Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Neffa

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第55回イタリアPOPSフェスタ(2009年10月)レポート (その1)

第55回Festaは、14名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて10/17(土)に開催しました。参加者の内訳は男性6名 女性8名(うち、初参加者1名)。

まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむと同時に、極上の音楽を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。DSC_2173


集合写真撮影
Pop!Italiano
kazuma氏


第1部

img167いつもは若手歌手を紹介することが多い第1部ですが、今回は仕事盛りの中堅カンタウトーレ2人を紹介しました。

まずはNeffa(ネッファ/42歳/Salerno出身)の2009年6月19日に発売されたアルバム「sognando contromano(逆方向を夢見ながら)」(2009)から。

アルバム発売に先駆けて5月に先行シングル化され楽曲"Lontano dal tuo sole(君の太陽から遠く)"をPVで鑑賞していただきました。

最近のNeffaの音楽の傾向をそのまま受け継ぐような、けだるい中にきらっと光るメロディが感じられるタイプの楽曲です。

デビュー当時の1980年代はハードコア・パンク路線、1990年代はラップミュージックを演っていたNeffaの音楽性が、また大きく変わってきていることが実感できます。

2曲目は"Nessuno(誰も)"。アコースティック・ギターのストロークから始まるミドルテンポの楽曲ながら、底辺にはソウルっぽさを漂わせつつも、どこかイタリアの香りも漂う・・・・でもけだるい感じは残す・・・と、ここでもまた、Neffaが築き上げたスタイルを堪能できます。

3曲目は"Qualcosa di più(もう何も)"。同じアコーステックギターながら、軽やかなアルペジオにバッキングされた、温かさを感じさせる楽曲です。


img168第1部2人目の中堅カンタウトーレは、Bobo Rondelli(ボボ・ロデッリ/46歳/Toscana州Livorno出身)。中堅どころのアーティストながら、5年近く続けているイタポFESTAでは初めて紹介する機会となりました。

30歳代まではバンドとして活動していたものの、40歳少し手前の2001年にソロ活動を開始。

2001年、2002年とアルバム発売が続いた後、その後CDリリースが途絶え、今回、実に7年ぶりに新作アルバム「per amor del cielo(空の愛に)」(2009)を発表したところ、2009年のPremio Tenco(ルイジ・テンコ賞)のファイナリストに名前が残るという高い評価を受けることになりました。
(日本のiTunesストアBobo Rondelli - Per Amor del Cieloでもダウンロード購入が可能です)
 
シングルカットされた"Licantropi (狼男)"は、このアルバム全体に漂う、肩の力を抜いた自然体の作風の楽曲です。

続きを読む(leggere la continuazione)
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第27回イタリアPOPSフェスタ(2007年6月)レポート (その1)

第27回Festaは、江東区亀戸の夜景がきれいな某所にて6/10(日)に開催しました。

参加者数17名+Yoshio@主宰の18名(男性7名+女性11名)と、少なめの人数となりましたが、新顔さん3名、イタリア人2名を迎えて和気あいあいと過ごす事が出来ました。


第1部

2007年上半期にリリースされた新作を3枚。

CapsicumTree/ScappaScappa新進のロックバンドCapsicum Treeのシングル盤「Scappa scappa」(2007)から、タイトル曲"Scappa scappa(逃げろ 逃げろ)"をビデオクリップで。

歌詞や映像にも野獣が登場している通り、アフリカを回帰させる原始のリズムとスキャットで始まり、それが曲を通じてリフのように繰り返されるものの、曲全体はスタイリッシュなイメージをまとう、不思議な楽曲。

Capsicum TreeはChris Pescosta(Vo&key)、Phil Mer(Drs)、Valerio De Paola(Gt)の3人が正式メンバーとしてクレジットされていますが、サポートメンバーとしてベースやトランペット、コーラスを加えた編成となっています。

2006年にアルバムデビューした時のプロデューサーがPoohのRed Canzian(56/Veneto州Treviso出身)。自身がPooh加入前(1970年代初頭)に率いていたロックバンドCapsicum Redの名前を、まだバンド名も無かった現代の若手実力派ミュージシャンに与え、Capsicum Treeを名乗らせることにしたそうです。

何故ならば、ドラムのPhil Merは、Redの愛息であり、まだ学生ながらコーラスとして参加しているChiara Canzianは愛娘であるからでもあります。

今回紹介したシングル"Scappa scappa"はメンバー3人の共作になっていますが、共作詞者としてPoohのStefano D'Orazioの名も連ねています。

イタリアの国民的バンドであるPoohの4人のメンバーのうち、独身のStafano D'Orazioを除く3人のメンバーの子息たちが、プロミュージシャンとしてデビューした、という事になりましたね。(第26回FESTAレポート参照ください)

もっともPhil Merはその芸名が示すとおり、公表されているProfileには一切、Red Canzianの息子である事には触れていません。ドラムだけでなく、ピアノ&ギターをこなし、作曲や編曲を手がけ、Poohを含む大物スターのサポートミュージシャンとして経験を積んだ実力を持って、プロの音楽家としての成功を目指すその姿勢に、大きな声援を贈りたいものです。

Canzianファミリーの話題がてら、このCanzian親子が1998年に録音した、Trevisoのサッカーチーム賛歌"il calcio del sorriso(微笑みのサッカー)"を紹介しました。

小学校低学年ぐらいの時のChiaraが、父と共にあどけなく歌っている作品で、イタリアでのコンサートではお馴染みの聴衆が一体となって行う"Ale-o-o"を歌詞に乗せています。

Pooh/Ascolta(2004)しかしChiara Canzianが全国区に対し、その存在と名前が知られるようになるのはPoohの2004年のアルバム「Ascolta(聴いて)」のアルバムジャケットにChiara自身の姿が採用されてから。

ということで、その「Ascolta」のアルバムから、Red Canzian作曲&リードヴォーカルのヒット曲"Capita quando capita(起きる時に起きる)"をビデオクリップで。

美術館に設置された美青年の彫刻に興味を持つ女子大生。やがてその彫刻に魂が宿り、彼女が去った後、動き出して彼女の後を付けて行きます。彼女がbarで席に着くと、どこかで会った事がある美青年が彼女を見つめている・・・・さり気なく彼女が彼の足元を見ると・・・彫刻の名残を示す白い石膏質の皮膚のまま・・・・それで彼女は気付きます。

今度は彼女が彼の後を付けて美術館に。何事も無かったようにいつもの場所でいつものポーズを取る美青年の彫刻・・・・でも今日は何故か下半身はジーンズを履いたまま。

ゆっくりと彫刻の隣に腰を下ろし、距離を狭め、彫刻の体に触れる女子大生・・・・といったストーリー展開の面白い映像です。

おそらくこのヴィデオクリップで女子大生役を演じたのも、Chiara Canzianだと思われます。


Neffa/PrimaDiAndareVia続いてはRapミュージックでデビューしたものの、その後少々軌道修正し、ダンスミュージックの分野で成功を収めるようになったNeffa(40/ナポリ南部のSalerno出身)。

彼の音楽活動の集大成が「Aspettando il sole(太陽を待ちながら)」というCD+DVD2枚組で発売になりました。

1990年代にスキンヘッドでラップをしていた頃の作品は、イタリアPOPSファンの趣味にマッチしにくいので、今回はエレPOP&ダンスミュージック路線にコンバートした2000年代の作品を紹介しました。
       
"La mia signorina(僕のお嬢さん)"は、2001年のヒット曲。能天気なエレpopのリズムに乗せて、相変わらず無表情のNeffaがボディスェイしながら歌っています。ヴィデオクリップなので、複数の魅力的な女性たちが踊っていて、楽しい映像作品に仕上がっています。

そして2003年に大ヒットした"Prima di andare via(行ってしまう前に)"。空港のロビーに設置されたスピード写真マシーンが、あたかも『四次元ポケット』のように機能するという舞台設定のヴィデオクリップ。

そのスピード写真機からスネアドラムを持って出てくるNeffa。そしてそのスピード写真機の横のロビーにドラムを設置。やがてベーシストやギタリストも登場。Neffaがドラムを叩きながらソウルフルに歌い始めます。

旅行客やキャビンアテンダントなど、様々な人々が登場。どこかで噂を聞きつけてきたかのように、この不思議なスピード写真機の中に入っていきます。カーテンを開けた時だけ、人々の喧騒が聴こえてくるので、どうやらその先はFESTA会場に繋がっているようです。

次々と人々を飲み込み、バンドメンバーも飲み込んで誰も居なくなったホール。最後に現れた男がカーテンを開けても、もう何も聴こえず、異次元の空間も見えません。ふとスピード写真機の取り出し口を見ると、そこには写真が出力されています。Neffa がFESTAで美女に囲まれて楽しんでいるような様子が写っています。

相変わらず無表情なままのパフォーマンスですが、サウスポースタイルでドラムを叩きながら歌うNeffaの映像が新鮮です。



1978年にデビューし、1980年代前半に清涼感溢れる曲調のヒット曲を量産し、その後も渋い作風も取り入れて、ベテランの域に入りつつある実力派カンタウトーレFabio Concato(54/Milano出身)。

デビュー後20年が経過した2000年代になって突然、サンレモ音楽祭に初出場。2007年のサンレモ音楽祭にも参加しました。

まずは"Oltre il giardino(庭の向こう)"を2007年サンレモ音楽祭出場時の映像で。渋くて地味な曲ですが、Fabioのボーカルが味わい深い楽曲に磨きをかけています。サンレモ音楽祭4日目のゲストミュージシャンを迎えて行ったステージでは、Michele Zarrilloを迎えて熱唱していたのが印象的でした。

新作アルバム「Oltre Il giardino」(2007)は2枚組で、サンレモ出場曲"Oltre il giardino"以外は、彼の過去の作品をアレンジし直して再録音されたもの。

若き日の清涼感溢れるサウンドを、小編成のアコースティック楽器で再録した、渋みのある作品集に仕上がっています。
    
その中から1984年のヒット曲"Fiore Di Maggio(五月の花)"を選曲。
元々アコースティックなエアー感溢れるサウンドが魅力的な曲ですが、このリメイク版の最大の魅力は、愛娘Carlotta Concatoとのデュエットでしょう。

おそらくまだ20代だと思われる女声ですが、低い音域で雰囲気のある声を聴かせてくれます。

二世歌手として期待してしまうところですが、最近のインタビュー記事に寄ると、彼女は音楽の他に進みたい道があるとのことで、本格的な歌手デビューする予定は無い、と父Fabioはきっぱりと否定しています。

Fabio Concato/La Storia 1978 2003リメイク版2枚組と同時に、Fabio Concatoは彼のヒット曲のオリジナル音源を集めた公式3枚ベストアルバム「La Storia 1978 2003」(2007)も発表。

このオリジナル音源集から、彼の初期の大ヒット作であり、80年代のイタリアを代表するヒット曲とも言える"Domenica bestiale(格別な日曜日)"(1982)を第1部の最後の曲に選定しました。

直訳すると『野獣の日曜日』になるのですが、これは親密語の表現で、「すごい!」という意味を表します。どちらかというとネガティブな場面で使われるようですが、この歌の場合はポジティブな意。

その歌詞の世界は、日曜日に湖畔でのデートを題材にしており、幸せに満ち溢れた男女の姿が描き出されています。

ミラノの街がまだ寝静まっているうちに出発して湖へ・・・
そこで他愛もない散歩や釣りを太陽の下で楽しむ2人

やがて愛の言葉を交わすだけで楽しくなり
不思議な事にもう釣りなんかしたくなくなってしまう

激しい空腹に襲われてランチをする
フライやサラダを食べながらも愛の言葉を交わしあう
あなたに逢えて本当に良かった

なんて格別な日曜日 あなたと過ごす日曜日
なんて自然は美しく あなたの心もなんて美しいのだろう

Continua alla prossima puntata.(つづく)

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第18回イタリアPOPSフェスタレポート

set069/10(日)の第18回Festaは、会場を「ミュージック・ラウンジ♪バーン」(東京・江東区)に移し、音響も雰囲気も新たに開催いたしました。
何分、初めてのロケーション&会費制ということもあり、直前までドキドキではありましたが、参加者数27名(男性15名+女性12名)。うち、新顔さん9名の参加という盛会となりました。



第1部

Bennato3CD

Edoardo Bennato(57/Napoli出身)の「Salvare il salvabile」(2006/3CD)から。
3枚組ベスト盤リリースラッシュのイタリアですが、Edoardo Bennatoもリリースされました。
1970年代〜1980年代からの選曲が中心の内容だったので、1979年当時のライヴ映像を収めたDVD「Live@rtsi 」から、ピノッキオを題材にして一世を風靡したコンセプトアルバム「Burattino Senza Fili(1977)に収められた3曲を紹介。当時30歳だったBennatoの熱い魂をヒシヒシと感じられる映像です。

BennatoDVD

"E' stata la tua colpa"は、Bennatoのハーモニカのイントロがノスタルジーを感じさせ、バックのパーカッションとアコギのリードが心地良い傑作。
"Il gatto e la volpe"はBennatoがひとりで、ギターを弾き、足ではドラムを踏み、口では得意のカズーを演奏するという大道芸人スタイル。例のピノッキオ題材のアルバムの中で、最もポピュラーな曲だと思います。
"Dotti, medici e sapienti"はチェロの調べが心地良く、当時のフォーク&ロック基調のBennatoのスタイルの中では異色の曲調。

さらには、このライヴの後で発表されたピーターパンを題材にしたコンセプトアルバム「Sono Solo Canzonette」(1980)からBennatoの最大のヒット曲ともいえる他アルバムタイトル曲"Sono solo canzonette"を紹介。

Alex BrittiとのデュエットでFESTIVALBAR2006へ参加していたBennato(8月FESTAで紹介)。まだまだ現役というところを充分に見せ付けてましたね。


Tosca

続いては、Tosca(39/Roma出身)の新作アルバム「Romana」(2006)をFESTA常連のtonto氏より紹介。
このアルバムは1960年代から70年代にかけてイタリア音楽界で活躍した故Gabriella Ferri(1942-2004)へ捧げたミNataleInVaticanoュージカルのライヴアルバム。"Serenata de Paradiso"という、しっとりした曲を紹介してもらいました。

せっかくなのでToscaのライヴ映像を!ということで、ライヴDVD「Natale in Vaticano」(2005)より、"mater jubilaei"を観てもらいました。優しい声と麗しい眼差しの素敵な女性でしたね。




第2部

DeCrescenzoDVD

待望のライヴアルバム&DVD「le mani -un ragazzo della ferrovia in concerto」(2006)が発売となったEduardo De Crescenzo(55/Napoli出身)。

アルバムのテーマ曲"I ragazzi della ferrovia"。しっとりした曲調ながら、現在のEduardoの魅力を充分に引き出した佳作。"L'odore del mare"も落ち着いた魅力溢れる作品。

やっぱりEduardoといえばアコーディオンの弾き語りでしょう!ということで、"Danza danza"で彼のつむぎ出すアコーディオンと声のハーモニーを堪能。また曲調は少しラテンフレーバーが入って心地良い躍動感がありましたね。

そして彼の代表作、否、1980年代のイタリアを代表する名曲中の名曲"Ancora"。観客も大合唱していて、目頭が熱くなりました。

しっとりとした渋いスタイルの熟年アーティストなので、ごく一部のファンにしか受けないかも・・・と心配はしていたものの、紹介してみれば幅広い参加者に気に入ってもらえたようです。良かった・・・・

De Crescenzoのこのライヴは2005年12月の野外ライヴということで、演奏者も観客もかなり厚着をしているのですが、なぜかとても心が温かくなる、そんなコンサートでした。


Festivalbar95

続いて、第3部から始まるRockコーナーの口火を切るロックバンド・Vernice(Roma近郊で結成)をPensiero!のもあ氏より紹介。

まずは彼らの来歴として、コンピレーションアルバム「Festivalbar1995」にのみ収められた"Solo un brivido"。

Vernice

そして新作アルバム「Troppo duri per morire」(2006)より"Sud"。
前者は空間の広がりを感じさせるサウンドメイキングで、一頃のアメリカンRockぽいテイスト。
後者はレゲエとかスカを感じさせる、後ノリのリズムが心地良い作品でした。




第3部

LigabueDVD

Ligabue(46/Correggio出身)のFestivalbar優勝を記念して、8月FESTAに引き続きLigabue特集。
今回は伝説の音楽家Mauro Pagani(60/Brescia出身/ex.PFM)をメインゲストに迎えてのアコースティックライヴ映像をご紹介。(DVD「Campovolo -10 settembre 2005-」)

Reggio Emiliaの飛行場予定地に巨大な野外ステージを組み、膨大な観客を集めて2005年9月10日に行われたライヴ。(奇しくもこのFESTAのちょうど1年前)

ヘリコプターを使って上空からの撮影シーンもあり、ワンマンで伝説のウッドストック規模のコンサートを行ってしまうということは、名実ともにLigabueが現代イタリアのトップRockスターであることをヒシヒシと感じさせてくれました。

その現代のRockスター(Ligabue)と伝説のRockミュージシャン(Pagani)との競演ですから、イタリアでも物凄い話題になりました。
また、いつもRockのリズムが体に響いているようなLigabueのアコースティック・ライヴというのも、Ligabueの新しい魅力を存分に感じさせてくれました。2005年のLive8にもアコギ1本抱えて登場し、会場の声援をかっさらって行ったのも記憶に新しいところ。

"Una vita da mediano"
Paganiが奏でるギリシャの民族楽器ブズーキの、やや東洋的な音色とLigabueのGibsonとの2本でつむぎ出されるサウンドに乗せて、LigabueとPaganiのハーモニーの魅力が光ります。

"Il giorno di dolore che uno ha"
前半はマンドラ、後半はヴァイオリンに持ち替えるPaganiとLigabueが弾くMartinの優しい音色がミックスされ、心地良い。

"Questa è la mia vita"
バックバンドが入ってますますの盛り上がりを見せる曲。エンディングはPaganiによるヴァイオリンソロ。狂ったようにヴァイオリンを弾き倒します。

"Urlando contro il cielo"
Ligabueのお馴染みのヒット曲。フルバンドでの演奏で、Ligabueもいつものエレキに持ち替え、Rockバンドとしてのサウンド。PaganiはRockヴァイオリニストとしてのパフォーマンスを発揮。最高の盛り上がりの中、コンサートはエンディングを迎えます。

 

Neffa

第3部ラストは、Neffa(39/Napoli近郊出身)の新作アルバム「Alla fine della notte」(2006)からシングルカット曲"Il mondo nuovo"。エレPOP調の軽い曲です。最近のイタリアでの流行りのサウンドなんでしょうねぇ。

このアルバム、いろんなタイプの曲が入っていて、M4の"Luna nuova"なんか、イントロOmaggio_a_DeAndreから歌い出しまで、Laura Pausiniの"La prospettiva di me"にソックリ・・・・一瞬NeffaによるLauraカバー曲かと思ったほど(^_^;)

せっかくなのでNeffaの映像を見ましょうということで、第4部のFabrizio De André特集で紹介予定のDVD「Omaggio a Fabrizio De André」(2005)に収録された、NeffaによるDe Andréカバー"La guerra di Piero"の映像を。
緊張していたのか、偉大なる故人への敬意からなのか、無表情で頼りなさげに歌うNeffaでした。



第4部

構想?ヶ月(笑)。とうとう当FESTAでFabrizio De André(1940-1999)を特集することができました!
そのあまりに長い活動歴と、イタリア文化に与えたあまりにも絶大な影響力&カリスマ性のおかげで、片手間では取り組めない聖域のような存在だった訳です。

DeAndre3CD

イタリアの3枚組ベストCDラッシュの流れの中で、De Andréも「In direzione ostinata e contraria」(2006/3CD)という3枚組CDがリリースされましたので、このチャンスを活かすべく、思い切って着手した次第です。

亡くなる1年ほど前、1998年に行った最後のツアー映像のDVD「In concerto」から、在りし日のDe Andréを鑑賞しました。

DeAndreDVD

前出のMauro Paganiとの共作となる地中海音楽の傑作"Creuza de mä"(1984)、そして遺作となったアルバム「Anime Salve」(1996)の1曲目に収められたIvano Fossatiとの共作"Princesa"。どちらもエスニックな楽器の音色とリズムが、たまらない魅力です。

Fabrizioの斜め後ろに陣取った前妻の息子Cristiano De Andréが、Mauro Paganiを彷彿とさせる弦楽器の使い手であることも堪能できましたね。ヴァイオリンをまるでマンドリンのように脇に抱えてピツィカート奏法したり、エレクトリック・マンドリンを奏でたり。エレキシタールを弾いたり。Fabrizioもマンドラやリュートを持ち替えて演奏していました。

そして初期の代表作のひとつ"Bocca di rosa"。特徴のある低音で早口にメロディーに歌詞を載せていく、シャンソンにも影響を受けていた事を感じさせるスタイルの曲です。今度は息子Cristianoが正当なヴァイオリンの弾き方をしているのが光るアレンジでした。

1970年代の一時期、Sardegnaで隠遁生活を送っていたFabrizioを支え、後に後妻となる歌手のDori Ghezziとの間に生まれた娘、LuviことLuisa Victoriaがこのコンサートにコーラス隊の一員として参加しており、その愛娘とのデュエット"Geordie"。ステージに座り込んで歌うLuviの横にFabrizioパパ。その斜め後ろには、腹違いの兄Cristiano。一家のリビングルームでファミリーコンサートをしているような、実に微笑ましいシーン。

しかしその1年後、偉大なパパは他界してしまう・・・既に当時、死因となった癌はもうFabrizioの体を蝕んでいた思われますが、その事実を彼らはもう知っていたのかも知れません。そう思うと、何やら目頭が熱くなってしまいました。

コンサートのエンディングは思わず踊り出したくなるような、フォルクローレ調の"Volta la carta"(1978)。全ミュージシャンがノリノリでステージを楽しんでいました。

Fabrizio De Andréは没後、イタリア大衆の思想に大きな影響を与えた「究極の詩人」だったという評価が一気に高まり、戦後のイタリア人の精神的なシンボルとなりました。

あのClaudio BaglioniのようなベテランからDolceneraSimone Cristicchiのような新進の若手アーティストにも絶大な影響力を与えています。

Omaggio_a_DeAndre

そんな風潮は死後5年以上経っても衰えることなく、2005年には「Omaggio a Fabrizio De André」という彼の精神的フォロワーであるミュージシャンたちによる追悼コンサートが決行され、その模様がこのたびDVD+本という形で出版されました。そのDVDをPOP! ITALIANOのKazuma氏より紹介してもらいました。

Sergio Cammariere(46/Calabria出身), Dolcenera(29/Puglia出身), Neffa(39/Napoli出身), Nicky Nicolai(46/Roma出身), Antonella Ruggiero(54/Genova出身), Mario Venuti(43/Sicilia出身), Le Balentes(Sardegna出身)といった豪華メンバーによって、名曲"Il pescatore"の歌いまわし。

Fabrizioは北イタリア出身ですが、常に反体制的な不屈な精神で、貧しい者・弱者の立場に立った詩を書き続けたせいか、南部人に人気が高いのが実感できる顔ぶれですね。東西ドイツよりも経済格差が大きいと言われる、イタリア南北問題を実感させる一面かもしれません。

この辺の論説は「イタリア的 ―「南」の魅力」(講談社選書メチエ)に、北海道在住のイタリア人ファビオ・ランベッリ氏が日本語で端的にまとめて出版していますので、ご参照ください。

最後に1曲分の時間が余ったので、Fabrizioの庶民派の面と詩人としての才能を発揮した名曲中の名曲"La canzone di Marinella"をMassimo Ranieri(55/Napoli出身)が歌った映像を、Kazuma氏から紹介してもらいました。

「貧しい娼婦が客の男に殺され、惨めな一生を終えた」という本当にあった事件に対し、Fabrizioはまるで彼女がお姫様だったかのような美しい世界観の歌に変え、彼女の死を追悼した、と言われる名曲です。(上記「イタリア的 ―「南」の魅力」に訳詩を含め、詳しい解説があります)

Massimo Ranieriの歌い方はその世界観を良く表していて、その卓越した歌唱力とあいまって、涙を誘わずにいられませんでした。




二次会

夜7時にFESTAは終了し、会場の「ミュージック・ラウンジ♪バーン」は通常営業に入りましたが、FESTA参加者の大半は、そのまま会場に残り、歓談&交流目的の二次会に突入しました。20名程度は残っていたという、すごい出席率です!

今までのように、ゴミ出し等の後片付けは必要ないので、現実に引き戻されることも無く、FESTAの余韻の中で語り合えるのがとても良かったと思いました。

8時過ぎ頃からは、この日のライヴ出演アーティストである「さばいばるいとう」氏のステージも堪能できました。流れ解散方式で徐々に帰る方が居ましたが、結局「さばいばるいとう」氏のライヴステージを2セット観て、10時前頃まで3名のメンバーが飲み・語り・音楽を楽しみました。

「ミュージック・ラウンジ♪バーン」を出て、西大島名物のラーメン屋「蘭丸」に向かったのですが、残念ながらスープ完売となっていたので、話の種にと180円ラーメンがウリの「びっくりラーメン」へ。

ラーメンと餃子のセットでも400円未満。
tonto氏の「いや〜、餃子頼むと、またビール飲みたくなっちゃうから〜・・・」という提案(?)に、ニコラ氏も僕も乗ってしまいましたw 
ビールを付けても、700円未満。味も美味しい。恐るべし「びっくりラーメン」。



10月FESTAも引き続き「ミュージック・ラウンジ♪バーン」にて、10/7(土)15時〜19時の開催予定です。今回参加できなかった方は、ぜひご参加を!

注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2006年に達する年齢で表記しています。

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5/27・6/24『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)開催決定!

『イタリア音楽&イタリアンブランチ』@Attico

【発売中】当サイト協力日本盤CD / [In vendita]CD della edizione giapponese a cui abbiamo collaborati
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記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、記事を書いた年度に達する年齢で表記しています。

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京都のCristinaと東京のYoshioAntonioによるプロジェクト。2人とも音楽業界人ではありませんが、趣味としてイタリア音楽の普及活動を行う際のコードネームが、Piccola RADIO-ITALIA(ピッコラ・ラディオ=イタリア)です。

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Cristina da Kyoto e Yoshio Antonio da Tokio, non siamo professionisti nel settore musicale, ma come fan della musica pop italiana vorremmo creare la circostanza in cui si può ascoltarla più facilmente anche qua in Giappone. Sperando questo motivo, il progetto si chiama "Piccola RADIO-ITALIA".

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Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
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