。

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昨2010年に2歳の娘が病死してしまう悲劇に見舞われたNiccolò Fabi(ニッコロ・ファビ)が書いた楽曲ですが、明るく春の兆しを感じさせる穏やかな楽曲。

Serena Abramiは、人気タレントオーディション番組『X Factor』のセカンドシーズン(2009)に参加して注目を集め、同番組にゲスト出演したていた実力派カンタウトーレのIvano Fossati(イヴァーノ・フォッサーティ)に認められるという幸運を得ています。

新人部門第3位に選ばれたのは、カンタウトーレのRoberto Amade (ロベルト・アマデ/29歳/Vercelli出身)が自作自演した"Come pioggia(雨のように)"。

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ここではPV映像を貼っておきます。

どこか "メリー・ジェーン" by つのだ☆ひろ に似たところを感じる曲だと思いませんか?

新人部門第2位は、Micaela (ミカエラ/18歳/Reggio Calabria近郊出身)が歌った"Fuoco e cenere (炎と灰)"。

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サンレモ2011の会場では、新人部門の最終結果発表が行われた時刻が24時を過ぎてしまったため、出場時点で17歳だったMicaelaは、ステージに立たせてもらえずじまいになってしまいました。しかしながらそのルックスとダイナミックな歌唱は、とてもティーンエイジャーには見えず、さらに10歳ぐらいキャリアを重ねた風格に見えるのが不思議です。

そして新人部門1位に輝いたのは、Raphael Gualazzi (ラファエル・グアラッツィ/30歳/Urbino出身)が自作自演した"Follia d'amore (愛の狂気)"。

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既にJAZZ畑では世界的に活躍し始めているRaphaelが新人部門に出場されてしまっては、他の新人歌手たちには勝ち目はありませんでしたね。

Raphaelは、新人部門で優勝しただけでなく、栄誉あるMia Martini賞(批評家賞)・Golden Share賞(TVラジオ報道局賞)、Liguria州賞と、なんと4つの副賞をも独り占めし、さらには2011年にイタリアが14年ぶりに出場することになったEuroFestival(ユーロフェスティヴァル/ユーロヴィジョン)にイタリア代表として出場する大役を任命されることにもなるという、まさに台風の目となりました。

そんな新人なのに既にビッグになりかかっているというRaphael Gualazziは、ステージ上ではものすごく無口で、司会のMorandiの方がついつい喋りすぎてしまうシーンが多々発生してしまうのが、見どころ(?)でしたね。




そしてサンレモ2011の第3夜に特別に設けられたコーナーが、イタリア統一150周年を祝う記念行事『Nata per Unire(統一の為に誕生した)』。

サンレモ音楽祭に限らず、2011年のイタリアは、国中を挙げてこの『Nata per Unire』の記念行事が目白押しとなっている模様です。

そのキャンペーン映像がナカナカ秀逸な作品に仕上がっていますので、ここにも貼っておきましょう。

記念すべき統一の年度『1861年』と150年目に当たる『2011年』を背番号で表現し、イタリア国家"Inno di Mameri"を老いも若きも一緒に奏でるという演出が、エスプリが効いています。

サンレモ2011の第3夜のオープニングショーも、イタリア国旗の三色をモチーフにした大掛かりなスペクタクルが繰り広げられ、とても見応えがありました。

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さて、そんなサンレモ2011第3夜に開催された『Nata per Unire』は、Artisti部門(ビッグ部門)の出場歌手がそれぞれイタリアにちなんだ歌を披露し、その第3夜の『Nata per Unire』でも優勝者を決めるというイベントとなりました。

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[各歌手の歌った曲]
Patty Pravo - "Mille lire al mese"
Nathalie - "Il mio canto libero"
Roberto Vecchioni - "'O surdato 'nnammurato"
Giusy Ferreri - "Il cielo in una stanza"
Luca Madonia (指揮:Franco Battiato) - "La notte dell'addio"
Max Pezzali (con Arisa) - "Mamma mia dammi cento lire"
La Crus - "Parlami d'amore Mariù"
Anna Oxa - "'O sole mio"
Modà con Emma - "Here's to You (La ballata di Sacco e Vanzetti)"
Tricarico (con Toto Cutugno) - "L'italiano"
Al Bano - "Va', pensiero"
Anna Tatangelo - "Mamma"
Luca Barbarossa e Raquel del Rosario - "Addio mia bella addio"
Davide Van De Sfroos - "Viva l'Italia"

そしてNata per Unire優勝に輝いたのは、Al Bano (アル・バーノ/68歳/Brindisi近郊出身)が歌った"Va', pensiero (想いよ、行け/邦題:行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って)"。

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Verdi作の有名なオペラ"Nabucco"の中で歌われるこれまた有名な合唱曲ですから、オペラ歌手2人を従えたAl Banoの迫力ある声で歌われてしまったのですから、これまた無敵だったかもしれません。



サンレモ音楽祭2011の結果レポートはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51907414.html


さてAl Banoが出たところで、サンレモ音楽祭の流れを一旦断ち切って、Al Banoの娘Cristel(クリステル/26歳)の紹介をする事にしました。

Al Banoは元妻Romina Power(ロミナ・パワー/ハリウッドスターTyrone Powerの娘)との間に4人の子供がいますが、第3子の次女がCristelで、自ら曲を書くカンタウトリーチェとしての2ndアルバムながら初めてのイタリア語アルバムとなった「Il tempo, il nulla, l'amore ed io...(時、無、愛 そして私...)」(2010)にスポットを当てて紹介しました。

img272

まずはPVも制作された"Custodi(守衛)"

Cristelの2曲目は"Due giorni prima di dicembre(12月の2日前)"。これは彼女の15歳年上の姉(長女)Yleniaに捧げた楽曲です。Yleniaは20代前半でTV番組のレポーターなどを始めていたそうですが、1994年アメリカでの放浪の旅の途中で失踪し、その後一切の消息が不明のままとなっている未解決事件となっています。

この娘の失踪事件に母のRomina Powerは心労を重ね、とうとう心を病んでしまい、それが原因となりAl Banoと離婚することとなってしまいました。(法的には1999年に離婚成立)

ちなみにこのCristelは、その姉の失踪事件の数年後、今から15年ほど前のAl Banoの日本公演の際に、父Al Banoと共に来日しており、筆者はその時に一緒に記念撮影していました。思えば、Al Banoにとっても、Cristelにとっても、とても精神的に厳しい時期だったのかもしれませんね。Cristelがどこか寂しげな表情を見せていたのが強く印象に残っています。


AlBano+Cristel+noi

注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

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記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、記事を書いた年度に達する年齢で表記しています。

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