Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Nina_Zilli

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

『イタリアPOPSスペシャル』2012@イタリア文化会館レポート(その3 / 第2部:イタリアPOPSを一緒に歌ってみましょう)

その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52007579.html


第2部 /15:30-17:30 イタリアPOPSを一緒に歌ってみましょう

日本人にも歌い易いイタリアPOPSの楽曲を覚えて、皆で歌って、楽しみ・覚えましょう!というコーナーです。

ItaliaPopsSpecial2012-Parte2

イタリアPOPSの中には、耳で覚えていつしか鼻歌を歌っていたり、自然に耳が覚えたフレーズを口ずさんでしまっているような、思わず歌ってしまう楽曲が多いのが魅力の一つだと思います。

ただ黙って聴いているだけよりも、歌うことで楽しみや味わいが倍増する楽曲を予め選んでおき、まずは原曲を聴いて覚え、原曲に合わせて何回か歌ってみて、最終的に参加者全員でカラオケで歌ってみる、というスタイルにしたので、初心者の方でも楽しめたようです。

参加者の方からは、『イタリア語も初心者だし、聴いたことがない歌ばかりだったにも関らず、なんとなく歌えてしまえたし、何よりも歌って楽しかった!』という感想が寄せられました!

※当日配布した歌詞カードのPDF版はコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ItalPOPSSpecial2012.pdf


1曲目はNina Zilli(ニーナ・ズィッリ/32歳/Piacenza出身)が歌った"50 mila(5万)"(2010年作品)。モータウン調の楽曲ですが、2010年の新曲でNina Zilli自身が書いた楽曲です。

Nina Zilli

日本でも2011年イタリア映画祭で公開され、その後一般上映されると大ヒット・ロングラン公演となったイタリア映画『あしたのパスタはアルデンテ(原題:Mine vaganti)』(2010年作品)の主題歌にも抜擢され、劇中で主人公にも口ずさまれるほど、作品の中で重要な役割を果たした楽曲です。

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なお、同映画の日本盤DVDもリリースされました!

※映画作品と楽曲の詳細情報はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51930430.html

※当サイトでのNina Zilliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Nina_Zilli


2曲目は、Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ/28歳/Milano出身のモロッコ系イタリア人)が2010年にカヴァーした楽曲"La prima cosa bella(はじめての大切なもの)"。原曲は1970年のサンレモ音楽祭で作者のNicola Di Bari(ニコラ・ディ・バリ)自身が歌った楽曲です。

Malika Ayane

上記ビデオクリップに差し込まれている映像は、同名のイタリア映画『La prima cosa bella(はじめての大切なもの)』(2010年作品)からの映像。この楽曲は同映画の主題歌としてだけでなく、映画タイトルにも流用され、事あるごとに登場人物たちが口ずさむ重要な役割を果たしました。なお、同映画はイタリア映画祭2011で上映されました。

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※映画作品と楽曲の詳細情報はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51929923.html

※当サイトでのMalika Ayaneの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Malika_Ayane


3曲目はElisa(エリーザ/35歳/Monfarcone出身)が2003年にカヴァーした楽曲"Almeno tu nell'universo(宇宙の中で少なくともあなたは)"。Mia Martini(ミア・マルティーニ)が1989年に歌ったものがオリジナル。

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この楽曲も、ビデオクリップに差し込まれている映像から推察できる通り、イタリア映画『Ricordati di me(邦題:私のことを覚えていて/英題:Remember me)』(2003年作品)からの映像。

同映画のサントラには多くの歌が使われていますが、このElisaが歌った楽曲はメインとして採用されています。

同映画はGabriele Muccino(ガブリエレ・ムッチーノ)監督作品。イタリア映画祭2005で日本でも上映されました。

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※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa


4曲目は、Pooh(プー/1966年結成)の1977年のヒット曲"Dammi solo un minuto(僕に1分だけおくれ/邦題:ひと吹きの夢)。

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Poohのライヴで恒例の、『観客もステージと一体となって歌う』のを、2012年春の待望の初来日公演でも実現するための予習コーナーも兼ねています。

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※フライヤーのPDFはコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ItaloProgFes2012Primavera.pdf

※来日情報は詳しくはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51996077.html

特にライヴでのこの楽曲のパフォーマンスの際、観客にたっぷりと歌わせるのが通例となっています。

恐ろしい事に、Pooh側は最初の1センテンスだけを歌い、最初のブレスから後は観客だけに歌わせるので、ここは皆さんしっかり覚えましょう!

lo so e che è forse meglio ロ・ソ・ケ・エ・フォルセ・メリィオ
ma crederci non voglio マ・クレデルチー・ノン・ヴォリィオ
non c'ero preparato ノン・チェーロ・プレパラート
ci vuole fiato a dirti チ・ヴォーレ・フィアート・ア・ディールティ

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh


5曲目は、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ/58歳/Siena出身)がPacificoと共作して歌った"Ogni tanto(時々)"。

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2011年1月11日発売と、1並びの発売日にこだわって発表した話題のアルバム「Io e te(私とあなた)」に収められた楽曲で、アルバム発売に先行して2010年12月3日に発売されました。

※同アルバムは、2011年・年間アルバムチャートの5位にランクインしています。

その話題とは、主に2つの局面があり、ひとつ目は、56歳での妊娠・初産した超高齢出産であったこと。ふたつ目は、自らが同性愛者であることをカミングアウトしていたGianna Nanniniには、全く妊娠のパートナー男性の影が見えなかったこと。

Gianna Nanniniは、いったいどのように妊娠したのでしょうか?

考えられるのは、生殖医療行為による人為的な妊娠・・・・

しかし、生殖に関して厳格なカトリック教会の教義では、自然な生殖に反すること(避妊・中絶・同性愛など)を タブー視 しており、今もなおカトリック協会の影響下にあるイタリア社会では、その考えが根強く残っています。

1970年代以降、中絶や離婚は法律上では認められるようになったものの、生殖医療行為による妊娠は現在も法律上、認められていないのです。

社会論争にまで発展したこの問題に、Giannaは『皆さん、自由や権利というものを急に忘れてしまってるようね。我々の誰もが、したい事を・したい時に・したい相手とする自由と権利を』とだけ回答するに留めています。

※当サイトでのGianna Nanniniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianna_Nannini


6曲目は、Jovanotti(ジォヴァノッティ/46歳/Roma出身)が1997年に自作して歌った"Bella(美しい女性)"。

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ビデオクリップの冒頭に出てくる地下鉄は、Buenos Airesで第二の人生を送っている元・営団地下鉄丸ノ内線の500形車両である、と、鉄道にも詳しい参加者のkazumaさん(POP!ITALIANO)が教えてくれました。

イタリアRAPの父と言われるJovanottiですが、この頃からヴォーカル作品が目立つようになって来て、今では歌モノが中心のアルバム制作にシフトしています・・・が、そこはやはりラッパー。スローな楽曲でさえも言葉数が多くて、とても外国人には歌うのが難しい楽曲が多いのですが、この楽曲"Bella"は、歌い易いJovanotti作品のひとつだと言えるでしょう。

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Jovanotti


7曲目は、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ/54歳/Lajatico出身)とGiorgia(ジォルジァ/41歳/Roma出身)の二人が、1995年にリリースした"Vivo per lei(彼女のために生きる)"。

Andrea Bocelli e Giorgia

通称O.R.O.(オーロ)こと、Radio Onda Ovestの3人組グループが同1994年に発表した楽曲ですが、まだブレイク前のこの2人の歌手のデュエット用にと、カンタウトーレのGatto Panceri(ガット・パンチェーリ)が歌詞をつけ直し、世界的なヒットとなりました。

※"Vivo per lei"誕生エピソードはコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/14800013.html

"Vivo per lei(彼女のために生きる)"というタイトルとなっており、Andreaが歌い始めると、『あぁ、ある女性に恋する男の歌なんだな・・・』と感じさせるのですが、続いてGiorgiaも『私も彼女のために生きてるの』と歌うので、リスナーにはこの『彼女』とは何者なのかが検討が付かなくなります・・・・

そしてエンディングにかなり近い部分の歌詞で、やっとこの『lei(彼女)』という存在が『la musica(音楽)』のことであると判るのです。

なぜなら、『la musica(音楽)』は女性名詞だから、冒頭からずっと『lei(彼女)』と抽象的な言い方で歌っていたんですね。イタリア語のように名詞に性がある言語ならではの擬人的な表現で、この作詞の妙にはお見事といったところです。名詞に性がない日本語や英語では、こういう表現は出来ませんから。

※当サイトでのAndrea Bocelliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Andrea_Bocelli

※当サイトでのGiorgiaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Giorgia


歌うコーナー最後の楽曲は、Lucio Dalla(ルチォ・ダッラ/1943-2012/68歳没/Bologna出身)が1978年に発表した"L'anno che verrà(やって来る年)"。

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もちろんこれは、2012年3月1日に急逝した偉大なカンタウトーレLucio Dallaを忍ぶ意味と、イタリアで新年を迎える際の定番曲であるこの曲が、4月から新年度を迎える我が国の時期としてはタイミングが合うからでもあります。

※Lucio Dallaの訃報についての紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52001543.html

旧年中には何かしら上手く行かないことがあったけれども、
TVでは来年は変革の年になるって言ってるので、
みんな楽しみに待っているんだ!

クリスマスが3回あったり、
一日中がお祭りだったりで、
キリストさまも十字架から降りて来ちゃうかも

皆が思い思いに愛しあったり
神父様だって結婚してしまうかも
ま、それなりの年齢じゃなきゃダメだけどね

といった不安のない明るい未来を歌い、新しい年を迎える際の意気込みとしては非常に適切であるところが、この楽曲が持つ永遠の力だと思います。

※当サイトでのLucio Dallaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Dalla


さて、歌うコーナーはこれで終わったのですが、最後に声だけでなく、全身でイタリア音楽を体感してみましょう!ということで、シメとして『Balliamo insieme!(一緒に踊ってみましょう)』!

選んだ楽曲はClaudio Cecchetto(クラウディオ・チェッケット/60歳/Venezia近郊出身)が1981年にリリースした"Gioca jouer(ジォーカ・ジュエ)"

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1970年代のイタリア経済の破綻以来、存続の危機に苛まれていたサンレモ音楽祭を見事に救い出し、後に『La rinascita di Sanremo(サンレモの復興)』と称される事となる1981年のサンレモ音楽祭で総合司会に大抜擢された音楽業界人Claudio Cecchettoが、サンレモ音楽祭の舞台で披露した、大傑作のダンス曲です。

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Dormire 眠る
Salutare あいさつする
Autostop ヒッチハイク
Starnuto くしゃみ
Camminare 歩く
Nuotare 泳ぐ
Sciare スキーする
Spray スプレー
Macho マッチョ
Clacson クラクション
Campana 釣り鐘
Okey オッケー
Baciare キスする
Capelli 髪の毛
Saluti あいさつ
Superman スーパーマン

イタリア語の動詞の原形が連呼されるのに従って、その動作をする、という最低限のルールしか存在しないこのダンス遊びは、イタリア国内だけでなく、世界的に大ブレイクを果たしました。(G7国家の中で知られていないのは日本だけ、といっても過言ではありません。)

そして昨2011年はこの"Gioca Jouer"誕生30周年記念ということで、YouTube上には世界の至る所で思い思いの動作で"Gioca Jouer"を踊る動画投稿が溢れました。

イタリア文化会館のB2Fのホワイエで、この"Gioca Jouer"を参加者全員で踊って楽しみました。思い思いの動作で全然構わないこのダンスは、いざやってみると、イタリア語の指示で体を動かす楽しみに加え、映像と自分の一体感、会場の参加者との共通体験、そもそも体を動かすことによるアドレナリン効果などが組み合わさって、最高のエンターテインメントとなりました!

※Gioca Jouerの詳細記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51952022.html

※当サイトでのClaudio Cecchettoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Cecchetto


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

次の音楽イベントは月例FESTAとなり、4月21日(土)の開催です。
http://piccola-radio-italia.com/archives/52002115.html

Check

第82回イタリアPOPSフェスタ(2012年3月)レポート (その1 / Marco Guazzone, Iohosemprevoglia, Erica Mou, Alessandro Casillo, Samuele Bersani, Nina Zilli, Giuliano Palma, Fabrizio Bosso)

第82回Festaは、22名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて3/10(土)に開催されました。参加者の内訳は男性6名 女性16名(うち、初参加者2名)。

まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。

集合写真集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏

第1部

第62回を迎えたFestival della Canzone Italiana 2012 (サンレモ音楽祭2012)が、2012年2月14日〜18日の5日間にかけて開催されましたので、サンレモ2012特集その1を3月FESTAの第1部に充てました。

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※既に当サイト内に特集記事をUPしておりますので、サンレモ2012の全体像はそちらをご覧ください。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51997210.html

昨年に続いて総合司会を務めたのはイタリアの国民的スターGianni Morandi(ジァンニ・モランディ/68歳/Monghidoro出身)

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※当サイトでのGianni Morandiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianni_Morandi

そして司会アシスタントは、Rocco Papaleo(ロッコ・パパレオ/54歳)とIvana Mrazova(イヴァンカ・ムラゾヴァ/20歳/チェコ出身)。

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しかしながらIvanaは頸椎を痛めて初日の出演が出来なくなり、急遽、昨2011年のサンレモ音楽祭で同役をこなしたElisabetta Canalis(エリザベッタ・カナリス/34歳/イタリアSassari出身)、Belén Rodríguez(ベレン・ロドリゲス/28歳/アルゼンチン出身)が代役に呼ばれ、Ivanaが2夜目より登場した後も、この3人の美女がアシスタントを務めることとなりました。

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イタリアで大きな話題となったのは、この3人の美女たちの露出度の高さ(笑)。特に注目を集めたのは、Belénの大胆なスリット入り衣装。当然、この中身はどういうことになっているのか?という点に関心が注がれ、Cストリングを着用していた!というオチで盛り上がっていたこともあります。(苦笑)

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さて、本題の音楽祭への出場曲ですが、まずはSanremo Social(新人部門)の入賞曲から。
今回は8名の新人が1対1の勝ち抜き戦で4名の入賞者(曲)が決まり、その4名の入賞者(曲)の中で順位を争うルールとなりました。

第4位となったのはカンタウトーレのMarco Guazzone(マルコ・グァッツォーネ/24歳/Roma出身)の"Guasto(ダメージ)"。カンタウトリーチェのGiulia Anania(ジゥリア・アナニア)を勝ち抜いて、最終的に4位となりました。指揮者は同楽曲の共作者であるStefano Costantini(ステーファノ・コスタンティーニ)が、弱冠22歳でのサンレモ音楽祭の指揮者を務めました。

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第3位となったのは、バンド形態のIohosemprevoglia(イォオセンプレヴォッリァ/Monopoliで結成)の"Incredibile(信じられない)"。同バンドのヴォーカリストVittorio Nacci(ヴィットリオ・ナッチ)が独りで書いた楽曲です。カンタウトリーチェのCeleste Gaia(チェレステ・ガイア)を勝ち抜き、一時は2位に着けたものの、最終的に3位に留まる事となりました。

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第2位となったのは、カンタウトリーチェのErica Mou(エリカ・ムー/23歳/Puglia州Bisceglie)が独りで書きあげた楽曲"Nella vasca da bagno del tempo(時のバスタブの中で)"。Bidiel(ビディエル)を勝ち抜き、一時は3位だったものの、ゴールデンシェア賞の獲得が順位繰り上げに貢献し、2位に浮上、新人部門のMia Martini賞(批評家賞)も獲得しました。

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Erica Mou / e


そして優勝に輝いたのは、Alessandro Casillo(アレッサンドロ・カズィッロ/16歳/Assago出身)の"È vero [che ci sei]([君が居るのは]本当のことさ)"。驚くべきことにサンレモ出場時には 弱冠 15歳だったAlessandroですが、既にイタリアのTV番組『Io canto(意:私は歌う)』という5歳〜16歳の少年少女のタレント発掘番組の2011年シーズンで大活躍を果たし、既に名前も顔も売れていたことから、優勝は当然と言えば当然の結果だったかもしれません。

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Alessandro Casillo / e` vero

サンレモ音楽祭でこの強敵と組み合わされたカンタウトリーチェのGiordana Angi(ジォルダーナ・アンジ)は当然予選落ちとなり、運が悪かったとしか言いようがありませんでしたね。

特に今回のサンレモ2012の新人部門では、インターネット上で事前に楽曲を紹介し、facebookで投票して貰うことが本選の成績に大きく関与するルールが取り入れられた事が特筆することでしょう。特にErica Mouはこの恩恵を受け、facebookで人気を集めたことが副賞獲得に繋がり、結果順位繰り上げに大きく貢献したようです。

音楽祭の初日までに参加曲を公衆に向けて一切公開してはならない、というサンレモ音楽祭の伝統的な厳格ルールが、新人部門に限っては大きく変わろうとしている事が感じ取れる事象だと思います。

※サンレモ音楽祭についての簡単な解説はWebコラム『イタリアPOPSのススメ』をご覧ください。
12.2012年サンレモ音楽祭
http://www.c-light.co.jp/modules/column/index.php/Iwasa_10/iwasa_10_12.html
10.イタリアのPOPSシーンの事情
http://www.c-light.co.jp/modules/column/index.php/Iwasa_10/iwasa_10_10.html


さらにArtisti部門(一般部門)の副賞獲得者(曲)から。

栄誉あるMia Martini賞(批評家賞)を獲得したのは、カンタウトーレのSamuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ/42歳/Rimini出身)の自作曲"Un pallone(球)"。いつもながら、不可思議な歌詞で綴られたエキセントリックな楽曲でしたが、Mia Martini賞受賞は、まさにベストな判定結果だったと言えるでしょう。

Psyco - 20 anni di canzoni

既に当サイトのサンレモ2012結果特集記事で楽曲の動画を紹介しておりますので、3月FESTAでは、サンレモ2012第4夜に繰り広げられたゲストを招いてのステージ映像でご覧いただきました。

俳優であり、歌手でもあるPaolo Rossi(パオロ・ロッスィ)を招いてのステージから。

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※当サイトでのSamuele Bersaniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Samuele_Bersani


そして、2012年のEurovision Song Contest(ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト)のイタリア代表出場権を勝ち取ったのは、カンタウトリーチェのNina Zilli(ニーナ・ズィッリ/32歳/Piacenza出身)。歌った楽曲は自作曲"Per sempre(永遠に)"。

L'amore e femmina

サンレモ2012第4夜のゲストを招いてのステージでは、大ヒット曲"50mila(5万)"でも共演したGiuliano Palma(ジゥリアーノ・パルマ)にイタリアを代表するトランペッターFabrizio Bosso(ファブリツィオ・ボッソ)を招きました。

※"50mila(5万)"は、映画『Mine Vaganti(邦題:あしたのパスタはアルデンテ)』の主題曲。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51960662.html

※Fabrizio Bossoは、2012年5月に来日公演も予定されています。
http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/fabrizio-bosso/

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※当サイトでのNina Zilliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Nina_Zilli



注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

Check

62°Sanremo 2012 / 第62回サンレモ音楽祭2012結果

2012年2月14日(火)から2月18日(土)にかけての5日間、イタリアの国民的音楽イヴェント『62°Festival della Canzone Italiana di Sanremo / 第62回サンレモ・イタリアの歌フェスティヴァル(通称:サンレモ音楽祭)』が開催されました。ここでは上位入賞曲と副賞の結果をお伝えします。(本来は歌手ではなく、楽曲を評価するコンテストです。)

3 finaliste

優勝
"Non è l'inferno (地獄ではない)" / Emma (エンマ/28歳/Firenze生まれPuglia州Lecce近郊育ち)

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※当サイトでのEmmaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Emma

2位
"La notte (夜)" / Arisa (アリーザ/30歳/Basilicata州Potenza生まれGenova育ち)

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※当サイトでのArisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Arisa

※Premio Golden Share della Sala Stampa Radio e Tv/ゴールデンシェア賞(ラジオ・TV報道局賞)も受賞

3位
"Sono solo parole (それは単なる言葉)" / Noemi (ノエミ/30歳/Roma出身)

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※当サイトでのNoemiの紹介記事はコチラ
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[4位以下のランキング]

4位 "Respirare(息をする)" / Gigi D'Alessio e Loredana Berté(ジジ・ダレッスィオ & ロレダーナ・ベルテ)
5位 "Nanì(こびとたち)" / Pierdavide Carone e Lucio Dalla(ピエールダヴィデ・カローネ & ルチォ・ダッラ)
6位 "Ci vediamo a casa(家で逢いましょう)" / Dolcenera(ドルチェネーラ)
入賞 "Un pallone(ボールがひとつ)" / Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ)
入賞 "E tu lo chiami Dio(そして君は彼を神と呼ぶ)" / Eugenio Finardi(エウジェニオ・フィナルディ)
入賞 "La tua bellezza(君の美しさ)" / Francesco Renga(フランチェスコ・レンガ)
入賞 "Per sempre(いつまでも)" / Nina Zilli(ニーナ・ズィッリ)
落選 "Al posto del mondo(世界の場所で)" / Chiara Civello(キァーラ・チヴェッロ/日本語表記:キァラ・シヴェロ)
落選 "Sei tu(それは君)" / Matia Bazar(マティア・バザール)
落選 "Grande mistero(偉大な神秘)" / Irene Fornaciari(イレーネ・フォルナチァーリ)
落選 "Canzone per un figlio(息子への歌)" / Marlene Kuntz(マルレーネ・クンツ)


[Sanremo Social / 新人部門]

優勝
"È vero (それは本当)" / Alessandro Casillo (アレッサンドロ・カズィッロ / 16歳 / Assago出身)

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※Premio Golden share Facebook / ゴールデン・シェア・フェイスブック賞も受賞

2位
"Nella vasca da bagno del tempo(時のバスタブの中で)" / Erica Mou(エリカ・ムー / 23歳 / Puglia州Bisceglie出身)

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※Premio Mia Martini della Critica sezione Giovani/新人部門ミア・マルティーニ賞(批評家賞)、Premio Golden share Sala Stampa sezione Giovani/新人部門ラジオ・TV報道局ゴールデンシェア賞も受賞


3位
"Incredibile(信じられない)" / Iohosemprevoglia(イオオセンプレヴォッリァ / 意:僕はいつも望む / Puglia州Monopoli出身)

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4位
"Guasto(ダメージ)" / Marco Guazzone(マルコ・グァッツォーネ / 24歳 / Roma出身)

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[Sanremo Social(新人部門)予選落ち]

"La mail che non ti ho scritto(君に書かなかったメール)" / Giulia Anania(ジゥリァ・アナニァ)
"Incognita poesia(未知の詩)" / Giordana Angi(ジォルダーナ・アンジ)
"Sono un errore(僕は間違い)" / Bidiel(ビディエル)
"Carlo(カルロ)" / Celeste Gaia(チェレステ・ガイア)


[Premio Mia Martini della Critica / ミア・マルティーニ賞(批評家賞)]
"Un parone(ボールがひとつ)"/ Samuele Bersani(サムエレ・ベルサーニ/42歳/Rimini出身)

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※当サイトでのSamuele Bersaniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Samuele_Bersani


[Eurovision Song Contest出場権]
Nina Zilli(ニーナ・ズィッリ/32歳/Piacenza出身)

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サンレモ音楽祭2012出場曲"Per sempre(永遠に)"

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[Sala Stampa Premio "Viva l'Italia nel Mondo" / 世界の中でイタリア万歳・報道局賞]
"Impressioni di Settembre(9月の印象/PFMの楽曲)" / Marlene Kuntz feat. Patti Smith(マルレーネ・クンツ feat. パッティ・スミス)

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[Viva l'Italia nel mondo! 披露曲]

Io che non vivo (Pino Donaggio) / Chiara Civello e Shaggy
Romagna mia (Secondo Casadei) / Samuele Bersani e Goran Bregović
Grande, grande, grande (Mina) / Nina Zilli e Skye
Parla più piano (ゴッドファーザー愛のテーマ) / Matia Bazar e Al Jarreau
Il paradiso (Patty Pravo) / Emma e Gary Go
Che sarà (Ricchi & Poveri, José Feliciano) / Arisa e José Feliciano
Il mondo (Jimmy Fontana) / Francesco Renga e Sergio Dalma
Anema e core (Tito Schipa) / Pierdavide Carone con Lucio Dalla e Mads Langer
Uno dei tanti (Joe Sentieri) / Irene Fornaciari, Brian May e Kerry Ellis
Impressioni di settembre (Premiata Forneria Marconi) / Marlene Kuntz e Patti Smith
Almeno tu nell'universo (Mia Martini) / Gigi D'Alessio con Loredana Berté e Macy Gray
Torna a Surriento (Mario Massa) / Eugenio Finardi e Noa
Vita spericolata (Vasco Rossi) / Dolcenera e Professor Green
Amarsi un po' (Lucio Battisti) / Noemi e Sarah Jane Morris


[総評]

昨2011年のサンレモ音楽祭では68歳を迎える大ベテラン・カンタウトーレのRoberto Vecchioniが優勝したものの、2012年は一転して28歳の若手の旗手Emmaが優勝を勝ち取りました。

サンレモ音楽祭では、2009年に初めてAmici(人気TVタレントオーディション番組)出身歌手Marco Cartaが優勝、翌2010年もAmici出身歌手Valerio Scanuが優勝。2011年は同じくAmici出身のEmmaがModà(モダー)とコンビを組んで挑戦しましたが2位に留まり、2012年はEmmaが単独で優勝と、この4年間はすっかりAmici出身者の活躍の舞台と化しています。

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また2010年の優勝者Valerio Scanuは予選で落選したものの敗者復活戦で返り咲き、最終的に優勝するという大下克上を演じた訳ですが、その重要な下剋上の開始となったのが、同じAmici出身のAlessandra Amoroso(アレッサンドラ・アモローゾ)との共演でした。

そして2012年の優勝を勝ち取ったEmmaが共演相手に呼び寄せたのが、やはりAlessandra Amoroso。

Alessandra Amoroso自身には、まだサンレモ出場経験が無いものの、すっかりサンレモ優勝請負人の風格が漂い始めています。

そしてソロ女性歌手がサンレモ音楽祭で優勝するのは、2003年のAlexia(アレクスィア)以来、実に8年ぶり。

さらにソロ女性歌手が上位3位を独占するのは、1999年(Anna Oxa, Antonella Ruggiero, Mariella Nava)以来13年ぶりの出来事となりました。

一方、Mia Martini賞(批評家賞)は、Samuele BaersaniとEugenio Finardi(エウジェニォ・フィナルディ)が競い合い、たった1票差でSamuele Bersaniの手に渡り、男性歌手の面目を保つことが出来ました。

新人部門は、若干15歳(6月で16歳)のAlessandro Casilloが射止めましたが、発表日時が第四夜の深夜帯となったため、規則により18歳未満の少年はステージに立てず、翌5夜目の最終日に改めて表彰を受けました。

新人部門2位となったErica Mouは、最終審査一歩手前では3位だったものの、ゴールデンシェア賞獲得により、順位がひとつ繰り上がり、2位に浮上しました。さらにPremio Mia Martini della Critica sezione Giovani/新人部門ミア・マルティーニ賞(批評家賞)も受賞することとなりました。

昨2011年には14年ぶりにイタリアが復帰するEurovision Song Contest(ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト)のイタリア代表者も選出されることなり、新人部門優勝者Raphael Gualazzi(ラファエル・グァラッツィ)がその大役を担いましたが、2012年の新人部門優勝者Alessandro CasilloはEurovision出場の最低年齢に達しておらず、どうなることか・・・・となりかかりましたが、Artisti部門からNina Zilliがその座を射止めました。

今回のサンレモ音楽祭2012は、近年の通例となっている第四夜のゲストを招いての共演ステージに加え、第三夜に『VIVA L’ITALIA nel mondo』と題した世界的に著名なイタリアの楽曲を外国から著名なアーティストを招いて共演するという一大企画となり、この企画限定での賞はMarlene KuntzのPatti Smithを招いてのパフォーマンスに贈られました。

Irene Fornaciari(イレーネ・フォルナチァーリ)が招いたのは偉大なBrian May(ブライアン・メイ)とKerry Ellis(ケリー・エリス)で、そのパフォーマンス後は、スタンディングオヴェーションが止まなかったのも印象的でした。

また、イタリア国内での話題は、大御所Adriano Celentano(アドリアーノ・チェレンターノ/74歳/Milano出身)がスペシャルゲストとして第1夜と最終夜に出場したことでしょう。

最終夜には、最新アルバムにして意欲作「Facciamo finta che sia vero(我々はあたかも本当であるかのようなフリをする)」(2011)からの楽曲を披露してくれました。

Adriano-Celentano-Facciamo-finta-che-sia-vero

※2011年2月FESTAレポートをご参照ください。
http://piccola-radio-italia.com/archives/51995668.html  

そのうちの1曲は、サンレモ音楽祭の司会を務めたGianni Morandi(ジァンニ・モランディ)との共演となりました。"Ti penso e il Mondo cambia(僕が君を想うと世界が変わる)"

※当サイトでのAdriano Celentanoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Adriano_Celentano

最高視聴率は最終日の57.72%。最低視聴率は2日目の39.27%。5日間の平均で47.30%と、サンレモ音楽祭はまだまだイタリアでは国民的な人気番組であり続けています。

さて、近年のサンレモ音楽祭では、優勝とセールス結果が必ずしも一致しないのが通例。真の成功レースは、サンレモ開催を待って一斉にCDが発売となった今後となります。さあ、2012年の年間アルバムチャートの上位に入るのは誰??

他の参加曲や各晩のパフォーマンスは、当Piccola RADIO-ITALIAのfacebookページに動画を集めましたので、ぜひご覧ください。
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