Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Pooh

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第91回イタリアPOPSフェスタ(2012年12月)レポート(2012年メモリアル/その1)

第91回Festaは、15名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて12/10(土)に開催されました。参加者の 内訳は男性5名 女性10名(うち、イタリア人1名)。

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今回は毎年恒例のNatale Festaとして、いつもの音楽紹介中心のFESTAとは趣向を変え、全体的にクリス マスパーティモードで行いました。

集合写真撮影
kazuma氏

第1部

2012年の日本に於いて、イタリアPOPS周りの出来事の振り返りコーナー。

いつものように新年を迎え、2月にはサンレモ音楽祭もいつものように開催された2012年ですが、このサンレモ 音楽祭の直後となる2012年3月1日に大きな訃報が舞い込みました。その直前のサンレモ音楽祭に出場していた Lucio Dalla(ルチォ・ダッラ/1943-2012/68歳没/Bologna出身)が、突然、この世を去りました。心臓マヒだったよ うです。

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このイタリアを代表する重鎮カンタウトーレの予兆のない訃報に、イタリア全土が泣き、その早過ぎる逝去を 惜しんだものです。

※当サイトでのLucio Dallaの訃報記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52001543.html

※当サイトでのLucio Dallaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Dalla


Lucio Dallaの訃報から1週間もたたない2012年3月7日にはまたしても訃報。戦中から戦後にかけて、歴史 的な4人組歌手グループQuartetto Cetra(クァルテット・チェトラ)の紅一点であり、最後の生存者だったLucia Mannucci(ルチア・マンヌッチ/1920-2012/91歳没/Bologna出身)が他界し、Quartetto Cetraのメンバー全員 が天に召されたことになりました。

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※当サイトでのLucia Mannucciの訃報記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52001602.html

※当サイトでのQuartetto Cetraの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Quartetto_Cetra

奇遇な事にこの3月初旬に亡くなった2人の歌手Lucio DallaとLucia Mannucciは、共に『光』を表す同じ 語幹を持つ名前で、同じBologna出身だった事は偶然の一致だったはずですが、その後5月20日と5月29日の2 度に渡って、Bologna近郊を震源地とするイタリア北部地震(Terremoto dell'Emilia del 2012)の被災が発生 するなど、2012年のイタリアではBolognaが鬼門だったのではないかと思えるような悲しい報せが続きました。


2012年4月7日には、イタリア文化会館主催のイタリアブックフェア2012において、昨年に引き続き当Piccola RADIO-ITALIA主宰YoshioAntonioが音楽イベントを2部構成で担当いたしました。

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※レポート記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52007476.html
http://piccola-radio-italia.com/archives/52007579.html
http://piccola-radio-italia.com/archives/52007819.html


2012年4月27日〜29日の3日間に渡ってクラブチッタ川崎で開催されたのが、『イタリアン・プログレッシヴ・ロ ック・フェスティヴァル 春の陣2012:ロマンの誕生』。4バンドが来日ステージを見せてくれました。

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4月27日に出演したのは、New Trolls - UT(ニュー・トロルス - ウト)でした。2人のオリジナルメンバー Gianni Belleno(ジァンニ・ベッレーノ)とMaurizio Salvi(マウリツィオ・サルヴィ)を中心に、美声のカンタウトーレ Andrea Perrozzi(アンドレア・ペッロッツィ)ら新メンバー3名を向かい入れた編成での来日公演でした。

UT

※当サイトでのNew Trollsの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/New_Trolls

4月28日に出演したのは、Le Orme(レ・オルメ)でした。オリジナルメンバーMichi Dei Rossi(ミキ・デイ・ロッスィ)を中心に、基本のトリオ編成に、vocalのJimmy Spitaleri(ジミー・スピタレリ)らサポートメンバーを加えた編成での来日公演でした。

LeOrme

4月29日に出演したのは、Locanda delle Fate(ロカンダ・デッレ・ファーテ)でした。イタリア本国では無名に 近い彼らですが、初の日本公演日のチケットはソールドアウトになるほどの絶大的な歓迎を受けて感激したようで 、facebookやYouTubeに日本公演の動画や写真を自ら多数発信しています。

LocandaDelleFate

そして4月27日〜29日の全3日間のステージを務めたのがPooh(プー)

1966年のデビュー以来、休むことなく常に第一線を走り続けて来た、イタリアPOPS界現役の最重鎮バンド であり、そのあまりにも大物ぶりから来日公演が絶望視されていただけに、まさに夢のような来日公演となりました。

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ItaloProgFes2012Primavera

※当サイトでのPooh来日公演レポート記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52011751.html

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh


この川崎クラブチッタの夢の3公演と全く同じ期間となる4月27日〜29日に、東京Cotto Clubで、Joe Barbieri(ジョー・バルビエリ/39歳/Napoli出身)の初来日公演が行われました。

JoeBarbieri-CottonClub2012-solo

Joe Barbieriから日本のファンへのメッセージ

※当サイトでのJoe Barbieri来日公演レポート記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52012516.html

※当サイトからのJoe Barbieriインタビュー記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52012800.html

また2012年12月19日には、日本独自編集盤アルバム「二人だけの小さな庭(Microcosmo)」が発売になります。新曲4曲と国内未発表ライヴ音源を含むベスト盤的な内容となっています。

※当サイトでのJoe Barbieriの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Joe_Barbieri


そしてこのダブルブッキングとなったイタリア人アーティストたちの3日連続公演の最終日となった2012年4月29 日は、イタリア映画祭のゲストにAvion Travelの歌手Peppe Servillo(ペッペ・セルヴィッロ/52歳/Arquata Scrivia生まれNapoli育ち)が俳優として来日し、舞台挨拶を行いました。つまり4月29日は、実はトリプルブッキングとなっていたんですね。

Paola Randi e Peppe Servillo a Tokyo 2012

※当サイトでのAvion Travelの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Avion_Travel


2012年5月27日と6月24日の2回に渡って、当Piccola RADIO-ITALIA主宰のYoshioAntonioは、日伊 文化交流サロン・アッティコにて『イタリア音楽&イタリアブランチ』と題されたイベントを敢行しました。2回目の6月 24日には、スペシャルゲストとして、イタリア国家から受勲された歌手・青木純さんをお招きして、ナポレターナのラ イヴもお届けいたしました。

ItaliaPopsCorso-attico

※『イタリア音楽&イタリアブランチ』レポート記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52017503.html
http://piccola-radio-italia.com/archives/52022869.html

また、この2回の講座が終わった直後、数日後に行われるAttico初夏の『イタリアン・パーティー』のDJ役の依 頼を受け、イタリアPOPSだけのご機嫌なダンスナンバーを連続&MixしてPlayする楽しい体験ができました。

※レポート記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52023523.html


2012年7月5日には、日本盤CD4枚組「ジリオラ・チンクェッティ/シングル・コレクション」が発売開始となりまし た。

※当サイトでのリリース記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52020804.html

なお、この作品の企画・制作において、当Piccola RADIO=ITALIA主宰のYoshioAntonioが原詩チェック と対訳の監修を行いました。

Gigliola Cinquetti - Single Collection#0
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※当サイトでのGigliola Cinquettiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gigliola_Cinquetti


2012年8月25日には、プログレッシヴ・ロック・フェス 2012の出演バンドとしてGoblin(ゴブリン)が2度目の来日公演を日比谷野外音楽堂で行いました。

ItalianProgFes2012Summer

※当サイトでのGoblinの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Goblin


 

注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

第90回イタリアPOPSフェスタ(2012年11月)レポート(その4/ Pooh, Claudio Baglioni, Mario Biondi)

第4部

未だ2012年春の来日公演の興奮が日本のオーディエンスたちの心に深く残っているPooh(プー)。

2012年Pooh来日公演レポートはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/52011751.html

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh

あの夢のような3夜の日本公演を終え本国に帰ったPoohは、オーケストラ入りでコンサートを行い始め、近作「Dove comincia il sole」の楽曲などをオーケストラ入りで披露するヨーロッパツアーを行っていました。

ブルガリアの首都ソフィアでのコンサート

そして2012年10月9日にオーケストラ入りの企画アルバム「Opera Seconda(意:第二の作品)」がリリースされましたが、全く上記のオーケストラ入りコンサートとは異なる選曲で、11曲収録されている楽曲のうち、ライヴでお馴染みの楽曲は5〜6曲に抑えられており、今までオリジナルアルバム収録時以外のテイクが存在しないような、つまりほとんどライヴでも演奏されていないような隠れた名曲がたくさん選ばれているのが、ヘビーなファンの心を見事にくすぐってくれました。

Pooh-OperaSeconda

1曲目は"Sara nel sole(太陽の中のサラ)"。アルバム「Rotolando respirando(意:転がりながら息をしながら/邦題:ロマンの誕生)」(1977)の1曲目に収められていた楽曲で、その後のベスト盤やライヴ盤にも収録されなかった楽曲です。

しかしながら同アルバムは、1970年代前半にオーケストラ入りRockサウンドを確立し、大きな人気基盤を築いたPoohが、真のライヴバンドとなるために、オーケストラと決別して新たなバンドサウンドを模索始めた最初のアルバムで、"Sara nel sole(太陽の中のサラ)"はその1曲目。当時、このレコードに針を落とした瞬間、冒頭の高らかなギターソロを聴いて、今までのPoohサウンドから大きく脱却し、見事なまでにバンドサウンドを押し出すことに成功した事を実感したものです。

つまりかつてオーケストラサウンドから脱却した記念すべき1曲目が、今回のオーケストラ入りサウンドに立ち返ったアルバムの1曲目に収められたということは、明らかに作為的に置かれたものと思われ、Poohの歴史をリアルタイムに知る者のみがニンマリできるという演出もニクイところです。

1977年オリジナル

2012年オーケストラ入り

アルバム2曲目は、ライヴでもお馴染み"Canterò per te(意:僕は君の為に歌うよ/邦題:あなた色の歌)"。アルバム「...Stop(邦題:Stop...時よ止まれ)」(1980)に収められていたキャッチーな楽曲。

1980年オリジナル

このディスコ調の楽曲をオーケストラバージョンにはどのようにするんだろ?という疑問が湧きますが、見事な交響曲っぽいアレンジで実現してくれました。

Festa2012-11-24Pooh

Festaでは続いて、TV番組出演シーンに合わせて、"Pierre(邦題:ピエール)"、"Se c'è un posto nel tuo cuore(意:もし君の心の中に場所があるなら)"を2曲続けて。前者はアルバム「Poohlover(プーロヴェール/邦題:プーラヴァー)」(1976)に収録されていた、ライヴでもお馴染みの楽曲。後者はアルバム「Asia non Asia」(1985)に収録されていた楽曲。

人気TV番組Domenica In出演時の映像/演奏は4分15秒から

さて、同アルバムにははっきりとクレジットされていないものの、他のアーティストとのデュエットが2曲収められており、そのひとつが、なんとClaudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ/61歳/Roma出身)との共演で、"Maria marea"。Baglioniは、DodiとRedと同い年なんですね。

※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni

人気TV番組Domenica In出演時の映像/Claudio Baglioniからのメッセージは6分5秒から

そしてもう一人の共演者はMario Biondi(マリォ・ビォンディ/41歳/Catania生まれ)で、デュエット曲は"Ci penserò domani(意:そのことは明日考えようかな/邦題:ひとりの女)"。アルバム「Boomerang(邦題:ブーメラン)」(1978)に収められていた、ミドルテンポの楽曲で、1970年代後半から1980年代のPoohのサウンドを代表する楽曲で、ライヴでもお馴染みの楽曲。この楽曲を超低音のMario Biondiがどのように歌うのかが聴きどころです。

※当サイトでのMario Biondiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Mario_Biondi

1978年オリジナル

人気TV番組Domenica In出演時の映像/Mario Biondiとの共演は3分13秒から

ちなみに同曲は、北イタリア出身者が中心のPoohにしては珍しく遠過去(passato remoto)を多用した歌詞が特徴的で、そのためかロングショットで描いた映画や昔話風の物語の雰囲気が強く感じられる世界観を持っています。馴染みが薄く難解な遠過去の教材としても適していると思います。

それにしても、Pooh、Claudio Baglioni、Mario Biondiと、ここ最近来日公演を行ったばかりのアーティストが一堂に会したアルバムに仕上がっているのは、イタリア人アーティストの来日公演が少ない日本のファンには嬉しい偶然ですね。

11月Festaのラストソングは"Chi fermerà la musica(意:誰がその音楽を止めるのだろう/邦題:永遠[とわ]に向かって)"。アルバム「Buona fortuna(意:幸運あれ/邦題:美しい幻想)」(1981)に収められていたライヴでもお馴染みのヒット曲。

人気TV番組Domenica In出演時の映像/演奏は1分40秒から

このアルバムのオーケストラアレンジを行ったのは、Poohの来日公演でもサポートキーボーディストとしてステージに立っていたDanilo Ballo(ダニーロ・バッロ)。その稀有な才能を今回もまざまざと感じ取ることができましたね。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

次回FESTAは:
12月15日(土)にいつもの会場で、毎年恒例のNatale Special FESTAを開催予定です。

第89回イタリアPOPSフェスタ(2012年10月)レポート(その1/ Pacifico, Maurizio Fabrizio, Katia Astarita)

第89回Festaは、21名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて10/27(土)に開催されました。参加者の内訳は男性6名 女性15名。

目前に雅ヴァージョンでライトアップされた東京スカイツリーを臨む絶好のロケーションで極上の音楽を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。

TuttiInsieme2012-10
集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏

 


第1部

第1部は2人のカンタウトーレを紹介しました。否、ピンで活動するカンタウトーレというよりも、作曲家・演奏家・音楽プロデューサーといった音楽仕掛け人としての活動の方がむしろ有名な2人ですので、音楽職人と言った方がイメージに近いかも。

1人目はPacifico(パチフィコ/48歳/Milano出身)。本名のLuigi De Crescenzo(ルイージ・デ・クレシェンツォ)、またはその愛称Gino De Crescenzo(ジーノ・クレシェンツォ)名義でも実にたくさんの作曲を手掛け、たくさんのアーティストに提供する活動が著名な人物で、特に21世紀になってからは大物にもたくさんの楽曲を提供しています。

Adriano Celentano(アドリァーノ・チェレンターノ)、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)、Anna Oxa(アンナ・オクサ)、Antonello Venditti(アントネッロ・ヴェンディッティ)、Fiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)、Frankie HI-NRG(フランキー・ハイ・エナジー)、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)、Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ)、Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ)、Nina Zilli(ニーナ・ズィッリ)、Noemi(ノエミ)、Ornella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)、Musica Nuda(ムズィカ・ヌーダ)、Raf(ラフ)、 Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ)、Simona Bencini(スィモーナ・ベンチーニ)、Zucchero(ズッケロ)といった錚々たる顔ぶれに楽曲を提供。

近年のヒット作例は、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)と共作した"Ogni tanto(意:時折)"(2011)

Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ)と共作した"Ricomincio da qui(意:ここから再開するわ)"は、サンレモ音楽祭2010で栄誉あるMia Martini賞(批評家賞)を勝ち取っています。

そんな売れっ子ソングライターとしての顔を持つPacificoが3年ぶりのアルバム「Una voce non basta(意:一つの声は充分ではない)」(2012)をリリース。全14曲が全て他のアーティストとの共演・デュエット作品に仕上げられています。有名どころでは、Casino Royale(カズィノ・ロイァーレ)、Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ)、Musica Nuda(ムズィカ・ヌーダ)、Baustelle(バウステッレ)、Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ)、Frankie Hi-Nrg(フランキー・ハイ・エナジー)、Cristina Dona(クリスティーナ・ドナ)、Afterhours(アフターアワーズ)らといった面々。

Pacifico_Una-Voce-Non-Basta

Festaではうち3曲をピックアップ。1曲目はMalika Ayane(マリカ・アヤーヌ)とのデュエットで"L'unica cosa che resta(意:残った唯一の物事)"

※当サイトでのMalika Ayaneの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Malika_Ayane

2曲目はN.A.N.O.ことEmanuele Lapiana(エマヌエレ・ラピァーナ)との共演で"A nessuno(誰でもない人へ)"。イタリア社会で増加するホームレス問題に社会派的な視点を向けて書かれた作品。

3曲目は、ファンクバンドCasino Royale(カズィノ・ロイァーレ)のAlioscia(アリオシャ)とPatrick(パトリック)をフィーチャーした"Ogni giorno(毎日)"。"Mantra recitato(唱えられたマントラ/真言)"という宗教めいた副題が付けられています。

※当サイトでのCasino Royaleの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Casino_Royale


第1部2人目のカンタウトーレ/音楽職人は、Maurizio Fabrizio(マウリツィオ・ファブリツィオ/59歳/Milano出身)。

11歳から音楽の勉強を始め、Giuseppe Verdi(ジゥゼッペ・ヴェルディ)音楽院で、ピアノ、作曲、パーカッション、ファゴット、コントラバスを習い、ドラムとギターに情熱を注ぐようになったという経歴を持っています。

やがて1970年前後に兄弟デュオMaurizio & Fabrizio(マウリツィオ・エ・ファブリツィオ)としてデビューし、サンレモ音楽祭などに出場を果たしたものの、次第に他のアーティストに楽曲を提供し、プロデュースする側にシフトした活動に移っていきます。

Mia Martini(ミア・マルティーニ)、Patty Pravo(パッティ・プラヴォ)、Mina(ミーナ)、Marcella Bella(マルチェッラ・ベッラ)、Ornella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)、Mietta(ミエッタ)、Al Bano(アル・バーノ)、Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)、Eros Ramazzotti(エロス・ラマッツォッティ)、Antonello Venditti(アントネッロ・ヴェンディッティ)、Renato Zero(レナート・ゼロ)といった錚々たる顔ぶれに楽曲を提供しています。

統計上、サンレモ音楽祭に楽曲を提供した曲数ランキングの第5位で33曲を送りだしています。うち、2曲が優勝、3曲が3位を獲得しており、映画音楽の世界でも活躍しています。

また特に1970年代後半、Angelo Branduardi(アンジェロ・ブランドゥアルディ)の売り出しに成功したプロデューサーとしての活動が有名で、当時のBranduardiのライヴ映像には、傍らでギターを奏でるMaurizio Fabrizioの雄姿を見かけることは難しくありませんでした。

そんなまさに音楽職人のMaurizio Fabrizioが1980年以来、実に31年ぶりとなるソロアルバム「Bella la vita(意:美しき人生)」(2011)を、女優 Katia Astarita(カティア・アストラリタ)との共同名義で突如リリースしました。

MaurizioFabrizio-BellaLaVita

そのアルバムには、1970年代のAngelo Branduardiプロジェクト時代からの付き合いであるベーシストGigi Cappellotto(ジジ・カッペッロット)を呼び入れています。GigiはMilva(ミルヴァ)の来日公演でもベーシストとして参加していました。またドラムにはLele Melotti(レレ・メロッティ)とAlberto Serafini(アルベルト・セラフィニ)といった鉄壁の面々を揃えています。

まずはアルバムタイトル曲"Bella la vita(意:美しき人生)"。ここではMaurizio Fabrizioソロのライヴ映像で。

このアルバムには、Maurizio Fabrizioが書いた楽曲で、イタリアPOPS史上に燦然と輝き続けている名曲のセルフカバー版も収められていることが一番の話題でしょう。

はい。Renato Zero(レナート・ゼロ)に歌われた"I migliori anni della nostra vita(意:僕らの人生の最良の年月)"です。

※当サイトでのRenato Zeroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Renato_Zero

ここではMaurizio Fabrizioソロのライヴ映像を。動画の途中に登場するのは、俳優Ginluca Ferrato(ジァンルカ・フェッラート)、最後の方に登場する眼鏡をかけた男性は、なんとGiacarlo Lucariello(ジァンカルロ・ルカリエッロ)。1970年代前半にメジャー移籍後のPoohを大成功に導いた敏腕プロデューサーです。

そして"Almeno tu nell'universo(意:宇宙の中で少なくともあなただけは)"。サンレモ音楽祭1989でMia Martiniに歌われ、批評家賞を獲得した楽曲で、Mia Martiniの逝去後、このサンレモ音楽祭の批評家賞に『Mia Martini賞』という名称が与えられるきっかけとなった、イタリアPOPS史上の名曲中の名曲と言っても過言ではないでしょう。

そしてこの楽曲は、こうして1989年にMia Martiniの歌唱で世の中に出されたものの、実はMaurizio FabrizioがBruno Lauzi(ブルーノ・ラウツィ)と共に同曲を書き上げたのは1972年。実に17年もの間、引き出しの中にしまわれて熟成されていたという、曰く付きの楽曲。

※当サイトでのMia Martiniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Mia_Martini

そしてMaurizio Fabrizioのセルフカヴァー。今回のアルバム収録と同じKatia Astaritaとの共演ヴァージョンで。

おまけ映像として、Maurizio Fabrizioがイベントで披露したライヴ映像を。こちらは、なんとPoohのRoby Facchinetti(ロビー・ファッキネッティ)とのデュエット。

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh

さらにおまけ映像として、Maurizio Fabrizioが書いたサンレモ音楽祭優勝曲のひとつ"Storie di tutti i giorni(意:毎日の物語/邦題:過ぎ行く日々の物語)"。サンレモ音楽祭1982でRiccardo Fogli(リッカルド・フォッリ/ex.Pooh)が歌い、Riccardo自身もソロ歌手として初めて栄冠を勝ち取った瞬間となりました。またPoohのプロデュースから離れたGiancarlo Lucarielloがプロデュースしていました。

※当サイトでのRiccardo Fogliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Riccardo_Fogli

そしてMaurizio Fabrizioがイベントで披露したライヴ映像。Giancarlo Lucarielloのナレーションに導かれて始まり、エンディングにはRoby Facchinettiが。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

Pooh来日公演レポート(2012年4月)

2012年4月27日〜29日に開催された『イタリアン・プログレッシヴ・フェスティヴァル〜春の陣2012:ロマンの誕生』の全3日間のステージに立ったPooh(プー/日本表記:イ・プー)の『初来日公演』を見て参りました。
※来日は何度かしているものの、コンサートは初めてなので、『初来日公演』という表記とします。

ItaloProgFes2012Primavera
※チラシのダウンロードはこちらからpdficon_large
http://piccola-radio-italia.com/ItaloProgFes2012Primavera.pdf

2012年時点で46年に渡って、活動休止期間もなく、1973年以来メンバーチェンジもなく(2009年に一人脱退したものの)、常にイタリアPOPS界の最前線を走ってきた実績を、まざまざと見せ付けてくれました。

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来日したPoohのメンバーは:

Roby Facchinetti(ロビー・ファッキネッティ/Key./68歳/Bergamo出身/1966年加入)
Dodi Battaglia(ドディ・バッタリァ/Gt./61歳/Bologna出身/1968年加入 )
Red Canzian(レッド・カンツィアン/Bass/61歳/Treviso出身/1973年加入 )
の3人に加え、サポートメンバーとして
Phil Mer(フィル・メール/Ds./Red Canzianの息子)
Danilo Ballo(ダニーロ・バッロ/Key./Poohの楽曲のアレンジやプロデュースを務める)
の5人。

イタリアではサポートギタリストとしてLudovico Vagnone(ルドヴィコ・ヴァニョーネ/Gt.) が入った鉄壁の6人編成でのライヴが多いのですが、何故か今回はLudovicoが来日しなかったため、ギタリストのDodiは高度なテクニックを駆使したリードギターとVocalを同時にこなす神業のオンパレードで、一番大変そうでしたが、変わることなくいつものライヴ同等のサウンドを奏でていたのが見事でした。

また足元にモニタースピーカーどころか、エフェクター類を一切置かないステージなので、ミキサー側で全てエフェクト処理や切替をしているはず。つまりステージに立っているミュージシャン同様に、楽曲理解度のあるミキシング担当者がしっかり付いていること感じさせる、Poohチームの一体感をひしひしと味わえました。ちなみに今回の来日ステージでは、最小スタッフ体勢の5〜6人だとか。

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3日間のセットリストは変わらず、以下の通り。

1) Dove comincia il sole [parte 1° / parte 2°](太陽が始まる処/パート1&2)-2011年
2) L'aquila e il falco(ワシとタカ)-2011年
3) Isabel(イザベル)-2011年
4) Canterò per te(君のために歌うよ/邦題:あなた色の歌)-1980年
5) Io sono vivo(僕は生きてる/邦題:歓びのプレリュード)-1979年
6) Infiniti noi(限りなき二人)-1973年
7) Il tempo, una donna, la città(時、ある女、その街/邦題:ロマン組曲[幻想のミラノ])-1975年
8) Uomini soli(孤独な人々)-1990年
9) Viva(万歳/邦題:ヴィーヴァ)-1979年
10) Parsifal [parte 1° / parte 2°](パルシファル)-1973年
11) Eleonora mia madre(我が母エレオノーラ/邦題:エレオノーラの想い出)-1975年
12) Non siamo in pericolo(僕らは危機状態ではない)-1982年
-----bis(アンコール)-------
13) L'anno, il posto, l'ora(年、場所、時間)-1973年
14) Tanta voglia di lei(彼女がすごく愛しい/邦題:君をこの胸に)-1971年
15) Dammi solo un minuto(僕にほんの1分の時間をくれ/邦題:ひと吹きの夢)-1972年
16) Noi due nel mondo e nell'anima(僕らは世界で・心の中で二人/邦題:愛のルネッサンス)-1972年
17) Nascerò con te(あなたと共に生まれるの/邦題:初めての恋人)-1972年
18) Pensiero(考え/邦題:ペンシエロ)-1971年
19) Chi fermerà la musica(誰が音楽を止めるのだろう/邦題:永遠に向かって)-1981年

※17)" Nascerò con te"では、予想通り『Stanotte a Tokyo coi Pooh(今夜は東京でPoohと共に)』って歌ってくれましたね。最終日は英語で『tonight in Tokyo with Pooh』って歌ってました。 

正味80分〜90分程度の内容ですから、本国での通常3時間を超えるライヴの半分の時間となるため、日本公演では披露されなかった定番曲がたくさんあったのも残念でしたが、逆に6)"Infiniti noi"や11)"Eleonora mia madre"は、イタリアでのコンサートでは普段演奏されておらず、仮に披露されるとしても、メドレーの中での短いヴァージョンに留まるとのことで、イタリアの筋金入りPoohファンからは羨望交じりの声も届いています。

ちなみにイタリアでのPoohのコンサートは、観客も一緒に歌い、応援メッセージ入りのボードや幕を掲げ、ステージと客席が一体化してコンサートを共同作業で完成させるのが定石です。

それを日本にも再現したいと思い、当Piccola RADIO-ITALIAでは、1月から毎月の課題曲を設定し、この4月の公演までに厳選6曲を歌えるように集中コーナーを設け、Poohのイタリアでのライヴ同様に歌える観客を養成した結果、今回のライヴ会場となったクラブチッタを、少しだけイタリアのライヴ会場に近づけることに貢献できたと自負しております。

もちろんその他にも、全国に熱心なPoohファンも点在しており、その多くが今回ライヴ会場に集結し、日本で演奏するPoohのメンバーたちがイタリアと同じように気持ち良く演奏して貰いたいと、一生懸命応援していたこともいうまでもありません。

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Pooh-Giappone-fanclub

こうした熱心なPoohファンの想いは、しっかりPooh側にも伝わったようで、日を追うごとにPoohが客席にマイクを向けるシーンも目立つようになり、Poohのアレンジャーでもあり、サポートキーボーディストとしてステージに立っていたDanilo Ballo(ダニーロ・バッロ)は、自身のfacebookにこのような書き込みをしています。

Oggi il pubblico di Tokyo ha fatto il pieno di grande musica...
New Trolls-Ut al pomeriggio e Pooh la sera...
Due sventole di concerti! Pazzesco vedere in quanti cantavano!
Il Giappone è sorprendente... Calore, gentilezza e grande rispetto.
Fa effetto trovare un pubblico del genere a 9000 km da casa...
E domani si bissa!

今日(訳注:4/27-コンサート初日)東京のオーディンエンスは、偉大な音楽に包まれたんだ。
午後はニュー・トロルス-UT、そして夜はPoohにね・・・2つのコンサートでの平手打ちさ!
沢山の人たちが歌ってるのを見てると狂っちゃうぜ!日本って、スゴイね・・・
情熱的で、親切で、すごく配慮があるんだ
自宅から9000kmのところに こういう人たちを見つけたのは収穫だね・・・
明日もまた演るよ!


5 minuti di standing ovation per "Parsifal" ieri sera...
I cori del pubblico su "Pensiero"...
Una rappresentanza del "Pooh Fans Club" con regali e dediche...
Che dire? Giappone nel cuore!

昨夜(訳注:4/28-コンサート2夜目)は、"パルシファル"で5分に及ぶ『スタンディング・オヴェーション』だ!
"ペンシエロ"ではオーディエンスのコーラスが・・・
"プー・ファン・クラブ"の代表の女性が謝辞を添えたプレゼントを贈ってた
何か言うことがあるかって?心の中には日本さ!

Pooh-Giappone-backstage-Danilo-Phil

コンサート会場では、アーティストグッズも販売され、最終日にはPooh関連グッズは売切れ状態になっていました。特にブレスレットはイタリアの女性ファンから『イタリア本国に存在しないグッズがなぜそこで売られてるのー!』って、これまた羨望の嘆きが(笑)

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他に白・緑が販売されていて、3色揃えるとイタリア国旗色になる仕様。

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Tatsuya Nanniniさんが獲得したサイン

これだけの人がPooh目当てに集まり、当初は対バン目当てのプログレファンの心も鷲掴みにしたので、次回はぜひイタリア本国同様3時間の単独公演が実現できる事を期待したいところです。

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh

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