Maneskin(マネスキン/正式には"a"の上に〇印が付く綴り/Roma出身)は、オーディション番組X Factorの2017年で準優勝に輝いて躍り出たロックバンド。何といっても驚きなのは当時まだ16〜18歳というティーンズバンドながら、落ち着いた安定感のあるパフォーマンスで大人をも魅了するということだ。2020年1月現在でも最年長が20歳で他メンバーはまだ18・19歳だ。

一風変わったバンド名の由来は、デンマーク語で"月光"を意味するそうだ。紅一点のメンバーVictoria(ヴィクトリア/ベース)の発案で、彼女の親はデンマーク人だ(本人はRoma生まれRoma育ち)。ちなみにデンマーク語での発音は"モーネスゲン"に近いそうだが、イタリアではそのままローマ字読みで"マネスキン"と呼ばれている。

Victoriaはイタリア人らしからぬ金髪に透き通るような青い瞳と抜けるような白い肌で、まるでフランス人形のようなルックスながら、実にしっかりとしたベースラインを弾く。4人編成バンドだが楽器はドラム+ベース+ギターの3本なので、曲中におけるベースの存在感・役割も大きいのだ。

最年少のギタリストThomas(トーマス)も、控えめながら頭脳的なプレイ。ドラムスのEthan(イーサン)もアコースティック感あふれるドラミングで、一般的なティーンズバンドのような音ではないのが素晴らしい。20代後半以上の年齢層のバンドのようなサウンドだ。

そしてすべての曲の作詞・作曲を務めるのが最年長のヴォーカリストDamiano(ダミァーノ)だ。

そんな彼らの1stアルバムが『Il ballo della vita(意:人生の踊り)』(2018)だ。このタイトルが意味するのは“若さと自由に対する祝福”ということだそうだ。全12曲中5曲が英語曲で過半数がイタリア語曲なのもイタリア語曲ファンにはうれしい。多くの曲中に登場する女性名“Marlena(マルレーナ)”とは、バンドに存在する女神様のこと。発売年となる2018年の年間アルバムチャートで5位に入る大ヒット作となった。
Maneskin - Il ballo della vita(2018)

1stシングル「Moriro` da re(意:僕は王のもとで死ぬだろう)」を公式ヴィデオクリップとアコースティックライヴの映像で。

サビで“Marlena(マルレーナ)”が連呼されるバラード曲「Torna a casa(意:(彼女が)家に帰ってくる)」

「L'altra dimensione(意:もうひとつの次元)」 は意図せず別次元にテレポートしてしまうヴィデオクリップだ。この曲でも“Marlena(マルレーナ)”が連呼されているが、アルバムタイトルである“Il ballo della vita”も連呼されているのもポイントだ。

「Le parole lontane(意:遠い言葉)」

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Thegiornalisti(ザジォルナリスティ)は、デビュー10年のRoma出身トリオ(ヴォーカル+ギター+ドラム)。バンド名の意図はもちろん英語の定冠詞+イタリア語のThe Giornalisti(意:ジャーナリストたち)なのだろうが、敢えてスペースを入れずに続けて綴るため、イタリアではイタリア語の定冠詞を付けて“i Thegiornalisti”と書かれることが多い。

創設メンバー・トリオでの最後のアルバムとなったのが『Love』(2018)。翌2019年に全曲の作詞作曲をしていたヴォーカリストが脱退したのだ。彼は解散と発表したが、残された2人はバンド名を維持したままの活動継続を主張している。いずれにせよ同アルバムは多くのシングルヒットを放ち、2018年間チャート20位に入るヒット作となった。
Thegiornalisti - Love(2018)

「Questa nostra stupida canzone d'amore(意:僕らのこのバカげたラヴ・ソング)」は、ヴィデオクリップでは冒頭からメインに写されているグレンチェックのジャケットを着た男が歌っているように見えるが、彼はバンドメンバーではなく俳優のAlessandro Borghi(アレッサンドロ・ボルギ)だ。近作では日本でも公開された映画『Dalida(ダリダ〜甘い囁き〜)』(2016)でダリダの恋人だったカンタウトーレ故Luigi Tenco(ルイジ・テンコ)役を演じている。つまり彼のはクチパクで、本当のヴォーカリストは白タキシードのバーテンダーだ。

「Felicita` puttana(意:幸福娼婦)」は、女優Matilda De Angelis(マティルダ・デ・アンジェリス)をヒロインに迎えたヴィデオクリップ。男が女にモーニングコールして迎えに行くと告げるのが10:30ごろ。女は身支度に時間がかかり、階下で待つ男は痺れを切らしつつ待ち続けるも、ようやく彼女が出てきた時はもう夜(20:00頃)になっていたというオチ。約束の時間になってからシャワーを浴び始めたりするのはイタリア人あるあるだが、ここまで時間かけるのはいくらなんでもねぇw

そして「New York」もすてきな楽曲。ストリングスや管楽器隊を配し、サポートメンバーのピアニストとべーシストもスタンバイ、そこにThegiornalistiの2人のメンバー(ギター&ドラムス)が後入りし、演奏が始まるとヴォーカリストが階上から降りてくる。そして自分のパートの演奏を終えた演奏者から次々に退出してゆき、最後は誰もいなくなるという、奇しくもこの後の同バンドが辿る運命を暗示しているような映像だ。

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さて2019年にThegiornalistiを脱退したTommaso Paradiso(トンマーゾ・パラディーゾ/37歳/Roma出身)はソロに転向し、シングル第1弾「Non Avere Paura(意:恐れないで)」を発表。その公式ヴィデオクリップには度肝を抜かれた。たくさんの俳優らが出演する中に有名なアーティストたちがたくさんカメオ出演しているのだ。ドラマーにFiorello(フィオレッロ)、ギターにTiromancino(ティロマンチーノ)のFederico Zampaglione(フェデリコ・ザンパリォーネ)、単に踊り狂っている人々の中には、カウボーイハットのJovanotti(ジォヴァノッティ)、黒いジャケットのFiorella Mannoia(フィオレッラ・マンノイア)、赤いジャケットのFrancesca Michielin(フランチェスカ・ミキェリン)、そして黄色いパーカーを着ているのがElisa(エリーザ)だ!

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注)記事中の歌手の年齢は、記載時点での誕生日の到来を考慮はせず、2020年に達する年齢で表記。