サンレモ音楽祭2020新人部門に出場したMatteo Faustini(マッテオ・ファウスティーニ/26歳/Brescia出身)のアルバム『Figli delle favole(意:おとぎ話の息子たち)』(2020)から。現職の小学校教諭という異色のカンタウトーレだ。
Matteo Faustini - Figli delle favole(2020)

サンレモ音楽祭2020では選外に終わったものの、歌詞の文学性が評価されて栄誉あるルネツィア賞に選ばれた楽曲「Nel bene e nel male(意:善の中と悪の中)」。

「Vorrei [La rabbia soffice](意:僕は望む[柔軟な怒り])」
https://youtu.be/pCZxGkYRBhE

「Il cuore incassa forte(意:心が強くはまる)」
https://youtu.be/lrE9QO2u2O4

※当サイトでのMatteo Faustiniの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/Matteo_Faustini


New Trolls(ニュー・トロルス)は1967年にデビュー以来、メンバーチェンジや分裂などの離合集散を繰り返しながらも、その演奏力やプロデュース力に絶大な評価が寄せられ、長年に渡ってイタリア音楽界の中で存在を示し続けているバンドだ。

最初期はビートルズに影響を受けたビート・バンドのひとつであったが、当時から頭ひとつ抜けた演奏力に定評があり、後に偉大なカンタウトーレとなるFabrizio De Andre'(ファブリツィオ・デ・アンドレ)とコラボ。1971年には、既に映画音楽家として大成していたLuis Enriquez Bacalov(ルイス・エンリケス・バカロフ)と組んでオーケストラとロックバンドのコラボ作品を輩出し、プログレ界でも金字塔作品として評価される。バンド分裂期を挟んで、1978年になると突然Bee Gees(ビージーズ)のようなめくるめくポップスに転向し、ヒットチャートに登るような楽曲も輩出。Mina(ミーナ)やOrnella Vanoni(オルネッラ・ヴァノーニ)といったディーヴァたちとコラボするなどの足跡も残す。その後もメンバーの離合集散が繰り返され、最少期は3名編成となった。その後は活動休止したり、オリジナルメンバーがそれぞれ"〇〇〇 New Trolls"と名乗ってNew Trollsの流れを継承した活動が続いている。

1973年に最初のバンド大分裂が発生し、"New Trolls"名義の使用権を巡ってメンバー間で裁判となる事態となり、"オリジナルメンバー全員が揃わない限り、誰もNew Trollsとは名乗れない"という判決が下ったため、元メンバーたちは現在、何がしかの名前を付加した"〇〇〇 New Trolls"と名乗っている次第。

2012年にオリジナルメンバーのGianni Belleno(ジァンニ・ベッレーノ/ドラム)といくつかの作品でNew Trollsのメンバー入りしていたMaurizio Salvi(マウリツィオ・サルヴィ/キーボード)が始めたUT Uno Tempore(ウーティ・ウノ・テンポーレ)がUT New Trollsとなり、それが今回紹介するOf New Trolls(オヴ・ニュー・トロルス)に名称変更された次第。

"我こそが真のNew Trolls"と自負するVittorio De Scalzi(ヴィットリオ・デ・スカルツィ)と活動を共にしていたオリジナル・メンバーNico Di Palo(ニコ・ディ・パーロ/元ギタリスト・現キーボーディスト)が、反対陣営のGianni Belleno側についてOf New Trollsとなり、New Trolls50周年を記念して行ったライヴが『50.0』(2018)だ。
Of New Trplls - Live 50.0(2018)

収録曲は新曲2曲と往年の名曲のうち歌モノ作品を中心。

新曲「Le collegiali (意:寄宿舎の女学生たち)」
https://youtu.be/dqbhYbNlVac

新曲&アルバムタイトル曲「50.0」

名盤『FS(意:イタリア国鉄)』(1981)から蒸気機関車の名前を付けた「Gilda 1929」、当時最新の電車名を付けた「Il Treno (TIGRE – E 633 - 1979)」のメドレー。

『America O.K.』(1983)に収録されていた楽曲「10 orologi(意:10個の時計)」。
https://youtu.be/CQ_Kf3tqT-M

※当サイトでのNew Trollsの紹介記事
http://piccola-radio-italia.com/tag/New_Trolls

第179回イタリアPOPSフェスタ(2020年10月)紹介曲PlayList


注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2020年に達する年齢で表記。