Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Bungaro

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。Festa情報→http://piccola-radio-italia.com/archives/cat_50003116.html

公式facebookページ (facebook ufficiale)
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Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

Bungaro 『Maredentro live』 レヴュー (recensione)

Bungaro(ブンガロ/53歳/プーリア州ブリンディジ出身)は、実力派カンタウトーレ。初出場のサンレモ音楽祭1988で栄誉ある批評家賞を獲得して注目を集め、作曲家としても他の多くのアーティストに楽曲を提供することで知られる。サンレモ音楽祭では2度の批評家賞、ルネツィア賞(歌詞の文学性を評価)など栄誉ある副賞を何度も受賞している。
Bungaro

楽曲提供やプロデュースしたアーティストには、Patrizia Laquidara(パトリツィア・ラクイダーラ)、Fiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)、Ornella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)、Antonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ)、Massimo Ranieri(マッシモ・ラニエリ)、Gianni Morandi(ジァンニ・モランディ)、Chiara Civello(キァーラ・チヴェッロ)らのベテラン勢から、Malika Ayane(マリカ・アヤン)、Marco Mengoni(マルコ・メンゴーニ)、Emma(エンマ)、Giusy Ferreri(ジュズィ・フェッレ−リ)、Dear Jack(ディアー・ジャック)、Chiara(キァーラ)、Deborah Iurato(デボラ・イゥラート)、Valerio Scanu(ヴァレリオ・スカーヌ)らの若手層、さらにはYoussou N'Dour(ユッスー・ンドール)やIan Anderson(イアン・アンダーソン/Jethro Tullジェスロ・タル)といったインターナショナルな名前まで並ぶ。

ライヴアルバム『Maredentro live』(2017)は、彼自身がオリジナル歌唱した楽曲の他、他のアーティストに提供した楽曲のセルフカヴァーを中心に収録されている。会場はローマのAuditorium Parco della musica。
Bungaro - Maredentro live_2017

アルバムタイトルに掲げられた“Maredentro(意:海の中)”とは、BungaroとAntonio Fresa(アントニオ・フレーザ)が牽引するプロジェクト名であり、彼ら2人を含む6人編成のバンド名でもある。3人の弦楽隊(ヴァイオリン/ヴィオラ+チェロ+コントラバス)にパーカッショニスト、ピアノはAntonio Fresa、ギターとヴォーカルはBungaroという編成。その編成からイメージできる通り、シンプルなアコースティックサウンドをベースに優雅なストリングスが乗った情緒豊かなサウンドだ。
Bungaro - Maredentro live_membri

ピアニストのAntonio Fresaは、作曲家・編曲家としても自らのプロジェクトの他、映画音楽やTVの劇中曲などを多く手掛けており、日本では特にJoe Barbieri(ジョー・バルビエリ)のレコーディングやアレンジ面で支え続け、来日公演時に必ず同行するバンドリーダーとしてお馴染み。2017年にはFabrizio Fiore(ファブリツィオ・フィオーレ/DJ)とSouth Designers(サウス・デザイナーズ)プロジェクトを敢行し、古き良きナポレターナに新たなアレンジを施した『Napoli Files』(2017)を手掛けている。詳細:http://piccola-radio-italia.com/archives/52257908.html

【収録曲】
01 - Tra sette anni(意:7年の間に)
オープニングはAntonio Fresaが書き下ろしたインスト曲。アコースティックピアノをベースにストリングスとヴィブラフォンが重なって行き、これから始まるライヴ・サウンドの傾向を暗示してくれる。

02 - Il deserto(意:砂漠)
2009年のアルバム『Arte』の中でFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)とのデュエットで収録されていた楽曲。

03 - Agisce(意:行動する)
Patrizia Laquidara(パトリツィア・ラクイダーラ)と共作し、Bungaroがプロデュースしたアルバム『Indirizzo portoghese(意:ポルトガルの住所)』(2001)に収録された楽曲。Patriziaは同曲でMusicultura音楽祭(意:音楽文化を意味する造語)で最優秀音楽賞を受賞し、知名度を得るきっかけとなった。Bungaroは自身のアルバム『L'attesa(意:予期)』(2004)の中でセルフカヴァー。

04 - Apri le braccia [Once in a lifetime](意:両腕を広げて[人生の中で一度])
米ポスト・パンク・バンドTalking Heads(トーキング・ヘッズ)の1980年発表曲にイタリア語詞を付けたもの。

05 - Il mare immenso(意:広大な海)
Giusy Ferreri(ジュズィ・フェッレーリ)らと共作し、彼女のサンレモ音楽祭2011出場曲となり、Lunezia賞(文学的歌詞賞)を受賞。

06 - Il prato(意:平原)
Teresa De Sio(テレーザ・デ・シオ)と共作。観客の笑い声が入るので何か笑いを誘う仕草をしている模様。映像が見たいところだ。

07 - Nottambula(意:夜遊び女)
アルバム『L'attesa(意:予期)』(2004)に収録していた楽曲。

08 - Passione(意:情熱)
1934年に書かれたナポレターナ。現地では有名なナポレターナのひとつだが、国外ではあまり知られていない隠れた名曲。

09 - Se rinasco [per pianoforte a sei mani](意:もし生まれ変わるなら [6つの手のピアノのために])
アルバム『Arte』(2009)に収録された楽曲。サブタイトルは “6つの手”、つまり3人で連弾するピアノをフィーチャリングしている。
Bungaro - Maredentro live_pianoforte a sei mani

10 - Io non ho paura
Fiorella MannoiaにCesare Chiodo(チェーザレ・キォード)らと共作して書き下ろしたシングル曲(2011)。Bungaroはアルバム『Il valore del momento(意:あの頃の値打ち)』(2012)でセルフカヴァー。

11 - A me non devi dire mai(意:僕に絶対に言うべきではない)
Chiara Civello(キァーラ・チヴェッロ)と共作し、彼女のアルバム『Al posto del mondo』(2012)に収録された楽曲。Bungaroはアルバム『Il valore del momento(意:あの頃の値打ち)』(2012)でセルフカヴァー。2人の共演映像を貼っておく。

12 - Guardastelle(意:星たちの番人)
Bungaroのサンレモ音楽祭2004出場曲で、ヴォラーレ賞(最優秀音楽賞)とLunezia賞(文学的歌詞賞)を受賞。サンレモ出場時の映像を貼っておく。

13 - Lu viddicu di lu mundu [L'ombelico del mondo(意:世界の中心)]
Jovanotti(ジョヴァノッティ)の1995年発表曲にBungaroの出身地ブリンディジ方言の歌詞を付けたヴァージョン。終盤にメンバー紹介が入り、ステージは幕を閉じる。

14 - Perfetti sconosciuti(意:完璧な見知らぬ人々)
アンコール1曲目。Fiorella Mannoia、Cesare Chiodoと共作し、Fiorella Mannoiaがアルバム『Combattente』(2016)に収録した楽曲。ちなみにこの曲を含めて同アルバムにBungaroは4曲も提供している。ラジオ番組出演時の映像を貼っておく。

15 - La donna riccia(意:縮れ毛女)
Domenico Modugno(ドメニコ・モドゥーニョ)が1954年に自作して歌った楽曲。後に元祖カンタウトーレにして、唯一のイタリア語歌唱でグラミー賞を受賞したイタリア音楽界の永遠の英雄となるModugnoの最初期の楽曲のひとつ。この曲でエンディングとは、同郷のプーリア人Bungaroならではの選曲だ。

第98回イタリアPOPSフェスタ(2013年7月)レポート(その2/ Musica Nuda, Platinette, Grazia Di Michele, Bungaro)

第2部

歌手Petra Magono(ペトラ・マゴーニ)と元Avion Travel(アヴィオン・トラヴェル)のコントラバス奏者Ferruccio Spinetti(フェッルッチォ・スピネッティ)のユニット、Musica Nuda(ムズィカ・ヌーダ)が結成10周年を迎えて発表したアルバム『Banda Larga(幅広いバンド)』

musica-nuda-banda-larga

今回はPaolo Conte(パオロ・コンテ)のブレインであるマエストロDaniele Di Gregorio(ダニエレ・ディ・グレゴリオ)を招き、アレンジとオーケストラ指揮、マリンバ系の楽器、キーボード類、ドラム演奏を託しており、彼らにとって初めてオーケストラを導入したアルバムとなり、アルバムタイトル通り、また一段と幅広いサウンドを披露しています。楽曲はいつものようにイタリア語オリジナル曲、英語や仏語曲のカヴァー、インスト曲などが混在しています。(Ferruccio作曲の非常に短いインスト曲のタイトルは「Japan」!)

また、ゲスト共演者を招いた楽曲も2曲挿入され、Joe Barbieri(ジョー・バルビエリ)が書いて歌う「Spina dorsale(意:背中のトゲ)」、BaustelleのFrancesco Bianconi(フランチェスコ・ビアンコーニ)が書いた「Le cose(意:物事)」は、Petra Magoniの2人の子供たちLeone(レオーネ/14歳)とFrida(9歳)と歌っています。なお父親は元夫のStefano Bollani(ステーファノ・ボッラーニ/日本語表記:ステファノ・ボラーニ)。

FESTAでは、人気TV番組Quelli che出演時の映像で「Carica erotica(意:エロティックな役目)」。Ferruccio Spinettiが作詞家Kaballà(カバッラ)とSusanna Parigi(スザンナ・パリージ)と共作した楽曲。

※当サイトでのMusica Nudaの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Musica_Nuda


放送作家・俳優Maurizio "Mauro" Coruzzi(マウリツィオ "マウロ" コルッツィ/58歳/Emilia-Romagna州Langhirano出身)のアタリ役である、ドラァグ・クイーン(女装)時の芸名Platinette(プラティネット)名義でリリースされたアルバム『Perle coltivate(意:養殖真珠)』。

Platinette - Perle coltivate

2000年頃から歌手としても活動し始め、サンレモ音楽祭2012では、男性の姿でMatia Bazarの客演を務めてもいます。

イタリア人歌手の楽曲カヴァー集となっており、うち4曲はオリジナルの歌手本人とのデュエットという贅沢な演出。60年代から80年代の曲だけでなく2000年代の曲など、実に幅広い年代からの選曲となっている良い企画アルバム。また、ほとんどの楽曲が女性歌手の曲にしたところが、ドラァグクイーンとしての心意気が感じられます。

大きな体を共鳴させる太く低く豊かな声質と声量で、本格的な男性ヴォーカル作品としても充分に聴き応えがあるアルバムに仕上がっていて、さらに何曲かはオリジナルの女性歌手の声が重なるのがとても心地良いところ。

ダイジェスト映像で、La gente e me/Ornella Vanoni、Dopo la tempesta/Marcella Bella、L'angelo necessario/Virginiana Miller、Dimmi/Orietta Berti、Dimmi che non vuoi morire/Patty Pravoのメドレー。

FESTAでは、さらにオリジナルがGrazia Di Michele(グラツィア・ディ・ミケーレ)の楽曲「Io e mio padre(意:私と私の父)」を紹介しました。


さて、そのGrazia Di Michele(グラツィア・ディ・ミケーレ/58歳/Roma出身)のアルバム『Giverny(ジヴェルニー)』(2012)を。Givernyとは、フランス北部の小さな村の名前で、画家モネが住んで愛した地。現在、モネ博物館も同村に存在しています。つまりこのアルバムはモネとモネが愛した地に捧げられたアルバムとなっています。また共演者名Paolo Di Sabatino Trioをクレジットしているように、ジャズトリオと組んだサウンドとなっています。

GraziaDiMichele-PaoloDiSabatinoTrio-Giverny

アルバムタイトル曲「Giverny(ジヴェルニー)」のヴィデオクリップは、代表作のひとつ『水連』を描くモネの姿をイメージしたものになっています。

※当サイトでのGrazia Di Micheleの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Grazia_Di_Michele


第2部後半はBungaro(ブンガロ/49歳/Puglia州Brindisi出身)のアルバム『Il valore del momento(意:瞬間の価値)』(2012)から。Bungaroは1988年デビューのカンタウトーレですが、自身で歌うよりも他者に書いた楽曲数が大半で、ヒット曲もたくさん放っていますので、本業は作曲家といった方が適切かもしれません。今回のアルバムは、カンタウトーレとしての新作と他者に書いた楽曲のセルフカヴァー集といった趣のアルバムに仕上がりました。

Bungaro-IlValoreDelMondo

シングルとなった新曲は「Quando torni(意:君が戻る時)」。Fiat 500が2台登場する。ドラマ仕立てのモノクロヴィデオクリップの雰囲気が最高です。

「La pioggia che si sposa al vento(意:風と結婚した雨)」。折り紙を介した男女の出会いのヴィデオクリップ。

「Dimentichiamoci(意:忘れてしまおう)」は、女優Paola Cortellesi(パオラ・コルテッレーズィ)とのデュエット。二次元の中の相手と現実世界で知り合う男女のドラマ仕立ての公式ヴィデオクリップで、iPadが小道具として使われています。イタリアの漫画家Giacomo Bevilacqua(ジァコモ・ベヴィラックア)が出演し、アイデア、ストーリ、シナリオ、アニメーションを担当しています。BungaroとPaola Cortellesiも後半のFESTA会場でカメオ出演。

アルバムタイトル曲「Il valore del momento」は、ブラジルの女性シンガーソングライターMiúcha(ミウシャ)とのデュエット。Miúchaは、ブラジルの国民的著作家Sergio Buarque de Hollanda(セルジオ・ブアルキ・ヂ・オランダ)の娘で、シンガーソングライターChico Buarque(シコ・ブアルキ)の姉、名音楽家João Gilberto(ジョアン・ジルベルト)夫人、アメリカで活躍する女性歌手Bebel Gilberto(ベベウ・ジルベルト)の母という経歴を持つVIP級の大歌手。ラジオ出演時の映像で。


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2013年に達する年齢で表記しています。

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