Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Pacifico

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。Festa情報→http://piccola-radio-italia.com/archives/cat_50003116.html

公式facebookページ (facebook ufficiale)
http://www.facebook.com/PiccolaRadioItalia

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第140回イタリアPOPSフェスタ(2017年3月)レポート(第3部&第4部:Samuele Bersani)

Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ/47歳/Rimini出身)がリリースしたライヴアルバム『Live-La fortuna che abbiamo(意:ライヴ-僕らが持つ幸福)』(2016)は、2CD+DVDの3枚組で、10人以上のゲストとそれぞれ共演する見どころ満載の豪華作品となった。
Samuele Bersani - Live-La fortuna che abbiamo

新曲のアルバムタイトル曲「La fortuna che abbiamo」の公式ヴィデオクリップは、Bersani自身が映像監督を務め、Petra Magoni(ペトラ・マゴーニ/45歳)が映像出演したことで話題となった。ヴォーカリストとして比類なき存在のPetraを起用しながらも、クチパクのみでデュエットさせない、というなんとも贅沢(残念?)な違和感を感じさせる作品だ。

※当サイトでのPetra Magoniの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Petra_Magoni

この後、FESTAでは付属のライヴDVDから各ゲストとの共演シーンを中心に紹介したが、ネット上にUPされていない映像もあるので、アルバムの公式ティーザー映像を貼っておく。

Bersaniのデビュー曲「Il mostro(意:怪物)」(1991)。プレゼンターはなんと映画監督Dario Argento(ダリオ・アルジェント)が務めている。『サスペリア』『ゾンビ』などの作品で世界的に大成したホラー映画界の巨匠だ。

Il pescatore di asterischi(意:小記事の釣り人)」は若くしてサンレモ音楽祭優勝歴を持つMarco Mengoni(マルコ・メンゴーニ/29歳)とGnuQuartet(ニューカルテット)との共演。GnuQuartetは、通常の弦楽カルテットと編成が異なり、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロにフルートを加えている。昨今のイタリア音楽界の中で引っ張りだこのストリングス隊として頭角を現し、いろいろなアーティストのアルバムの中でグループ名やメンバー名を目にすることが多い。ヴァイオリンのRoberto Izzo(ロベルト・イッツォ)とStefano Cabrera(ステーファノ・カブレラ)は、New Trolls(ニュー・トロルス)の数度にわたる来日公演時に、それぞれ単独で来日してオーケストラパートのまとめ役を担っている実績も。

※当サイトでのMarco Mengoniの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Marco_Mengoni

※当サイトでのGnuQuartetの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gnu_Quartet

「Come due somari(意:二人のアホのように)」(2006)は、Musica Nuda(ムジカ・ヌーダ)との共演。Ferruccio Spinetti(フェッルッチォ・スピネッティ)のコントラバス1本に合わせて前出のヴォーカルPetra Magoniが歌う異色のコンビで、2005年に初来日公演も行っている。

※当サイトでのMusica Nudaの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Musica_Nuda

Le storie che non conosci(意:君が知らない物語)」(2015)は、共作者Pacifico(パチフィコ/53歳)との共演。公式ヴィデオクリップには大御所カンタウトーレFrancesco Guccini(フランチェスコ・グッチーニ/77歳)がカメオ出演したことでも話題となった。(2012年にカンタウトーレ活動からの引退宣言をしていたので)

Le mie parole(意:僕の言葉)」(2002)はBersaniがPacificoのカヴァーとして発表した作品。もちろん同ライヴ盤ではPacifico本人との共演で披露された。Grinzane Cavour文学賞受賞作品。

※当サイトでのPacificoの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pacifico

Giudizi universali(意:宇宙の判定)」(1997)は、Carmen Consoli(カルメン・コンソリ)との共演。1998年Lunezia賞(ルネツィア賞/文学的歌詞賞)に輝いた作品。イタリア側の文献によると、イタリアでも活動した元サッカー選手・中田英寿が日本語版を2010年に録音したという記述がある。

※当サイトでのCarmen Consoliの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Carmen_Consoli

Chicco e spillo(意:ツブとピン)」(1992)は、Puglia出身の異色ラッパーCaparezza(カパレッツァ/44歳)との共演。2人の兄弟の事を歌っている。

※当サイトでのCaparezzaの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Caparezza

Canzone(意:歌)」(1996)は、BersaniがLucio Dalla(1943-2012/68歳没)と共作し、Dallaが歌唱して大ヒット、Bersaniにとっても大きな実績となった重要作品。ちなみにLucio Dallaこそが、Bersaniの発掘者であり、自身のライヴの前座にBersaniを起用して育てた師匠でもある。このライヴアルバムでは、Dallaと同郷のカンタウトーレLuca Carboni(ルカ・カルボーニ/55歳)とのデュエットで披露している。

※当サイトでのLucio Dallaの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Dalla

※当サイトでのLuca Carboniの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Luca_Carboni

※当サイトでのSamuele Bersaniの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Samuele_Bersani


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2017年に達する年齢で表記。

次回FESTAは、4月16日(日)に開催予定。

第89回イタリアPOPSフェスタ(2012年10月)レポート(その1/ Pacifico, Maurizio Fabrizio, Katia Astarita)

第89回Festaは、21名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて10/27(土)に開催されました。参加者の内訳は男性6名 女性15名。

目前に雅ヴァージョンでライトアップされた東京スカイツリーを臨む絶好のロケーションで極上の音楽を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。

TuttiInsieme2012-10
集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏

 


第1部

第1部は2人のカンタウトーレを紹介しました。否、ピンで活動するカンタウトーレというよりも、作曲家・演奏家・音楽プロデューサーといった音楽仕掛け人としての活動の方がむしろ有名な2人ですので、音楽職人と言った方がイメージに近いかも。

1人目はPacifico(パチフィコ/48歳/Milano出身)。本名のLuigi De Crescenzo(ルイージ・デ・クレシェンツォ)、またはその愛称Gino De Crescenzo(ジーノ・クレシェンツォ)名義でも実にたくさんの作曲を手掛け、たくさんのアーティストに提供する活動が著名な人物で、特に21世紀になってからは大物にもたくさんの楽曲を提供しています。

Adriano Celentano(アドリァーノ・チェレンターノ)、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)、Anna Oxa(アンナ・オクサ)、Antonello Venditti(アントネッロ・ヴェンディッティ)、Fiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)、Frankie HI-NRG(フランキー・ハイ・エナジー)、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)、Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ)、Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ)、Nina Zilli(ニーナ・ズィッリ)、Noemi(ノエミ)、Ornella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)、Musica Nuda(ムズィカ・ヌーダ)、Raf(ラフ)、 Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ)、Simona Bencini(スィモーナ・ベンチーニ)、Zucchero(ズッケロ)といった錚々たる顔ぶれに楽曲を提供。

近年のヒット作例は、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ)と共作した"Ogni tanto(意:時折)"(2011)

Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ)と共作した"Ricomincio da qui(意:ここから再開するわ)"は、サンレモ音楽祭2010で栄誉あるMia Martini賞(批評家賞)を勝ち取っています。

そんな売れっ子ソングライターとしての顔を持つPacificoが3年ぶりのアルバム「Una voce non basta(意:一つの声は充分ではない)」(2012)をリリース。全14曲が全て他のアーティストとの共演・デュエット作品に仕上げられています。有名どころでは、Casino Royale(カズィノ・ロイァーレ)、Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ)、Musica Nuda(ムズィカ・ヌーダ)、Baustelle(バウステッレ)、Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ)、Frankie Hi-Nrg(フランキー・ハイ・エナジー)、Cristina Dona(クリスティーナ・ドナ)、Afterhours(アフターアワーズ)らといった面々。

Pacifico_Una-Voce-Non-Basta

Festaではうち3曲をピックアップ。1曲目はMalika Ayane(マリカ・アヤーヌ)とのデュエットで"L'unica cosa che resta(意:残った唯一の物事)"

※当サイトでのMalika Ayaneの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Malika_Ayane

2曲目はN.A.N.O.ことEmanuele Lapiana(エマヌエレ・ラピァーナ)との共演で"A nessuno(誰でもない人へ)"。イタリア社会で増加するホームレス問題に社会派的な視点を向けて書かれた作品。

3曲目は、ファンクバンドCasino Royale(カズィノ・ロイァーレ)のAlioscia(アリオシャ)とPatrick(パトリック)をフィーチャーした"Ogni giorno(毎日)"。"Mantra recitato(唱えられたマントラ/真言)"という宗教めいた副題が付けられています。

※当サイトでのCasino Royaleの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Casino_Royale


第1部2人目のカンタウトーレ/音楽職人は、Maurizio Fabrizio(マウリツィオ・ファブリツィオ/59歳/Milano出身)。

11歳から音楽の勉強を始め、Giuseppe Verdi(ジゥゼッペ・ヴェルディ)音楽院で、ピアノ、作曲、パーカッション、ファゴット、コントラバスを習い、ドラムとギターに情熱を注ぐようになったという経歴を持っています。

やがて1970年前後に兄弟デュオMaurizio & Fabrizio(マウリツィオ・エ・ファブリツィオ)としてデビューし、サンレモ音楽祭などに出場を果たしたものの、次第に他のアーティストに楽曲を提供し、プロデュースする側にシフトした活動に移っていきます。

Mia Martini(ミア・マルティーニ)、Patty Pravo(パッティ・プラヴォ)、Mina(ミーナ)、Marcella Bella(マルチェッラ・ベッラ)、Ornella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)、Mietta(ミエッタ)、Al Bano(アル・バーノ)、Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)、Eros Ramazzotti(エロス・ラマッツォッティ)、Antonello Venditti(アントネッロ・ヴェンディッティ)、Renato Zero(レナート・ゼロ)といった錚々たる顔ぶれに楽曲を提供しています。

統計上、サンレモ音楽祭に楽曲を提供した曲数ランキングの第5位で33曲を送りだしています。うち、2曲が優勝、3曲が3位を獲得しており、映画音楽の世界でも活躍しています。

また特に1970年代後半、Angelo Branduardi(アンジェロ・ブランドゥアルディ)の売り出しに成功したプロデューサーとしての活動が有名で、当時のBranduardiのライヴ映像には、傍らでギターを奏でるMaurizio Fabrizioの雄姿を見かけることは難しくありませんでした。

そんなまさに音楽職人のMaurizio Fabrizioが1980年以来、実に31年ぶりとなるソロアルバム「Bella la vita(意:美しき人生)」(2011)を、女優 Katia Astarita(カティア・アストラリタ)との共同名義で突如リリースしました。

MaurizioFabrizio-BellaLaVita

そのアルバムには、1970年代のAngelo Branduardiプロジェクト時代からの付き合いであるベーシストGigi Cappellotto(ジジ・カッペッロット)を呼び入れています。GigiはMilva(ミルヴァ)の来日公演でもベーシストとして参加していました。またドラムにはLele Melotti(レレ・メロッティ)とAlberto Serafini(アルベルト・セラフィニ)といった鉄壁の面々を揃えています。

まずはアルバムタイトル曲"Bella la vita(意:美しき人生)"。ここではMaurizio Fabrizioソロのライヴ映像で。

このアルバムには、Maurizio Fabrizioが書いた楽曲で、イタリアPOPS史上に燦然と輝き続けている名曲のセルフカバー版も収められていることが一番の話題でしょう。

はい。Renato Zero(レナート・ゼロ)に歌われた"I migliori anni della nostra vita(意:僕らの人生の最良の年月)"です。

※当サイトでのRenato Zeroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Renato_Zero

ここではMaurizio Fabrizioソロのライヴ映像を。動画の途中に登場するのは、俳優Ginluca Ferrato(ジァンルカ・フェッラート)、最後の方に登場する眼鏡をかけた男性は、なんとGiacarlo Lucariello(ジァンカルロ・ルカリエッロ)。1970年代前半にメジャー移籍後のPoohを大成功に導いた敏腕プロデューサーです。

そして"Almeno tu nell'universo(意:宇宙の中で少なくともあなただけは)"。サンレモ音楽祭1989でMia Martiniに歌われ、批評家賞を獲得した楽曲で、Mia Martiniの逝去後、このサンレモ音楽祭の批評家賞に『Mia Martini賞』という名称が与えられるきっかけとなった、イタリアPOPS史上の名曲中の名曲と言っても過言ではないでしょう。

そしてこの楽曲は、こうして1989年にMia Martiniの歌唱で世の中に出されたものの、実はMaurizio FabrizioがBruno Lauzi(ブルーノ・ラウツィ)と共に同曲を書き上げたのは1972年。実に17年もの間、引き出しの中にしまわれて熟成されていたという、曰く付きの楽曲。

※当サイトでのMia Martiniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Mia_Martini

そしてMaurizio Fabrizioのセルフカヴァー。今回のアルバム収録と同じKatia Astaritaとの共演ヴァージョンで。

おまけ映像として、Maurizio Fabrizioがイベントで披露したライヴ映像を。こちらは、なんとPoohのRoby Facchinetti(ロビー・ファッキネッティ)とのデュエット。

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
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さらにおまけ映像として、Maurizio Fabrizioが書いたサンレモ音楽祭優勝曲のひとつ"Storie di tutti i giorni(意:毎日の物語/邦題:過ぎ行く日々の物語)"。サンレモ音楽祭1982でRiccardo Fogli(リッカルド・フォッリ/ex.Pooh)が歌い、Riccardo自身もソロ歌手として初めて栄冠を勝ち取った瞬間となりました。またPoohのプロデュースから離れたGiancarlo Lucarielloがプロデュースしていました。

※当サイトでのRiccardo Fogliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Riccardo_Fogli

そしてMaurizio Fabrizioがイベントで披露したライヴ映像。Giancarlo Lucarielloのナレーションに導かれて始まり、エンディングにはRoby Facchinettiが。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

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『イタリアPOPSのススメ』連載コラム@シーライト パブリッシング

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ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
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「イタリアン・ポップ・ミュージック 50年の変遷」@PolyCultureClubTokyo

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