Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Patrizia_Laquidara

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第77回イタリアPOPSフェスタ(2011年10月)レポート (その3 / Targa Tenco 2011 - Patrizia Laquidara, Antonio Pascuzzo, Vinicio Capossela)

その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51967232.html


第3部

Premio Tenco(プレミオ・テンコ/テンコ賞)。28歳の若さでこの世を去った不世出のカンタウトーレLuigi Tenco(ルイジ・テンコ/1938-1967)を追悼して創設されたClub Tencoで、1974年より毎年、カンタウトーレ(シンガーソングライター)の活動や作品を評価するコンクール。イタリア国内のみならず世界中のカンタウトーレを対象にしています。

Traga Tenco(タルガ・テンコ/テンコ賞牌)は、上記のPremio Tencoの中で、イタリアのアーティストのみを対象にして審査・表彰されるもので、1984年から始まりました。

※当サイトでのLuigi Tencoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Luigi_Tenco

当10月FESTA開催日の数日前に、2011年のTarga Tencoの発表があり、日本のファンと関連の深い人物が受賞していたこともありましたので、急遽特集を組むことにいたしました。

Targa Tencoには4部門が設けられ、それぞれの部門の首位(ハイライト表示)が、Targa Tenco獲得者となります。

Album in assoluto (アルバム総合部門/対象:カンタウトーレ作品)
 1.Vinicio Capossela(ヴィニーチォ・カポッセラ)/「Marinai, profeti e balene」
 2.Paolo Benvegnù(パオロ・ベンヴェニュ)/「Hermann」
 3.Marco Ongaro(マルコ・オンガロ)/「Canzoni per adulti」
 4.Mauro Ermanno Giovanardi(マウロ・エルマンノ・ジォヴァナルディ)/「Ho sognato troppo l’altra notte?」
 5.Le Luci della Centrale Elettrica(レ・ルーチ・デッラ・チェントラーレ・エレットリカ)/「Per ora noi la chiameremo felicità」
 6.Daniele Silvestri(ダニエレ・スィルヴェストリ)/「S.C.O.T.C.H.」

Album in dialetto (方言アルバム部門/対象:カンタウトーレ作品)
 1.Patrizia Laquidara e Hotel Rif(パトリツィア・ラクイダーラ・エ・オテル・リフ)/「Il canto dell'anguana」
 2.Yo Yo Mundi(イォ・イォ・ムンディ)/「Munfrà」
 3.Alfio Antico(アルフィオ・アンティコ)/「Guten Morgen」
 4.Davide Van De Sfroos(ダヴィデ・ヴァン・デ・スフルース)/「Yanez」
 5.24 Grana(ヴェンティクァランタ・グラーナ)/「La stessa barca」
 6.Mario Brai(マリォ・ブライ)/「Cuntinuitè」

Opera prima (最初の作品部門/対象:カンタウトーレ作品)
 1.Cristiano Angelini(クリスティアーノ・アンジェリーニ)/「L'ombra della mosca」
 2.Carlot-ta(カルロッタ)/「Make me a picture of the sun」
 3.I Cani(イ・カーニ)/「Il sorprendente album d’esordio dei Cani」
 4.Rossoantico(ロッソアンティコ)/「Rossoantico」
 5.Iosonouncane(イオソノウンカーネ)/「La macarena su Roma」
 6.Jang Senato(イァング・セナート)/「Lui ama me, lei ama te」

Interprete di canzoni non proprie(自作曲外のアーティスト部門)
 1.Roberta Alloisio(ロベルタ・アッロイスィォ)/「Janua」
 2.Filippo Graziani(フィリッポ・グラツィアーニ)/「Filippo canta Ivan Graziani」
 3.Gang(ギャング)/「La rossa primavera」
 4.Cristiano De André(クリスティアーノ・デ・アンドレ)/「De André canta De André 2」
 5.Musicanuda(ムズィカヌーダ)/「Complici」


以上のTarga Tencoの4部門のうち、我々日本人ファンにとって超ビッグニュースとなるのは、方言アルバム部門の首位に輝き、見事にTarga Tencoを獲得したPatrizia Laquidara(パトリツィア・ラクイダーラ/39歳/Catania生まれVeneto育ち)です。

なぜならば、2010年12月来日時に、当時はまだ正式リリース前だったにも関わらず、Patrizia自身の手から一部の関係者やファンに手渡されたアルバム「Il canto dell'anguana(アングァーナの歌)」が、Targa Tencoを受賞したからに他なりません。

※Patrizia Laquidara来日インタビューはコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51888190.html

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Il Canto dell'Anguana

※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。

標準語で歌うカンタウトリーチェとして活躍するPatriziaが、自身のプロのキャリアを育んだ、民族音楽の経験を記録しておきたい、と一念発起して制作したアルバムが、Targa Tencoを獲得するほど評価されるとは、おそらくPatrizia自身も予測していなかったのではないかと思います。

当10月FESTAでは、受賞アルバム「Il canto dell'anguana(アングァーナの歌)」から、"L'anema se desfa"そして"La Tita Tata"を2曲続けて、2010年12月の来日前にシューティングされたライヴ映像でご覧いただきました。

影響を受けたアーティストとして、故Demetrio Stratos(デメトリオ・ストラトス/1945-1979/33歳没/エジプト生まれのギリシャ人/ex.Area)の名を挙げていることが、充分に感じ取れるパフォーマンスではないでしょうか。

ここで2010年12月来日時の映像で、彼女が敬愛する米国の音楽家Arto Lindsay(アート・リンゼイ)の作品にPatrizia自信がイタリア語詞を付けた"Personaggio(人格者)"を。

そしてPatriziaのオリジナル曲"Per causa d'amore(愛のせいで)"を挟んで、日本のステージ限定で歌ってくれた"上を向いて歩こう"。

ライヴ映像は以下でストリーミングされています。
"Personaggio"は、0:17:15から、"上を向いて歩こう"は、0:26:05から。 
http://italychannel.streamit.jp/?v=ffdefa2ade6b76164cc04011d3a8763a


そして我々日本人ファンにとって、もうひとつのビッグNewsとなったのは、このPatrizia Laquidaraと一緒に来日し、上記の映像でもギターを弾いていたAntonio Pacuzzo(アントニオ・パスクッツォ)が、やはり来日の直前にリリースしたアルバム「ROSSANTICO(ロッソアンティコ/意:古の赤)」(2010)が、Targa Tencoの『Opera prima (最初の作品部門)』のファイナリストとして4位にランクインしたこと。

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※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。

つまり、2010年12月に来日した2名が揃ってファイナリストとなり、1名はTarga Tenco賞を獲得してという快挙を成し遂げてくれたのです!

Antonio Pacuzzoは、Romaの有名なライヴスポット『The Place』の創設者として2001年から2010年まで音楽ディレクションを担当していた人物。

また若手カンタウトーレの旗手Simone Cristicchi(スィモーネ・クリスティッキ/34歳/Roma出身)とToscana州Grosseto近郊の町Santa Fioraのコーラス隊Coro dei Minatori di Santa Fiora(サンタ・フィオーラ炭鉱夫合唱隊)のコラボを企画し、サンレモ音楽祭2010のステージで披露してくれました。

ここでは、Sanremo音楽祭後のイベントステージで、サンレモ出場曲と異なるトラッド曲"Volemo le bambole(俺たちゃ人形が欲しかった)"の映像で。

Antonio Pascuzzoは、Coro dei Minatori di Santa Fioraの中に混ざっていますが、いつもSimone Cristicchiの背後の目立たない位置に立っているのが、彼の控えめな人柄を象徴しているようで微笑ましいところ。

そしてそのAntonio Pascuzzoのプロジェクト『ROSSOANTICO』の初となるアルバム「ROSSOANTICO」から、公式videoclipで"Zitto zitto(静かに 静かに)"。この『zitto(ズィット)』というイタリア語が、日本語の『じっと』と発音も意味も近いことは、イタリア語学習者の間では有名ですね。

そしてもう1曲"Gioia(喜び)"。こちらはAntonio Pascuzzoの古巣RomaのThe Placeでの凱旋ライヴ映像で。


そしてアルバム総合部門の首位を納めてTarga Tencoを勝ち取ったのは、Vinicio Capossela(ヴィニーチォ・カポッセラ/46歳/独Hannover生まれ/伊Emilia-Romagna育ち)の2枚組の意欲作「Marinai, profeti e balene(船乗り、預言者とクジラ)」(2011/4/26発売)

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アルバムはイタリアチャートで最高位2位を記録し、既にゴールドディスクを勝ち取るセールスを収めています。またイタリアで大活躍している日本人サウンドデザイナーTAKETO GOHARA氏とVinicio自身がこのアルバムの共同プロデュースを務めている事も特筆する点です。

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※当サイトでのVinicio Caposselaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Vinicio_Capossela

Vinicio自身はこのアルバムについて『キュクロプスのオペラ』とか『海洋コメディア』と語っており、2枚組のCDのうち、1枚目を『海洋的で聖書的』、2枚目を『ホメロス的で地中海的』であると評しています。

なるほど、ギリシャ神話や旧約聖書に描かれている事柄を題材にした作品が並んでいることが判ります。

※キュクロプスはギリシャ神話に登場する一つ目の巨人

Vinicioは同時に、いくつかの文学からもインスピレーションを得たと語っており、収録曲単位にインスピレーションを得た文学を挙げています。

アルバムの予告編動画を貼っておきます

FESTAの1曲目は、1枚目のCDの1曲目に収録された、このアルバムのオープニングに相応しい荘厳な楽曲"Il Grande Leviatano(巨大なレビヤタン)"。

※レビヤタンとは、聖書に登場する水棲の巨大怪物。
 英語名のLeviathan(リヴァイアサン)の方が、トーマス・ホッブスの国家論(1651年)として、社会の授業で習ったことを覚えている方も多いと思います。

またVinicioはこの楽曲について、米ハーマン・メルヴィル著の『Moby-Dick(邦題:白鯨)』(1851作)からインスピレーションを得て制作した楽曲であると語っています。(復讐に燃えるエイハブ船長が巨大な白鯨モビー・ディックに戦いを挑む小説)

教会の讃美歌的な荘厳な合唱をフィーチュアし、プログレファンをも唸らせるような楽曲で、このような重々しい楽曲から始まるアルバムが、ゴールド・ディスクを獲得するセールスを収めたり、表彰されたりするとは、日本の音楽業界からは想定できないことです。

しかしながら今回もVinicioのアルバムは、いつもの通り『ごった煮』で、全くタイプの異なる曲が数多く収録されており、全ての楽曲が1曲目の荘厳なテイストと同じと言う訳ではありません。

FESTAでの2曲目は、シングル曲となった"Pryntyl(プリンティル)"。アルバムでは1枚目の3曲目に収録されています。

人魚のプリンティルが努力して、尾の代わりに人間の足を得るお話ですが、Vinicioはこの楽曲は仏のリアリズム派作家ルイ=フェルディナン・セリーヌの『Scandale aux abysses』(1950)にインスピレーションを得たとコメントしています。

レトロ感たっぷりの工芸作品を撮影したvideoclipが秀逸です。

FESTAでの3曲目は"Billy Budd(ビリー・バッド)"。アルバムでは1枚目の7曲目に収録。

1曲目同様、米ハーマン・メルヴィル著の遺作となった同名の冒険小説『Billy Budd』(1891作品)からインスピレーションを得たとVinicio談。

なお、Vinicio Caposselaはそのアーティスティックな活動を評価され、2011年10月7日には、Premio Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ賞)をもその掌中に収める快挙を成し遂げました。

※イタリア国民に愛されたカンタウトーレ、故Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ/1940-1999)を追悼して、彼の逝去した1999年に創設された賞です。

※当サイトでのFabrizio De Andréの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Fabrizio_De_Andre'


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

Check

第69回イタリアPOPSフェスタ(2010年12月)レポート (その1/2010年来日アーティスト特集) / La festa di Natale con la musica pop italiana 2010

第69回Festaは、17名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて12/25(土)に開催されました。参加者の内訳は男性7名 女性10名(うち、初参加者3名、イタリア人1名)。

IMG_7318_2今回はまさにクリスマス当日のFESTAとなりましたので、いつもの音楽紹介中心のFESTAとは趣向を変え、全体的にパーティモードで行いました。

またちょうどプライベートで来日していたRomaのバンドZephiro(ゼーフィロ)のリーダー、Claudio Todesco(クラウディオ・トデスコ)が遊びに来てくれました。

集合写真撮影
Pop!Italiano
kazuma氏


パーティモードのFestaといっても、そこはやはり『イタリアPOPSフェスタ』ですから、音楽コーナーは欠かせません。

今回は総集編ということで、2010年の来日アーティストたちを振り返るコーナーとしました。題して

『2010年メモリアル〜2010年来日アーティストたち / Ricordi del 2010 ~ Artisti che sono venuti in Giappone』

2010年は本当にたくさんのイタリア人アーティストたちが来日して、我々ファンを楽しませてくれました。

今世紀に入ってからというものの、一部の特定のジャンルを除くと、イタリアの現代POPSのアーティストの来日がほとんど無かったという現状に甘んじていましたが、この数年ほど、徐々に様々なアーティストが来日を果たしてくれたお陰もあって、期は熟し、ついに2010年にはたくさんのアーティストが、それも第一線で活躍を続ける一流のアーティストたちが来日してくれたのです。


それは2010年3月から始まりました。今や名実共に正調ナポレターナの第一人者となったMario Maglione(マリォ・マリォーネ/53歳/Napoli出身)が6度目の来日公演を果たしたのです。相変わらずの美しい歌声と甘いガットギターの調べにうっとりとしてしまいました。

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※当サイトでのMario Maglioneの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Mario_Maglione


そして4月は怒涛のごとく4組ものアーティストたちがやってきたのです。

1970年代前半のイタリアのロックシーンから台頭し、後に多くの日本人ファンをも魅了したOsanna(オザンナ)が初来日。4/2にたった一夜の来日コンサートを行いました。往年のおどろおどろしさをかもし出しながらも、Napoliを意識させるパフォーマンスで、彼らの新たな魅力を伝えてくれました。

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※当サイトでのOsannaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Osanna

また、同ステージにはスペシャルゲストとして、やはり1970年代前半に台頭したバンドBalletto di Bronzo(バレット・ディ・ブロンゾ)で活躍したGianni Leone(ジァンニ・レオーネ)を招いていたのが見所でした。


4/17には、イタリアを代表する名プロデューサーCorrado Rustici(コッラド・ルスティチ/53歳/Napoli出身)が、自身のギター、キーボード、ドラムのトリオ編成で来日公演。東京ではSTB139という、飲食しながら楽しめるようなハコでのライブステージとなり、その他、日本の各地6箇所で行うという精力的な活動を残していってくれました。

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来日公演のレポートはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51810897.html


4/28には、世界でもっとも有名なイタリア人歌手のひとりAndrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ/52歳/Pisa近郊出身)がやって参りました。上海万博の開会式に出場する足を少し伸ばして日本でたったひと夜の公演を行ったのでした。

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今回のFESTAがクリスマス当日でしたので、BocelliのクリスマスDVDから英語曲ですが"Santa Claus is coming to town"を楽しみました。子供たちと楽しそうに歌うBocelliの映像が、FESTA会場をとても和やかにしてくれましたよね。

※当サイトでのAndrea Bocelliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Andrea_Bocelli


そして4月に来日後、6月までの3ヶ月間に渡って日本に滞在し、平均3日に1回のペースで怒涛のライブツアーを敢行したのがRomaのバンドZephiro(ゼーフィロ)。そして今回はそのリーダーのClaudio Todescoが単独で再来日し、今回のFESTAに遊びに来てくれているという、何とも嬉しい機会となりました。

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その日本滞在用に用意された彼らのヒット曲"Lontano da un luogo lontano(遠い場所から遠く)"の日本語版"太陽のある場所"をライブ映像で紹介しました。日本人ロッカーDonniとの共演シーンです。

Donniは、X JapanのYoshikiが一番最初にプロデュースしたバンド出身で、外見はやんちゃなお兄ちゃん風ですが、その気さくで真面目な人柄と暖かみのあるボーカルが魅力ですね。

※当サイトでのZephiroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Zephiro


6月と11月と同年に2回の来日公演を敢行したのが、『21世紀のモーツアルト』の異名を取る現代音楽ピアニストGiovanni Allevi(ジォヴァンニ・アッレーヴィ/日本語表記:ジョヴァンニ・アレヴィ/41歳/Marche州Ascoli Piceno出身)。

本国イタリアでは1万人以上の観客を動員する超人気者ですが、日本ではまだ400人規模のホールでゆったりと楽しめますし、サイン会も一人一人時間をかけて対応してくれるという、まさにちょうどいい距離感が保てる時期に来日してくれました。

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紹介した楽曲は、サンレモ音楽祭2010のオープニングを務めた際に披露した"Piano Karate"。例によってサンレモ音楽祭絡みの映像はYouTubeではすぐに削除されてしまいますので、ここでは他のライブ映像を貼っておきます。

来日公演のレポートはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51882986.html


夏を挟んでしばらく来日ラッシュが収まりましたが、10月になるとイタリアを代表する大女優Sophia Loren(ソフィア・ローレン/76歳/Roma生まれNapoli育ち)がやって参ります。2010年の第22回「高松宮殿下記念世界文化賞」演劇・映像部門をソフィア・ローレンが受賞したのを記念した来日です。

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実はソフィア・ローレンは歌手になる夢も持っていたそうで、23歳の時に録音した"Che m'e' 'mparato a ffa'(邦題:いったい何を教えたいの?)(1957)が見事、イタリアチャートの1位に輝いて、その夢を実現していたそうです。

ちょうど日本で9月に発売された4枚組CD-BOX「VIVA SANREMO! canzone collection」(2010)の中に収録されています。

VIVA SANREMO(Light)

CD-BOXについてはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51863291.html


そしてついに、ついに長年のイタリアPOPSファンの誰もが夢に描いていた超ビッグスターのClaudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)の来日コンサートまでもが実現したのが、2010年11月4日。自身の大規模なワールドツアーの一環と、上海万博の閉会式に出場する機会に日本にも足を延ばしてくれました。

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ほとんどCDがリリースされていない日本で、予想以上の人数の日本人ファンが待ち受けていたことに驚いたというClaudio Baglioniは、文字通りたった一人でのソロコンサートを、手に届くような距離で充分に魅せつけてくれました。

長年待ち焦がれていた多くのファンが歓喜の涙を流し、大声で歌い、声援を送り、もうこれでいつ死んでも後悔はない、とまで思えるような体験を残して行ってくれましたね。

来日公演のレポートはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51875730.html
http://piccola-radio-italia.com/archives/51878089.html

また、当FESTAの多数の常連参加者が映っている動画がYouTubeに公開されたのは、FESTAの歴史に残る大事件でした。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51877223.html

そういえばYouTubeにUPされてから、個々人で楽しんでいるだけでしたので、今回、FESTAの大画面に投射して、初めて皆で楽しむことにしました。これは改めて楽しみが何倍にも膨れ上がる、とてもよい機会となりましたね。

また、筆者が立ち会った来日インタビューが世界の音楽情報誌・ラティーナ1月号に掲載されたので、それまで守秘義務のために誰にも見せた事がなかったインタビュー時の動画を、FESTA参加者には少しだけ披露いたしました。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51877223.html

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※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni


11月下旬には、Gatto Panceri(ガット・パンチェーリ/48歳/Monza出身)がプライベート旅行で来日しますが、当FESTAにも参加して歌って貰うことが実現し、これまたFESTAの歴史に残る大きな出来事となりました。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51883775.html

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また来日の主目的であるAlmaz社のプライベートパーティでのゲスト出演にも筆者は立ち会う事が出来ました。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51884132.html

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そして、2010年の最後を締めくくったのは、12月に来日したPatrizia Laquidara(パトリツィア・ラクイダーラ/38歳/Catania生まれVeneto育ち)。 

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惜しむらくはイタリア関連企業向けの社交パーティの余興としてのステージ出演が主目的だったため、真のファン層との接点とはならなかったのが残念でしたが、筆者は単独インタビューの機会をもらえましたし、後日開催された低価格でオープンな集いの告知にも一役買う事ができ、ファンとの接点が持てた事は、我々ファンにとっても、Patriziaにとってもありがたい機会になりましたね。

※当サイトでのPatrizia Laquidaraの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Patrizia_Laquidara


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2010年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

Check

Intervista a Patrizia Laquidara/ パトリツィア・ラクイダーラへのインタビュー

2010年12月14日に開催された在日イタリア商工会議所主催Gala Partyに出演するために来日し、ミニコンサートを行ったPatrizia Laquidara(パトリツィア・ラクイダーラ/38歳/Catania生まれVeneto育ち)へインタビューして参りました。

[Gala Party出演時]
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ライヴ映像は以下でストリーミングされています。(配信期限不明のため、ご試聴はお早めに)
http://italychannel.streamit.jp/?v=ffdefa2ade6b76164cc04011d3a8763a

※当サイトでのPatrizia Laquidaraの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Patrizia_Laquidara

--------プロローグ/イタリアと日本の音楽事情について-------

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筆者(以下、筆):では最初にちょっと自己紹介を。
僕はイタリアPOPSファンが集まるコミュニティを運営していて、毎月、音楽を紹介するFESTAを6年近くやってるんだ。
日本でもイタリアPOPSを広めるためにね。

Patrizia Laquidara(以下、P):それって、たくさんイタリア人が来るの?それとも日本人?

筆:ほとんどが日本人で、日本に住んでるイタリア人もたまに来るかな。

P:その日本人たちは皆、イタリア音楽に興味があるのかしら?

筆:うん。単にイタリア音楽が好きな人の他、イタリア語を話す日本人や、イタリアに住んでいたって日本人が来るんだよ

P:平均的な日本人は、イタリアPOPSと伝統的なイタリア音楽のどちらに興味があるのかしら?
何故って他の国では、例えばブラジルでは伝統的な音楽が好まれる傾向にあったから

筆:日本では今、ほとんどの人がJ-POPを聴いていて、外国の音楽を聴くときは、英語の曲か、クラシック音楽になってしまうなぁ。
日本では今では、イタリアPOPSのCDすら発売されることがないので、
もっと多くの日本人にイタリアPOPSの魅力に触れてもらう機会を作るために、僕はファンのコミュニティを作ったんだ。
ほとんどの日本人は、現代のイタリアPOPSを聴いた事さえなく、知っていても60年代までの曲まで。
実際はLucio Battisti(ルチォ・バッテスティ)から後は全く知られていないんだ

P:でもLucio Battisti(ルチォ・バッテスティ)の後にカンタウトーレの時代が来たじゃない?! 
実際、カンタウトーレの出現でイタリア音楽がもっと楽しくなったでしょ?
Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ)、Luigi Tenco(ルイジ・テンコ)、Gino Paoli(ジーノ・パオーリ)・・・

筆:僕は、Luigi Tenco(ルイジ・テンコ)が大好きなんだぁ!

P:偉大な詩人だわ!

筆:僕はイタリアPOPSを幅広く愛しているよ。Domenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)の時代から現在のLigabue(リガブエ)まで

P:イタリア音楽って美しいって思うわ。メロディが綺麗。Domenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)がそうだし。
カンタウトーレの時代ではFabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ)は、歌詞の方が強くて、まるで歌物語だわ

筆:Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ)は、日本人には歌詞が難しすぎるんだよねぇ・・・

P:じゃあ、Luigi Tenco(ルイジ・テンコ)は? 少しメロディ寄りで、響くものがあると思うわ!

筆:彼の詩はとっても美しいよね

P:シンプルだけどとっても詩的だわぁ

筆:彼の詩は文法的にも多彩なバリエーションに満ちていて、外国人にとっても、とても秀逸なイタリア語の教科書だと思うよ


---------自身の音楽について-----------------------------

筆:Newアルバム「Il canto dell'Anguana(アングアーナの唄)」について、教えてくれる?

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注)今回の来日の数日後の2010年12月20日にiTunesストア先行でリリースされるNewアルバム。
CD版はサンプル版制作時点で、音楽とヴォーカルのミキシングにズレが発見され、発売延期となりました。
Patriziaが手にしているのはその貴重なボツversion。20枚しか存在しないとか。

cover-CantoAnguanaP:このアルバムは特殊なものなの。何故って、私は10年ほどフォルクローレのジャンルで活動していたから。
イタリア音楽というより、地中海音楽ね。このHotel Rif(オテル・リフ)というグループとよくコラボしていたのよ。
だから自分のソロ名義ではなく、彼らとグループのクレジットにしたのよ。

スペインやフランス、モロッコによく演奏旅行に出かけて、フォルクローレを歌っていたわ。
10年経った今、あのフォルクローレ時代の経験をCDに記録しておきたいと思ったの。

でもこのCDには特別に自分たちの名前だけでなく、『Il Canto dell'Anguana』というプロジェクト名も入れたの。
いつもと違う珍しいことをやっているからね。

私はいつもイタリア語で曲を書き、カンタウトーレ的なイタリアPOPを演ってるけれど、今度はフォルクローレでしょ。
だから、このアルバムは『いつもと違って、私が経験したフォルクローレに敬意を表した作品』と説明するためなの。

私はアルバム「Indirizzo Portoghese(ポルトガルの住所)」、「Funambola(女曲芸師)」という、
イタリア語によるイタリアPOPSを続けて行くつもりだけど、今回は特別なものよって言っておきたかったの

でも本当にこうしたエスノ音楽、イタリアフォルクローレ、民族音楽を記録しておきたかったので、
Alfonso Santimone(アルフォンソ・サンティモーネ)と一緒に曲を書いたの。彼はピアニストでこのアルバムの全曲を作曲しているわ。
そして誌的な部分の歌詞は、Enio Sartori(エニオ・サルトーリ)が書いたわ。

全ての詩は、この神話の主人公Anguana(アングアーナ)の事を歌っているわ。
Anguanaは神秘的な妖精、魔女で、その姿は全然はっきり見えないの

Veneto(ヴェネト)州の特にVicenza(ヴィチェンツァ)とかAlto Adige(アルト・アディジェ)地方に伝承されていて、
昔からその容姿について、こんな風に言われていたの。

『そこを行ったらだめ!Anguanaの罠があるわ』とか、
『夜になるとAnguanaの声が聞こえてくる』とか。

Anguanaは良く見えない姿だから夜になると全く見えなくなるし、水の妖精だから、水辺で良く声が聞こえるのよ。

今回の詩は全て、こうしたAnguanaの姿の事を歌っていて、ほぼすべての曲は地中海音楽調ね。
地中海音楽といっても、例えばタランテッラなどのイタリア風ではなく、バルカン諸国風だったり、スペイン風だったり。
こうしたイタリアを取り巻く地域のテイストになっていて、イタリア風ではないのよ。

筆:あなたの最初のキャリアはまさにこの民族音楽から始まったんでしたよね?
Mogol(モゴール)の学校の奨学金を勝ち取ったのでしたよね?

P:私は、こうした学校に応募した事が無かったんだけれど、友だちが私の名前で応募しちゃったのよ。
そしたらその友だちが 『Patrizia、君は奨学金を勝ち取ったよー!』 って電話してきたのよ!
私は 『えっえ〜? いったいどこの?"』って訊いちゃったのよね。
友だちは 『ほら、あのMogolのIl CET(イル・チェット)さ〜!』
私は 『わぁ、それならいいわぁ 嬉しいわぁ』 てね。とっても意外で素敵な事だったわ。

でも私はVenetoの民族音楽には全く影響を受けていなかったのよ。
民族音楽は歌っていたけれど、そんなにしっかりとは。。。。
あぁ、思い出したわ。違うわ、そのころはまだ民族音楽は歌い始めていなかったわ。
私はそのころはラジオから流れるPOPSを聴いていたのよ。

それでMogolの学校へ行ったら、イタリア民族音楽コースで奨学金を取ったという事になっていたのだから、
どうしたらいいか判らず、戸惑い、嫌だと嘆いていたわ。

でもそれから3ヶ月間、イタリア民族音楽を勉強してみたら、自分にとっても合う美しい音楽だって気が付いたの。
目の前に世界が開いたわ。こうして私はこのジャンルを進むことを決めたの。そこから全てが生まれたわ。IndirizzoPortoghese

この奨学金の効果はすぐに発揮されて、私がブラジルに旅立った時ブラジル音楽に大きな感銘を受けて、
私の中にはブラジル音楽の要素があるって気が付いたので、イタリアに帰ってからもブラジル音楽に傾倒した活動をしたわ。

曲を書き始めた時も、詩の中にブラジル音楽からの影響が大きく出ていたわ。
1stアルバム「Indirizzo Portoghese」にもあるでしょ。

筆:そのアルバムではBungaro(ブンガロ)とコラボレーションしているよね?

P:そうなのよ。Bungaroとね。素敵なコラボレーションだったわ。おかげでサンレモにも出れたし。

筆:あれは2003年だったかな・・・?

P:そうよ2003年よ! まぁ、あなたって、たくさんの事知ってるのね!

筆:一番最初のアルバムはブラジルのアーティストCaetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)へのオマージュで、
次のアルバム「Indirizzo portoghese」からは曲を書き始めた。そうして次のアルバム「Funambola」へ続き・・・

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P:「Funambola」は、Arto Lindsay(アート・リンゼイ)がプロデュースしてくれたのよ! Caetano Velosoともよくコラボしていた人なのよ。
このアルバムはNew Yorkで録音され、ミュージシャンもニューヨーカーで、とても良い経験になったわ。

そう、最初のアルバムはブラジル語の「Para você querido Caé」で、そして「Indirizzo Portoghese」、「Funambola」
そして今回が「Il Canto dell'Anguana」よ

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[自身が主題曲を務めた映画「Manuale d'amore(邦題:イタリア的、恋愛マニュアル)」の日本版DVDを興味深げに眺めるPatrizia]

筆:こうして僕らは、あなたの多様な面を感じる事ができるんだよね。ブラジル音楽、カンタウトリーチェ、民族音楽と。
こうした様々な言葉を使ったスタイルで歌うことにはどういう狙いがあるの?

P:う〜ん・・・・目的は特に無いわね。どうしてこういうスタイルになったかというと、好きなようにやって来たからかな・・・
確かにこうしたやり方だと、いろいろな難しい問題にぶつかることがあるわ。
レコード会社やプロデューサーなどが変わってしまうからね。
自分のスタイルを決めた方がいい、っていう人も多いけれどねぇ・・・

例えば昨夜のコンサートで、私は、♪上を向〜〜いて 歩こ〜〜う♪ って歌ったんだけれど、
私はたくさんの国に行ってはその国の言葉の音楽を必ず歌うようにしているの。
ブラジルではブラジル語の、ポルトガルではポルトガル語の、モロッコではアラビア語の、エクアドルではスペイン語のね。
その国の通訳さんにたくさんの事を聴いて覚えるの。

これは私の知りたがりの性格に寄るものかな。少しでもそこの国の人に近寄ってみたいと思うのよ。
音楽は私にその国の事やその国の人々の感性を伝えてくれるものなの

今回のアルバム「Il Canto dell'Anguana」の後は、カンタウトリーチェのアルバムになるんだけれど、
こうしてたくさんの言語で歌ってみたいわ。確かにイタリアの歌は良いメロディを持っているけれど、
最近はちょっと国際化しすぎちゃってる気がするし

筆:それにしても凄いよね。こうしてたくさんの言葉で歌えるってことは!

P:そういえば不思議な事んだけど、私は英語でだけは歌った事が無いわ。私は英語が話せないし。
多くの人が英語の曲を歌うけれど、私はさっぱり。少し英語を習わないとね

筆:あなたはどんな音楽を聴いて育ったの?

P:たくさんありすぎて言えないわ。でも学校の友達が聴いていたようなRockはほんの少しだったなぁ。
私は民族音楽やJAZZ、カンタウトーレもの、地中海音楽を良く聴いていたわ。最近はよくアメリカ音楽を聴いているわ

筆:あなたはSicilia(シチリア)州のCatania(カターニァ)で生まれたけれど、Veneto(ヴェネト)で育ったんでしょ?

P:そうよ。育ったのはもうほとんどVenetoなの。Cataniaの頃はまだ小さかったけれど、たくさんの事を覚えているわ。
父がCatania出身で、Siciliaは本当に地中海の真ん中にあるからねぇ。シチリアの音楽を良く聴いていたわ

筆;Sicilia方言とVeneto方言とどっちが難しい?

P:Sicilia方言だと思うわ! 今ではもう理解するのは難しいわよね。でもね、イタリアには各州に方言があるのよ。
だから理解するのはとっても難しいのよ。私にはVeneto方言とRomagna方言しか判らないわ。
そしてイタリアには全イタリアを統一するような民族音楽が無いのよ。
それぞれの地方にはそれぞれの言葉があって、それぞれの音楽がある。だからこそイタリア各州の民族音楽は美しいの。

筆:来年、イタリアは建国150周年だよね?

P:そうね。何かいいことがあるといいわね。ここのところずっと長い間、とっても難しい事が続いているから・・・
あなた、昨日あった事件知ってる?

筆:あぁ!Roma(ローマ)のPiazza del Popolo(ポポロ広場)であった過激デモの事件でしょ?

P:そうそう。まるで中世みたい。暗黒時代だわ。イタリア全土が暗い覆いに包まれていて、文化的な政治が行われないから、
特に芸術を志す若者には辛い時代だわ。活動する場所がほとんどないもの。政治が旧態然として、文化を育成しようとしてくれないのよ。

筆:それって、世界的な危機だよね。日本もそうだし。

P:そうねぇ。至るところでねぇ。でも、この危機は新たな価値観を生み出すかもしれないわ。
人と人が助けあったりすることでね。こういう点では、私は悲観主義者じゃないわね

筆:それじゃあ、再び音楽の話に戻ろうか。あなたが歌を書く時は、最初にメロディから?歌詞から?それとも両方同時に?

P:法則は無いわねぇ。ある時は最初に歌詞を書いて後でメロディを作ったり、またある時は最初にメロディがあって後から詩を書いたり。
私には先に詩を書くのはとってもとっても簡単で、それを作曲者に渡すのはとっても早いの。
あるいは誰かが書いた詩に曲をつけたりするのもね。

だけど私が苦手なのは、曲の上に歌詞を載せることよ。メロディに当てはまる適切な言葉を当てはめるのが難しいのよ。
先に歌詞がある方が、曲の世界観が広がり易いわ。

例えば、私の曲ではアルバム「Funambola」に収められた"Nuove confusioni"や、
アルバム「Indirizzo portoghese」に収められた"Mielato"などがまさにそういう感じで、
まず真っ先に歌詞が出来て、後からメロディだったわ。

旅行している時とか、リラックスしている時には書き易いわね。一か所でじっとしている時はダメねぇ。

-----------日本について------------

筆:ではここで、日本について訊いてもいいかな? 今回、日本を訪れたのは初めてでしょ?

P:そうよ。まさに初めてなの

筆:最初は日本に対してどんなイメージを持っていた?そして実際に来てみて、どんな印象を持ったの?

P:本当言うと来る前にはたくさんの事を想像していたわ。
でも準備はせずに、まず扉を開けて、ワァッって入って来る感覚を大切にしたいと思ったの。

例えばブラジルに行った時は、たくさんの準備をしていったんだけれど、日本は良く知らないまま来ちゃったの。
まぁ少しぐらいは準備はしたけれど、そんなにタップリとはしなかったわ。

でも良かったと思ってるわ。こうしてここにいると、たくさんの雰囲気を感じ取ることができて、
いろんなことに興味津津になっちゃうから。

まず日本には正確さへの愛情があることにびっくりしたわ。
規則とか形式とかね。それも表面的な事じゃなくて、もっと深い部分でね。
仕草とか、漢字とか、言語とか、舞踊とかね。

舞踏を見に行ったんだけれど、ひとつひとつの仕草に意味があって、仕草の微妙な違いが微妙に意味を伝えているって知ったわ。
とても人間的な事よね。私たちは外見で判断する傾向があって、それがやがて象徴主義に繋がる傾向があるけれど、
もっと内面の深いところを感じ取る必要があるって気付いたわ。
この私の感覚がもし間違ってなければ、文化というのはとても感覚的なものじゃないかしら。

昔の日本人は内面に奥深いものを持って、自身の生き方や感じ方を文化にしていたんじゃないかしら。
でも今や日本人は変わってしまったという印象を持ったわ。もちろん世界が変わっているもの。
規則に縛られて自分自身に帰ることに少し疲れてしまったみたい。
こういう点では日本人は大きく変わったんじゃないかしら。
いい人生を生きられなくなってしまっている印象を持ったわ。

日本では自殺者が危機的に増えているって聞いていたわ。今なんとなくその訳が判ったような気がするわ。
規則に忠実であろうとする傾向があるからじゃないかしら。
特に今、若者はこの感覚が真に意味するところに疲れてしまっているんじゃないかしら。
だって世界中の至る所で変わってしまったんですもの。いわゆるグローバリゼーションね。

私は日本文化について詳しくは知らないけれど、とっても奥深いものだという印象を持ったわ。
そして日本人は自分らしく生きられずに疲れているって感じがしたけれど、間違ってるかしら?

筆:うん、ほとんどまさにその通りだと思うよ。でもイタリアの若者もそうじゃない?
例えば音楽に関して言うと、イタリアの若者は英語の曲ばかり聴いて、サンレモなんか見ないとか

P:日本では散歩で道を歩いていただけで、さっき言った事みたいなことを感じたのよ。
ポルトガルではね、歩いていると、とっても甘い音楽を奏でる集団に出くわすのよ、鈴をチリンチリン鳴らしながらね。
私は日本の音楽は判らないけど、日本ではどうかしら。
日本語の話し方って、とっても甘くて、気遣いがあって、尊敬があって、小さな声で囁くように話すのよねぇ。私好きだわ!

筆:イタリア語だって可愛いじゃない?言葉自体がメロディみたいだし。

P:そうそう。

筆:イタリアの歌は世界の最高峰だと思うよ。イタリア人には英語で歌いたがる人が多いけど、
僕はイタリア人がイタリア語や方言で歌う方が好きだな

P:私もそう思うわ。確かにたくさんのアメリカナイズしちゃった人が居るわよねぇ。

筆:そうそう、あなたのアルバム「Funambola」の中には、折り紙の鶴をモチーフに使ってるでしょ? 折り紙はまさに日本の文化なんだよ!

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P:へぇー、折り紙って日本文化だったの! 
アルバムのデザインを担当してくれた女友達のMiriam Petregato(ミリアム・ペトレガート)という画家のアイデアでね、
彼女はとっても優秀で、ヨーロッパ中で成功した画家なのよ。今はフィンランドに住んでいるんだけどね。
彼女は巨大な絵を手掛けてね、その中で私は手から糸で折り紙を吊るしているポーズを取っているのよ。
全てこのアルバムのために創作されたものなの。

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筆:「Funambola」って、女曲芸師という意味だよね。だから折り紙の鶴が糸で吊るされてバランスを取っているイメージなんだね。
僕はこのアルバムの中に折り紙を見つけた時、とても誇らしい気持ちになったよ。
何故って折り紙は日本の文化だし、ORIGAMIという言葉自体、日本語だからね!

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[筆者からプレゼントした折り鶴のメッセージカードを喜んでいるPatrizia]

--------------個人的な事について------------

筆:今日はね、僕の心臓がとってもドキドキしているんだよ。何故って、あなたがこんなに美しすぎて可愛いからさ!予想通りだったよ。
それで僕の女友だちたちがね、あなたのように美を保つにはどんな秘訣があるのか知りたがっているんだけど、良かったら教えてくれる?

P:え〜?。。。まぁ、どうしましょう(笑)。。。。今のところは・・・(笑)・・・・
私は今、時差ぼけで昨夜は少ししか眠れなかったんだけど、きっと規則正しい生活を送ることだと思うわ。

私は完璧にはできてなくて、今、体は夜11時だけれど現実は昼の11時だっていう不規則性だからね。
でもきっと規則正しい生活がイイと思うし、それがベストだと思うわ。精神的にもね。

クリーム塗ったりしてケアすれば、外見や身体的には有効だけど、内面から光り輝くことが美しさには重要じゃないかしら。
内面を磨けば、外見も光り輝いてくるんじゃないかしら。夢を追ったりすることでね。

-------------------

翌日の2010年12月16日には、赤坂のBarで行われたAperitivo della Camera(アペリティーヴォ・デッラ・カメラ/夕食前の軽食パーティ)にも顔を出してくれたPatriziaは、店舗設備の音響装置が音楽に適していなかったため、自身の持ち歌は歌ってくれませんでしたが、例の"上を向いて歩こう"を少しだけ歌ってくれ、参加者皆で楽しく歌いました。

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また今回の来日に同行していたギタリストAntonio Pascuzzo(アントニオ・パスクッツォ)は、完全実力評価で有名な審査会Club Tencoに関わりを持つプロデューサーで、今年のサンレモで、Simone CristicchiとIl Coro dei Minatori di Santa Fioraをコラボさせた仕掛人でした!

カンタウトーレとしても活動する実力派音楽人で、現在はRossoanticoというプロジェクトに力を注いでいます。

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Cristina da Kyoto e Yoshio Antonio da Tokio, non siamo professionisti nel settore musicale, ma come fan della musica pop italiana vorremmo creare la circostanza in cui si può ascoltarla più facilmente anche qua in Giappone. Sperando questo motivo, il progetto si chiama "Piccola RADIO-ITALIA".

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