Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Elisa

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアPOPSを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアPOPS鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアPOPS(イタリアン・ポップス)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第92回イタリアPOPSフェスタ(2013年1月)レポート(その2/ Italia Loves Emilia parte1)

第2部

イタリア音楽界では、年末シーズンにはギフト要素の高いBOXセットや豪華仕様の限定セット、超話題作が発売される事が多いのですが、2012年の同時期にもいくつものプレミアム価値の高い作品がリリースされました。

そのうちのひとつ「I Love Emilia - Il concerto 22 Settembre 2012 Campovolo Reggio Emilia」の4CD+2DVDを1月FESTAの残り時間全部を使って紹介する事にしました。

この作品は、2012年5月に発生したイタリア北部地震の被災地となったエミリア地方の復興支援のために、イタリアのビッグアーティストたち13名が集結して行ったチャリティコンサート「Italia Loves Emilia」を完全収録したもの。Emiliaの飛行場Campovolo(カンポヴォーロ)のイヴェント会場に15万人超の観客を動員して、2012年9月22日に開催。その後僅か2ヶ月の期間で2012年11月27日にアルバムとしてリリースされました。

ItaliaLovesEmilia

その13アーティストは出演順に:Zucchero(ズッケロ)、Nomadi(ノーマディ)、Giorgia(ジォルジァ)、Tiziano Ferro(ティツィアーノ・フェッロ)、Fiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)、Renato Zero(レナート・ゼロ)、Negramaro(ネグラマーロ)、Elisa(エリーザ)、Claudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)、Litfiba(リトフィバ)、Biagio Antonacci(ビアージォ・アントナッチ)、Jovanotti(ジォヴァノッティ)、Ligabue(リガブエ)。

本来はLaura Pausini(ラウラ・パウズィーニ/日本語表記:ラウラ・パウジーニ)が出演する予定でしたが、会期1週間前に妊娠を発表し、ドクターストップにより参加を断念したことが、唯一の残念点となりましたが、このチャリティコンサートは、イタリア音楽史に残るビッグイヴェントであることは間違いありません。

またCD4枚+DVD2枚という大作にも関らず、僅か30ユーロ(約3,000円)という破格値が付けられたので、多くの人がこのアルバムを入手でき、その歴史的なイベントの音と映像を楽しむと同時に、チャリティに参加できる、秀逸な企画となりました。

この13アーティストたちは、それぞれ3曲を披露すると申し合わせたようで、ほとんどのアーティストが最新作、代表作を中心に選曲をしていましたが、めったに揃うことのない大物13アーティストが終結したチャンスを活かすべく、共演やデュエットをふんだんに取り入れたのが特筆する処であり見物。中には、もともとのオリジナル曲自体が、この13アーティストの中に共演者が居るという好条件が揃ったアーティストも。

最初に出演したのは地元出身のZucchero(ズッケロ/当時57歳/Reggio Emilia出身)。FESTAで紹介したのは共演曲"Madre Dolcissima(意:最愛の母)"で、なんとイギリスから名ギタリストJeff Beck(ジェフ・ベック)を招いた上に、Elisa(エリーザ)とFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)がデュエットに加わるという豪華なシーンを見せ付けてくれました。

ItaliaLovesEmilia-Zucchero

Zucchero+Elisa+Mannoia-ItaliaLovesEmilia

※当サイトでのZuccheroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Zucchero

2番目に登場したのはNomadi(ノーマディ)。ほとんどのメンバーがEmiliaの出身の1960年代初頭から活動を続けて来たイタリア最古参バンド。2012年から3代目ヴォーカリストCristiano Turato(クリスティアーノ・トゥラート)を迎えたものの、Nomadiの世界観は大きく変わることなく、いつものように安定したサウンドを聴かせてくれました。FESTAで紹介したのは、彼らの最大の代表曲である"Io vagabondo(意:僕は放浪者)"(1972)。なんとClaudio Baglioni(クラウディオ・バリォーニ)がデュエットに加わりました。また40年前の楽曲にも関らず、この曲のヒット時に生まれてもいなかったような若いオーディエンスたちも大合唱に加わっているのが印象的で、イタリアPOPSの名作は単なる流行歌ではなく、時代を超えて新しい世代に受け継がれている事が実感できます。

ItaliaLovesEmilia-Nomadi

Nomadi+Baglioni-ItaliaLovesEmilia

※当サイトでのNomadiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Nomadi

3番目の登場はGiorgia(ジォルジァ/当時41歳/Roma出身)。FESTAで紹介したのは、1番目に出演したJovanottiがGiorgiaに書き下ろした楽曲"Di sole e d'azzurro(意:太陽の そして 紺碧の)"。圧倒的な歌唱力を見せ付けてくれています。

ItaliaLovesEmilia-Giorgia

※当サイトでのGiorgiaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Giorgia

4番目の出演者はTiziano Ferro(ティツィアーノ・フェッロ/当時32歳/Latina出身)。FESTAで紹介したのは近作から"La differenza tra me e te(意:僕と君の間の違い)"。Tizianoは過去Laura Pausiniとデュエットした曲があるものの、今回Lauraが出演できなかったためか、誰ともデュエットしなかったのも少々残念でした。ここではRADIO-ITALIAの中継映像を(DVD収録のものとは異なります)

ItaliaLovesEmilia-TizianoFerro

※当サイトでのTiziano Ferroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Tiziano_Ferro

5番目の出演者はFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア/当時58歳/Roma出身)。FESTAでは彼女の代表曲"Quello che le donne non dicono(女たちが言わない事)"。いつものアレンジと趣を変えて、コンガなどのパーカッションを中心にしたラテンっぽいサウンドで披露しました。

ItaliaLovesEmilia-FiorellaMannoia

※当サイトでのFiorella Mannoiaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Fiorella_Mannoia

そのFiorella Mannoiaが、NegramaroのヴォーカリストGiuliano Sangiorgi(ジゥリアーノ・サンジォルジ)を呼んで披露したのは、同2012年に急逝したEmilia出身の偉大なカンタウトーレLucio Dalla(ルチォ・ダッラ)に捧げるコーナーで、Lucio Dalla作のAnna e Marco(アンナとマルコ)。

Mannoia+Sangiorgi-ItaliaLovesEmilia

6番目の出演者はRenato Zero(レナート・ゼロ/当時62歳)。FESTAで紹介したのは、Zeroの代表作"I migliori anni della nostra vita(意:僕らの人生の良き歳月)"。

ItaliaLovesEmilia-RenatoZero

※当サイトでのRenato Zeroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Renato_Zero

7番目の出演者はNegramaro(ネグラマーロ)。この5年ほどで急速に大物バンドに成長し、特にヴォーカリストのGiuliano Sangiorgi(ジゥリアーノ・サンジォルジ/当時33歳/Salento出身)は、優れた若手コンポーザーとしてイタリアPOPS界の中で一目置かれる存在にもなっています。FESTAで紹介したのは彼らの人気がブレイクした時期の代表曲のひとつ"Mentre tutto scorre(意:あらゆるものが流れる間)。

ItaliaLovesEmilia-Negramaro

※当サイトでのNegramaroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Negramaro

8番目の出演者はElisa(エリーザ/当時35歳/Monfalcone)。FESTAで紹介したのは、"Ti vorrei sollevare(私はあなたを安心させたい)。オリジナル曲同様、前出のNegramaroのGiuliano Sangiorgiとのデュエットで披露してくれました。

ItaliaLovesEmilia-Elisa

Elisa+Sangiorgi-ItaliaLovesEmilia

またElisaは披露した3曲中2曲がデュエット曲で、2曲ともオリジナルのデュエット相手が出演者の中に居るという幸運に恵まれました。2曲目の共演曲は"Gli ostacoli del cuore(心の中の障害物)。デュエット相手はもちろん、同曲の作詞作曲者でもあるLigabue(リガブエ)。さらに少年少女合唱団を率いての見事な演出も加えてくれました。

Elisa+Ligabue-ItaliaLovesEmilia

※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2013年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

『イタリアPOPSスペシャル』2012@イタリア文化会館レポート(その3 / 第2部:イタリアPOPSを一緒に歌ってみましょう)

その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52007579.html


第2部 /15:30-17:30 イタリアPOPSを一緒に歌ってみましょう

日本人にも歌い易いイタリアPOPSの楽曲を覚えて、皆で歌って、楽しみ・覚えましょう!というコーナーです。

ItaliaPopsSpecial2012-Parte2

イタリアPOPSの中には、耳で覚えていつしか鼻歌を歌っていたり、自然に耳が覚えたフレーズを口ずさんでしまっているような、思わず歌ってしまう楽曲が多いのが魅力の一つだと思います。

ただ黙って聴いているだけよりも、歌うことで楽しみや味わいが倍増する楽曲を予め選んでおき、まずは原曲を聴いて覚え、原曲に合わせて何回か歌ってみて、最終的に参加者全員でカラオケで歌ってみる、というスタイルにしたので、初心者の方でも楽しめたようです。

参加者の方からは、『イタリア語も初心者だし、聴いたことがない歌ばかりだったにも関らず、なんとなく歌えてしまえたし、何よりも歌って楽しかった!』という感想が寄せられました!

※当日配布した歌詞カードのPDF版はコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ItalPOPSSpecial2012.pdf


1曲目はNina Zilli(ニーナ・ズィッリ/32歳/Piacenza出身)が歌った"50 mila(5万)"(2010年作品)。モータウン調の楽曲ですが、2010年の新曲でNina Zilli自身が書いた楽曲です。

Nina Zilli

日本でも2011年イタリア映画祭で公開され、その後一般上映されると大ヒット・ロングラン公演となったイタリア映画『あしたのパスタはアルデンテ(原題:Mine vaganti)』(2010年作品)の主題歌にも抜擢され、劇中で主人公にも口ずさまれるほど、作品の中で重要な役割を果たした楽曲です。

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なお、同映画の日本盤DVDもリリースされました!

※映画作品と楽曲の詳細情報はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51930430.html

※当サイトでのNina Zilliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Nina_Zilli


2曲目は、Malika Ayane(マリカ・アヤーヌ/28歳/Milano出身のモロッコ系イタリア人)が2010年にカヴァーした楽曲"La prima cosa bella(はじめての大切なもの)"。原曲は1970年のサンレモ音楽祭で作者のNicola Di Bari(ニコラ・ディ・バリ)自身が歌った楽曲です。

Malika Ayane

上記ビデオクリップに差し込まれている映像は、同名のイタリア映画『La prima cosa bella(はじめての大切なもの)』(2010年作品)からの映像。この楽曲は同映画の主題歌としてだけでなく、映画タイトルにも流用され、事あるごとに登場人物たちが口ずさむ重要な役割を果たしました。なお、同映画はイタリア映画祭2011で上映されました。

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※映画作品と楽曲の詳細情報はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51929923.html

※当サイトでのMalika Ayaneの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Malika_Ayane


3曲目はElisa(エリーザ/35歳/Monfarcone出身)が2003年にカヴァーした楽曲"Almeno tu nell'universo(宇宙の中で少なくともあなたは)"。Mia Martini(ミア・マルティーニ)が1989年に歌ったものがオリジナル。

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この楽曲も、ビデオクリップに差し込まれている映像から推察できる通り、イタリア映画『Ricordati di me(邦題:私のことを覚えていて/英題:Remember me)』(2003年作品)からの映像。

同映画のサントラには多くの歌が使われていますが、このElisaが歌った楽曲はメインとして採用されています。

同映画はGabriele Muccino(ガブリエレ・ムッチーノ)監督作品。イタリア映画祭2005で日本でも上映されました。

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※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa


4曲目は、Pooh(プー/1966年結成)の1977年のヒット曲"Dammi solo un minuto(僕に1分だけおくれ/邦題:ひと吹きの夢)。

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Poohのライヴで恒例の、『観客もステージと一体となって歌う』のを、2012年春の待望の初来日公演でも実現するための予習コーナーも兼ねています。

ItaloProgFes2012Primavera

※フライヤーのPDFはコチラからダウンロードできます。
http://piccola-radio-italia.com/ItaloProgFes2012Primavera.pdf

※来日情報は詳しくはこちら
http://piccola-radio-italia.com/archives/51996077.html

特にライヴでのこの楽曲のパフォーマンスの際、観客にたっぷりと歌わせるのが通例となっています。

恐ろしい事に、Pooh側は最初の1センテンスだけを歌い、最初のブレスから後は観客だけに歌わせるので、ここは皆さんしっかり覚えましょう!

lo so e che è forse meglio ロ・ソ・ケ・エ・フォルセ・メリィオ
ma crederci non voglio マ・クレデルチー・ノン・ヴォリィオ
non c'ero preparato ノン・チェーロ・プレパラート
ci vuole fiato a dirti チ・ヴォーレ・フィアート・ア・ディールティ

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh


5曲目は、Gianna Nannini(ジァンナ・ナンニーニ/58歳/Siena出身)がPacificoと共作して歌った"Ogni tanto(時々)"。

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2011年1月11日発売と、1並びの発売日にこだわって発表した話題のアルバム「Io e te(私とあなた)」に収められた楽曲で、アルバム発売に先行して2010年12月3日に発売されました。

※同アルバムは、2011年・年間アルバムチャートの5位にランクインしています。

その話題とは、主に2つの局面があり、ひとつ目は、56歳での妊娠・初産した超高齢出産であったこと。ふたつ目は、自らが同性愛者であることをカミングアウトしていたGianna Nanniniには、全く妊娠のパートナー男性の影が見えなかったこと。

Gianna Nanniniは、いったいどのように妊娠したのでしょうか?

考えられるのは、生殖医療行為による人為的な妊娠・・・・

しかし、生殖に関して厳格なカトリック教会の教義では、自然な生殖に反すること(避妊・中絶・同性愛など)を タブー視 しており、今もなおカトリック協会の影響下にあるイタリア社会では、その考えが根強く残っています。

1970年代以降、中絶や離婚は法律上では認められるようになったものの、生殖医療行為による妊娠は現在も法律上、認められていないのです。

社会論争にまで発展したこの問題に、Giannaは『皆さん、自由や権利というものを急に忘れてしまってるようね。我々の誰もが、したい事を・したい時に・したい相手とする自由と権利を』とだけ回答するに留めています。

※当サイトでのGianna Nanniniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Gianna_Nannini


6曲目は、Jovanotti(ジォヴァノッティ/46歳/Roma出身)が1997年に自作して歌った"Bella(美しい女性)"。

Jovanotti

ビデオクリップの冒頭に出てくる地下鉄は、Buenos Airesで第二の人生を送っている元・営団地下鉄丸ノ内線の500形車両である、と、鉄道にも詳しい参加者のkazumaさん(POP!ITALIANO)が教えてくれました。

イタリアRAPの父と言われるJovanottiですが、この頃からヴォーカル作品が目立つようになって来て、今では歌モノが中心のアルバム制作にシフトしています・・・が、そこはやはりラッパー。スローな楽曲でさえも言葉数が多くて、とても外国人には歌うのが難しい楽曲が多いのですが、この楽曲"Bella"は、歌い易いJovanotti作品のひとつだと言えるでしょう。

※当サイトでのJovanottiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Jovanotti


7曲目は、Andrea Bocelli(アンドレア・ボチェッリ/54歳/Lajatico出身)とGiorgia(ジォルジァ/41歳/Roma出身)の二人が、1995年にリリースした"Vivo per lei(彼女のために生きる)"。

Andrea Bocelli e Giorgia

通称O.R.O.(オーロ)こと、Radio Onda Ovestの3人組グループが同1994年に発表した楽曲ですが、まだブレイク前のこの2人の歌手のデュエット用にと、カンタウトーレのGatto Panceri(ガット・パンチェーリ)が歌詞をつけ直し、世界的なヒットとなりました。

※"Vivo per lei"誕生エピソードはコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/14800013.html

"Vivo per lei(彼女のために生きる)"というタイトルとなっており、Andreaが歌い始めると、『あぁ、ある女性に恋する男の歌なんだな・・・』と感じさせるのですが、続いてGiorgiaも『私も彼女のために生きてるの』と歌うので、リスナーにはこの『彼女』とは何者なのかが検討が付かなくなります・・・・

そしてエンディングにかなり近い部分の歌詞で、やっとこの『lei(彼女)』という存在が『la musica(音楽)』のことであると判るのです。

なぜなら、『la musica(音楽)』は女性名詞だから、冒頭からずっと『lei(彼女)』と抽象的な言い方で歌っていたんですね。イタリア語のように名詞に性がある言語ならではの擬人的な表現で、この作詞の妙にはお見事といったところです。名詞に性がない日本語や英語では、こういう表現は出来ませんから。

※当サイトでのAndrea Bocelliの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Andrea_Bocelli

※当サイトでのGiorgiaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Giorgia


歌うコーナー最後の楽曲は、Lucio Dalla(ルチォ・ダッラ/1943-2012/68歳没/Bologna出身)が1978年に発表した"L'anno che verrà(やって来る年)"。

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もちろんこれは、2012年3月1日に急逝した偉大なカンタウトーレLucio Dallaを忍ぶ意味と、イタリアで新年を迎える際の定番曲であるこの曲が、4月から新年度を迎える我が国の時期としてはタイミングが合うからでもあります。

※Lucio Dallaの訃報についての紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/52001543.html

旧年中には何かしら上手く行かないことがあったけれども、
TVでは来年は変革の年になるって言ってるので、
みんな楽しみに待っているんだ!

クリスマスが3回あったり、
一日中がお祭りだったりで、
キリストさまも十字架から降りて来ちゃうかも

皆が思い思いに愛しあったり
神父様だって結婚してしまうかも
ま、それなりの年齢じゃなきゃダメだけどね

といった不安のない明るい未来を歌い、新しい年を迎える際の意気込みとしては非常に適切であるところが、この楽曲が持つ永遠の力だと思います。

※当サイトでのLucio Dallaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Lucio_Dalla


さて、歌うコーナーはこれで終わったのですが、最後に声だけでなく、全身でイタリア音楽を体感してみましょう!ということで、シメとして『Balliamo insieme!(一緒に踊ってみましょう)』!

選んだ楽曲はClaudio Cecchetto(クラウディオ・チェッケット/60歳/Venezia近郊出身)が1981年にリリースした"Gioca jouer(ジォーカ・ジュエ)"

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1970年代のイタリア経済の破綻以来、存続の危機に苛まれていたサンレモ音楽祭を見事に救い出し、後に『La rinascita di Sanremo(サンレモの復興)』と称される事となる1981年のサンレモ音楽祭で総合司会に大抜擢された音楽業界人Claudio Cecchettoが、サンレモ音楽祭の舞台で披露した、大傑作のダンス曲です。

giocajouer

Dormire 眠る
Salutare あいさつする
Autostop ヒッチハイク
Starnuto くしゃみ
Camminare 歩く
Nuotare 泳ぐ
Sciare スキーする
Spray スプレー
Macho マッチョ
Clacson クラクション
Campana 釣り鐘
Okey オッケー
Baciare キスする
Capelli 髪の毛
Saluti あいさつ
Superman スーパーマン

イタリア語の動詞の原形が連呼されるのに従って、その動作をする、という最低限のルールしか存在しないこのダンス遊びは、イタリア国内だけでなく、世界的に大ブレイクを果たしました。(G7国家の中で知られていないのは日本だけ、といっても過言ではありません。)

そして昨2011年はこの"Gioca Jouer"誕生30周年記念ということで、YouTube上には世界の至る所で思い思いの動作で"Gioca Jouer"を踊る動画投稿が溢れました。

イタリア文化会館のB2Fのホワイエで、この"Gioca Jouer"を参加者全員で踊って楽しみました。思い思いの動作で全然構わないこのダンスは、いざやってみると、イタリア語の指示で体を動かす楽しみに加え、映像と自分の一体感、会場の参加者との共通体験、そもそも体を動かすことによるアドレナリン効果などが組み合わさって、最高のエンターテインメントとなりました!

※Gioca Jouerの詳細記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51952022.html

※当サイトでのClaudio Cecchettoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Claudio_Cecchetto


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2012年に達する年齢で表記しています。

次の音楽イベントは月例FESTAとなり、4月21日(土)の開催です。
http://piccola-radio-italia.com/archives/52002115.html

「イタリアンPOPS講座」@東京ガス レポートその2(Neri per caso, Giorgia, Francesco Renga, Pooh, Elisa, Fabrizio De Andre')

その1はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51977596.html


Neri per caso(ネリ・ペル・カーゾ/意:なんとなく黒)は、Salerno出身の血縁関係者を中心に集まった6人組のアカペラ・コーラスグループ。

1995年のサンレモ音楽祭の新人部門で"Le ragazze(女のコたち)"を歌って優勝し、大きな注目を集めました。6曲目はこの楽曲をサンレモ音楽祭1995出場時の映像で。 

※当サイトでのNeri Per Casoの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Neri_Per_Caso


7曲目はGiorgia(ジォルジァ/現40歳/Roma出身)がサンレモ音楽祭2001で惜しくも総合2位となった楽曲"Di sole d'azzurro(水色の空で)"。

当時30歳のGiorgiaは、デビュー当時より一皮剥けた輝きを放ちながらも、見事な歌唱力で圧倒的なステージを見せてくれました。世界的な名声を誇るカンタウトーレZucchero(ズッケロ)のペンになるこの楽曲は、ゴスペル調のエッセンスを漂わせています。

※当サイトでのGiorgiaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Giorgia


8曲目は、Francesco Renga(フランチェスコ・レンガ/現43歳/Udine出身)が、サンレモ音楽祭2005で優勝した時の楽曲"Angelo(天使)"。当時37歳だったRengaが娘の誕生に捧げた楽曲です。

『イタリアンPOPS講座』ではサンレモ音楽祭出場時の映像でご紹介しましたが、この記事では公式videoclipを貼っておきます。

※当サイトでのFrancesco Rengaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Francesco_Renga


9曲目は、結成45周年を誇る、イタリアを代表するバンドPooh(プー)の2004年のヒット曲"Capita quando capita(起こる時に起こる/→偶然居合わす時に偶然の巡り合わせがある)"。

美術館を舞台にしたファンタジックなvideoclipが秀逸な楽曲でもあります。 

※当サイトでのPoohの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh


10曲目は、Elisa(エリーザ/現34歳/Monfalcone出身)が2006年に放った大ヒット曲"Gli ostacoli del cuore(心の障壁)"。絶頂の人気と実力を誇るRock系カンタウトーレLigabue(リガブエ)がElisaに書き下ろした楽曲で、そのフレーズは一度癖になると、なかなか頭から離れない不思議な魔力のある楽曲。

今回の『イタリアンPOPS講座』会場では、Elisaの単独ライヴ映像でご紹介しましたが、この記事上では、オリジナル録音通り、Ligabueとデュエットしているライヴ映像をご紹介します。(Wind Music Awords 2008出演時の映像)

※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa

※当サイトでのLigabueの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Ligabue


さて、『イタリアンPOPS講座』のフィナーレに選んだ楽曲は、Fabrizio De André(ファブリツィオ・デ・アンドレ/1940-1999/58歳没/Genova出身)の"Volta la carta(カードをめくれ)"。

1999年に故人となったにも関わらず、未だに多くのイタリア人の心に残り続けている偉大なカンタウトーレで、単なる歌手ではなく、イタリア大衆文化の表現者として最高峰であり続けていると言えるでしょう。

この楽曲"Volta la carta(カードをめくれ)"もまた、イタリアでは絵本となっています。

Volta la carta (libro illustrato di Gallucci)

※当サイトでのFabrizio De Andréの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Fabrizio_De_Andre'


この『イタリアンPOPS講座』の次に行われたAtticoの村本幸枝さんの講座『イタリアで暮らす』では、イタリアと日本の掛け橋として活動していらっしゃる生の体験談をお聞かせ頂いて、大変ためになりました。日伊文化交流サロン アッティコさんは、今回の東京ガス主催イベント『秋のイタリア収穫祭』の企画・運営の協力会社も務められました。

また翌20日に『イタリア映画の魅力』講座を担当される押場靖志先生も会場の下見を兼ねてお顔を出され、縁あってエスプレッソをご一緒する機会をいただきました。イタリア式でカウンターに立ったままの短い時間でしたが有意義なお話をお聞かせ頂いてありがとうございました。

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最後に、このイベントを実施してくださった東京ガス・新宿ショールームの皆さま方と、この長年の夢の実行のためにご尽力された企画担当・Uさんに大きな感謝を捧げたいと思います。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

12月の定例FESTAは、12月10日(土)の開催予定です。

第74回イタリアPOPSフェスタ(2011年7月)レポート (その3 / Joe Barbieri, Mario Venuti, Elisa)

その2はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/archives/51944913.html


第3部

第3部は避暑効果がありそうな落ち着いたライヴを2組。

まずは2009年に日本盤が相次いでリリースされたカンタウトーレJoe Barbieri(ジョー・バルビエリ/38歳/Napoli出身)。

Joe Barbieriは、Pino Daniele(ピーノ・ダニエレ)のプロデュースで1993年にデビューし、翌1994年にはサンレモ音楽祭新人部門に出場していたことがありますが、この頃の彼の作風は、普通の若手カンタウトーレ風のPOPSでした。

2003年に30歳になるのを機に、自身のレーベル『Microcosmo Dischi(意:小宇宙ディスク)』を設立。自身の初期の頃の楽曲をギター弾き語りのシンプルなヴァージョンで再録音したアルバム「Fuori Catalogo(カタログ外)」を限定発売しました。

そして翌2004年になると、これまでの作風と歌い方を一新し、意欲作「In Parole Povere(乏しい言葉で/邦題:素直な気持ちで)」(2004)をリリース。2009年に後付けでリリースされた日本盤には、2009年録音のボーナストラックが1曲追加されています。

Joe Barbieri/In Parole Povere 素直な気持ちで(2004/2009)
レビュー:先日発売された’04年に輸入盤で&FMで大きな話題となったジョー・バルビエリの大傑作盤を緊急発売!ボーナストラックとしてなんと最新録音も1曲収録!夏の休日、昼寝の友に最適な1枚となっています。
取扱店:HMV, Amazon Japan, iTunesストアJapan
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そして2009年には、新路線での第2作目となる上記アルバム「Maison Maravilha(素晴らしい家/邦題:夢のような家で、君と」(2009)をリリース。ブラジル音楽風の表現者としてさらに注目を集めるようになりました。

Joe Barbieri/Maison Maravilha 夢のような家で、君と(2009)
レビュー:”もしカエターノ・ヴェローゾがイタリアで生まれていたら・・・” 静かで、やさしく、少しメランコリックな、ひたすら美しいサウンド。 前作『in Parole Povere』で日本中のボサノヴァ&ジャズ・ファンの間で話題となったジョー・バルビエリ。洗練されたボサノヴァ&ジャズ・テイスト、つぶやくような優しい声、ピアノとギター、フリューゲルホルンとストリングス(絶品!)が醸成する静かで穏やかなサウンド
取扱店:HMV, Amazon Japan, iTunesストアJapan
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この「Maison Maravilha(素晴らしい家/邦題:夢のような家で、君と」(2009)が大好評を博したのを受け、2010年にはライブCD+DVD「Maison Maravilha viva(素晴らしい家 ライヴ)」(2010)を発表(現時点では日本盤未発売)しています。

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7月FESTAでは、もちろんこのJoe Barbieri初のライブであり、初の映像作品である「Maison Maravilha」(2009)のDVDを楽しんでいただきました。

"Lacrime di coccodrillo(ワニの涙)"は、「Maison Maravilha(素晴らしい家/邦題:夢のような家で、君と」(2009)に収録された、とろけるようなボッサナンバー。

2曲目は、「In Parole Povere(乏しい言葉で/邦題:素直な気持ちで)」(2004)に収録されていた"Pura Ambra(清純なアンブラ/邦題:無垢の琥珀)"。Ambraとは琥珀のことですが、同時に一般的な女性の名前でもあるので、ダブルミーニング的に使われているようです。アルバム収録時と同様、盟友Mario Venuti(マリォ・ヴェヌーティ/48歳/Siracusa出身)を迎えてのライブステージ。

※当サイトでのMario Venutiの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Mario_Venuti

Joe Barbieriの最後の曲は、ライヴDVDでも最後に収録されている"Wanda[stai seria con la faccia] (ワンダ[君は気難しい顔をして])。

「Maison Maravilha(素晴らしい家/邦題:夢のような家で、君と」(2009)に収録された楽曲で、名匠Paolo Conte(パオロ・コンテ)のカヴァー作品。アクの強いPaolo Conteのオリジナル曲に比べると、Joe Barbieriのカヴァーは彼らしい、サラっとした耳触りの良い作品に仕上がっています。

自身のレーベル『Microcosmo Dischi』のクレジットで発表されているvideoclipは、ファミリー総出演のアマチュアテイストの作品ですが、エンディングにはJoe Barbieri自身も出演し、人間らしい温もりが愛おしく感じられる映像作品です。


次の避暑効果が高いライブ作品は、Elisa(エリーザ/34歳/Monfarcone出身)のCD+DVD「Ivy(アイヴィー)」(2010)から。

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2010年11月30日にリリースされたこのアルバム「Ivy」は、自身の過去の曲を中心にアコースティックアレンジで再録音したプロジェクトもの。

そのアコースティック感を表現すると同時に、オーガニック感も含めて、Trentinoの森林でのライブ映像とアルバム収録のスタジオ映像をミックスしたドキュメンタリー映像作品をDVDに収録しています。

7月FESTAでは、映像から涼を得る事を目論み、このDVDの森林ライブ映像から紹介いたしました。

1曲目は、プラティナディスクを勝ち取った大ヒットシングル曲"Ti vorrei sollevare(私はあなたを高めたい)"。2009年10月にリリースしたオリジナルでは、Negramaro(ネグラマーロ)のGiuliano Sangiorgi(ジゥリァーノ・サンジォルジ)とのデュエットでしたが、Ivyプロジェクトではアコーステックアレンジでの独唱。

そして"Gli ostacoli del cuore(心の障壁)"。2006年にリリースしたオリジナルでは、Ligabueとのデュエットでしたが、Ivyプロジェクトではもちろん、アコーステックアレンジでの独唱。

そしてElisa自身のペンによるイタリア語曲を2曲続けて。"Una poesia anche per te[Life goes on](あなたにも一遍の詩を[人生は続いて行く])(2005年作品)は、自身の祖母に捧げた作品。

そして"Qualcosa che non c'è(存在しない何か)"(2007年作品)。DVD作品の中では、2009年10月22日に生まれた自身の娘Emma Cecile(エンマ・チェチーレ)と触れ合う微笑ましいシーンも収録されています。


※日本のiTunesストアでダウンロード購入可能です。
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※当サイトでのElisaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elisa


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2011年に達する年齢で表記しています。

Continua alla prossima puntata.(続く)

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記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、記事を書いた年度に達する年齢で表記しています。

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