Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Jovanotti

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

『イタリアPOPSスペシャル』2012@イタリア文化会館レポート(その3 / 第2部:イタリアPOPSを一緒に歌ってみましょう)

その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52007579.html


第2部 /15:30-17:30 イタリアPOPSを一緒に歌ってみましょう

日本人にも歌い易いイタリアPOPSの楽曲を覚えて、皆で歌って、楽しみ・覚えましょう!というコーナーです。

ItaliaPopsSpecial2012-Parte2

イタリアPOPSの中には、耳で覚えていつしか鼻歌を歌っていたり、自然に耳が覚えたフレーズを口ずさんでしまっているような、思わず歌ってしまう楽曲が多いのが魅力の一つだと思います。

ただ黙って聴いているだけよりも、歌うことで楽しみや味わいが倍増する楽曲を予め選んでおき、まずは原曲を聴いて覚え、原曲に合わせて何回か歌ってみて、最終的に参加者全員でカラオケで歌ってみる、というスタイルにしたので、初心者の方でも楽しめたようです。

参加者の方からは、『イタリア語も初心者だし、聴いたことがない歌ばかりだったにも関らず、なんとなく歌えてしまえたし、何よりも歌って楽しかった!』という感想が寄せられました!

※当日配布した歌詞カードのPDF版はコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ItalPOPSSpecial2012.pdf


1曲目はNina Zilli(ニーナ・ズィッリ/32歳/Piacenza出身)が歌った"50 mila(5万)"(2010年作品)。モータウン調の楽曲ですが、2010年の新曲でNina Zilli自身が書いた楽曲です。

Nina Zilli

日本でも2011年イタリア映画祭で公開され、その後一般上映されると大ヒット・ロングラン公演となったイタリア映画『あしたのパスタはアルデンテ(原題:Mine vaganti)』(2010年作品)の主題歌にも抜擢され、劇中で主人公にも口ずさまれるほど、作品の中で重要な役割を果たした楽曲です。

img162

なお、同映画の日本盤DVDもリリースされました!

※映画作品と楽曲の詳細情報はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51930430.html

※当サイトでのNina Zilliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Nina_Zilli


2曲目は、Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ/28歳/Milano出身のモロッコ系イタリア人)が2010年にカヴァーした楽曲"La prima cosa bella(はじめての大切なもの)"。原曲は1970年のサンレモ音楽祭で作者のNicola Di Bari(ニコラ・ディ・バリ)自身が歌った楽曲です。

Malika Ayane

上記ビデオクリップに差し込まれている映像は、同名のイタリア映画『La prima cosa bella(はじめての大切なもの)』(2010年作品)からの映像。この楽曲は同映画の主題歌としてだけでなく、映画タイトルにも流用され、事あるごとに登場人物たちが口ずさむ重要な役割を果たしました。なお、同映画はイタリア映画祭2011で上映されました。

La-Prima-Cosa-Bella-Poster-Italia_mid

※映画作品と楽曲の詳細情報はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51929923.html

※当サイトでのMalika Ayaneの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Malika_Ayane


3曲目はElisa(エリーザ/35歳/Monfarcone出身)が2003年にカヴァーした楽曲"Almeno tu nell'universo(宇宙の中で少なくともあなたは)"。Mia Martini(ミア・マルティーニ)が1989年に歌ったものがオリジナル。

Elisa

この楽曲も、ビデオクリップに差し込まれている映像から推察できる通り、イタリア映画『Ricordati di me(邦題:私のことを覚えていて/英題:Remember me)』(2003年作品)からの映像。

同映画のサントラには多くの歌が使われていますが、このElisaが歌った楽曲はメインとして採用されています。

同映画はGabriele Muccino(ガブリエレ・ムッチーノ)監督作品。イタリア映画祭2005で日本でも上映されました。

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※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa


4曲目は、Pooh(プー/1966年結成)の1977年のヒット曲"Dammi solo un minuto(僕に1分だけおくれ/邦題:ひと吹きの夢)。

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Poohのライヴで恒例の、『観客もステージと一体となって歌う』のを、2012年春の待望の初来日公演でも実現するための予習コーナーも兼ねています。

ItaloProgFes2012Primavera

※フライヤーのPDFはコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ItaloProgFes2012Primavera.pdf

※来日情報は詳しくはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51996077.html

特にライヴでのこの楽曲のパフォーマンスの際、観客にたっぷりと歌わせるのが通例となっています。

恐ろしい事に、Pooh側は最初の1センテンスだけを歌い、最初のブレスから後は観客だけに歌わせるので、ここは皆さんしっかり覚えましょう!

lo so e che è forse meglio ロ・ソ・ケ・エ・フォルセ・メリィオ
ma crederci non voglio マ・クレデルチー・ノン・ヴォリィオ
non c'ero preparato ノン・チェーロ・プレパラート
ci vuole fiato a dirti チ・ヴォーレ・フィアート・ア・ディールティ

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh


5曲目は、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ/58歳/Siena出身)がPacificoと共作して歌った"Ogni tanto(時々)"。

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2011年1月11日発売と、1並びの発売日にこだわって発表した話題のアルバム「Io e te(私とあなた)」に収められた楽曲で、アルバム発売に先行して2010年12月3日に発売されました。

※同アルバムは、2011年・年間アルバムチャートの5位にランクインしています。

その話題とは、主に2つの局面があり、ひとつ目は、56歳での妊娠・初産した超高齢出産であったこと。ふたつ目は、自らが同性愛者であることをカミングアウトしていたGianna Nanniniには、全く妊娠のパートナー男性の影が見えなかったこと。

Gianna Nanniniは、いったいどのように妊娠したのでしょうか?

考えられるのは、生殖医療行為による人為的な妊娠・・・・

しかし、生殖に関して厳格なカトリック教会の教義では、自然な生殖に反すること(避妊・中絶・同性愛など)を タブー視 しており、今もなおカトリック協会の影響下にあるイタリア社会では、その考えが根強く残っています。

1970年代以降、中絶や離婚は法律上では認められるようになったものの、生殖医療行為による妊娠は現在も法律上、認められていないのです。

社会論争にまで発展したこの問題に、Giannaは『皆さん、自由や権利というものを急に忘れてしまってるようね。我々の誰もが、したい事を・したい時に・したい相手とする自由と権利を』とだけ回答するに留めています。

※当サイトでのGianna Nanniniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianna_Nannini


6曲目は、Jovanotti(ジォヴァノッティ/46歳/Roma出身)が1997年に自作して歌った"Bella(美しい女性)"。

Jovanotti

ビデオクリップの冒頭に出てくる地下鉄は、Buenos Airesで第二の人生を送っている元・営団地下鉄丸ノ内線の500形車両である、と、鉄道にも詳しい参加者のkazumaさん(POP!ITALIANO)が教えてくれました。

イタリアRAPの父と言われるJovanottiですが、この頃からヴォーカル作品が目立つようになって来て、今では歌モノが中心のアルバム制作にシフトしています・・・が、そこはやはりラッパー。スローな楽曲でさえも言葉数が多くて、とても外国人には歌うのが難しい楽曲が多いのですが、この楽曲"Bella"は、歌い易いJovanotti作品のひとつだと言えるでしょう。

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Jovanotti


7曲目は、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ/54歳/Lajatico出身)とGiorgia(ジォルジァ/41歳/Roma出身)の二人が、1995年にリリースした"Vivo per lei(彼女のために生きる)"。

Andrea Bocelli e Giorgia

通称O.R.O.(オーロ)こと、Radio Onda Ovestの3人組グループが同1994年に発表した楽曲ですが、まだブレイク前のこの2人の歌手のデュエット用にと、カンタウトーレのGatto Panceri(ガット・パンチェーリ)が歌詞をつけ直し、世界的なヒットとなりました。

※"Vivo per lei"誕生エピソードはコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/14800013.html

"Vivo per lei(彼女のために生きる)"というタイトルとなっており、Andreaが歌い始めると、『あぁ、ある女性に恋する男の歌なんだな・・・』と感じさせるのですが、続いてGiorgiaも『私も彼女のために生きてるの』と歌うので、リスナーにはこの『彼女』とは何者なのかが検討が付かなくなります・・・・

そしてエンディングにかなり近い部分の歌詞で、やっとこの『lei(彼女)』という存在が『la musica(音楽)』のことであると判るのです。

なぜなら、『la musica(音楽)』は女性名詞だから、冒頭からずっと『lei(彼女)』と抽象的な言い方で歌っていたんですね。イタリア語のように名詞に性がある言語ならではの擬人的な表現で、この作詞の妙にはお見事といったところです。名詞に性がない日本語や英語では、こういう表現は出来ませんから。

※当サイトでのAndrea Bocelliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Andrea_Bocelli

※当サイトでのGiorgiaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Giorgia


歌うコーナー最後の楽曲は、Lucio Dalla(ルチォ・ダッラ/1943-2012/68歳没/Bologna出身)が1978年に発表した"L'anno che verrà(やって来る年)"。

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もちろんこれは、2012年3月1日に急逝した偉大なカンタウトーレLucio Dallaを忍ぶ意味と、イタリアで新年を迎える際の定番曲であるこの曲が、4月から新年度を迎える我が国の時期としてはタイミングが合うからでもあります。

※Lucio Dallaの訃報についての紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52001543.html

旧年中には何かしら上手く行かないことがあったけれども、
TVでは来年は変革の年になるって言ってるので、
みんな楽しみに待っているんだ!

クリスマスが3回あったり、
一日中がお祭りだったりで、
キリストさまも十字架から降りて来ちゃうかも

皆が思い思いに愛しあったり
神父様だって結婚してしまうかも
ま、それなりの年齢じゃなきゃダメだけどね

といった不安のない明るい未来を歌い、新しい年を迎える際の意気込みとしては非常に適切であるところが、この楽曲が持つ永遠の力だと思います。

※当サイトでのLucio Dallaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Dalla


さて、歌うコーナーはこれで終わったのですが、最後に声だけでなく、全身でイタリア音楽を体感してみましょう!ということで、シメとして『Balliamo insieme!(一緒に踊ってみましょう)』!

選んだ楽曲はClaudio Cecchetto(クラウディオ・チェッケット/60歳/Venezia近郊出身)が1981年にリリースした"Gioca jouer(ジォーカ・ジュエ)"

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1970年代のイタリア経済の破綻以来、存続の危機に苛まれていたサンレモ音楽祭を見事に救い出し、後に『La rinascita di Sanremo(サンレモの復興)』と称される事となる1981年のサンレモ音楽祭で総合司会に大抜擢された音楽業界人Claudio Cecchettoが、サンレモ音楽祭の舞台で披露した、大傑作のダンス曲です。

giocajouer

Dormire 眠る
Salutare あいさつする
Autostop ヒッチハイク
Starnuto くしゃみ
Camminare 歩く
Nuotare 泳ぐ
Sciare スキーする
Spray スプレー
Macho マッチョ
Clacson クラクション
Campana 釣り鐘
Okey オッケー
Baciare キスする
Capelli 髪の毛
Saluti あいさつ
Superman スーパーマン

イタリア語の動詞の原形が連呼されるのに従って、その動作をする、という最低限のルールしか存在しないこのダンス遊びは、イタリア国内だけでなく、世界的に大ブレイクを果たしました。(G7国家の中で知られていないのは日本だけ、といっても過言ではありません。)

そして昨2011年はこの"Gioca Jouer"誕生30周年記念ということで、YouTube上には世界の至る所で思い思いの動作で"Gioca Jouer"を踊る動画投稿が溢れました。

イタリア文化会館のB2Fのホワイエで、この"Gioca Jouer"を参加者全員で踊って楽しみました。思い思いの動作で全然構わないこのダンスは、いざやってみると、イタリア語の指示で体を動かす楽しみに加え、映像と自分の一体感、会場の参加者との共通体験、そもそも体を動かすことによるアドレナリン効果などが組み合わさって、最高のエンターテインメントとなりました!

※Gioca Jouerの詳細記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51952022.html

※当サイトでのClaudio Cecchettoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Cecchetto


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

次の音楽イベントは月例FESTAとなり、4月21日(土)の開催です。
http://piccola-radio-italia.com/archives/52002115.html

Check

第81回イタリアPOPSフェスタ(2012年2月)レポート (その2 / Jovanotti, Cesare Cremonini)

その1はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51995668.html


第2部

2011年イタリア年間アルバムチャートで3位に輝いたJovanotti(ジォヴァノッティ/46歳/Roma出身)の「Ora(今)」(2011年1月25日発売)。

そのアルバムを掲げた大規模なツアーは、イタリア国内27都市に、英マンチェスターを加えた28都市41公演に及びました。そのツアーのセットリスト曲をまるまる収録したDVDが2011年11月29日に発売になりました。

boxdvdtourorajovanotti2011

限定版DXセットは、その単品DVDに加え、特典コンテンツを収録したもう1枚のDVD、そしてアルバム「Ora」のDX版に、さらに2曲のボーナスを加えたCD2枚を加えた2CD+2DVDの4枚組。さらに48ページのブックレットと5枚のミニポスターを収めた商品パッケージは、マグネットで開け閉めできる特殊な仕様が採用されています。

Jovanottiは過去、何枚かのDVDをリリースしていますが、Jovanotti自身が映像コンテンツへの興味が強いためか、ドキュメンタリータッチの作品が多く、ライヴコンサート映像として、通して鑑賞できる映像作品が少なかったのですが、今回のDVDはコンサートそのものを楽しめる内容となっています。

また限定版の特典DVDには、例によって映画仕立てのドキュメンタリー映像が収録されているだけでなく、ゲストを迎えたステージ映像も収録されています。
ゲスト:Ben Harper(ベン・ハーパー/米ギタリスト)、Michael Franti(マイケル・フランティ/米ラッパー)、Giuliano Sangiorgi(ジゥリァーノ・サンジォルジ/Negramaroのヴォーカル)、Cesare Cremonini(チェーザレ・クレモニーニ)、Luca Carboni(ルカ・カルボーニ)

さらにPCからこの特典DVDにアクセスすると、1枚目のDVDに収録されているツアーコンサート映像をフルHDで収録した映像ファイルを取りだすことができたり、音声ファイルMP3で取りだすことも出来るようになっております。

当2月FESTAでは、アルバム「ORA」に収録されていた楽曲を中心に、紹介することにしました。

同アルバムからのシングル第4弾となった"La notte dei desideri(あこがれの夜)"。ここでは公式videoclip映像で。

シングル第2弾"Le tasche piene di sassi(小石でいっぱいのポケット)"。ここではHotel Patriaでのライヴ映像で。

シングル第5弾"Ora(今)"。ここでは公式videoclip映像で。

シングル第1弾"Tutto l'amore che ho(僕のありったけの愛)"。ここでは公式videoclip映像で。

シングル第3弾"Il più grande spettacolo dopo il Big Bang(ビッグバン後の最大スペクタクル)は、そのキャッチーな楽曲タイトルがそのまま採用されたTV番組が誕生することにもなりました。ここでは公式videoclip映像で。

そして米ラッパーMichael Franti(マイケル・フランティ)の楽曲"The sound of Sunshine"にJovanottiが客演したヴァージョン。特典DVDにはMichael Frantiと共演したライヴ映像と、Jovanottiが独りで歌うアコースティックバージョンの映像の2つが収録されておりますが、ここでは公式videoclip映像で。

また、Cesare Cremonini(チェーザレ・クレモニーニ/32歳/Bologna出身)との共演楽曲"Mondo(世界)"(2010)のライヴ映像も特典DVDに収録されています。ここでは公式videoclip映像で。

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Jovanotti

※当サイトでのCesare Cremoniniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Cesare_Cremonini


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

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第81回イタリアPOPSフェスタ(2012年2月)レポート (その1 / Ligabue, Tiziano Ferro, Adriano Celentano, Franco Battiato, Negramaro, Jovanotti)

第81回Festaは、17名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて2/11(土)に開催されました。参加者の内訳は男性8名 女性9名(うち、初参加者3名、数年ぶりの参加者1名)。

まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。IMG_8843

集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏

第1部

2011年イタリア年間チャートのベスト10にランクインしたアルバムのうち、まだ当FESTAで紹介していなかった作品をピックアップしました。

2011年・年間アルバムチャート9位に入ったのは、Ligabue(リガブエ/52歳/Correggio出身)の3枚組ライヴアルバム「Campovolo 2.011」。暮れも押し迫った2011年11月22日に発売したものの、2011年の年間チャート9位に入ったのは、快挙と言えるでしょう。

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2010年の年間アルバムチャートでは、2010年の最新スタジオ録音アルバムが首位に輝いたLigabueですから、2012年のアルバムチャートでもかなりの成績を残すことが予測されます。

Campovoloとは、Ligabueの故郷Correggioにほど近いReggio Emiliaの郊外にある飛行場のことで、2011年7月16日にここを野外ライヴ会場に仕立てて行われたLigabueの大規模なライヴイヴェントを収録したものです。ちなみにLigabueだけのコンサートにも関らず、11万人の動員を記録しています。

2005年にもLigabueはここCampovoloでの歴史的なライヴイベントを開催しており、18万人という破格の動員を記録しているのですが、あまりにも動員が多過ぎて、数々のトラブルが発生した反省から、むしろ今回は11万人に抑えて敢行したライブだったようです。

ちなみに日本で最大級とされるフジロックが100組近いアーティストが出演し、3日間でのべ12〜13万人の動員ということですので、このLigabue単独の動員数がいかに桁外れの規模であることがお判りになれるかと思います。

今回はCD3枚組のみの発売となりましたが、映像の方は、イタリア本国では3D映像の映画として2011年12月7日より封切りされております。

また今回は、Mauro Pagani(マウロ・パガーニ)やCorrado Rustici(コッラド・ルスティチ)らがバンドに加わってLigabueをサポートしている点も特筆する部分でしょう。

この3枚組ライヴCDには、スタジオ録音の新曲も3曲収められておりますので、そのうちの1曲"Ora e Allora(今とあの頃)"は公式videoclipも制作されています。

上記のようにライヴ映像は映画化されたこともあり、セル作品化されておらず、流出映像もまだロクに存在していない状況ではありますが、このCampovolo2.011の看板曲となっている"Il meglio deve ancora venire(最も良いモノは再びやってくるはずだ)"の映像の一部を紹介しておきましょう。

※当サイトでのLigabueの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Ligabue


第1部2人目のアーティストはTiziano Ferro(ティツィアーノ・フェッロ/32歳/Latina出身)。2011年イタリア年間アルバムチャート6位にランクインした「L'amore è una cosa semplice(愛は単純な事)」は、2011年9月28日に発売されたアルバム。

front (2)

前作「Alla mia età(僕の年齢で)」(2008)が、2009年の年間アルバムチャートで見事に首位を獲得したTiziano Ferroですので、これまた上位ランクインは当然、期待されていたことでもあります。

しかしながら今作は、ホモセクシャルであることをTiziano自身がカミングアウトした後に初めてリリースしたアルバムであることが、大きく異なるかもしれません。(2010年10月20日にカミングアウト)

シングルカット第1弾となった楽曲"La differenza tra me e te(僕と君の間の違い)"は、2011年10月14日にリリースされ、アーティストとしての苦悩を歌った作品になっているのですが、カミングアウト後の作品なので、その曲名はホモセクシャルの素養について言及しているというパロディのネタにもなっているようです。

2012年1月6日、同アルバムから第2弾のシングルカット曲されたのは"L'ultima notte al mondo(世界の最後の夜)"。

アルバムタイトル曲"L'amore è una cosa semplice"は、人気TV番組『Che tempo che fa』出演時の映像で。(15分20秒ぐらいから)

※当サイトでのTiziano Ferroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Tiziano_Ferro


第1部3人目のアーティストは大御所Adriano Celentano(アドリアーノ・チェレンターノ/74歳/Milano出身)。2011年11月29日にリリースされた5年ぶりの新作アルバム「Facciamo finta che sia vero(我々はあたかも本当であるかのようなフリをする)」は、2011年イタリア年間アルバムチャートの8位にランクイン。

Adriano-Celentano-Facciamo-finta-che-sia-vero

名実共にイタリアのミュージックシーンを牽引し続けているこのスーパースターは、ロックスターでありながら政治討論番組『RockPolitik(ロックポリティック)』を手掛けているように、今回のアルバムは、原子エネルギーの是非を問うた、かなり社会的な内容のアルバムに仕上がっています。もちろん、2011年3月11日に発生した福島原発事故に端を発する、世界的な原子力発電の是非もこのアルバムのコンセプト誕生に大きな動機をもたらしたのは言うまでもありません。

アルバム発売に先駆けて、2011年10月21日にリリースされた先行シングル曲"Non ti accorgevi di me(君は僕の事に気付いていなかった)"は、若手実力派ロックバンドNegramaro(ネグラマーロ)との共演で、コンポーザーもNegramaroのヴォーカルGiuliano Sangiorgi(ジゥリァーノ・サンジォルジ/ジュリアーノ・サンジョルジ)。

※当サイトでのNegramaroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Negramaro

同アルバムからの第2弾シングルカット曲は"Non so più cosa fare(僕はもう何も出来ない)"。Franco Battiato(フランコ・バッティアート)、Jovanotti(ジォヴァノッティ)、前出のGiuliano Sangiorgiの3人との共演が実現しています。

これだけ深刻な内容の楽曲を歌っていながら、その収録時に回された映像では、CelantanoとJovanotti、Giuliano Sangiorgiの3人はかなり能天気なパフォーマンスを示しているのが微笑ましいところ。

※当サイトでのAdriano Celentanoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Adriano_Celentano

※当サイトでのFranco Battiatoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Franco_Battiato

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Jovanotti


また、今回のFESTAのオープニングでは、日本人SAX奏者・田中靖人(たなか・やすと)氏の2012年2月15日発売予定のアルバム「モリコーネ・パラダイス」をかけました。

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タイトル通り、イタリアが誇る作曲家・Ennio Morricone(エンニオ・モッリコーネ/日本語表記:エンニオ・モリコーネ)の作品を、田中靖人氏がソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種類のSAXを演奏して紡ぎあげた作品集で、イギリスのカリスマSAX奏者John Harle(ジョン・ハール)がプロデュースした話題作となっています。

余談ですが、筆者は学生時代、吹奏学部でテナーSAXを担当していたこともあり、SAXの音色には人一倍の愛着があります。

SAXは管楽器の中では新しい時代に誕生した楽器のため、通常のオーケストラ編成には存在しません。その一方、ポピュラー音楽の中では大活躍するわけなのですが、このスタイルでは、ハーモニックスを多用したり、頬を膨らませたり、喉声を出してダーティーな音色の出し方がもてはやされる傾向があります。

ところが田中靖人氏が奏でるSAXは、クラシカルなキレイな音色。こうした正当派の音色で奏でられるSAX音楽は、ありそうでなかなか耳にすることが出来ない貴重なものだと思います。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

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5/27・6/24『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)開催決定!

『イタリア音楽&イタリアンブランチ』@Attico

【発売中】当サイト協力日本盤CD / [In vendita]CD della edizione giapponese a cui abbiamo collaborati
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イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい、という目標が込められた名前です。

Cristina da Kyoto e Yoshio Antonio da Tokio, non siamo professionisti nel settore musicale, ma come fan della musica pop italiana vorremmo creare la circostanza in cui si può ascoltarla più facilmente anche qua in Giappone. Sperando questo motivo, il progetto si chiama "Piccola RADIO-ITALIA".

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セシール
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