Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Luigi_Tenco

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。Festa情報→http://piccola-radio-italia.com/archives/cat_50003116.html

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Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第140回イタリアPOPSフェスタ(2017年3月)レポート(第1部:Tiziano Ferro, Giorgia)

まずは2017年2月に開催された第67回サンレモ音楽祭のオープニング映像から。前年のオープニングは歴代優勝曲のオムニバス映像だったが、その流れを受けた第2弾とも言える、"優勝しなかったもののヒットした楽曲"のオムニバス映像。どちらも素晴らしい。

そしてそのオムニバス映像の最後は、50年前の1967年に巻き戻され、Luigi Tenco(ルイジ・テンコ/1938-1967/28歳没)にスポットが当てられて終了する。そう、67年間に渡る長大なサンレモ音楽祭史上、最も忌まわしい大事件となったCaso Tenco(テンコ事件)から50年が経ったのだ。

Luigi Tencoは当時イタリア音楽界に革命を起こしつつあったジェノヴァ派に属する気鋭のカンタウトーレだったが、影的な立ち位置だったこともあり、一般大衆にはあまり支持されていなかった。サンレモ音楽祭1967に出場したものの、予選敗退となってしまった晩、ホテルの自室で拳銃自殺を遂げたのだ。その傍らには、彼の楽曲を落選させた審査員や大衆への抗議文を残していたと言われている。

自らの命を賭した彼の抗議は結果として成功し、死後ようやく彼の作品は大きな評価を受けることとなる。その後のサンレモ出場曲の中には、同様に予選敗退したり、最下位で終わったものの、そのアーティストの代表曲となるほど大ヒットしたり、優勝曲よりも良いセールスを示した楽曲は枚挙にいとまがない。それも受けて、サンレモ2017のオープニングは、"優勝しなかったヒット曲"オムニバスとなったのだろう。

※当サイトでのLuigi Tencoの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Luigi_Tenco

Luigi Tenco没後50周年を受けて、Tencoの「Mi sono innamoto di te(意:僕は君に恋をした/邦題:君に恋して)」のカヴァーを披露したのは、初日のスーパーゲスト出演を果たしたTiziano Ferro(ティツィァーノ・フェッロ/37歳/Lazio州Latina出身)。

Tiziano Ferroはその後、サンレモ2017のステージで自身の持ち歌2曲を歌う。アルバム『Il mestiere della vita(意:人生の仕事)』(2016)収録曲で、同アルバムは2016年12月2日発売なので、集計期間僅か1ヶ月足らずにも関わらず、年間アルバムチャートの第2位にランキングする大ヒットとなっている。フルオリジナルアルバムとしては5年振り。16歳の時の気持ちに戻って、急がずに丁寧にアルバム制作にあたったと本人の弁。敏腕プロデューサーMichele Canova Iorfida(ミケーレ・カノーヴァ・イォルフィダ)の監修。アルバムジャケットは米国Los Angelesロケで撮影された。
Tiziano Ferro - Il mestiere della vita

FESTAではサンレモ2017ゲスト出演時の映像で紹介したが、現時点では本家RAIサイトから削除され、大手動画サイトにもUPされていないため、ここでは公式ヴィデオクリップで紹介する。「Potremmo ritornare(意:僕らは戻れるのかも)」。米国Californiaロケでシュートされている。

同曲は、Tiziano本人の弁に寄ると、「Alla mia eta`(意:僕の年齢で)」(2008)の続編であり、Franco Califano(フランコ・カリファーノ/1938-2013/74歳没)のサンレモ2005出場曲(Califano自身とTiromancino/ティロマンチーノとの共作)「Non escludo il ritorno(意:僕は戻ることを否認する)」に影響を受けて書いた楽曲とのこと。

※当サイトでのFranco Califanoの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Franco_Califano

そして2曲目は「Il conforto(意:心の支え)」。アルバム収録内容と同様、Carmen Consoli(カルメン・コンソリ/43歳/Sicilia州Catania出身)をサンレモのステージに招いて共演した。

Tizianoの弁に寄ると、Carmenは彼のお気に入りの歌手とのこと。2人の初コラボはCarmenのアルバムに収録された楽曲「Guarda l'alba(意:夜明けをごらん)」(2010)を共作したことに遡る。Carmenの故郷Cataniaでレトロなディーゼル列車を動かしてシュートされた秀逸な公式ヴィデオクリップも話題となった。

※当サイトでのCarmen Consoliの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Carmen_Consoli

※当サイトでのTiziano Ferroの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Tiziano_Ferro


第1部2人目に紹介したのはGiorgia(ジォルジァ/46歳/Roma出身)。アルバム『Oronero(意:黒い黄金→石油)』(2016)。アルバムチャート最高2位、2016年・年間アルバムチャート25位(総合28位)にランクイン。
Giorgia - Oronero

前出のTiziano Ferroも手掛けている敏腕プロデューサーMichele Canova Iorfidaとのコラボを始めた前2作『Dietro le apparenze(意:見かけの後ろに)』(2011)、『Senza paura(意:恐れずに)』 (2013) に続く3作目にして、この3部作の完結編になるアルバムとのこと。この3部作の共通コンセプトは、今までの成功に甘んじることなく、新たな境地に挑むことであり、その象徴として、3作とも過度な厚化粧をしていない自身の顔を大きく映し出したアルバムジャケットとし、今までの成功を脱ぎ捨てる意を込めた裸の背中を見せるなどの決意を表明している。
Giorgia-DietroLeapparenze
Giorgia - Senza Paura

シングル第1弾はアルバムタイトル曲「Oronero」。これは造語で直訳すると"黒い黄金"だが、本人の弁に寄ると、石油を意味しており、人類にとって貴重な資源であるけれど、使い方を間違えると毒にもなりうる、というニュアンスを込めているとのこと。Giorgiaの8歳年下の婚約者で、カンタウトーレ&ダンサーでもあるEmanuel Lo(エマヌエル・ロー)が書き下ろしている。

Giorgiaもサンレモ2017の第2夜のスーパーゲスト出演を果たし、前出のアルバムからのシングル第2弾「Vanita`(意:うぬぼれ)」、そして自身のサンレモ出場曲の中から「E poi(意:そしてそれから)」(1994/新人部門7位)〜「Come saprei(意:どうしたらいいの)」(1995/優勝)〜「Di sole e d'azzurro(意:太陽の、そして青空の)」(2001/第2位)のメドレーを披露した。途中ドレスがずり落ちてきて、バストが露出しそうになるハプニングが発生し、あわや生放送ゆえの放送事故になりかねなかった。ずり落ちそうなドレスの胸元を押さえながら、Giorgiaが発したコメント「scusate, non sono molto dotata(ゴメンなさい私、あまり天分に恵まれていないの(=ナイスバディじゃないの)」が粋だった。そのこともあってか、ネット上でこの動画は大方削除されているので、ここでは公式ヴィデオクリップを掲載する。

なお、前出のメドレー曲のうち、サンレモ2001出場曲「Di sole e d'azzurro」はZucchero(ズッケロ)が書き下ろした楽曲で、同年の優勝曲はElisaが歌った「Luce [tramonti a nord est](意:光[北東への日没])」であったが、この楽曲もまたZuccheroの書き下ろし。つまり歌い手は違えど、Zuccheroの楽曲が1位&2位を独占する偉業を達成した年となった。そんなZuccheroの来日公演が2017年5月29日に行われる。その予習を兼ねて、FESTA第2部はZucchero特集に移る。

※当サイトでのZuccheroの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Zucchero

※当サイトでのGiorgiaの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Giorgia


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2017年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)

第134回イタリアPOPSフェスタ(2016年9月)レポート(第1部:Emma)

第1部

人気オーディション番組Amici出身で、サンレモ音楽祭優勝経験もあるEmma(エンマ/32歳/Filenze生まれPuglia州Aradeo育ち)のアルバム『Adesso(意:今)』(2015)から。チャート最高2位、2015年間チャートでも17位(混合チャート21位)に入った。

Emma - Adesso

シングル第1弾「Occhi profondi(意:見通す眼力)」、第2弾「Arrivera` l'amore(意:愛がやって来る)」は、新進気鋭のカンタウトーレErmal Meta(エルマル・メータ)が曲作りに関わった楽曲。Ermal Metaはサンレモ音楽祭2016新人部門3位となっている。

「Occhi profondi」https://youtu.be/8Vo5T4VGc64

「Arrivera` l'amore」

シングル第3弾「Io di te non ho paura(意:私はあなたを怖がらない)」はノーと言える女性たちへの賛歌。https://youtu.be/uzXaWJ0iYec

シングル第4弾「Il paradiso non esiste(意:天国は存在しない)」はEmma自身が曲作りに参加した楽曲。https://youtu.be/kFy-B4wjAdw

Emmaは2016年6月、夏の大型音楽フェスティヴァルとして定着し始めたCoca-Cola Summer Festival(RomaのPiazza del Popoloで2013年より開催)にも出演し、上記の第4弾シングル曲の他、同フェスティヴァルにソロとしても出演していたスペインのカンタウトーレAlvaro Soler(アルバロ・ソレル/25歳/バルセロナ出身)との共演曲「Libre(AlbaroのCD『Eterno agosto』に収録)」を披露。https://youtu.be/ucQvZjCEnWc

Albaroは2015年にソロデビューしたばかり(それ以前はグループで活動)だが、イタリア語圏で大ヒット。ドイツ人の父と、スペイン&ベルギー混血の母の間に生まれ、父の仕事の関係で10歳から17歳まで東京で暮らし、日本在住時代にカラオケで歌唱力を磨いたという経歴の持ち主。

Emmaは同フェスティヴァルでさらにLuigi Tenco(ルイジ・テンコ/1938-1967/28歳没)の「Se stasera sono qui(意:もし今宵僕がここにいるなら/邦題:夜の想い)」(1967)をレゲトン調のアレンジで披露した。このEmmaのカヴァーは、現時点ではどのアルバムにも未収録となっている。

※当サイトでのLuigi Tencoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Luigi_Tenco

※当サイトでのEmmaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Emma


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2016年に達する年齢で表記。

第125回イタリアPOPSフェスタ(2015年10月)レポート(第1部:Bianca Atzei)

第1部

サンレモ音楽祭2015に「Il solo al mondo(意:世界で唯一の男)」で出場し、総合14位となったBianca Atzei(ビアンカ・アッゼイ/28歳/Milano出身)。Moda`(モダー)のKekko(ケッコ)が書きおろした楽曲で、指揮は彼女のプロデューサー&共作者も務めるDiego Calvetti(ディエゴ・カルヴェッティ)で、第5夜はカンタウトーレのFrancesco Renga(フランチェスコ・レンガ)がBiancaに応援ヴィデオメッセージを贈った。

そしてサンレモ2015第3夜のカヴァー大会では、故Luigi Tenco(ルイジ・テンコ/1968-1967/28歳没/Piemonte州Cassine出身)の「Ciao amore ciao」を披露した。

同曲でサンレモ1967年に出場中のLuigi Tencoは、予選落ちになったことへ抗議するために自殺。サンレモ会期中であったため、当然、同年のサンレモ音楽祭は大混乱となり、後に"Il caso di Tenco(意:テンコ騒動)"と呼ばれる事になるため、サンレモ音楽祭で同曲を歌うことは、多くの人にその事件を思い起こさせ、故人への郷愁感を感じさせると同時に、チャレンジングな試みともなる。

※当サイトでのLuigi Tencoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Luigi_Tenco

当時のサンレモ音楽祭はダブルキャスト制をとっており、同曲を歌うパートナーを務めたのは、私生活でもTencoとパートナーだったDalida(ダリダ/1933-1987/54歳没/エジプト生まれの仏伊ハーフ)だった。DalidaはTencoの死で半狂乱となり、フランスに帰って後追い自殺を図るも未遂に終わる。その後も世界的なトップスターとして活躍し続けたが心の隙間は埋まらなかったようで、何度も自殺未遂を繰り返し、Tenco騒動から20年後に遂に成功して帰らぬ人となった。

Biancaのカヴァーでシングル化されたのはAlex Britti(アレックス・ブリッティ/47歳/Roma出身)とのデュエット版で、アレンジャーもBrittiが務めている。リリースの半年以上経過後もヒット継続中。

※当サイトでのAlex Brittiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Alex_Britti

サンレモ2015にはBrittiも出場していたので、ステージではBiancaのソロで披露されたが、逆にこのBiancaソロの公式音源はリリースされていない。

BiancaとBrittiとの関わりは第2部のレポートで。Brittiのサンレモ2015出場曲の紹介は第3部のレポートで。

Biancaの1stアルバム『Bianco e nero』では、Biancaのアルト域の特徴的なハスキーなヴォーカルの魅力がたっぷりと味わえる。また彼女がソウル系の音楽と同時に1960年代のイタリアのカンタウトーレたちの音楽に影響を受けている事が判る。Bianca自身も過半数の楽曲の作り手に名を連ねている。またMilano出身のBiancaだが、両親はサルデーニャ出身ということもあり、Tazenda(タゼンダ)との共演も収録されている。チャートでも最高15位に付けた。

Bianca Atzei - Biano e nero

サンレモ後の2015年6月にリリースされたシングル「In un giorno di sole(意:ある太陽の日の中で)」は、Biancaが親友に捧げて書いた楽曲。過去のことではなく、未来のことだけを考えようというポジティヴなメッセージソング。

2015年9月にシングルカットされたのは「Riderai(意:あなたは笑うでしょう)」。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2015年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)

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