Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Il_Genio

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。Festa情報→http://piccola-radio-italia.com/archives/cat_50003116.html

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Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第74回イタリアPOPSフェスタ(2011年7月)レポート (その1 /Il Genio, Il Volo, Don Backy)

第74回Festaは、18名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて7/9(土)に開催されました。参加者の内訳は男性9名 女性9名(うち、初参加者1名)。

IMG_8295_2まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。

集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏
http://musica.itreni.net/


第1部

Il Genio(イル・ジェーニォ/意:天才)は、BassのAlessandra Contini(アレッサンドラ・コンティーニ)とGuitar&KeyboardのGianluca De Rubertis(ジァンルカ・デ・ルベルティス)のデュオ・グループで、2008年に"Pop porno(ポップ・ポルノ)"がスマッシュヒットとなり、一躍注目を集めました。

※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。

※当サイトでのIl Genioの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Il_Genio

今回は、2ndアルバム「Vivere negli anni 'X (X年代に生きること)」(2010)から紹介しましょう。

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※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。


まずは第1弾シングル"Cosa dubiti(あなたは何を疑っているの)"。全編に渡って、AlessandraとGianlucaが会話するように歌っています。


そして第2弾シングル曲"Tahiti Tahiti(タヒチ・タヒチ)"。イタリア人の発音では、『タイティ』となります。Alessandraのウイスパー系ヴォーカルの魅力を前面に押し出した、能天気さが心地良い楽曲。

そして2011年になってリリースされたNewシングル"Roberta(ロべルタ)"は、同アルバムには未収録で、TV連続ドラマ『Romanzo criminale(犯罪小説)』のコンピレーションCD「Romanzo criminale - Il CD」に収録された楽曲です。


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このコンピレーションアルバムには、アーティストの未発表曲11曲が収められているのが特徴です。

【収録曲】
Francesco Sarcina (Le Vibrazioni) - “Libanese il Re”
Rezophonic - “Vita da Dandi”
Pierluigi Ferrantini (Velvet) - “Il sangue è freddo”
Marta sui Tubi - “Il commissario”
Aimée Portioli - “Call me Patrizia”
Roberto Angelini - “Spara, Bufalo!”
Marco Cocci (Malfunk) - “Fiero di Combattere”
Il Genio - “Roberta”
The Niro - “Nero il sole”
Bud Spencer Blues Explosion - “Io sono il Terribile”
Calibro 35 - “Come un romanzo…”




さて、次に登場するのはIl Volo(イル・ヴォーロ/意:飛翔)。

『Il Volo』と書くと、往年のイタリアロックファンには、1970年代にスーパーセッションマンが集結した、あの伝説のバンドプロジェクトをすぐに思い浮かべる方が多いと思います。確かに1970年代のIl Voloの名の下に集まった6名のミュージシャンたちは、現在もなお、イタリアのミュージックシーンを支える重鎮メンバーとして活動し続けていますので、その功績は確かに称賛に値するものです。

ですが、今回紹介しますIl Voloは、21世紀のIl Volo。2009年に未成年対象のタレントショーTV番組『Ti lascio una canzone(意:君に歌をひとつ残して行くよ)』出身の3人のテノール少年によるユニットです。メンバーは、Piero Barone(ピエロ・バローネ/19歳/メガネの少年)、 Ignazio Boschetto(イグナツィオ・ボスケット/18歳/ポッチャリ系少年)、Gianluca Ginoble(ジァンルカ・ジノブレ/18歳)。

2010年11月30日にリリースされたデビューアルバム「Il Volo」は、瞬く間にゴールド・ディスクを勝ち取りました。

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まずは、"'O Sole mio"の公式videoclipを。

彼らIl Voloのプロデュースを務めたのは、Tony Renis(トニー・レニス)とHumberto Gatica。

Tony Renisは、1960年代に"Quando quando quando"の大ヒット曲を持つ歌手であり、カンタウトーレでもありますが、1970年代よりアメリカに移住し、『Mister Quando Quando Quando』という愛称で親しまれるアメリカで最も有名なイタリア人のひとり。Humberto Gaticaと組んで、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)やZucchero(ズッケロ)のアメリカ進出を手掛けたという、プロデューサーとしての実績も誇っています。

この2人がプロデュースを務めたことからも推測できるように、最初からアメリカ進出をターゲットに据えていたようで、2011年5月17日にはインターナショナル盤アルバムとスペイン語版をリリース。

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さらにアメリカの人気タレントショーTV番組『American Idol(アメリカン・アイドル)』に出演し、大喝采を浴びました。

結果、BillboardのTop10にランクインする快挙を果たし、ヨーロッパ各国を始め、メキシコやオーストラリア、ニュー・ジーランドのヒットチャートも賑わせる大成功を収めました。

そのIl Voloが生まれたTV番組『Ti lascio una canzone』出場時の映像で、"Un amore così grande(こんなにおおきな愛)"、"Il mondo(世界)"を紹介しました。

前者は1976年にMario Del Monaco(マリォ・デル・モナコ)が歌い、Claudio Villa(クラウディオ・ヴィルラ)やLuciano Pavarotti(ルチァーノ・パヴァロッティ)、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ)らにもカヴァーされた作品で、後者は1965年にJimmy Fontana(ジミー・フォンタナ)が歌った大ヒット曲。


未成年が歌う懐かしのメロディを楽しんだので、ここでデビュー50周年を果たしたDon Backy(ドン・バッキー/72歳/Pisa近郊出身)を紹介する事にしました。

1960年代に登場したRock系カンタウトーレながら、繊細な曲作りで一世を風靡したDon Backyですが、自らが歌ったバージョンよりも、遥かに人気と実力を誇る歌手たちが歌ったバージョンの方が有名になるという宿命を余儀なくされた人物でもあります。

具体的に彼の代表曲をいくつかご紹介しましょう。
"L'immensità(無限/邦題:涙に咲く花)"(1967)

こちらは、Johnny Dorelli(ジョニー・ドレルリ)が歌ったバージョンの方がやや有名ですが、ごく最近になっても人気RockバンドのNegramaro(ネグラマーロ)や実力派VocaristのFrancesco Renga(フランチェスコ・レンガ)らもこぞってカバーするという、時代を超えて歌い継がれる名作と化しています。

そして"Casa Bianca(カーザ・ビアンカ)"(1968)

こちらは、Marisa Sannia(マリーザ・サンニア)やOrnella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)が歌ったバージョンの方が有名。

そして"Canzone(歌)"(1968)

これは、Milva(ミルヴァ)やAdriano Celentano(アドリァーノ・チェレンターノ)のバージョンが有名です。

1968年のサンレモ音楽祭では、"Casa Bianca"が2位、"Canzone"が3位と、歌の善し悪しを評価する音楽祭の主旨からすると、大成功を収めたはずのDon Backyですが、当時のダブルキャスト制時代なのにも関わらず、彼自身は歌手としての出場は果たせませんでした。

当初Don Backyは、Milvaとペアで出場し"Canzone"を歌う予定だったのですが、Ornella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)が、彼の作品"Casa Bianca"に惚れ込み、ぜひこの曲でサンレモ音楽祭に出場させて欲しいと依頼して来たのです。

しかしながら、当時のサンレモ音楽祭の規定では、カンタウトーレは2曲以上の曲をエントリーしてはならないというルールがあったので、暗礁に乗り上げてしまったのです。

そこで彼の所属事務所ClanCelentano(クランチェレンターノ/Adriano Celentanoの事務所)が知恵を絞り、Don Backyと異なる作曲者名で登録することで、ルールの網の目をかいくぐって、この2曲をサンレモ音楽祭に送りこむことにしました。

結局、Ornella VanoniはMarisa Sanniaとペアで"Casa Bianca"を歌い、そしてDon BackyはMilvaとのペアの出場権を事務所のボスAdriano Celentanoに譲るという組み合わせでサンレモ音楽祭に挑む事となりました。

前出の通り、この同じ作曲者が作った2曲が2位と3位を勝ち取るという前代未聞の快挙を果たし、Don Backyは『歌わずに勝った』という、不思議な名誉を与えられる事となりました。(ちなみに優勝したのは、Sergio EndrigoとRoberto Carlosが歌った"Canzone per te")

問題が生じたのはその後で、サンレモ出場の為に偽名を使ったのが原因で、作曲印税がDon Backyに充分に回らず、事務所の売上(つまりAdriano Celentanoの売上)として計上されていると、Don BackyはAdriano Celentanoと論争を展開。

結局1974年になってようやく和解をするものの、当時既に発言権の強い大スターであり、現在は芸能界の首領(ドン)的な大物のAdriano Celentanoと大喧嘩をすることで、芸能生活に少々ケチを付けることになってしまったというのがDon Backyというアーティストとも言えるでしょう。

そんな波乱万丈のアーティスト人生を生き抜いたDon Backyが50周年を記念してリリースしたCD「Il mestiere delle canzoni(歌の職人)」(2009)。

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※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。

このCDにさらにDVDを付加したスペシャルパック「50 anni di mestiere delle canzoni(歌職人の50年)」(2010)を追加リリースしています。

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FESTA会場では、付属DVDに収録された公式videoclipから"Vent'anni(20歳)"を楽しんでいただきました。videoclip内では、彼のアイドルだったJames Dean(ジェームズ・ディーン)やMarlon Brando(マーロン・ブランド)のコスプレをしてご満悦の様子や、Agaton(アガトン/Don Backyの前の芸名)時代を息子とともに演じているなど、レアなシーンも盛りだくさん。

ここではTVライヴ映像を貼っておきます。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

第51回イタリアPOPSフェスタ(2009年6月)レポート (その2 / Morgan, Ariadineve, Il Genio, Paolo Benvegnu`, Mauro Ermanno Giovanardi)

その1はコチラ


第2部

Morgan(モルガン/37歳/Milano出身)ことMarco Castoldi(マルコ・カストルディ)は、1990年代をNew Waveの流れを汲むシンセ・ロックスタイルのオルタナバンドBluvertigo(ブルーヴェルティゴ)のフロントマンとして活躍し、やがてソロで活躍するや、その幅広い音楽の才をベースに奇抜なアイデアとパフォーマンスを乗せるスタイルで、とんがった若者層だけでなく、音楽ツウもうならせる存在となったアーティスト。

Morgan/Italian songbook vol.12008年からは、イタリア音楽界に激震をもたらした人気のオーディション番組X Factor(イクス・ファクトル)の審査員としての活躍が、音楽業界の天才ご意見番、厳しいマエストロのイメージが、すっかりイタリアのお茶の間にも定着しました。

そんな鬼才Morganの2007年のアルバム「Da A ad A(AからAまで)」が大傑作アルバムだっただけに、ニューアルバムの発売に大きな期待が寄せられていました。(2007年9月FESTA参照)

その後、ソロのベストアルバムと、Bluvertigo再結成ライヴ盤がリリースされ、今回リリースされたのはカヴァーアルバム「Italian songbook vol.1」(2009)。

オリジナルアルバムではないのは残念ですが、Morgan曰く

イタリア音楽はかつて、プレスリーやトム・ジョーンズや、クリフ・リチャードと争うほど、
世界中で聴かれていた音楽だった。その価値を改めて世に問いたい。

という意図で制作するに至ったアルバムとのこと。

そういえば、X Factorで何週間にも渡って競い合った参加者たちは、彼らが生まれる前の、イタリアン・グラフィティとも言える、60年代のイタリア歌謡を競って歌っていたこととも関係があることなのかもしれません。

13曲入りのアルバムですが、中身は5曲はイタリア語によるオリジナルのカバー、その5曲を英語でカバーしたもの、故Sergio Endrigo(セルジォ・エンドリゴ)に捧げた、英語の新曲が1曲、インストが2曲という構成ですから、曲数でいうと7曲。イタリア語曲のみ抽出すると、5曲入りのアルバムと考えられると思います。

採用されたイタリア語の作品は、

Umberto Bindi(ウンベルト・ビンディ)の"Il mio Mondo(僕の世界)"
Domenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)の"Resta con me(僕と一緒にいて/標準語バージョン)"
Sergio Endrigo(セルジォ・エンドリゴ)の"Lontano dagli occhi(瞳から遠く)"
Gino Paoli(ジーノ・パオーリ)の"Il cielo in una stanza(ある部屋の中の空)"
Piero Ciampi(ピエロ・チァンピ)の"Qualcuno tornerà(誰かが戻ってくるだろう)"

イタリアPOPSファンは英語バージョンはあまり聴かないことになるかと思いますが、まだイタリアPOPSの体験が無い人たちには垣根が低く、親しみやすいアルバムになるという点では、優れた企画のアルバムではないでしょうか。

FESTAでは、Umberto Bindi(ウンベルト・ビンディ)とGino Paoli(ジーノ・パオリ)が共作した名曲"Il mio Mondo(僕の世界)"を、Morganお得意のオルタナ系の血を抑えることなく、奇抜なパフォーマンスで披露する映像で紹介しました。


歌は3分40秒あたりから 

Morganの2曲目は、第1部でも紹介したGino Paoliの名曲"Il cielo in una stanza(ある部屋の中の空)"。Festaではまずスタジオ録音盤を聴いていただいた後、ラジオ番組出演時の生演奏映像で紹介しました。

独りでピアニカとピアノを駆使しながら歌うMorganのその表情は、すっかりマエストロ格のミュージシャンそのもの。

 


 

さて第2部の後半は、新進のグループを2組、紹介することにしました。

最初はAriadineve(アリアディネーヴェ/雪空)。

Milanoで結成された女性ヴォーカルをフロントに据えた5人組バンド。イタリアで言うならば、Matia Bazar(マティア・バザール)スタイルのバンドと言えるかもしれません。

ほとんどの楽曲をギターのFabio D'Amico(ファビオ・ダミーコ)が書き、ところどころVocalのEleonora Tosca(エレオノーラ・トスカ)が曲作りに加わっています。

Ariadineve/Buone Vacanzeデビューアルバムとなる「Buone vacanze(良い休暇を)」(2009)は、プラケース仕様ながら、上質で厚みのある紙を使った24ページものブックレットと、ミニ鉛筆をプラケースに封入するというアイデアを採用した、コレクター心理をくすぐるパッケージングにこだわっています。

もちろん、そのパッケージに負けず、楽曲やサウンドも聴きごたえのある上質なPOPアルバムに仕上がっています。

まずはファーストシングル曲"D'estate(夏の)"。Ariadineve(雪空)というバンド名とパラドックスとなるようなタイトルで、少々能天気なサウンドとPVというギャップが楽しめるかと思います。

Ariadineveの2曲目は、セカンドシングルとなった"Lo specchio(鏡)"。アルバムのプロデュースを務めたPaolo Benvegnù(パオロ・ベンヴェニュ)が曲作りに関わり、Mauro Ermanno Giovanardi(マウロ・エルマンノ・ジォヴァナルディ)がデュエット参加しています。
(※Paolo Benvegnùについては、2007年9月FESTAを参照ください)

さらには弦楽四重奏団も投入し、"D'estate"と一転して、ヨーロッパの哀愁漂う、情緒感あふれる楽曲に仕上がっています。

 


 

新進のグループ2組目は、Il Genio(イル・ジェーニォ/=天才)。

Il Genio/Il Genio2008年夏季にデビューシングル"Pop Porno(ポップ・ポルノ)"がスマッシュヒットとなって注目された後、無名歌手の発掘の手腕を誇るSimona Ventura(スィモーナ・ヴェントゥーラ)がTV番組『Quelli che il calcio(クエッリ・ケ・イル・カルチォ)』にて紹介したことから、さらに注目を浴びるようになりました。

それがきっかけとなり、デビューアルバム「Il Genio」(2008)の発売の機会に恵まれることとなります。

ヒット曲"Pop porno"は、確かに耳にこびりついてしまうメロディと、BodyがSwayしてしまうノリの良いリズム、ウィスパー系ヴォーカルが、ツボにハマり易い魅力を秘めた楽曲です。

Il Genioは、Gianluca De Rubertis(ジァンルカ・デ・ルベルティス と Alessandra Contini (アレッサンドラ・コンティーニ) のデュオで、特にAlessandraのウィスパー系ヴォーカルは、ロリータ系フレンチポップを模したような、イタリアには居そうで居なかったタイプ。

こんな声で歌うというのに、ステージではベースを弾くというアンバランスさも重要な個性となっています。


(こちらが前出のTV番組『Quelli che il calcio』出演時の映像)

2人ともLecce出身で幼なじみだったそうですが、ともにMilanoに養子に行くという人生を歩んでいます。詳しいことは判りませんが、少し複雑な家庭環境だったのかもしれません。

ほとんどの曲をIl Genioの2人で共作していますが、中にはなんと、J-Popのカバー曲"Una giapponese a Roma(ローマの日本女性)"が!

カヒミ・カリィ/I am a kittenこの楽曲は、カヒミ・カリィ(41歳/宇都宮出身)のミニアルバム「I am a kitten(私は猫)」(1995)に納められていたイタリア語曲"Giapponese a Roma(ローマの日本人)"をカバーしたもの。

Il Genioのカバーでは、原題に不定冠詞『una』を補って、『日本女性』という意味を強めていますが、アレンジや歌い方はほとんど同じ。

ただカヒミ・カリィのオリジナルは、ところどころイタリア語の発音がひどい部分がありますが、Il Genioは、それが原曲の『味』と考えてか、許容範囲ギリギリのところまで正しいイタリア語の発音に近づけるに留めた歌い方をしているようです。

実はこのカヒミ・カリィのオリジナルは、イタリアでは『スズキ ワゴンR+』のラジオコマーシャルソングとして長年使われた楽曲だそうで、耳馴染みがある楽曲のようです。

作者はイギリス人アーティストのMomus(モーマス)こと、Nick Currie(ニック・カリー/49歳)。1995年当時は東京で活動していたようで、カヒミ・カリィのMomus作品歌唱アルバムが「I am a kitten(私は猫)」(1995)ということのようです。

1990年代前半のこの時期、既存のメジャーレコード会社から流通しない洋楽にスポットライトを当てた『渋谷系』というムーブメントがありました。カヒミ・カリィやMomusはよくこの『渋谷系』にカテゴライズされる事が多かったので、Il Genioは日本の渋谷系の流れを組むアーティストなのかもしれません。

イタリアやヨーロッパでも『渋谷系』がそのまま『Shibuya kei』と書き表される事となった現在、もともと渋谷系がバート・バカラックやフランスPOP、ボサノヴァなどから強く影響を受けていたことから考えると、逆輸入的な感じになるのかもしれません。

そんなIl Genioの第2弾シングル曲は"Non è possibile(それは無理)"。
ジァンルカによるロケット打ち上げ時のカウントダウンで始まるこの楽曲は、全体的にロケットや宇宙の感覚に富んだSEやナレーションを差し込み、今はもう遠い過去の出来ごとなった人類の月面着陸の事実に対して、その後に生まれた彼らの世代らしい懐疑をぶつけた内容となっています。

人類が月へ行ったなんて あり得ないわ
アポロの帰還カプセルが 大気中に戻ってきたのを
あなたたちは目撃しているのかしら

 


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2009年に達する年齢で表記しています。

 

Continua alla prossima puntata.(続く)

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PFM/『イン・クラシック〜モーツアルトからの祭典(PFM in classic | Da Mozart a Celebration)』
【2014年2月19日発売】PFM/『イン・クラシック〜モーツアルトからの祭典(PFM in classic | Da Mozart a Celebration)』(2CD)
歌詞対訳協力を行いました

シーライトパブリッシング
月例コラム『イタリアPOPSのススメ』

ミュージックラウンドアバウトFM戸塚『ミュージックラウンドアバウト』
雑誌『MusicaVita Italia』特集2013/10/31放送

文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
講師を務めました。

公益財団法人 日伊協会会報クロナカ138号
公益財団法人 日伊協会会報クロナカ138号
巻頭特集『豊穣なるイタリアン・ポップスの世界』執筆

CD『永遠のイタリア音楽全集』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『ジリオラ・チンクェッティ/パーフェクト・ベスト』
歌詞対訳協力を行いました

CD『永遠のイタリア音楽全集』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『永遠のイタリア音楽全集』
歌詞対訳協力を行いました

CD『サンレモ音楽祭ベスト!〜素晴らしきカンツォーネの世界』(2013)
【2013年6月26日発売】CD『サンレモ音楽祭ベスト!〜素晴らしきカンツォーネの世界』
歌詞対訳協力を行いました

「小さな村の物語イタリア 音楽集」(市販版/別選曲)
【2013年5月22日発売】「小さな村の物語イタリア 音楽集」(市販版/別選曲)
歌詞対訳協力を行いました

ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX第2弾
【2013年2月末発売予定】ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX第2弾
歌詞対訳協力を行いました

2012/6/29開催 - Attico 初夏の『イタリアン・パーティー』
2012/6/29開催 - Attico 初夏の『イタリアン・パーティー』でDJ&VJを務めました!

2012/6/24開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)
2012/6/24開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)でナヴィゲーターを務めました!

ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション
【2012年7月5日発売】ジリオラ・チンクェッティ / シングル・コレクション
歌詞対訳協力を行いました

2012/5/27開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)
2012/5/27開催『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)で講師を務めました!

『イタリアブックフェア2012』@イタリア文化会館
『イタリアブックフェア2012』@イタリア文化会館でイベント『イタリアPOPSスペシャル』を担当しました!

★秋のイタリア収穫祭★東京ガス
★秋のイタリア収穫祭★東京ガスで音楽コーナーを務めました!

逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編(通販限定)
【2011年10月1日発売】逢いびき〜魅惑のイタリアン・ポップス BS日テレ「小さな村の物語 イタリア」音楽編(通販限定)
歌詞対訳協力を行いました

シーライト パブリッシング
『イタリアPOPSのススメ』連載コラム@シーライト パブリッシング

『イタリアブックフェア2011』@イタリア文化会館
『イタリアブックフェア2011』@イタリア文化会館でイベント『イタリアPOPSスペシャル』を担当しました!

NHK-BShi『Amazing Voice 驚異の歌声』Mina特集
NHK-BShi『Amazing Voice 驚異の歌声』Mina特集で資料映像協力しました

ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
【通販限定】ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX
歌詞対訳協力を行いました

世界の音楽情報誌Latina
Claudio Baglioniインタビュー
取材協力いたしました!


【通販限定】VIVA SANREMO! Canzone Collection ビバ サンレモ!〜カンツォーネ・コレクション(CD4枚組/日本盤)
歌詞対訳協力を行いました

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「イタリアン・ポップ・ミュージック 50年の変遷」@PolyCultureClubTokyo

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シカゴピザ公式サイトでのイタリア音楽コラム執筆(分社化により現在は該当サイト消滅)

Tra te e mare(海のように)/Laura pausini
Tra te e mare(海のように)/Laura pausini(ラウラ・パウジーニ)
ライナーノーツを担当いたしました!

Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
Storie di tutti i giorni(過ぎ行く日々の物語)/Riccardo Fogli(リッカルド・フォッリ)
シングル盤リリース時に歌詞注釈を担当いたしました!

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Opera prima(オペラ・プリマ)/Pooh(プー)
日本盤初リリース時にコラム記事を執筆いたしました!

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