Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Marco_Masini

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第84回イタリアPOPSフェスタ(2012年5月)レポート (その1 / Marco Masini, Gianluca Grignani, Antonello Venditti)

第84回Festaは、19名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて5/12(土)に開催されました。参加者の内訳は男性6名 女性13名。

東京スカイツリーを間近に眺める『隠れ家』的なプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。

Tokyo Sky Tree 2012-05-12

festa-05-2012集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏

 


第1部

2011年秋冬に発売された話題のアルバムから3人のカンタウトーレ作品をピックアップ。

Marco Masini(マルコ・マズィーニ/48歳/Firenze出身)が2011/9/27にリリースしたアルバム「niente d'importante(重要な事は何もない)」は、アルバムチャート初登場で8位にランクインしました。

MarcoMasini-NienteD'importante

今アルバムでは、長年Marco Masiniと楽曲作りしてきた盟友Beppe Dati(ベッペ・ダーティ)との共作を2曲に留め、新たに組んだ作詞家は、Antonio Iammarino(アントニオ・イァンマリノ)。Raf(ラフ)やEnrico Ruggeri(エンリコ・ルッジェーリ)、Patty Pravo(パッティ・プラヴォ)らに詞を提供して実績を積んだ人物です。

またプロデュースとアレンジはMarco Masini自身とCesare Chiodo(チェーザレ・キォード)が担当。Cesare Chiodoは、全12曲中の半分となる6曲を共作しており、もちろん本業のベーシストとして演奏にも加わる大活躍振りを発揮しています。

アルバム発売に先行し、2011年7月31日にリリースしたシングル曲は、アルバムタイトル曲"Niente d'importante(重要な事は何もない)"。Marco Masiniと新パートナーAntonio Iammarinoが書いた楽曲。人気TV番組『I migliori anni(最良の年月)』出演時の映像で。

シングル第2弾となった楽曲は、"Non ti amo più(もう君を愛していない)"。前出の2人にCesare Chiodoが加わって3人で書いた曲ですが、Marco Masiniらしい、ややネガティヴさが漂う世界観を再現していると感じられます。

※当サイトでのMarco Masiniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Marco_Masini


2人目のカンタウトーレはGianluca Grignani(ジァンルカ・グリニァーニ/40歳/Milano出身)で、2011年10月25日に発売したアルバム「Natura umana(人間の本質)」。アルバムチャートでは最高5位まで上がりました。

GianlucaGrignani-NaturaUmana

2010年の傑作アルバム「Romantico Rock Show」から2年足らずでリリースされた訳ですが、この間、Gianluca Grignaniは、人気TV番組『Amici』に楽曲を提供、自伝を出版、若手カンタウトーレMassimiliano Lalli(マッスィミリァーノ・ラッリ)をプロデュース、タレントショー番組『Star Academy』のチューター役を務めるなど、大活躍でした。

アルバム発売に先行して、2011年9月30日にリリースされた第1弾シングル曲は"Un ciao dentro un addio(ある別離の中のチャオ)"

シングル第2弾は、アルバムタイトル曲"Natura umana(人間の本質)"。Gianluca Grignaniの端正な顔が特殊メイクが施されて次第に野獣に変わっていくところが見もの。

完成形の野獣をメインにしたDirector's cut版のビデオクリップも公開されています。

シングル第3弾は"Sguardi(まなざし)"。

※当サイトでのGianluca Grignaniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianluca_Grignani


3人目のカンタウトーレはAntonello Venditti(アントネッロ・ヴェンディッティ/63歳/Roma出身)で、2007年の傑作アルバム「Dalla pelle al cuore(皮膚から心へ)」から4年の歳月を経た2011年11月29日に発売したアルバム「Unica(唯一の女性)」。アルバムチャートでは最高6位まで上がりました。

AntonelloVenditti-Unica

アルバム発売に先行して2011年10月28日にリリースされたシングルは、アルバムタイトル曲"Unica [Mio danno ed amore](唯一の女性[僕の損傷と愛])"。息子で俳優/声優のFrancesco Saverio Venditti(フランチェスコ・サヴェリォ・ヴェンディッティ/36歳)を起用した公式ビデオクリップで。

シングル第2弾は、"Forever(永遠)"。Antonelloが愛してやまない故郷Romaの情景をふんだんに盛り込んだ公式ビデオクリップで。

※当サイトでのAntonello Vendittiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Antonello_Venditti


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

第76回イタリアPOPSフェスタ(2011年9月)レポート (その4 / Marco Masini)

その3はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51960875.html


9月FESTAの最終となる第4部は、恒例となっている白熱のコンサートライヴ映像で。

今回選んだのはカンタウトーレのMarco Masini(マルコ・マズィーニ/47歳/Firenze出身)のデビュー20周年記念ライブ盤「Un Palco lungo… 20 anni!(長いステージ・・・20年!)」(2010)から。CD2枚+DVDの3枚組で、CDには、DVD収録通りの曲数・順番で音源収録となっています。

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※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。

サンレモ音楽祭2009出場曲だった話題作"L'Italia(イタリア)"(2009)から。美しいオーケストラアレンジのイタリア賛歌のように聞こえますが、『イタリアのダメさ』加減を自虐的に・厭世的に歌った問題作でもあります。

Marco Masiniは、Claudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)のピアニストとして著名なWalter Savelli(ヴァルテル・サヴェッリ)に師事し、大物プロデューサーであり、作詞作曲家としても大ヒットメーカーであるGiancarlo Bigazzi(ジァンカルロ・ビガッツィ)のもとで修行を重ね、まずはプロのキーボードプレイヤーとしてキャリアをスタートさせます。

※当サイトでのMarco Masiniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Marco_Masini

※当サイトでのClaudio Baglioniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Baglioni

ピアニスト時代の有名な録音としては、Umberto Tozzi(ウンベルト・トッツィ)のライヴCD「Royal Albert Hall(ロイヤル・アルバート・ホール」(1988)にそのパフォーマンスが収録されています。

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また同アルバムで共演していたカンタウトーレRaf(ラフ)のツアーにもバックミュージシャンとして参加するようになります。

※当サイトでのUmberto Tozziの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Umberto_Tozzi

※当サイトでのRafの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Raf

そして1990年、26歳の時にソロとして活動を開始することになりますが、その1990年にサンレモ音楽祭で、出場曲"Disperato(絶望した男)"が、いきなり新人部門優勝を勝ち取ってしまいます。サンレモ音楽祭出場時の映像で。

再び20周年ライヴDVDに戻り、近年作の美しい楽曲"Lontano dai tuoi angeli(君の天使から遠く)"(2009)を。

そして華々しいデビューから3年経過した1993年、Marco Masiniは傑作アルバム「T'innamorerai」を発表。同アルバムは日本盤も発売されることになりました。

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アルバムタイトル曲"T'innamorerai(君は恋をすることだろう)"を、Festa会場ではもちろん、20周年ライヴDVDで紹介したのですが、ここでは、発売当時に発表された公式videoclipの映像を貼っておきます。

非常に美しくもエネルギッシュなラヴソングなのですが、1曲目に紹介した楽曲"L'Italia"に代表されるように、Marco Masiniのペシミズムっぽさがこの楽曲にも表れていて、少し歪んだ愛の表現が特徴的です。

タイトル名"T'innamorerai(君は恋をすることだろう)"が未来形で語られている通り、彼女が恋をするのは未来のことであって、現在のことではありません。

現在、彼女は『僕』に恋をしていません。そして近い将来、彼女が噓付きのイケメンに恋をすることを『僕』は予測しています。そしてその噓付き男に裏切られ、恋に破れた後になって、初めて彼女が『僕』への愛に目覚めることだろう・・・でもその時には既に『僕』はもう傍に居ないんだよ・・・その時にはもう手遅れなのさ・・・という哀しくも歪んだ愛の形を歌いあげています。

さて次に紹介したのは、サンレモ音楽祭2004年の優勝に輝いた楽曲"L'uomo volante(空飛ぶ男)"(2004)。そう、Marco Masiniはサンレモ音楽祭で、新人部門優勝(1990年)、総合優勝(2004年)の二冠を達成しているアーティストでもあります。サンレモ音楽祭出場時の映像で。時にMarco Masini40歳。

再び20周年DVDに戻り、2009年のDVD収録時の同曲のパフォーマンスを紹介しました。

そして9月FESTAのフィナーレは、"Bella stronza"と"Vaffanculo"と紹介した時、FESTA会場からはクスクスと苦笑が沸き起こりました。

これはイタリア語やMarco Masiniの世界観を良く判っている人ならではの反応なので、FESTA主宰者としても嬉しく思いました。

どちらの曲もMarco Masiniが多用する『parolaccia(パロラッチャ/きたない言葉)』作品で、それを2曲続けての紹介だったからこそ、沸き起こった苦笑に他なりません。

しかしながら当方で意図した曲順ではなく、この20周年記念DVDのエンディングがまさにこの曲順で収録されているのです。

"Bella stronza(美しきクソ女)"と"Vaffanculo(くそったれ)"、どちらの楽曲も発表当時(1990年代前半)に、放送禁止扱いになったり、社会的に大きな物議をかもしだした問題作ですが、同時にMarco Masiniの代表作でもありますので、ライヴ会場は盛り上がり、フィナーレに相応しい楽曲です。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

次回9月FESTAは、10月8日(土)の開催予定です。

第50回イタリアPOPSフェスタ(2009年5月)レポート (その1 / Tricarico, Gemelli DiVersi, Marco Masini, Pooh)

第50回Festaは、10名の参加者が集まり、東京・水道橋のYou Meにて5/16(土)に開催しました。参加者の内訳は男性3名 女性7名(うち、初参加者2名)。


第1部

3月FESTAでサンレモ2009の受賞者たちを、4月FESTAでは新人部門に出場した女性歌手を中心に紹介しましたので、5月FESTAではベテラン部門に出場した男性歌手を紹介することにいたしました。

Tricarico(トリカリコ/38歳/Milano出身)は、Mia Martini賞(批評家賞)を受賞するという栄冠に輝いた昨2008年に引き続き、連続2回目のサンレモ音楽祭出場となりました。(バイオグラフィは2008年7月FESETAを参照)

しかしながら、サンレモ2009から再び採用されたベテラン部門でも選抜を行う方式に阻まれ、決勝に進めずに途中敗退してしまいました。

昨年の大曲"Vita tranquilla(穏やかな人生)"に比べて、彼の出世作"Io sono Francesco(僕はフランチェスコ)"に通ずるタテノリ系リズムの小気味良さのある楽曲"Il bosco delle fragole(苺の森)"で出場したことがサンレモ向きではなかったうえ、不安定な音程のヴォーカルが彼の持ち味味として訴求しきれなかったのは残念です。弦楽隊のピッツィカートを活かした編曲がイキ!

Tricarico/Il bosco delle fragoleTricaricoの2曲目としては、サンレモ出場曲名をタイトルに据えたアルバム「Il bosco delle fragole(苺の森)"(2009)から、彼の作る美しいタイプの楽曲"Luminosa(明るい)"を紹介しました。



サンレモ2009出場者2番手は、Gemelli DiVersi(ジェメッリ・ディヴェルスィ)の"Vivi per un miracolo(奇跡のために生きろ)。

 

HiPHop系でありながら非常に歌心のある作品が多いGemelli DiVersiは、サンレモ音楽祭の視聴者の枠を広げるために一役買う存在でもあり、ある意味サンレモ向きのHipHop系グループなのかもしれません。

グループのバイオグラフィは、2007年7月FESTAをご覧ください。

サンレモ2009のゲストと共演するステージでは、Orchestra MMB Marching Band(MMBマーチングバンド・オーケストラ)を迎えて、大人数の太鼓とラッパの重厚なサウンドをMIXした豪華なステージを見せてくれました。

続きを読む(leggere la continuazione)

第23回イタリアPOPSフェスタレポート(第1部 / Umberto Tozzi, Marco Masini, Le Vibrazioni, Niccolo` Fabi, Fiorella Mannoia)

Burn_neon第23回Festaは「ミュージック・ラウンジ♪バーン」(東京・江東区)にて2/10(土)に開催しました。

参加者数21名+Yoshio@主宰の22名(男性12名+女性10名)。うち、新顔さん4名の参加となりました。

 

 


 

第1部

TozziMasini数々のヒット曲のコンポーザー&敏腕プロデューサーとして、1970年代から現在までイタリアの音楽シーンを導いてきたイタリアの名匠Giancarlo Bigazzi(67/Firenze出身)。彼が見出し育て上げた2人のスターUmberto TozziMarco Masiniで企画ユニットを組むアイデアから生まれたのがアルバム「Tozzi Masini」(2006)。

Umberto Tozzi(55/Torino出身)はBigazziと共に70年代に世界中で大ヒットした"Ti amo"や"Gloria"で一世を風靡しました。イタリアはもちろん、ヨーロッパや南米はもちろん、北米でも大ヒット。(注:北米ではLaura Braniganにより英語カバーで大ヒットしたので、作者として著名)まったくヒットしなかったのは日本だけかもしれません。

Tozziが世界的なビッグアーティストの証として1988年、ロンドンのRoyal Albert Hallで行ったコンサートのCDがリリースされていますが、当時無名だったMarco Masiniがキーボード奏者として参加しているのを発見できます。

Marco Masini(43/Firenze出身)は、母がプロ・ピアニストであった影響で、前出の通り職業ピアニストとして音楽業界のキャリアをスタートし、1990年のサンレモ音楽祭に新人歌手部門で優勝してからは、新世代を担うカンタウトーレとして注目され、日本盤CDも何枚かリリースされていたほどの期待の星。

「Tozzi Masini」という企画アルバムでは、2人の共作による新曲が3曲収録され、仲良くデュエットしています。そんな新作の中からよりイタリアらしさを感じさせる"Anima italiana(イタリア魂)"。メロウなメロディに乗せて、鼻に抜けるような高音でややコブシを回すTozziの声と、割れた声で暑い歌唱法のMasiniの個性の対比が面白いところ。

新作以外はそれぞれのヒット曲をカバーしあい、オリジナル歌手の方はところどころにコーラスに入る、といった試みでリメイクされています。

Masiniの曲を先輩格のTozziがカバーした作品の中では、2004年のサンレモ音楽祭の優勝曲Masiniの"L'uomo volante(飛ぶ男)"を選択。TozziはMasini風にいくぶん声を荒くして歌っていますが、高音部になるとTozziそのもので、メロウな雰囲気が漂います。

逆にTozziの曲を後輩のMasiniがカバーした作品の中では、1991年のサンレモ音楽祭出場曲"Gli altri siamo noi(他人さ、僕らは)"を。アコーディオンのバッキングが心地よく、メロディが耳に残り、Masiniは得意のだみ声&張り上げ唱法を抑え目にして曲のよさを引き出しています。改めてTozziの作曲能力に唸らせられました。

 


 

第1部2組目は、すっかりイタリアの若手バンドの代表格のひとつに成長した感のあるLe Vibrazioni。デビュー盤ではPOP/Rockな雰囲気でしたが、徐々に重たいサウンドを取り入れ、Rockバンドとしての色を濃くし、3枚目となる「Officine Meccaniche(機械工場)」(2006)では、ヘビーなRockサウンドがアルバム中に炸裂しています。

限定DVD付きNewアルバムですが、DVDは前編メイキングだったので上映を諦め、2004年のライブDVDの映像を重ねて紹介しました。

アルバム1曲目の"Fermi senza forma(形の無き留め金)"は、このアルバムを象徴するヘビーサウンド。重たいベースのサウンドと激しいドラム、ディストーションが効いたギターサウンド。サビ部分のメロディの浮遊感がイタリアらしさを垣間見せるアレンジです。

続いてヘビーサウンドアルバムの中に少しだけ散りばめられたクリアサウンドの曲の中から、ミドルテンポ曲の"Se(もしも)"。アコースティックギターのアルペジオから始まり、ヴォーカルのFrancesco(31/Milano出身)が切ない声で歌い始めます。次第にサウンドはリズム隊が入り、エレクトリックギターのアルペジオに代わり、だんだん派手なサウンドになっていきます。口ずさみやすいサビのメロディ、間奏ではストリングスが乗ってきて、「あぁ、イタリア♪」と感じさせる、なかなか素晴らしい曲でした。

イタリアには彼らのようにイギリス風のサウンドを追及するバンドが五万と居ますが、そこここに見え隠れするイタリア臭さが、彼らを他のバンドと一線を画していると思います。

 


 

第1部3人目はNiccolò Fabi(39/Roma出身)。Policeのコピーバンドのドラマーとして音楽のキャリアをスタート、Alberto Fortisのボウヤとしても下積みを積みました。やがてプロ・ベーシストであり、歌手としてもデビューを果たしたMax Gazzè(40/Roma出身)の協力のもと、とうとうNiccolòも28歳の時にソロシンガーとしてスタートを切ります。

当初は軽薄なエレPOP風の作品が多かったためか、その後も暫く、PFMのプロデューサーとして著名な父Claudio Fabiの七光り的に語られる事が多かったNiccolòですが、2003年ぐらいから円熟したカンタウトーレ風の作品が目立つようになり、もう父の名前を出さずに評価するに足るアーティストへと、大きく成長を遂げたと感じられます。

そんなNiccolòのデビュー10周年を機に、オリジナルベスト盤「Dischi Volanti 1996-2006(空飛ぶ円盤)」(2006)をリリースする運びとなりました。流行の3枚組仕様と2枚組の2種類がありますが、3枚組仕様の方は、2枚組CDにDVDを追加したもの。

当然FESTAではこのDVDから紹介。"il negozio di antiquariato(古物商店)"(2003)は、Africaを連想させる民俗音楽的なドラムのリズムに導かれ、浮遊感溢れるソプラノSaxの調べ。歌に入ると、清々しいNiccolòの声とメロディ。そのイメージにピッタリな緑あふれる戸外で、バンドを従えて、アコースティックギターを奏でるNiccolò。全編に渡ってソプラノSaxが大きくフィーチャーされていて、サビの部分はNiccolòのヴォーカルとSaxが交じり合って心地よい。

2月Festaは男性シンガーばっかりということもあり、女性シンガーFiorella Mannoia(53/Roma出身)とのデュエット曲"Offeso(腹が立った)"。ライブテイクとなっているDVD(CDではスタジオ録音)で楽しみました。

タイトルのイメージとは異なり、とても穏やかな曲調で、ストリングスがフューチャーされ、かすかに民俗音楽のエッセンスが散りばめられたミドルテンポの曲。

歌の後半からFiorellaがステージに登場。曲の後ろで僅かに刻まれていた独特のリズムが次第に前面に出てきて、ライブ会場の観客も一体となってそのリズムを刻んで盛り上がっていました。

Continua alla prossima puntata.(続く)

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