Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Gigliola_Cinquetti

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第72回イタリアPOPSフェスタ(2011年5月)レポート (その1 / Gigliola Cinquetti, Francesco Renga)

IMG_7996第72回Festaは、19名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて5/14(土)に開催されました。参加者の内訳は男性5名 女性14名(うち、初参加者4名)。

まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となったかと思います。

集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏


第1部

日本で最も知名度があり、最も日本人ファンが多いイタリア人歌手は、おそらくオーラという愛称で親しまれたGiliola Cinquetti(ジリオラ・チンクエッティ/64歳/Verona出身)でしょう。

イタリアが世界のヒット曲の中心だった1964年に、若干16歳で初出場したサンレモ音楽祭でいきなり優勝するという、まさに時代に予め用意されていたかのようなスター。

日本でも当時はサンレモ音楽祭がNHKで放映されていて、イタリア本国の人気とほぼリアルタイムに多くのオーラファンが生まれ、当時の日本の男の子たち(現在の団塊の世代が中心層でしょうか)は、多かれ少なかれオーラファンだったと言われています。そしてこのオーラファンの誕生が、すでに発生していた「カンツォーネブーム」を大きく押し上げたムーブメントになったといっても過言ではないでしょう。

日本のオーラファンたちを虜にした当時のLPレコードが、紙ジャケットCD5枚組BOXとして復刻され、2011年4月22日に通信販売限定商品として発売になりました。

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なお、原詩と対訳の監修は、当Piccola RADIO-ITALIAのYoshioAntonioが担当いたしました。

また、CDショップTACTOさんでは、2011年4月の売上ランキングの1位に輝いています。
http://tactocd.exblog.jp/15399812/

※該当CD-BOXの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51929351.html

さて、2011年5月FESTAの第1部は、そのCD-BOXの発売を記念して、オーラのミニ特集といたしました。

1曲目は、前出の通り、1964年のサンレモ音楽祭に16歳で初出場するや優勝を勝ち取り、同年のユーロヴィジョンソングコンテストでも優勝に輝いたデビュー曲"Non ho l'età(邦題:夢みる想い)"。

デビューと同時にイタリアを制し、さらに全ヨーロッパを制覇するというのは、過去にも未来にも前例のない大偉業となりました。

FESTAでは、2011年2月よりイタリアのKIOSKルート限定で10週間に渡ってリリースされたDVD集「Sanremo Story 1951-2010」より、まさに当時の映像でご覧いただきました。

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FESTAでは上記の映像に加え、当時のオーラの取材シーンの映像と、64歳を迎える2011年現在のオーラのインタビュー映像を添えてご覧いただきました。

いやぁ〜、とても60歳過ぎには見えない、妖艶な美しさが輝いているオーラでしたね。現在は主にTVレポーターの仕事をしているようです。

この1964年の歴史に残る衝撃的なデビューの翌1965年、オーラは最初の来日公演を果たしてくれています。


さらに翌1966年には、サンレモ音楽祭で2度目の優勝を勝ち取ります。

Mimmo(ミンモ)の愛称で親しまれた偉大なカンタウトーレDomenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ/Bari近郊出身/1928-1994/66歳没)作の"Dio, come ti amo(邦題:愛は限りなく)"を、Modugno本人とパートナーになって勝ち取った優勝です。

※当サイトでのDomenico Modugnoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Domenico_Modugno

19歳を迎える年のオーラは、デビュー当時に比べると急に大人っぽく変身を遂げているのが感じられますね。

この"Dio, come ti amo(邦題:愛は限りなく)"の優勝後、早速、同名の映画がオーラ主演で制作され、同年夏に日本でも公開されたというのですから、いかに当時の日本の洋楽シーンがイタリアと直結していたかを感じ取れますよね。

そして1969年のサンレモ音楽祭では、"La pioggia(雨)"を歌い、優勝は逃したものの、大ヒットを記録し、日本でも新たに第二世代のファン層を開拓する事になり、日本でのオーラ人気は揺るぎのない、絶大なものになったようです。
最近では2002年の日本で、TOYOTAヴィッツのCMソングに起用され、リバイバルヒットしたのも記憶に新しいところ。

今回のCD-BOXでは、DISC3として「リサイタル・イン・ジャパン」(1973)がラインナップされ、1972年10月13日の東京・厚生年金ホールにて収録されたあの日の記憶がよみがえる方も多い事でしょう。当時の日本人ファンにしては派手な声援が多く飛び交っているのが目の当たりにでき、当時のオーラ人気を実感できること間違いありません。

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またこのアルバムには、一緒に来日し、オーラとジョイント・コンサートを行っていた先輩スターGianni Morandi(ジァンニ・モランディ/日本語表記:ジャンニ・モランディ/Monghidoro出身/67歳)がギター演奏とデュエットで参加した共演も3曲ほどのメドレーで堪能する事が出来ます。

※当サイトでのGianni Morandiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianni_Morandi

また、このオーラCD-BOXでは、Disc5として世界初のCD化となった「恋よまわれ〜チンクエッティ日本語で歌う」(1972)が収録されています。文字通りアルバム収録の12曲が全部日本語詩で歌われています。


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さてここで、オーラの大ヒット曲は現在のイタリアでも歌い継がれていることを紹介することにしました。

オルタナロックバンドのリードヴォーカル出身ながら、今やイタリアを代表するヴォーカリストに成長を遂げたFrancesco Renga(フランチェスコ・レンガ/43歳/Udine出身)が2009年にリリースしたカヴァーアルバム「Orchestra e voce(オーケストラとヴォーカル)」(2009)から、"Dio, come ti amo(あぁ、なんとあなたを愛していることか/邦題:愛は限りなく)"

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このアルバムには、他にも1960年代のカンツォーネ黄金時代から、"L'Immensità(邦題:涙に咲く花)、"Io che non vivo senza te(邦題:この胸のときめきを)"、"La voce del silenzio(静けさの声)"などが収録されており、黄金時代と現代との掛け橋の役割を良く果たしているアルバムだと思います。ぜひ一聴をお勧めいたします。

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FESTAのリピーターさんからも熱くリクエストを頂いていたので、2010年のアルバム「Un giorno bellissimo(最良の日)」(2010)を紹介する事にしました。ゴールドディスクに輝く秀作アルバムです。

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まずはタイトル曲をPVで。幸せそうな結婚式のシーンと、新郎と新婦を模したクマのぬいぐるみとBarbie人形を使って制作されており、タイトル通り楽しい雰囲気を醸し出しています。

そして第2弾シングル曲となった"Per farti tornare(君に戻って来させるために)"

※当サイトでのFrancesco Rengaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Francesco_Renga


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

Check

「ジリオラ・チンクェッティ紙ジャケBOX / Gigliola Cinquetti Paper Sleeve-Box」(CD5枚組/日本盤)発売のお知らせ

イタリアのポピュラー音楽が世界中にたくさんのヒット曲を送り出していた1960年代から1970年代初頭にかけて、いわゆる『カンツォーネブーム』を決定付けたTopスターとして席巻したのがGigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクエッティ)であったことは間違いないでしょう。

1964年に僅か16歳で彗星のようにシーンに登場し、そのままサンレモ音楽祭に優勝、イタリア代表としてユーロヴィジョンソングコンテストに出場するや優勝を勝ち取るという、前代未聞の快挙を成し遂げ、世界中のアイドルスターとなったGigliolaは、『オーラ』の愛称で日本でも絶大な人気を博しましたね。

1964年から1995年まで12回ものサンレモ音楽祭出場と、2度の優勝。1973年のCanzonissima(カンツォニッスィマ)では、史上3人目の女性優勝者の快挙を達成。1965年の初来日から1993年まで、7回もの来日公演を果たしています。

その最も日本で人気のあるオーラのオリジナルアルバム5枚が紙ジャケットCDとして復刻し、通販限定で販売開始となりました。

【通信販売限定】10,500円(送料込)

お求めは、以下のショップまで
ワーナー・ミュージック・ダイレクト(楽天市場)
CDショップ『タクト
HMV ONLINE

【2011/05/24追記】Amazon Japanでも取扱開始!しかも即日配送も期待できるAmazonPrime対象商品です!
ジリオラ・チンクェッティ 紙ジャケットBOX
ジリオラ・チンクェッティ 紙ジャケットBOX
クチコミを見る

なおこの作品の企画・制作において、当Piccola RADIO=ITALIA主宰のYoshioAntonioが対訳協力を行いました。

イタリア音楽を愛好される方には、ぜひお手元にひとつコレクションしていただきたく、お願いいたします!




おかえり、オーラ。


wqcp-952_3長らく国内盤での入手が困難だったイタリア・カンツォーネ界の妖精、ジリオラ・チンクェッティのオリジナル・アルバムがついに紙ジャケットにて復刻!
※各ディスクに帯は付属しておりません。
※別冊ブックレット(解説、歌詞、対訳)2冊付き

おなじみの名盤に加え、貴重盤「恋よまわれ〜チンクェッティ日本語で歌う」をも含む、ファン感涙の夢のボックス・セットをお届けします。

ワーナー担当A&R池田氏出演の紹介番組(WarnerMusicLife-TVより)

(Disc 1)夢みる想い Non ho l'eta(1964年作品)
1:夢みる想い
NON HO L'ETA
2:淋しいめざめ
QUANDO VEDO CHE TUTTI SI AMANO
3:バルバブル
BARBABLU'
4:水の上
SULL' ACQUA
5:ひとりぼっちの夜
PRIMA O POI......TELEFONERAI
6:しあわせは橋の上
QUANDO PASSO IL PONTE CON TE
7:はじめてのキッス
IL PRIMO BACIO CHE DARO
8:愛はすぐそこに(カロ・コメ・テ)
CARO COME TE
9:瞳(め)にいっぱいの涙
PENSO ALLE COSE PERDUTE
10:ほほえみの街角
UN RAGAZZO PIU TRISTE DEGLI ALTRI
11:ほのかに夢みて
TUTTI SONO ANDATI
12:ひとりになりたい
UNO DI VOI


(Disc 2)薔薇のことづけ Rose nel buio(1971年作品)
1:薔薇のことづけ
ROSE NEL BUIO
2:コンドルは飛んで行く
IL CONDOR
3:白いバラ
LADY D'ARBANVILLE
4:日曜はミサに
LA DOMENICA ANDANDO ALLA MESSA
5:春の祭りの日
OGGI E FESTA
6:あこがれの君
T'AMO LO STESSO
7:消えたよろこび
QUANDO MORIRE ERA UN PIACERE
8:ロマンティコ・ブルース
ROMANTICO BLUES
9:愛を運ぶ風(フランス語)
IL FAUT SORTIR
10:愛の小路(フランス語)
LE CHEMIN QUI MENE A L'AMOUR
11:リヴァプール
LIVERPOOL
12:夢にのって
L'AEROPLANO
13:羊飼の少女
LA PASTORA
14:愛はひととき
SOLO UN MOMENTO D'AMORE


(Disc 3)リサイタル・イン・ジャパン Recital in Japan (1973年作品)
1:オープニング〜雨
OPENING - LA PIOGGIA
2:アネマ・エ・コーレ
ANEMA E CORE
3:つばめのように
VOLANO LE RONDINI
4:春風はどこに
TU BALLI SUL MIO CUORE
5:三人姉妹
C'ERANO TRE SORELLE
6:日曜はミサに
LA DOMENICA ANDANDO ALLA MESSA
7:さくら
SAKURA (in Japanese)
8:落葉の恋
TARDI (COME UNA FOGLIA)
9:恋よまわれ
GIRA L'AMORE
10:愛の花咲くとき
QUANDO M'INNAMORO
11:愛は限りなく
DIO, COME TI AMO
12:セーヌの恋人
LE BATEAU MOUCHE
13:しゃれこうべの歌 / ローマよ今夜はふざけないで / チャオ・ベラ・チャオ
VITTI 'NA CROZZA/ ROMA NUN FA LA STUPIDA STASERA / CIAO BELLA CIAO

※#13はGianni Morandi(ジァンニ・モランディ)とのデュエット(ライヴ)


(Disc 4)ボンジュール・パリ Bonjour Paris (1974年作品)
1:ア・パリ
A PARIS
2:行かないで
NE ME QUITTE PAS
3:修道女の伝説
LA LEGENDE DE LA NONNE
4:夢をこわさないで
IL NE FAUT PAS BRISER UN REVE
5:枯葉
LES FEUILLES MORTES
6:時の流れに
AVEC LE TEMPS
7:聞かせてよ愛の言葉を
PARLES-MOI D'AMOUR
8:オーベルニュ人に捧げる歌
CHANSON POUR L'AUVERGNAT
9:悲しみのヴェニス
QUE C'EST TRISTE VENISE
10:残されし恋には
QUE RESTE-T-IL DE NOS AMOURS ?
11:詩人の魂
L'AME DES POETES
12:壁
LE MUR


(Disc 5)恋よまわれ〜チンクェッティ日本語で歌う Gira l'amore - Cinquetti canta in giapponese(1972年作品/世界初CD化)
1:恋よまわれ
GIRA L'AMORE
2:薔薇のことづけ
ROSE NEL BUIO
3:鏡
LO SPECCHIO
4:愛を運ぶ風
IL FAUT SORTIR
5:眠られぬ夜
ADDORMENTARMI COSI
6:カンタ・バンビーノ(そよ風の詩)
CANTA BAMBINO
7:雨
LA PIOGGIA
8:つばめのように
VOLANO LE RONDINI
9:愛の花咲くとき
QUANDO M'INNAMORO
10:落ち葉の恋
TARDI (COME UNA FOGLIA)
11:春の祭りの日
OGGI E FESTA
12:愛は限りなく
DIO, COME TE AMO

Check

「イタリアPOPSスペシャル」@イタリア文化会館レポート(その2/1960年代のカンツォーネ黄金時代)

その1はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51921017.html


 

第1部(後半)/11:15-12:30 カンツォーネ黄金時代のヒットパレード

前出のAdriano CelentanoとMinaが現在のイタリアPOPS界の二大巨頭ですが、それに続く世代の代表格となるのが、Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ/日本語表記:ジャンニ・モランディ/Monghidoro出身/現67歳)です。

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1964年の大ヒット曲"In ginocchio da te(あなたにひざまづいて/邦題:貴方にひざまづいて)"。当時20歳の映画のシーンから。

Gianni Morandiは、1960年代の日本でも大人気を誇ったイタリアのアイドルスターでしたが、イタリアではその後も常にトップスターとして数々のヒット曲を放つなど精力的な活動を続け、67歳になった今もなお、第一線で活躍する国民的なスター。永遠の青春スターの様な若々しいルックスを保っています。

1960年代にはアンチ・サンレモ派として、人気スターながら決してサンレモに出場しない姿勢を貫いていたのも異色な存在だったとも言えます。

2011年のサンレモ音楽祭では総合司会者にも抜擢されました。

※当サイトでのGianni Morandiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianni_Morandi


1964年のサンレモ音楽祭の優勝に輝いたのは、若干16歳の少女Gigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクエッティ/Verona出身/現64歳)が歌った"Non ho l'età(まだそんな年じゃないの/邦題:夢みる想い)"でした。

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10代がサンレモ音楽祭で優勝するのも前代未聞でしたが、同年のユーロヴィジョン・ソングコンテストにイタリア代表として出場した際にも優勝をさらう事となり、一躍、国際的なアイドルスターとなり、『オーラ』の愛称で親しまれることになります。

特に日本では他国よりも高い人気を誇ったアイドル歌手として定着し、オーラからイタリアPOPSを聴き始める事になった日本人ファンもたくさんいたことでしょう。




1960年代になると次第に、Domenico Modugnoに続く次世代のカンタウトーレ達が活躍する時代が到来するのですが、そのカンタウトーレ・ムーブメントの中で、国外のエッセンスを積極的に取り入れて、新しい作風や楽曲のアイデンティティを出そうと切磋琢磨していたのが、『ジェノヴァ派』と呼ばれるカンタウトーレ達。

前出のGino Paoliはそのジェノヴァ派のリーダー的な存在でしたが、そのジェノヴァ派の中で流行に迎合することなく、ひたすら自分の内面を見つめた内省的な歌にこだわり、不器用な生き方を選んだのがLuigi Tenco(ルイジ・テンコ/Alessandria近郊出身/1938-1967/28歳没)でした。

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周りのタレント精神あふれるスターたちの陰に埋もれ、彼の作品は大きな評価を得ることが出来ませんでした。1967年のサンレモ音楽祭に出場した際、予選落ちしたことにショックを受け、自分の作品の真価を認めて貰いたい一心の抗議文を遺書として残して、サンレモ会期中のホテルでピストル自殺を遂げてしまいました。

彼の命を賭けた抗議は結果としては功を奏し、彼の死後、今まで以上に『ジェノヴァ派』に大きな注目が集まるようになり、Luigi Tencoの楽曲も改めて評価を受けるようになることになります。今ではTarga Tenco、Club Tencoなど、彼の名前を冠した音楽賞が設けられるほど、イタリア音楽の歴史に残る重要な人物となっています。

今回は、死の前年となる1966年のTVライヴ映像から"Vedrai vedrai(判るだろう 判るだろう)"。

※当サイトでのLuigi Tencoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Luigi_Tenco


Luigi Tencoの命を賭けた抗議が功を奏したのか、翌1968年のサンレモ音楽祭の優勝を勝ち取ったのは、同じジェノヴァ派カンタウトーレのSergio Endrigo(セルジォ・エンドリゴ/日本語表記:セルジョ・エンドリゴ/Croazia国Pola生まれ/1933-2005/72歳没/当時35歳)が自作した"Canzone per te(君を歌う)。


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※当サイトでのSergio Endrigoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Sergio_Endrigo


前出の『三大プリマドンナ』に日本ではもう一人を加えて『四大プリマドンナ』と呼んでいた事もある4人目のプリマIva Zanicchi(イヴァ・ザニッキ/ReggioEmilia近郊出身/現71歳)は、1969年のサンレモ音楽祭でBobby Solo(ボビー・ソロ)をパートナーにして歌った"Zingara(ジプシー女)"で優勝を勝ち取りました。当時29歳の映像で。

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ジプシー女性の占い師に恋占いを頼む不安な恋心を表した歌。


同1969年のサンレモ音楽祭で前出の優勝曲以上に大ヒットしたのが、当時22歳のGigliola Cinquettiが歌った"La pioggia(雨)"。日本でも大ヒットして、近年もトヨタ・ヴィッツのCMソングに採用されてリバイバルヒットとなりました。

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キャッチーなベースラインのイントロ、ブラスセクションをフィーチャーしたマーチのリズム、印象的なオーケストラの間奏という素晴らしいアレンジに乗せて『雨が降ったって、貴方が居れば、もう傘なんていらない』と歌った普遍的なヒットソング。




そして日本ではこの"La pioggia(雨)"とカップリングシングル盤としてリリースされたために、一躍知名度を挙げたのがMassimo Ranieri(マッスィモ・ラニエリ/日本語表記:マッシモ・ラニエリ/Napoli出身/現60歳/当時18歳)が歌った"Quando l'amore diventa poesia(愛が詩になる時/邦題:愛の詩)。

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同1969年のサンレモ音楽祭出場時の映像から。

日本ではCinquetti人気に引っ張り上げられる形で売れたRanieriでしたが、イタリア本国ではむしろその後に彼が放ったヒット曲の方が彼の代表曲となり、売れっ子となっていくこととなります。しかしながら次第に役者としての活動を自身の芸能生活の中心に置くようになります。

ところが1988年にサンレモ音楽祭に最出場するや優勝を勝ち取ると、再び歌手としての活動にも精力的に取り組むようになり、現在もなお一流のショーマンとして楽しいステージを見せてくれています。

2007年にはデビュー40周年記念コンサートを敢行し、この時期のコンサートを収録した2種類のDVDをリリースしていますが、その中で彼が見せるステージングは、1960年代のRanieriからは想像もできないような、息をのむような驚異のパフォーマンスが収めれらています。

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デビュー当時からその歌唱力には定評があるRanieriですが、不動姿勢で歌う印象の強かったものの、この40周年記念行事のステージでは、さらに踊るわ、タップ踏みながら歌うわというパフォーマンスが。

さらには、1972年のヒット曲"Erba di casa mia(僕の家の草原/邦題:若草の朝)"のパフォーマンスでは、 歌詞の内容に即してあたかも草原に横たわって歌うような姿勢を取ります。横になって歌う事だけでも大変なのに、Ranieriはナント、仰向けの姿勢から腹筋を使って『くの字姿勢』となり、その姿勢を保ったまま歌い、さらには、そのまま腹筋運動の反復を続けながらも、声も息の乱れもなく歌い続けるという物凄いパフォーマンスを見せつけます。当時56歳にして、何という身体能力なのでしょうか!

ここでは反復腹筋が少ないバージョンの映像で。

2011年のサンレモ音楽祭で、Massimo Ranieriはゲストステージを披露したうえに、司会を務めたGianni Morandiと一緒にトークとデュエットを楽しませてくれました。互いのヒット曲を歌いあい、Ranieriは時にMorandiのモノマネで歌ったりと。

※当サイトでのMassimo Ranieriの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Massimo_Ranieri


[告知]

今回のイベントで紹介したアーティストや楽曲の大半が収録された4枚組CD-BOX「VIVA SANREMO!〜ビバ・サンレモ - カンツォーネ・コレクション」は、通信販売限定で絶賛発売中です。お買い求めは楽天市場か、CDショップ『TACTO』まで。

VIVA SANREMO(Light)

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また来る2011年4月22日には、Gigliola Cinquetti(ジリオラ・チンクエッティ)の国内盤LP復刻盤CD5枚組で発売されます!

★楽天市場内ワーナーミュージックダイレクトで予約受付中!★

Disc 1.夢みる想い(1964年作品)
Disc 2.薔薇のことづけ(1971年作品)
Disc 3.リサイタル・イン・ジャパン(1973年作品)
Disc 4.ボンジュール・パリ(1974年作品)
Disc 5.恋よまわれ〜チンクェッティ日本語で歌う(1972年作品/初CD化!)

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※上記2作品のCD-BOXの対訳は、当Piccola RADIO-ITALIAのYoshioAntonioが監修いたしました。(新規訳多数!)

 



注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

 

Continua alla prossima puntata.(続く)

Check
5/27・6/24『イタリア音楽&イタリアンブランチ』(於:アッティコ)開催決定!

『イタリア音楽&イタリアンブランチ』@Attico

【発売中】当サイト協力日本盤CD / [In vendita]CD della edizione giapponese a cui abbiamo collaborati
当サイトが執筆中のコラム
『イタリアPOPSのススメ』
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記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、記事を書いた年度に達する年齢で表記しています。

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Cristina da Kyoto e Yoshio Antonio da Tokio, non siamo professionisti nel settore musicale, ma come fan della musica pop italiana vorremmo creare la circostanza in cui si può ascoltarla più facilmente anche qua in Giappone. Sperando questo motivo, il progetto si chiama "Piccola RADIO-ITALIA".

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