まずは2020年11月6日に新型コロナに罹患して急逝した元PoohStefano D'Orazio(ステファノ・ドラツィオ/1948-2020/満72歳没/Roma出身)の追悼から。自身の両親の結婚50周年のために自らが作詞してリードヴォーカルを取った「50 primavere(意:50回の春)」(1992)を2006年のライヴ映像から紹介。

※当サイトでのPoohの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Pooh

そして同じくPoohのベーシストだったRed Canzian(レッド・カンツィアン/69歳/Quinto di Treviso出身)のDVD『Red in Blue - le canzoni della nostra vita(意:青の中の赤 - 僕らの時代の歌たち)』(2019)から紹介。
Red Canzian - Red in Blue - Le canzoni della nostra vita

この公演は副題が示す通り、自身の音楽人生を振り返るような選曲で、Pooh時代の楽曲、ソロになってからの楽曲だけでなく、意外な楽曲のカヴァーも堪能できる。全編に渡っての生オーケストラのサウンドも聴きどころ。実娘のChiara Canzian(キアラ・カンツィアン)がコーラス&サブヴォーカル、義息子のPhil Mer(フィル・メール)がドラムスを務め、Redはところどころでベースを弾くものの、バックに専属ベーシストを配し、自らはボーカリストに徹するパフォーマンスが多い内容となっている。

バックは小規模編成ながらも立派なシンフォニックオーケストラで、ドラム+ピアノ+ベースから編成されたTrio Ritmico(意:リズミカル・トリオ)が加わることで、1970年代前半のオーケストラ+バンドの融合サウンド全盛時代のPoohに迫る雰囲気が全曲に渡って楽しめるのもポイントだ。

「La notte e` un’alba(意:夜は夜明け)」(2018)

「Stare senza di te(意:君なしでいること)」(1992)
https://youtu.be/O_kHHpGuzAk

「Dammi solo un minuto(邦題:ひと吹きの夢)」(1977)
https://youtu.be/ld3IjYOx_-I

サンレモ音楽祭1990優勝曲「Uomini Soli(邦題:孤独な人々)」(1990)
https://youtu.be/xWSEAA1BYtw

ライヴの中盤でイタリア初世界的ヒット曲となった「Io che non vivo(邦題:この胸のときめきを)」(1965)をカヴァーすると、その作者&オリジナル歌手で後に映画音楽家としても大成したPino Donaggio(ピーノ・ドナッジョ)が客席にいるのが紹介されるのもハイライトシーンのひとつだ。会場はVenezia、Pino DonaggioはVenezia出身、Red Canzianは隣町となるTreviso出身という妙だ。
https://www.youtube.com/watch?v=HVjxtdS6OiY

「Ognuno ha il suo racconto(意:誰もに自分の物語がある)」(2018)
https://youtu.be/Y8qCQR-SVXE

※当サイトでのRed Canzianの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Red_Canzian

第180回イタリアPOPSフェスタ(2020年11月)紹介曲PlayList


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2020年に達する年齢で表記。