Piccola RADIO-ITALIA

〜イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本に作りたい〜
Gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone!!

Antonella_Ruggiero

イタリアの家庭でラジオをつけるがごとく、イタリアン・ポップスを簡単に聴ける環境を日本にも作りたい
という趣旨で、2005年4月より毎月1回、通称“FESTA(フェスタ)”と呼ばれるイタリアン・ポップス鑑賞会を開催しております。
このサイトでは、そのFESTAのレポートを中心に、イタリアン・ポップス(イタリアPOPS)を紹介しております。
FESTA会場で流した音楽や映像には、Web上ではご紹介できないのが多々あります。ぜひFESTA会場にお越しください。

公式facebookページ (facebook ufficiale)
http://www.facebook.com/PiccolaRadioItalia

Ecco il gruppo per diffondere la musica pop italiana in Giappone,
e speriamo di creare la circostanza in cui si divertono la musica pop italiana in Giappone
Diamo la festa musicale ogni mese da Aprile 2005, dove mettiamo la musica pop italiana.
Qua sul nostro sito, inseriamo dei rapporti sulla ogni festa.
Ci sono tante musiche che non si può mettere nel sito,quindi partecipate alla nostra festa pure!

第112回イタリアPOPSフェスタ(2014年9月)レポート(その1/Riccardo Sinigallia,Antonella Ruggiero)

第112回Festaは、20名の参加者が集まり、東京・亀戸の某所にて9/6(土)に開催。参加者の内訳は男性7名 女性13名、うち初参加者1名。

まさに『隠れ家』となるプライヴェートなバンケットルームを貸し切り、極上の音楽と夜景を楽しむ、至福のひと時となった。FESTA2014-09-06

集合写真撮影
POP!ITALIANO
kazuma氏

第1部

サンレモ音楽祭2014に出場したものの、過去に大衆の前で演奏した曲であってはならない、という大会規定に抵触して失格となったRiccardo Sinigallia(リッカルド・スィニガッリア/44歳/Roma出身)の「Prima di andare via(意:行ってしまう前に)」を公式ヴィデオクリップで。

そしてサンレモ音楽祭2014に持ち込んだもう1曲「Una rigenerazione(意:再生)」。アンプラグドのスタジオライヴ映像で。

サンレモ音楽祭2014第四夜に開催された余興・SanremoClubでSinigalliaが披露したのは、高校教師を本業にしていたカンタウトーレClaudio Lolli(クラウディオ・ロッリ)の「Ho visto anche degli zingari felici(僕は幸せなジプシーにも会った)」(1976作品)。ゲストに迎えたのは、Paola Turci(パオラ・トゥルチ/Gt)、Marina Rei(マリーナ・レイ/Ds)の2人のカンタウトリーチェに、Sinigalliaと活動を共にしているLaura Arzilli(ラウラ・アルツィッリ/B)の女性ミュージシャン3人編成のバンド。

SinigalliaとLauraは一時期、Tiromancino(ティロマンチーノ)のメンバーとして活動していた時期もあり、Niccolo Fabi(ニッコロ・ファビ)やMax Gazze(マックス・ガッゼ)らのプロデューサーを務めるなど、90年代以降に台頭した新世代のローマ派アーティストたちとの親交が深い。

ここではLuca Carboni(ルカ・カルボーニ)と2008年に共演した時のヴィデオクリップを張っておく。

※当サイトでのLuca Carboniの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Luca_Carboni

サンレモ曲を収録したアルバムが『Per tutti(意:みんなへ)』(2014)。

Riccardo Sinigallia - Per tutti

同アルバムから「Le ragioni personali(意:個人的道理)」。アンプラグドのスタジオライヴ映像で。


サンレモ音楽祭2014で12位となったAntonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ/62歳/Genova出身)の「Da lontano(意:遠くから)」。夫Roberto Colombo(ロベルト・コロンボ)が共作に加わり、サンレモではマエストロとしてタクトも振るった。ここでは公式サイトの静止画ヴィデオで。

サンレモ音楽祭2014に持ち込んだもう1曲は「Quando balliamo(意:私たちが踊る時)」サンレモではヴァイオリンやアコーディオン、フルートなどのアコースティック5人編成バンドを従えて披露した。ここでは公式サイトの静止画ヴィデオで。

サンレモ音楽祭2014第四夜に開催された余興・SanremoClubでAntonellaが披露したのは、同郷GenovaのロックバンドNew Trolls(ニュー・トロルス)の初期の作品「Una miniera(意:鉱山)」で、共演ゲストに招いたのは、DigiEnsemble Berlin(デジアンサンブル・ベルリン)。彼らはその名の通り、ベルリンを本拠地に活動し、iPadを駆使して演奏する6人組。

サンレモ曲を収録したアルバムが『L'impossibile e certo(意:不可能なのは確か)』(2014)。

Antonella Ruggiero - L'impossibile e` certo

同アルバムから「Il palpito di questa felicita`(意:この幸せのときめき)」。Elio e le Storie Tese(エリオ・エ・レ・ストリエ・テーゼ)との共演ライヴ映像で。

サンレモ後のAntonellaはPFMとジョイントコンサートを敢行。互いの代表曲をPFM演奏+Anronellaヴォーカルというスタイルで披露している。

※当サイトでのAntonella Ruggieroの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Antonella_Ruggiero

※当サイトでのElio e le Storie Teseの紹介記事はコチラ
http://piccola-radio-italia.com/tag/Elio_e_le_Storie_Tese


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2014年に達する年齢で表記。

Continua alla prossima puntata.(続く)

第44回イタリアPOPSフェスタ(2008年11月)レポート (その2 / Antonella Ruggiero, Roberto Colombo, Bandabardo`, Vinicio Capossela)

その1はコチラ


第2部は、異色&エキセントリック路線のアーティストや作品をラインナップ。

colomboruggiero/Pomodoro genetico1人目はcolomboruggiero(コロンボルッジェーロ)名でリリースされたアルバム「Pomodoro Genetico(トマトの原種)」(2008)から。colomboruggieroとは、Roberto Colombo(ロベルト・コロンボ)とAntonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ/56歳/Genova出身)の夫妻による実験的企画アルバム。(2008年10月3日発売)

極力リズム楽器を廃し、電子サウンドと生ストリングスと歌詞なしの声の融合に挑戦しています。歌詞がなく全編スキャットだけのヴォーカルなので、もはやイタリアPOPSとは呼べないかもしれませんが、Roberto Colomboは、PFMやMatia Bazar(マティア・バザール)のプロデュースでその才能を発揮し、知名度を上げた名プロデューサーであり、Antonella Ruggieroはイタリアの国宝級の女性ヴォーカリストですから、彼らの動きには注目せざるを得ません。

11月Festaでは、CDに附属されたDVDに収められた映像作品"attesa(予期)"を紹介。お世辞にもビジュアル系とは言えない56歳のAntonella Ruggieroを妖しく美しく、神秘的な映像世界で表現することに成功しています。やや実験音楽の要素が強い、緊張感のあるサウンドの楽曲。

2曲目はリラクゼーションやヒーリングミュージックとも呼べそうな楽曲"Leggero(軽やかに)"。Antonellaのヴォーカルの妙を充分に堪能できる楽曲で、オーケストラのかぶさり方も実に心地よい。

アルバムに収められたほとんどの楽曲は、この曲のようなヒーリング系のサウンドの楽曲になっており、お昼寝のお供に良さそうです。Antonellaでなければこのような企画アルバムは成り立たないのは明らかですね。


Ottavio2番目のアーティストは、Bandabardò(バンダバルド)。1993年から活動を続けるFirenzeで結成されたフォークロック・グループで、バンド名はフランスの大女優Brigitte Bardot(ブリジット・バルドー)を意識して命名されているそうです。

デビュー以来、きっちり2年毎にアルバムをリリースする活動を続けており、2008年9月5日にリリースしたのが、「Ottavio(オッターヴィオ)」(2008)。Ottavioという男が、幼い時から愛に餓えていたことに気付いて行くストーリー仕立てのアルバム構成になっています。

アルバム1曲目に収められたのはシングルカットされた"Bambino(小さな男の子)"。FESTAでも1曲目に採用。まずは何も説明せずに聴いていただきました。古くからベテランファンには耳覚えのある曲・・・曲を終わってから参加者の声を聞いてみます。

続きを読む(leggere la continuazione)

第35回イタリアPOPSフェスタ(2008年2月)レポート (その1 / Matia Bazar, Antonella Ruggiero, Carlo Marrale)


第35回Festaは、31名の参加者が集まり、2/9(土)に開催しました。参加者の内訳は男性15名 女性16名(うち、新顔さん2名、イタリア人2名)。

新会場となる東京・水道橋のダイニングバーYou Meにて、美味しいドリンクと温かい料理をつつきながら、120インチの巨大スクリーンに投射されるDVDを大音量で楽しむことができました。

関東地方を襲った寒波で降り出した雪も、FESTA会場の熱気のせいか、さほど積もらず、心配された交通機関にも影響なく、大好評のうちに終了しました。



第1部

 

第1部はMatia Bazar(マティア・バザール)関連。

MatiaBazar/1234まずは本家Matia Bazarがリリースしたアルバム「One1 Two2 Three3 Four4」(2007)から。かつてイタリアのバンドが放ったヒット曲のカバーアルバムとなっており、Delirium(デリリウム)、Dik Dik(ディク・ディク)、Banco(バンコ)、PFM、Giganti(ジガンティ)、Nomadi(ノーマディ)、Pooh(プー)といった超ベテランバンドの懐かしの作品の他、883(オット・オット・トレ)、Lunapop(ルナポップ)、Negramaro(ネグラマーロ)、Zero Assoluto(ゼロ・アッソルート)といったここ10年ぐらいに活躍した比較的新しいバンドや現在大ブレイク中のバンドまで幅広い時代の作品をカバーしているところが興味深いところ。

Io Ho In Mente TeFesta1曲目は、"Ho in mente te(私の心の中には君が居る)"。イタリアでは60〜70年代を中心に活躍したEquipe84(エクィペ・オッタンタクアットロ)のヒット曲のカバー。・・・というか、この曲自体は、カナダのフォークデュオIan & Sylvia(イアン&シルヴィア)のヒット曲"You were on my mind"(1964)。それをアメリカのフォークビートバンドWe Five(ウイ・ファイヴ)がカバーしたものをMogol(モゴール)がイタリア語版にして、Equipe84が歌ったということなので、Matia Bazarのはカバー4代目と言えるかもしれません。

この曲を映像で紹介しましたが、Matia Bazarの現リーダーのPiero Cassano(ピエーロ・カッサノ/60)と4代目女性ボーカルのRoberta Faccani(ロベルタ・ファッカニ/40)がフロントに並び、穏やかなフォークサウンドのアレンジでデュエットしていました。ということは、男バンドのEquipe84のそのまんまカバーではなく、明らかにオリジナルのIan&Silviaのバージョンを継承したうえで、Mogolのイタリア語歌詞で歌ったと言えるでしょう。

Sognando E RisognandoMatia Bazar2曲目は、Formula3(フォルムラ・トレ)の"Questo folle sentimento(この狂おしい想い)"(1970)のカバー。もちろんMogol-Battistiのペンになる作品。Lucio Battisti(ルチォ・バッティスティ)と共に時代の革命を担ったFormula3らしいアヴァンギャルド感を再現した作風にカバーされています。Roberta Faccaniのパンチあるボーカルはこういうアップテンポの曲の方がマッチしますね。


 

Matia Bazarといえば、やっぱり初代女性ボーカルのAntonella Ruggiero(アントネッラ・ルッジェーロ/56/Genova出身)の印象が強かったのも事実。しかしイタリア本国ではもう『元Matia Bazar』なんて装飾が必要ない、名実ともにイタリアを代表する実力派ボーカリストの最高峰に育ったと言えるでしょう。

AntonellaRuggiero/GenovaLaSperbaそのAntonellaがリリースしたのは故郷Genova出身の偉大なアーティストたちのカバーアルバム「Genova, La Superba(ジェノヴァ、尊大な存在)」(2007)。

もちろん、イタリア音楽史の中で重要な一大ムーブメントを巻き起こした『ジェノヴァ派』と呼ばれたカンタウトーレたちの作品が大半を占めています。(ジェノヴァ派については第22回FESTAのレポートを参照)

2月FESTAではTVライブの映像で、故Luigi Tenco(ルイジ・テンコ)の"un giorno dopo l'altro(一日一日/着実に)"(1966)、故Umberto Bindi(ウンベルト・ビンディ)がGino Paoli(ジーノ・パオリ)と共作した"il mio mondo(僕の世界)"(1963)、故Bruno Lauzi(ブルーノ・ラウッツィ)の"ritornerai(君はまた戻って来るだろう)"(1963)、そしてNew Trolls(ニュー・トロルス)の"una miniera(鉱山)"(1969)の4曲メドレーで紹介しました。

ちっちゃくて痩せっぽちだったMatia Bazar時代のAntonellaは、今ではすっかりふくよかになっていますが、そのボーカルにはますます磨きがかかり、至宝の領域に達しています。


 

Matia Bazar 1Matia Bazarは1980年代の日本でもブレイクし、当時はすっかりAntonella Ruggieroが看板ボーカリストという構図になっていましたが、元々のMatia Bazarとは、キーボードのPiero Cassanoと、ギターのBimbo(ビンボ)ことCarlo Marrale(カルロ・マッラーレ/56/Genova出身)という2人のカンタウトーレの作品とツインボーカルの対比を楽しめるバンドでした。

Piero Cassano、Carlo Marrale、Aldo Stellita(アルド・ステッリータ)に寄って結成されたバンドJet(ジェット)が母体となってMatia Bazarが誕生するのですが、絶頂期直前の1981年にPiero Cassanoが脱退。1994年にはCarlo Marraleが脱退して、このバンドをの曲作りを支えた2人の重要なメロディ・メーカーを失う事になりました。そして1998年にはリーダーであり、多くの楽曲の作詞を手掛けてきたAldo Stellitaが他界したことで、Jet時代からのメンバーを全て失い、Matia Bazarの求心力が失われます。そこでPiero Cassanoが復帰してMatia Bazarの存続のカジ取りを手掛け、今日に至ります。

CarloMarrale/MelodyMakerそれだけ、Matia Bazarにとって重要な位置付けだった2人のカンタウトーレのひとりCarlo Marraleが、久々にソロアルバム「Melody Maker」(2007)をリリースしました。この14年でやっと3枚目のソロアルバム。その間、写真家としても画家としも活動していたようで、本当に多彩なアーティストです。しかし待たされただけあって、このアルバムはそのタイトル通り、本当に良質なメロディーメーカーとしての作品が凝縮されて詰まっています。

もちろんギターはCarlo Marrale自身が弾いていますが、ガットギターを多用し、歌メロを優しく支えるギターワークも見事。さりげないフレーズやギターで入れる裏メロとボーカルの掛け合いなどが堪らないエッセンスとなっています。そして相変わらず優しいCarloのボーカル。

キーボードにはStefano Pulga(ステーファノ・プルガ)の名前が。もちろんソロ時代のエレクトロサウンドギラギラではなく、柔らかいサウンドのキーボードを弾いていますが、そのフレーズは確かにPulgaっぽさが漂っています。またCarloと共同でアレンジャー役も務めています。

アルバム全体を聞いていて、本当にいいアルバムだと感じる作品なので、選曲が難しかったのですが、やはりシングル曲"A Prescindere(度外視するとして)"をヴィデオクリップで。降りしきる雪の中、スキンヘッドのCarloがシルエットになって歌っています。実際、歌詞も雪の中で恋人を忘れられずに苦しむ男のことが歌われています。そして・・・・東京のFesta会場では窓越しには降りしきる雪が・・・偶然ですが、この時間帯がもっとも激しく降っていました。

そして『このディスクはAldo Stellitaに捧ぐ』とクレジットされている通り、Matia Bazar時代の曲も3曲ほどセルフカバーで納められていますので、Matia Bazar特集の第1部の締めとして、"Vacanze romane(ローマの休日)"のセルフカバーを。

Tutto Il Meglio Dei (Matia Bazar)おさらいとしてオリジナルのMatia Bazarの"Vacanze romane"(1983)を当時のヴィデオクリップで見てもらいました。いきなり当時のAntonellaがアップになったので、会場にはどよめきが。直前に現在のAntonellaの姿を見ているのですから、『こりゃ、ビフォー&アフターだ!』という声が上がったのは言うまでもありません(笑)。

ニューウェイヴの流行に迎合したエレクトロPOPのアレンジをベースにしつつも、レトロ感を漂わすエッセンスをサウンドと歌詞に散りばめて、幅広いファン層を取り込むことに成功した大傑作といって良いこの曲を、2007年になってセルフカバーするのは、Carloにとって大変勇気のいることだったと思います。

ところが、CarloはエレPOPのイメージが強いこの曲を、ガットギターの絶妙なアレンジで、優しい声で歌い上げてくれました。いったい何なんでしょう、この不思議な浮遊感とリラクゼーションは。南のリゾート感さえ漂わせたこの作品は、オリジナルとはまた別の魅力を醸し出すことに見事に成功しているではありませんか!


 

注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2008年に達する年齢で表記しています。

 

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文化セミナー『イタリアンポップスのすべて』@公益財団法人 日伊協会
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「イタリアン・ポップ・ミュージック 50年の変遷」@PolyCultureClubTokyo

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Tra te e mare(海のように)/Laura pausini
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